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#13 | バンドデシネについて様子見しよう!①
2026-07-08 16:24

#13 | バンドデシネについて様子見しよう!①

『よすみの様子見』は 漫画研究者のトミヤマユキコさんとよすみ編集長の藁谷周太郎が、
漫画のことも、そうでないことも、一度立ち止まって、すみの方から様子を窺いながら、次の一手を考える番組です。
毎週水曜お昼配信!

第13回は『バンドデシネについて様子見しよう!前編』

 

📗今回様子見する作品
『ワイン知らず、マンガ知らず』 (著:エティエンヌ・ダヴォドー 訳:大西愛子)
 
【出演】
トミヤマユキコ(マンガ研究者)
藁谷周太郎(よすみ編集部 編集長)

Produced by よすみ編集部

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#よすみの様子見 #よすみPodcast 
 

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みなさん、ごきげんよう。よすみの様子見は、豊かであるために、おもっとうに、人間のわかりづらさをそのままに、読みやすく届ける編集部、よすみのボッドキャスト番組です。
漫画研究者の私、富山と、編集長のわらやさんが、漫画のことも、そうでないことも、一度立ち止まって、隅の方から様子をおかがいながら、次の一手を考えます。
ボンジュー。
ボンジュー? 一体どうしたの? 急にボンジューとか言っちゃって。
いやいや、実はですね、よすみフランス出張が決まりまして。
え、すごいじゃん。
はい。もう、この放送がされてる頃には、お空の上でございます。
マジで?
はい。
どうしたの?マジで。なんでフランスなの?
なぜフランスかと言いますと、フランスって、漫画の史上、世界何位だと思います?
え、何位だと思います?っていうぐらいだから、けっこう上の方ですよね。
1位は、もう日本です。漫画の消費ランキングというか、史上で。広いランキングで言うと、1位は、やっぱり日本なんですけど、何位でしょう?フランスは。
え、なんか、アメリカもそれなりに強そうだし、韓国は韓国でウェブトゥーンとか、いろいろありそうだから、え、じゃあ、4位。
4位。
4位ぐらいにしておく。
正解は、第2位らしいんです。
そうなんだ。
そうなんです。ちょっと何調べかわかんないんですけど。
諸説あるか。
諸説ありなんですけど、2位という説があって、
僕も一回フランス行ったときに、やっぱり感じたのは、日本の漫画、めちゃくちゃ、街中めっちゃ見るんですよ。
お店が、ナルト仕様になってたりとか、ワンピースドラゴンボールナルト、最近だったら、呪術廻戦とか、この辺とかめちゃくちゃ、やっぱり街中で見かけるし、
フランス行ったときも聞いたのは、コロナ中でロックダウンしてるときに、政府が、本買っていいよ、みたいな。
電子かな?かわかんないですけど、本とりあえず買っていいよって、お金渡しらしいんですよ、国民に。
本買えるやつ。
それが、政府の思惑としては、たぶん自国の本を買ってもらいたかったんですけど、
実情は、一番買われたの、ワンピースらしくて、ちょっと社会問題になったみたいなのも、現地の人に聞いたりとかして、とにかくすごいんですよ、漫画市場が。
なので、そこに目をつけた、よすみはですね、なんと、別冊よすみ第1週、すでにフランス語版を制作しておりまして、
びっくり。
7月がちょうど、ジャパンエキスポという、大きい漫画アニメの祭典がね、パリであるので、そこでちょっと先行発売をし、
その後、純工堂のパリとか、こういう大きい書店で、別冊よすみ第1週のフランス語版を出すという、とてつもない計画が、今動いておりましてですね。
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すごい。
その前夜です。明日発売なんで。
日本でコツコツ作るのかと思いきや、もうフランスに出ちゃうと。
フランスに飛び出ちゃいました。
すぐ飛び出すやん。元気いっぱいやな。
なので、そういうこともあり、ちょっと、よすみのよすみは、フランスエディションという感じで、
ボンジュール。
ボンジュール、やりたいと思います。
了解です。
とはいえ、別冊よすみ第1週の話は、ちょっと置いといて。
フランスといえばですね、バンドデシネというものを作りまして。
あるじゃん。一応、ご存じない方もいるかもしれないので、ちょっと説明をお願いします。
バンドデシネとは、フランス語圏のコミックの総称、略してBEDE。
BEDEと書いて、
フランスでは第1級の芸術と呼ばれていて、芸術って文学性が高いものとされている、
ビジュアルコミックスみたいな感じですかね。
ちょっと日本の漫画とは、少し毛色が違う、絵で読む小説みたいなイメージかなというので、
想定が豪華だったりとか、絵画的表現だったりとか、かなり時間をかけたものみたいなので、
本当に円溜めのコミックとはちょっと違うものなんですね。
バンドデシネは、それこそ日本の作家だったら、宮崎駿とか、あとは、アキラの大友先生とか、
あとは、孤独のグルメの谷口先生とか、めちゃくちゃいろんな作家さんに影響を与えている。
もちろん、日本の谷口さんとかは、実はフランスの方が評価されていて。
そうですよね。谷口先生って、確か向こうで賞だか、封賞だか、なんかもらってますよね。
そうなんですよ。
っていうくらい、バンドデシネっていう独自の漫画を持ちながらも、やっぱり日本の漫画もすごく好きみたいな市場なんで、
ちょっとそのバンドデシネの話を、あまりちょっと日本だと知られてないと思うんですけど、
一番有名なのは、タンタンの冒険とか、あれ実はバンドデシネだったりするんですね。
それをちょっと話をしたいということですね。
はい、わかりました。
ちょっと課題図書というか、今回ちょっとお話ししたいのがですね、ワイン知らず漫画知らずという作品。
はい、2022年に出た、エティエンヌ・ダボドーさん、超、谷口雷子さんが役、そして京都芳代さんが監修をしているという、
けっこう分厚い、分厚いバンドデシネですけど、
めっちゃ分厚いですね。
これ、なんで今回、課題図書にしたかったんですか?
これはですね、ちょっとあらすじというか、どういう本なのかを説明すると、
バンドデシネの作家が、友人のワイン醸造家、ワインの農家さんとのワインの仕事を手伝いながら、
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そのワイン作家の友人に、漫画を教えるっていう、お互いの仕事を交換し合うっていうので、
実は、バンドデシネの作り方とワインの作り方って、すごく共通点があって、
お互いの仕事をリスペクトして、より刺激を与え合おうみたいな、そういう思いつきから始めるんですね。
なんか、読んでると、すごくワインって、めちゃくちゃなんていうか、科学的に作られてはいるんだけど、
もっと第一への恵みの感謝だったりとか、
科学的に説明されてないんだけど、なんかすごくマジカルなことを起こすみたいなのがあったり。
で、漫画のほうも、バンドデシネのほうも、たとえば印刷会社に行って、どういう色香をして、みたいなところとか、
物を作るって、どっちも同じだよね、みたいなのが、めちゃくちゃ面白くて、大好きな一冊っていうところなので、
すごい分厚いんですけど、実はバンドデシネ入門として、いいんじゃなかろうかと思って。
バンドデシネをどう描いてるかとか、どういう印刷工程に入っていくかとかね、
で、時々ワインの話が出てきて、ブドウ畑でどういうふうに剪定をしてね、
ブドウの木を大事にしてるかとか、土が大事なんだみたいな話をしたりとかさ、
ワインと漫画関係ないじゃんって思うかもしれないけど、
意外とこの奇妙な取り合わせが、途中で完全にガチャッと合致していくようなところがあって、
これあれだって、フランスで27万分のベストセラーって書いてある。
結構売れてると思いますね、27万分。
すごいよ。
これはなんていうか、なかなかやっぱり日本ってワインそんなにね、ちょっとお高いイメージがあると思うんですけど、
フランスってもうなんか水のように飲む。
日本で例えると、米農家が、なんか米農家を漫画家が手伝うみたいなイメージですよ。
日本中とか?
結構米農家なんですよ。
米農家か。
ワインだったら、品種がたくさんあるわけですよ。
品種によって育て方違ったりとか、
テロワールっていう、とりまず、環境。
この中に出てきて、私初めて知った。
私ワイン全然詳しくないから。
テロワールっていう言葉がまずあるってことと、
それがワインを作る環境すべてっていうか、全体を指し示す言葉だってことも学んだ。
そうなんです。テロワールっていうのが、やっぱりワイン通の中でも結構大事で、
僕の大好きな漫画に神の雫っていう、
ございますね。
素晴らしい漫画があるんですけれども、
09:01
神の雫は、あまりにもテロワールを知りたすぎて、
いろんな畑の土を食う、みたいに仕掛かってるんですよ。
トーミネ・イッセっていう、雫っていう主人公のライバルキャラがいるんですけど、
神の雫って呼ばれる伝説のワインをたどり着くために、
二人は戦ってるんですよ、テイスティングのバトルを。
その時にワインを知らなきゃいけないって言って、
机にバーって何種類の土も置いて、一個一個食べながら、
完全に理解したみたいなシーンがあるくらい、
ワイン通の行き着く先は、テロワールの違い、
土とか環境の違いによって変わったりとか、
ブルゴーニュ地方っていうワイン、フランスの一番高級なワインとか作ってる地方の一つがあるんですけど、
ただのワイン畑じゃなくて、高低差がちょっとあるんですよ。
ちょっと日陰になってるとか、石灰質とか、粘土質によっても、実は味が変わったりするんですよ。
これはびっくりすることに。
そういうのとかを漫画で知りながら、ただ違いがあるんじゃなくて、
土と対話しながら、ある意味、周りから見たら変人みたいなワインの作り手を、
漫画でまず読めるっていう幸福と、ある意味ワイン醸造から見たら、
ここの色味がちょっとおかしいから変えようとか、
あったね、レンズみたいので見えて、印刷の点々、色の点々みたいなのを見て、ちょっとこれ変えようみたいなことを、
プロたちは言ってんだけど、素人からすると、どれも一緒じゃねみたいな。
どくしゃ気づかなくねって言うんですけど、でも彼は彼でワイン作ってるから、
ワインに例えると、お前の気持ちをわかるよみたいなことを言って、行くわけですよ。
だから、そこにグッとくるというか、バカにするんじゃなくて、
お前らの領域だと、そういう感じで調整してんだよな、みたいな。
徐々に、わかんないなりゃどうするので、リスペクトみたいな感じになってくのが、いい漫画なんですよね、これは本当に。
絵もね、絵もいいんだよ。話もいいんですけど、これあれだよね、本当にあった話っていうか、
完全フィクションじゃなくて、本当にこの2人の漫画描く人、バンドディスネを描く人と、
漫画作る人のやりとりがあって、でさ、私すごい面白いなと思ったのはさ、
知り合いのさ、漫画を読んでさ、でなんかさ、くちばし?キャラクターにくちばし?
あー、はいはい、ありましたね。
描いてるキャラクターが出てきたんだけど、なんか、なんであの漫画のあのキャラクター、くちばしついてんだろう、みたいな、
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意味わかんないな、みたいなことちょろっと言うんだけど、って言っているところまでの原稿を、
その、くちばし漫画を描いた人に見せて、それでアンサーを得るっていうページがあるの。
ここめっちゃ広いですよね。
ここをね、ぜひご覧いただきたいんですけど、どこだっけ、何ページだっけな。
これ、56ページくらいね。
56ページ?
うん。
そう、そうなんだよ。ここすごいんだよな。
そう、なんか、アンサー漫画が急にね、来て。
そう、ルイス・トロンダイムさんっていう人らしいんだけど、その人からのアンサー漫画が、こう1ページ、挟まれ、急に挟まれて、
なんで、そのキャラクターにくちばしをつけたかっていうことも書いてあってですね、みたいな、その、なに、ドキュメンタリーなのかな。
そうですね。漫画で読むドキュメンタリーみたいな、なんかちょっと仮面を出演するみたいな、漫画がっていう、お楽しみがあったりとか、
これ、たぶんすごい、がっつり取材して、それを漫画化してるみたいな感じだと思うんで、ほぼノンフィクション的な感じで、描かれてるみたいなところではあって、でもすごいね、いいんですよ。
漫画が好きな人、あとは、バンドデシネに興味がある人はもちろんだけど、なんかワインのことよく知らない人も、これ読んだらだいぶワインに詳しくなれるし、
あと、もっと抽象度をあげれば、やっぱそのものを作る、本気で、手を抜かずに徹底していいものを作るっていうことは、ジャンルを問わず、なにか通定するところがあるな、
っていうことが分かったりとかして、なんか創作論っていうか、ものを作り出し、お客様に届けるまでの苦労とか工夫とかみたいなところの話も、たぶんヒントがたくさんあるから。
たくさんありますね。しかもちゃんと、やっぱり漫画家の友人に説明をしていくので、ちゃんとマジカルな部分はあるんですけど、これはなんとなくやってるんだ、みたいなこととかもあるけど、結構説明してくれるんですよ。
例えば、樽の選び方とかを説明して、めっちゃ勉強になったのが、樽っていうのは、ちゃんと寝かすためのものだから、個性があっちゃだめなんですよ。
そこのシーン、良かった。私もいいと思った。
勉強になって、すごく良い樽を使うんだけど、個性があると、逆にワインを変な風にしちゃうから、無個性、綺麗な無個性を選ぶべきなんだ、みたいな話をしてるときに、著者の方が、なるほど、確かにめちゃくちゃ自分も好きな紙あるけど、
ナチュラルの色の紙を選んだら、自分の思った色が出ないから、そういうことなんだ、みたいな話をしてて、お互いの仕事の領域で理解し合ってる。自分の言語に翻訳して理解し合ってるみたいな、友情がすごい、めっちゃリスペクトがあって、いいな、みたいな感じがあるんで、
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それこそ創作のことだったりとか、仕事のこととかで、ちょっと行き詰まってる人、つまずいてる人とかが、この漫画をゆったりワインを楽しむようにゆっくり読むと、僕は結構心が洗われるなというか、これはザーって読むっていうよりかは、300ページもあるんで、お互い読みきれないんですけど、本当にゆったり読む漫画だなっていうのは、めっちゃ好きなんですよね。
噛みしめるように。
噛みしめるように読んでますね。
読んでくれということですね。
そうなんです。
そっか。だから今日はこれだったんだね。
そうなんです。
よくわかりました。ぜひぜひ、みなさんも読んでみてください。
ちょっとね、3000円と高いんですけど、でもそれだけの価値はありますんで。
はい。サウザンブックスさんから本体3000円プラス税で出ております。
出ておりますということで。
ということで、ちょっとバンド伝説入門編はここまでとしてですね。
次回のよすみのよすみは、来週の水曜日のお昼ごろ配信予定です。
次回はですね、富山さんも大好きなあのバンド伝説について、よすみしようと思いますので、みなさんのお越しをすみのほうでお待ちしております。
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