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こんにちは、RyoTaです。 〜余生、余ってません。 〜リベラルアーツをまとって旅暮らし〜第10回です。
この番組も、いよいよ二桁回になりました。 始めた頃は、10回も続くのかなって、正直不安だったんですけど、気づいたらここまできました。
多くのポッドキャストは、3ヶ月継続できないって言われてるんですが、もうすぐ3ヶ月になりますね。 無事に3ヶ月の壁を乗り切ることはできるのか、ご期待です。
今は、2026年7月19日、日曜日のお昼です。 今日もタイのジョムティエンの自宅からお届けしています。
雨季に入ってからしばらく経ちますが、ごくたまに嵐のような激しいスコールが降る以外は、リゾート地らしい穏やかな汗いっぺんが続いています。
日中はさすがに暑くなりますが、汗湯のお散歩は最高に気持ちいいです。
前回はずっと避けてきたつもりの人文が実はもう自分の中にあったっていう棚卸しの話をしました。
この番組の背骨のような内容になっていると思うので、まだお聞きでない方はぜひ聞いてみてください。
で、今日はですね、そこからガラッと変わります。
今日はお金の話をしようと思っていて、年金だけでタイでどうやって暮らしているのか、
これ多分一番聞かれそうなんだけど、一番自分が話してこなかったテーマなんですよね。
第1回で年金を繰上げ受給したとは言ったし、家賃とか電気代とか断片的には出てきたんですけど、
正面からお金だけを扱う回って実は一度もやっていなかったんです。
ただ、先に1個だけ断っておきたいことがあって、
今日は生々しい金額って極力出さないつもりなんです。
その理由も含めて話していきます。
まず、なんで金額を出さないのかっていう話からさせてください。
理由は大きく3つあって、1つ目は単純に数字ってすぐ古くなるんですよね。
前にも言いましたけど、タイは安いっていうイメージ、今はもうほとんど通用しない。
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物価は上がっているし、円安もある。
だから自分は月いくらで暮らしてますなんて具体的な数字を言っても、
1年後にはもう当てにならない情報になっている。
本を出したときも、鮮度が必要な情報は本に向かないって話をしましたけど、
それと同じ感覚です。
2つ目は、正直お金の話ってどうしてもマウントっぽくなるじゃないですか。
これだけで暮らせています、どうだみたいな。
あるいは逆にこんなに切り詰めてます、大変ですっていう貧乏自慢みたいになるのもなんか違う。
この番組で一番やりたくないことなんですよね、そういうのは。
3つ目、これが一番大事なことなんですけども、
結局大事なのは金額そのものじゃなくて、どういう構えで暮らしているかの方だと思っていて、
いくら使っているかより、どういう考え方でお金と向き合っているのか、
そっちを話した方が多分聞いてくれている方の役に立つ。
まあ金額を防ぐ言い訳と言われたらそれまでなんですけどね、でもそういうことです。
とはいえ全く手触りがないと話にならないので、金額じゃなくて割合で話しますね。
自分の普段の生活費、ざっくり3つに分かれているんですよ。
まず半分、5割ぐらいが固定費です。
要するに住むこと、電気を使うこと、ネットにつなぐこと、生きているだけでかかるやつですね。
次に3割ぐらいが食費、で残りの2割がそれ以外全部、趣味とか書籍とか日用品とか、
だいたいこの5対3対2で回っている。
で、これが全部年金の範囲内に収まっているという感じです。
月によってははみ出すことはありますよ。
でも1年で慣らしてみると、まあおおむね年金の中に収まっている。
ここでね、一冊本の話をさせてください。
藤井真嗣さんという方の月10万円でできる悠々生活タイランドという本があるんです。
タイトルの通り、月10万円くらいでタイで悠々自適に暮らそうという趣旨の本ですね。
で、この本のAmazonレビューに不可能って書かれているんですよ。
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そんな金額じゃあ無理だと。
これを見た時にね、自分ちょっと言いたくなっちゃって。
いや全然不可能じゃないですよと。
だって自分がまさにその程度の生活費で暮らしているので、全く不可能じゃない。
全然できる。
もちろん何をもって悠々と呼ぶかっていう問題はありますよ。
人によって譲れないものは違いますからね。
毎晩外で飲みたい人には多分無理です。
でも自分みたいな暮らし方ならできる。
少なくとも頭ごなしに不可能と切って捨てるような話じゃないなと。
それは身をもって言えます。
まあ赤の単位のレビューにこんなにムキになるのも我ながらどうかと思うんですけどね。
でもこれから移住を考えている人はその不可能の一言で諦めちゃうのはもったいないなと思ったので。
で、ここからは移住する前の自分がお金についてどう考えていたかという話をします。
正直に言うとタイに来る前は結構身構えていたんですよ。
年金だけで暮らすっていうことに対して。
年金って繰上げ受給すると月々の受給額が減るんですよね。
自分は最大限繰上げた。
だから人よりも少ない年金でやりくりすることになる。
それで本当に足りるのかっていう不安は当然ありました。
で、その時の自分の頭の中にあったのは、
節約イコール我慢っていう図式だったんです。
好きなものを我慢して、行きたいところを我慢して、欲しいものを我慢して、
ひたすら支出を切り詰めて何とか年金の範囲に収める。
そういう歯を食いしばるような暮らしを何となく想像してたんですよね。
もう一つこれは正直な話なんですけど、
会社員時代って給料が毎月ちゃんと入ってくるじゃないですか。
あの安心感がなくなるわけです。
決まった額の年金だけで収入が増える見込みはない。
この増えないっていう感覚にちゃんと耐えられるのかなっていう不安も結構あった。
だから当時の見立てとしては多分それなりにきつい我慢生活になるだろう。
でも生活コストの低い国なら何とか成立するはずだ。
そのぐらいの予想でタイムが当たったんです。
で実際に3人会ってみてどうだったか。
そこが今日の一番話したいところで。
次のパートでお話しします。
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結論から言うと表紙抜けするくらい我慢してる感覚がないんですよ。
これ自分でもちょっと意外でした。
あんなに身構えていたのに。
普段の暮らしであー我慢してるなっていう感じがほとんどない。
なんでだろうって考えたんですけど、
多分理由はシンプルで、
普段の暮らしの中身が東京にいた頃とそんなに変わってないんですよね。
自分の節約って言葉にすると結構地味なんです。
外食はほぼしない。
食べ物はスーパーとコンビニで調達する。
人付き合いがないので交際費はゼロ。
あとは医療保険に入っていない。
まあこの保険の話は後でちゃんとします。
でね、この中で医療保険以外って東京にいた頃とほとんど変わらないんですよ。
もともと外食もそんなにしなかったし飲み歩くタイプでもない。
だからタイに来て急に切り詰めたっていう感覚がそもそもない。
生活の形が元からそういう感じだった。
だから無理している感がないんだと思います。
で、ここが今日一番話したかったところなんですけど、
タイに来てお金の使い道で大きく変わったのがあって、
固定費と食費はまあどこに住んでもかかるものなので置いとくとして、
それ以外の2割の部分、
ここの中身が東京時代とガラッと変わったんです。
今この2割の中で一番大きいのは電子書籍を買うお金です。
次がゲームを買うお金。
とはいえこの2つを合わせてもまあ高が知れた額なんですけどね。
本もゲームもそんなに高いものじゃないので。
じゃあ東京時代は何にお金を使っていたのか。
一つはサウナです。
自分東京にいた頃結構なサウナ好きで、
週に3,4回通っていたんですよ。
わざわざサウナの聖地、禁止庁に引っ越しまでして。
で、面白いのが今住んでいるジョムティエンって自宅から歩いて行ける範囲に
サウナが3軒も4軒もあるんです。
タイにもサウナ文化はあるので、
行こうと思えばいつでも行ける。
なのに行かないんですよ、全然。
最初はお金を節約するために我慢しているのかなと自分でも思ったんですけど、
よく考えたら違うんですよね。
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我慢してるんじゃなくて必要なくなったんです。
だって東京でサウナに通っていたのって、
要するにストレスを解消するためだったんですよ。
仕事のストレス、人間関係のストレス、都会で暮らすストレス、
それをサウナで整えてリセットしていた。
でも今そのストレスはそもそもないんですよね。
解消すべきものがない。
だからサウナがいらなくなった。
我慢して行かないんじゃなくて行く理由が消えた。
これは自分でもちょっと驚いた発見でした。
もう一つが映画館です。
これはちょっと切ない話でもあるんですけど、
自分映画がものすごく好きで、
第2回でも話しましたけど、
そもそもタイに来た理由の一つが映画なんですよ。
バンククに住めば東京にいた頃みたいに、
映画館に通う生活ができるだろうなと思っていた。
ところがこれが手が外れまして、
まずタイの映画館、とにかく寒いんです。
冷房がキンキンに効いてて。
第3回でバンククの建物はどこも冷房がきついって話をしましたけど、
映画館はその最たるもので、
あの寒さの中で2時間座っているのが自分には結構つらい。
それから日本語字幕が当然ないんですよね。
英語字幕はあっても。
自分の英語力だと字幕を追うのに必死で映画に集中できない。
そして決定的なのが、
自分好みのアート系の映画を描けてくれる映画館がほぼないんです。
ハリウッドのタイ作とかタイの娯楽映画はやってるんだけど、
自分が見たいような静かで難解でっていう作品はまずかからない。
というわけでバンククに住む理由の一つだったはずの映画館が用意を自分は諦めたんです。
今は全部ストリーミング配信で見ています。
毎日1本は見てますけどね、部屋で。
で、結局のところ、このサウナと映画館、
この2つを手放したことが生活費が下がったことに一番効いてるんですよ。
派手に節約したわけじゃない。
ただ東京で当たり前にお金を払っていた2つのものが暮らしからスーッと消えていった。
それだけなんです。
とここまで話すとなんだかいいことばかりに聞こえるかもしれないので、
正直にそうでもない部分も言っておきます。
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まず普段の生活費とは別に別枠にしているお金があるんです。
臨時の出費というやつですね。
これは主に旅行と医療。
この2つは年金の中ではとても賄えないんですよ。
だからこれが必要になった時は貯蓄を切り崩したり、
たまに入る臨時収入を当てたりして何とかしている。
3年間でこの臨時の出費がどれくらいあったかっていうと、
ゲームを作るためのパソコンを1台買って、
一時帰国が2回、旅行が2回、
あとは例の歯のインプラント治療。
本当にこれだけなんです。
3年でこれだけ。
まあ我ながら随分質素だなと思いますけど。
で、ここでね、1つジレンマがあって。
番組のタイトルにも旅暮らしなんて掲げておきながら、
その旅行の出費を一番切り詰めなきゃいけないっていう現実があるんですよ。
これはちょっと我ながら皮肉だなと思っていて。
気軽にフラッと旅行に行けない。
行くとなると別枠のお金をえいって使うことになる。
ここだけは正直少し残念な部分ですね。
旅暮らしを名乗るものとしてはね。
もう一つ、さっき後回しにした医療保険の話。
自分今、医療保険に入っていないんです。
これは第4回でも話しましたけど、正直言って綱当たりだと思っています。
健康には一一倍気をつけているし、危ないこともしないようにしているけど、
万が一の時のことを考えると気が気じゃないというのも事実で、
ここは大丈夫です、なんて口が裂けても言えない。
ここは胸を張れないところです。
ただ、じゃあ全体としてどうかっていうと、
大移住が失敗だったとは全く思っていないんですよね。
不安があった年金だけの暮らしが、我慢じゃなくて足りているっていう感覚でもあっている。
銀行の残高を見てふっと不安になる瞬間は正直今でもありますよ。
でもそういう時は、この不安は長い目で見て意味のある不安なのかなって、
自分に問い直すようにしていて。
大抵の不安は、そう問い直すと渋んでいくんです。
お金ってたくさん持つことよりも、これで足りるっていう基準を自分の中に持てるかどうか。
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そっちの方がよっぽど効くんだなぁと。
3年やってみて、それが一番の実感です。
というわけで、今回は年金だけでタイでどう暮らしているのかという話をしました。
金額は出さずに割合と考え方で。
5対3対2の内訳。
不可能と書かれた本のレビューへのちょっとした反応。
そしてサウナと映画館が我慢じゃなくて必要なくなったっていう話。
結局一番言いたかったのは、節約って歯を食いしばる我慢のことじゃなくて、
足りているっていう感覚をどうやって自分の中に育てるかっていう話なのかもしれないなっていうことでした。
で、今回は普段の暮らしのお金の話でしたけど、
この足りているっていう感覚とお金への不安。
この辺りのもう少し内側の気持ちの部分ですね。
ここは連動しているニュースレターの方でもう少しじっくり掘り下げてみようと思っています。
合わせて読んでいただけると、この回の話がもう少し広がりを持つようになるはずです。
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連動したニュースレターもやっていますので、合わせてご購読いただけると嬉しいです。
それでは今回は以上になります。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次の街でお会いしましょう。
りょうたでした。