1. 上坂あゆ美の「私より先に丁寧に暮らすな」
  2. #111 誰かを傷つけるのが怖す..
2024-12-27 33:57

#111 誰かを傷つけるのが怖すぎて病んでる人の話

【今回の内容】
人間って傷つけることが前提のシステムで運用されている / 偏見の正体は知識不足 / 表現活動は加害が前提なのか?(これ今度ちゃんと話したいね)/ 数年前の大炎上について / 炎上は賛成と反対が両方ないと起きない / 1件だけ当事者からDMがあった / 誰をどのように傷つけたのか? / 覚悟を持った加害もある / 行為を批判し人間性は否定しない / その人の行為に人間性が影響しているケース / 実質エレン・イェーガー / こういう話をできる人を見つける / 恋愛はバグ / 事故ることが前提のゲーム / “だんだん”って一番苦手! / 人生これくらいやりがいあった方がいいよ


【出演者】
歌人・文筆家 上坂あゆ美 https://x.com/aymuesk
京都の僧侶 鵜飼ヨシキ https://x.com/ziruziru1986
※番組公式SNS https://x.com/yori_suna
▼ご意見ご感想はSpotify上のコメントまたは #よりすな
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00:08
上坂あゆ美の、私より先に丁寧に暮らすな。次のお便りです。ラジオネーム、さばのみそにさん。
就活も終わり、暇を持て余してる大学4年です。いつも配信聞きながら歯を磨いてます。朝の絶望感に、上坂さんの快活なしゃべりはよく聞きます。
突然ですが、自分の無意識の加害性が怖いです。私は今までの人生、自分の軸や考えを強固に持ち、それを歪曲せず伝えるよう心がけてきました。
負荷のある対話になろうとも、互いに意見をぶつけ合える関係性を築くことの方が大事だと思っていたからです。
しかしそれは、他者に対する私の共感能力の低さによって成立していたのだと最近感じます。そう、私は大人になってきたのです。
学年を重ねて、人間関係の権威勾配の上に立つようになり、今まで通りではいかなくなってしまいました。
どうしても自分の言葉に無意識の偏見が含まれていないか考えてしまい、それを繰り返しているうちに、友達や年上相手に言ったあれやこれやもずいぶんとひどかったと後悔を始めました。
結果的に最近は、ありきたりなことしか言えずつまらない人間になったようにも感じますが、誰かを傷つけるよりマシかとも思います。
パワハラセクハラと言われてしまうから、若者に何も言えないというおじさんたちの悲しい声に共感することは多分これからもないのですが、ある程度本音を交わした方が距離が近づくのも確かです。
きっとこれは大人たちの飲みの場で散々議論されてきたことで、私もなんとなく大人になったらこういうことに悩むのだろうとぼんやり思ってきたのですが、やっぱり同じ流れに回収されたことに若干腹が立ってもいます。
しかしこの悩みは、私が人の心に配慮をし始めたことで、ようやく普通のコミュニケーションのスタートラインに立てたということなのかもしれません。
何なんですかこれは。正直自分が傷つけられるより、自分が他人を傷つけることの方が怖いです。誰かを傷つける自分が嫌いになって病んでしまいます。どうしたらいいですか?
あと最近好きな人ができたのですが、自分に好意のない人に好意を寄せてあわよくば付き合ってほしいと思うことって、あまりに非対称な関係すぎて怖いです。何なんですか恋愛って。
最後急に。
いやーわかる。すごく。
私もずっと自分の本音を包み隠さず全部言うことが正しいと思ってました。
思ってましたか。
思ってました。
私もわりかし最近それって良くないんだなーって思って気をつけて数年経つという感じなんですけども、この方と違うのはね、私が思うに誰も一人も傷つけないで生きることって不可能だなってこと。
03:12
人間って生きてるだけで誰かしらを傷つけることが前提のシステムで運用されているってことはまず伝えたい。
この人は人を傷つけるの怖すぎて病んじゃってるっていうのは、人間だからしゃーなくねって面が正直あると思ってる私は。
どういうことかって言うとさ、私たぶんもしかして表現活動とかやってなかったらこの人と同じ沼に落ちてた気がすごくするんだけど、何か作品を作って表現すること発信することって誰かを傷つける行為とかなり近いんだよね。
影響を与えるとかメッセージを届けるって言うなれば加害だと思うんですよ。影響を与えてる時点で。
いい影響だとして悪い影響だとして何か人に与えているという時点でそうだなって思うから。
でもじゃあその影響するのが怖くて表現やめますかって言われるとそうじゃないじゃんみたいなことをやっぱりものづくりしながら思うので。
前提として私は人間って傷つけるようにできてるよねと思って生きてるんですけど、この人が偉いのはやっぱりあれだよね、傷つけちゃよくないっていうことをすごく深く思っているっていうのがまず偉い。
この人自分が傷つけられるより他人を傷つける方が怖いって言ってるじゃん。私は昔の私は自分が傷つけられるぐらいなら他人を傷つけた方がマシっていう持ち目で20数年生きてたので。
前提としてそう思ってる時点で偉い私よりっていうのはあるんですけど。
大事なのは多分ねあれなのよ。人間って生きてるだけで誰かしらに影響するし誰かしらを傷つけることって免れなくて。
無意識な偏見って要するに理解不足知識不足なんですよね偏見の正体って。知らないからそうなっちゃうんだよね。
だけどさ世界中のあらゆる人や文化やカルチャーを理解することなんてほぼ無理じゃないですかっていうのを私は思ってて。
なんとか学の専門家の方とか民族学専門の方も特定の民族にしか詳しくなかったりするわけじゃない。
そうすると別の民族に対しては知識不足で偏見が生まれる可能性はあるじゃない。
考えていくと全知全能の神でない限り無意識な偏見を持たない人間っていうのは存在しないと思ってるんですよね。
06:03
そう考えた時点でもう偏見はある。そして人間は全て加害性があるという前提で割り切った方が多少は自分が病まないでいられる。
ただしその上でやっぱりできるだけ傷つけたくないから身近なところから知識を深めて無意識の偏見を持たないようにし続けて。
傷つけてしまった時はちゃんと反省するっていうことの繰り返しでしかもう我々は存命できないなという結論になっております。
なるほどね。作品を作ることによって誰かが傷つくみたいになって、僕も創作勉強してる中でよく聞いてきてるけど、実はまだピンときてない部分があって。
なるほど。
この話ってさっきのサバノミソニさんのこの相談のものも含めて2つあると思ってて。
本当に加害した場合、自分の言葉によって誰かが傷ついた、ストレスが溜まった、いろいろあるけどっていう場合のものと、その創作による影響、この2つって結構あると思ってて。
まずその創作の影響の部分でちょっとまず考えていきたいんだけれども、なんかね、ランジャタイの国先のポッドキャストを聞いてたら、向井秀徳の話になったんですよ。
今ザ・ゼンボーイズ元ナンバーガールの向井秀徳がテレビで演奏したんですね。弾き語りかな。
で、そうしたら感想とかですごいありがとうございます、この曲聴けるとはみたいなすごいいろんな感想が来てて、その中に1つだけすごいクソみたいな曲だと思いましたみたいな。
こんなものテレビでかけるなんて本当に嫌でしたみたいなのが来たらしくて。
それを向井秀徳が見た時に手叩いて喜んだらしくて。
で、なんでかって言ったら、この人に多分一番届いたって言ったらしいんですよ。
ちょっと細かい言葉は間違ってるかもしれないですけど、要するに影響とは何かみたいな、誰かに何かを与えるとは何かみたいな話だとは思うんですよね。
で、それもさっきの植坂さんの話とちょっと近い部分かなと思っていて。
影響を与えるとか、影響って言うとこう割とポジティブな言葉に聞こえるんですけど、
まあ衝撃っていう感じだと思うんです。衝撃って言ったら車の衝撃って事故じゃないですか。
事故。
で、作品の衝撃もあるし、事故的なパワーを持ったものだと思うんですよね。
あるある。
そうそう。それによって言うたら、それを知らんかった世界に戻れない。
うん。
そういうある種の衝撃だと思うんですよね。
人生変えてしまうような作品とかありますからね。
そうそうそうそうそうそう。
っていうものが持つある種の、それはね、具体的には課外なのかどうかっていうところは僕はちょっと引っかかるところなんですけど、
09:03
なんか明らかにね、誰かの悪口言ってたとか、それはちょっと違うとは思うんですけど、
ある種のその影響力、衝撃みたいなものが、やっぱりその作品の持つある種の芸術の根幹というかね、あるとは思うんです。
ただ同時にそれによって、その具体的な課外ではないけども傷つく人がいるっていうものなのかなとは思うんですけど、
はい。
案外僕ね、そこピンと来てなかったよ、まだ。
なるほどね。
というのは多分ね、僕がそういう風に受け取ってないからかもしれないですよ。
あー、それもあるかもしれない。
うん。ちょっとこうやっぱり、どっか距離感があるんかなみたいな。
うんうんうん。
で、なんかクソみたいな映画見た時も、傷ついたとかはあんま思わないですよね。
うん。
なんか時間返せみたいな。そういうのは思うんですけど、そういう影響ではないなと思っていて。
私、数年前に大炎上したことがあって、それは私の父親が亡くなった時に、
はい。
なんか父親死んだわって言って、SNSに過去父親に対しての気持ちを歌った短歌をアップしたんです。
うん。
そしたら、その短歌っていうのがね、
はい。
お父さんお元気ですか?フィリピンの女の乳首は何色ですか?
あー。
っていう短歌なんです。
見たかも。
で、嫌な思いをする人がいるかもしれないから、言葉をちょっと今すごく選んでるけど、
はい。
この歌って、実際私父親が離婚した後に、私と姉のお年玉貯金を全部買っ払ってフィリピンに飛んで、
しかも女いてみたいな人なんです。私の父親が。
はい。
で、それに対することを歌った歌なんですよね。
はい。
だから、私はこの歌で明確に父親に対して悪口が言いたくて作ったんですね。
はい。
だから、さっきうかいさんが、誰かの悪口を言ってる表現とかは別ですけどって言いましたけど、
うん。
私は父親の悪口をめちゃくちゃ言ったんです。短歌で。
うんうんうん。
で、この歌が炎上して、その炎上の理由っていうのが、父親に対してこんなこと言うな、みたいなのはほぼない。
うん。
なんで燃えたかっていうと、フィリピン人女性がセックスワーカーであるという無意識の偏見を助長するものであるとか、
なるほど。
または、広い意味での女性別視、人種別視みたいなものがこの歌にはあるとして炎上したんですね。
はい。
結論から言うと、私そうだなって思ったの。
うんうんうん。
私の場合は、父親がたまたまフィリピンに飛んで女と暮らしてたから、その事実を歌にしたわけなんだけど、
12:10
うん。
例えば、日本人男性がよくフィリピンパブに行ったり、背太で若い奥さんをもらったりするっていう社会背景がないと、なかった場合、この歌の良さって確かに減ると思ったので、
うんうんうん。
例えば、アメリカの女、カナダの女とかで同じ歌の味わいが出たかって言うと出なかったと思うので、
うんうんうん。
そういうことは、私はそのフィリピン人女性はセックスワーカーである的な無意識の偏見をこの歌に込めていたんだなって思ったんですよね。
なるほどね。
でもそれについては、確かに私が知識が足りなかったですっていうことを表明はしたんですけど、
うん。
だし、私もっとそういう勝手に一方的に悪口言うんじゃなくて、フィリピン人女性の置かれている社会環境をもっと勉強しなきゃいけないなと思って、そこからいろいろ文献読んだりとかしたんですけど、
うん。
なんかこの炎上の秘密って、賛成と反対が同じぐらいいるケースでしか生まれないんですよね。
ほほほほほ。
一方的にこいつどう見ても悪いだろうみたいなのって実はそんな燃えないんですよ。
うーん。
賛成と反対が同じぐらいいたときに、その賛成派が熱量を注いで反対派がより盛り上がるって状況にならないと、SNSの炎上って起きないんですね。
なるほどなるほど。
このケースでいうと、上坂さんは父親がたまたまフィリピンに行ったからフィリピンって言ってるだけで、そんな差別の意図はないですよみたいな、皇帝派の方々の発言によって議論が生まれてしまったと。
白熱してしまったと。
私自身も明確に差別意識があって、フィリピン人女性を貶めてやるというつもりでは作っていないんだけれども、結果としてそうだなっていうのに納得したというところがあって。
そこから確かにこの歌はそういう偏見を助長する可能性があるって私が判断したので、本の流れで読んでもらったらそこも含めて伝わるだろうし。
あとは炎上したからといって、過去の自分が無意識の偏見があった人間だってことをなかったことにするのっておかしいなとも思いまして、本に入れたんですよね。
ダサかった自分も含めてやっていかないとダメだみたいな変な気持ちになって、本に入れたんですけど、この歌だけ抜き出してリーチしてしまうと傷つく方がいるかもしれないので。
実際その大炎上した時にめちゃくちゃインプレッションがあったので、私はフィリピン人とのハーフですが、植坂さんの歌で傷つきましたっていうDMが一件だけ来たのね。
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それ以外は全部当事者じゃない方のお前ふざけんなみたいなやつが来てた。一件だけ当事者が傷つきましたっていうメッセージがあったので、私はじゃあこれはこの歌単体で人の目にさらすのは本当に良くないと判断して、
プロモーションとかSNSでそれ以降一回も書かないようにしたっていうのがこの件の落としどころなんですけれども、それと同時に私もっと勉強しますねっていう話なんですけど、今みたいのってさ、傷つけてるじゃん。
みたいな。そう。だからそういう加害ってあるよねっていうのは私結構実体験として感じたのね。
なるほどね。
だけど、じゃあもう誰か傷つけるかもしれないから私単回やめますは違うし、こういう状況下でできることってできるだけ人を無意識に傷つけないように気を付けはしつつ、万が一傷つけてしまったらちゃんと認めて謝って自分が至らなかった知識をつけていくっていうことしか
もう生きる手段ってないじゃんっていう感じなのね。
なるほどね。
そう。
うかいさんの言ってたのとちょっと違うかな今のって。
いや、具体的な部分はわかる。
なんかそう、たぶん今の話のミソってそのDMだと思うんだよな。
そう。
逆にそこ以外を無視して言うわけじゃないんだけど。
はい。
まあ言い換えたら本当に傷ついた人と傷ついた人がいるんじゃないかっていう人と分かれてて、
上坂さんも言ったけど、その本当に傷ついた人がいる場合に無視してもあかんやん。
うん。
だからそれをどう引き継ぐかっていうところがたぶん一番のポイント。
うん。
で、それでさっきの話に戻んねんけれども、僕もやっぱり傷つけたりっていうのはどうしてもあると思うんですよ。
うん。
で、今回のサバドミソニーさんが誰かを傷つけたんかどうかっていうのがちょっと僕この相談文でわかんないですよね。
そうだね。
かもしれませんの話やから。
うん。
割とそうやって気をつけててもどうしても起きちゃうんですよね。
起きちゃうよ。
そう。で、起きちゃった場合の後のその対話の重要性というか変化の重要性というか、
そこがやっぱ一番のポイントで。
うん。
パワハラセクハラと言われて何も若者に言えないおじさんたちも実はたぶんそこじゃないと思うんですよ。
そこで議論をしてるんじゃなくて、そこを何も考えないから問題なんですよね。
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そう。だからここで言うおじさんたちとサバドミソニーさんは全く別の次元にいます。
そうそうそうそうそうそう。
だからそこの議論っていうのはなさすぎて問題だと思うし。
うん。でもそこはね気にしすぎちゃうとサバドミソニーさんみたいに身動き取れなくなるというか。
うんうんうんうんうん。
やってもない加害で病み始めるみたいなこともすごく想像に固くはないよね。
ないよね。
それは起きる。
今の世の中そのキャンセルカルチャーとか言われるけど、一回ミスったらおしまいみたいな風潮がすごい強いっていうことはマジでキモいと思ってて。
うんうんうん。
いやだってそんな全くの偏見がない奴なんていないよって思ったのよ。この先ほどの炎上で私は。
うんうんうん。
やっぱりできるだけね他者にリスペクトを最低限持ちつつ、自分が間違ってた時に謝ってちゃんと勉強し直す。
そしてごめんなさいでしたってことをもっと歓迎しろよみたいな社会が。
うんうんうんうん。
お前ら何叩いて終わってんだよみたいな。
そうね。
めっちゃ思うの。不倫とか不祥事もすごい思うの。
うん。
で大事なのってその偏見をなくすことで誰かを叩くことじゃないですよねっていうそのすれ違いがマジでキモいと思ってるんですよね。
でねそのサバノミソデさんが言う自分が傷つけられるより自分が他人を傷つける方が怖いって言うんやけれども、
うん。
それによって何も言わないことでまた自分が傷ついていく可能性ってあるよね。
てかもう傷ついてるよねサバノミソデさんはね。
そうそうそうそう。で案外そこってねじわじわ効いてくるから後々むっちゃ不安定なんで。
マジでそうっていうかこの2つって本来天秤にかけることじゃなくて、
そう。
両方傷つけちゃダメなんだよね。
そうそうそうそう。
普通にダメなんだよね。
だから大事なのはアフターサポートであって、
それも相手にとっても自分にとってもであって、
やっぱね言えなくて辛かったことみたいなのが案外残るタイプはしんどい。
だから気をつけながらも話しつつ何か起こった時のアフターキャラみたいな感じよね。
そう。
あとさっきの話で言うと私は作品の中で明確に父や姉の悪口をめっちゃ書いてるんですけど、
それって加害じゃないんですかって話もあるなと思ってて、
加害だと思ってやってますねって感じなんですよそこって。
私は姉や父にどれだけ文句言われようといいですという覚悟でやっているっていう表現もあるなと思う。
21:00
でも仮に私が父や姉のことを悪く書きすぎて、
父死んでるけどその2人に誹謗中傷がめっちゃいくとかは全然嫌なわけ。
だから一応本人に原稿を見せて姉とかに対しては許可取ったりとか、
それを助長させない工夫とか、SNSでは言わないようにするとか、いろいろしてはいるんですけど、
サバノミソニーさんの場合はやっぱりちょっと加害恐れすぎかなって私は思うんだよね。
それって前提じゃねっていうのはやっぱり強く言いたくて、
別に人に憎んじゃいけないわけでもなし、
どうやってもしょうがなくなったら覚悟を持って加害するって道もありますよ。
暴力とかじゃなくてね。
怠慢切って相手に嫌なとこ言うとかさ。
それって加害かもしれないけど、対話であり加害みたいな。
そういうこともあるから、加害ってことをひとまとめにして恐れすぎると生きづらくなっちゃうんじゃないかなって思った。
その加害の解像度が多分ちょっと低い。
聞いて思ったのは、言い換えると批判なんか、加害なんかみたいなところもあると思う。
ある。
これは誰に対してもそうやけど、全ての人間に対してやけど、人間性を傷つけちゃダメ。
行為を批判しろって話。
あの時言った言葉であったり、あの時言った何かしらの行為に対してそれは間違ってると思うというのが、行為に対する批判なわけや。
それが5年前の話であろうが、20年前の話であろうが、それはOKと思うね。
それによって相手が変わらない可能性はあるけど、
でもそれを私は許せなかったっていうのは大事なことだと思う。
ただその人に対する、お前だからそんなんなんだから生きてる意味ないんだよみたいな人間性の否定っていうのは、これだけはどんな人間でもやっちゃダメ。
そうだね。
そう取られたのであれば、全ての人間が謝った方がいい。
それを言う権利なんて誰もないねんから。
もしすごい嫌な相手であったとしても、人間性の否定は殺害に近いと思ってる。
気をつけます。
だって姉に対してマジ無理とか嫌いとか言っちゃうから、生きてない方がいいとか言ってないけど、
別に生きててもいいが、私に害をなさないでほしいと思うけど、
でも嫌いのファクトが発言だったり行為だったりが、
蓄積しすぎると人間性否定するような言葉が出かける時はやっぱあるから、すごい気をつけようと思いました。
出かけることは俺らだってやっぱりある。
24:01
そこはもうね、何かね、人間が持つ何か加害性やと思うねんそれは、それこそ。
でもそこに、俺たちはもうこの頭でかちの脳みそ持ってねんから、そこでグッとこらえる術は身につけたいよね。
いやそうだね。
なんかあとさ、発言や行為に対しての批判っていうのは、誰しも有権利があるのだが、
その発言や行為の裏側に、その人独自の選べなかった家庭環境や収入格差や、
そういったことが影響しているケースってのがめっちゃむずいなと思ってて。
例えば貧乏なお家に生まれて、誰も幼少期から助けてくれなくて、
それでもう世界全員敵だ、お前らみんな死ねえみたいに思ってる人がいたとして、
そういうこと言うのよくないよってさ、言えるみたいなのあるじゃん。
で、本人も選んでないし、そういうこと言うのよくないよは正しいんだが、みたいなさ。
こういうことってすごいあると思うんだよね。
結果的にそういうことよくないよを言うことが、相手の人間性の否定につながりかねないみたいなこと。
その家庭環境だったり、選んでないものにつながりかねないみたいなね。
そういう難しさもあるなって。
だから貢献に抱えるものが重ければ重いほど、こちらが言う時にはその責任が生じるよね。
そうなんですよ。
もうエレンよね。
エレンなのよ。
エレン・イェーガーがなぜあそこまでして最終的に分かり合えたのかって話なんですよね。
あそこまでせんとあかんかったんやってやっぱりなっちゃうのよね。
そう、そうなんですよね。
背負ってるものがね。
駆逐してやるってやつを最後のあんな終わり方、ネタバレやから言わへんけど。
させるためにはやっぱね、エレンがやった行為が全て正しいとは僕は思わないけど、やっぱり物語ってそうよねと思うね。
そうだね。
やっぱそんだけ時間がかかるっていうのもあると思う。
なんかたまにない?友達とかでそういうある種の深いものを持ってる奴がさ、10年20年であ、こいつこんな変わったんやみたいな。
あ、あるし私まさにそう。
あ、ほんまに?
で、その時にその10年20年一緒にいた誰かっていうのがやっぱり因縁だみたいな。
まあ私いなかったけど、まあそう。
あ、すまん。
あ、ごめん。
うつつけました。ごめんなさい。
ちょっとエレン・イェーガーだった時期がありまして。
やっぱね、人間世界で今の現代社会でエレン・イェーガーだと人は離れてくね、普通に。
で、どんどん誰も突っ込めない人になっていく。
なるほど、なるほど。
まあね、何かのきっかけで変わったり、自分もそうだし、人にはできるだけ言ってあげたいなっていうのはあるよね。
適切な批判だったり意見だったりっていうのは。
27:00
だからそれこそさ、花見さんがこういう話をできる人っていうのをどこでどう見つけるか、結構それは難しいことやねんけど。
うん。
で、その人とと今後の大学4年生やったら人生まだ半分以上あるわけじゃないですか。
はい。
そんな話ですよね。
うん。
まあなんか普通にあれだね、加害性をテーマにした本や、フェミニズムをテーマにした本の読書会とかで探せそうかもね。
うん。
いやでも大学4年で権力勾配考えてるのすごいな。
すごいね。
ちなみに最後の、最近好きな人ができたんですが。
えー、好きな人できておめでとう!
言っちゃえ、言っちゃえ!
私の告白!
安くなってると思った。
いやでもそうだよね、普通に考えてさ、恋愛ってすごいゲームだよね。
いやすごいよ。
うん、確かに非対称だわ。
恋愛こそがさっきこの話よ。
だって気持ち悪いって受け取れるからとする告白の仕方したらそれは傷つけてることになるじゃない?
なるなるなる。
そうなんよ。
いやマジでそうよな。
うん。
非対称。だから恋愛はバグだからね、ほとんど。
そうそう。
バグだからこそ人間らしいからね。
でも恋愛っていうのの特殊性で言うと、事故ることが前提のゲームっていうのがあって。
確かに。
ご気分を害するかもしれないんですけどっていうのが恋愛の前提にあるから。
そういう意味で言うと、私普通の人間社会よりは合意が取れている行為だなとは思う。
人間って誰かを急に好きになったりするんですねっていう前提が一応は共有されているので。
でも自分に好意のない人に好意を寄せてあわよくば付き合ってほしいって。
分かるんだが若干相手側に立とうとしすぎな感じするね。
そうやってうまくいく自信が折れないわ。
だからサバノミソニさんはうまくいくかどうかより勾配が怖いんでしょ。
何なんですか恋愛って。
最後にさ、何なんですか恋愛ってって書かれてさ、そんな答えが出るわけもなく。
この番組で。
まあ一つだけ言えるのはそのイエス・ノーじゃないよね。
これ全体に話して。
例えば今日会った人とバラバラーってそんな深くしゃべれるわけでもいかへんし。
恋愛だって好きや付き合ってくださいってうまくいくわけないねんし。
だんだん分かってきてこの人の距離感とかこの人の言葉の裏みたいなバックグラウンドみたいなのがだんだん気づいて進めるもんよね。
サバノミソニさんとか私みたいなタイプはね、だんだんってことが一番苦手なの。
焦んな焦んな。
もう白か黒かなの。
30:02
イエスかノーかで言ってくださいって。
そうなの。
すごくだからこの思考に陥る気持ちはすごく分かる。
でもねサバノミソニさんね世の中ってだんだんなんだって。
そう。
そうなの。
だんだんであることもある。
いや分かるよ。
特に他者が存在して成り立つコミュニケーションというものに関しては急に白か黒かだと怖いんだってみんな。
または私とかサバノミソニさんと同類の人だったら急に白か黒でも怖くないのかも。
でもそれやりすぎるとね自分だけの世界になるからね。
そうなんだよね幅が出なくなりますから。
自分だけの世界で戦える脳筋も確かにいるはいるねんけどその脳筋はあんまり悩みすらせえへんというか。
いやそうなんですよ自分だけの世界で満足できる人ってつまり多様性や無意識かの偏見に対して気にしないでいられるということなので。
面白いじゃないですか自分と違う人と関わるというのはね。
そうそう。
そうそれはねやってた方がいいよね。
なんかサバノミソニさんってすごく言語化も上手だしシャープにお考えだからなんか結構器用な方なんじゃないかなと思うんだよね。
でそのさあれじゃん大学4年生ですでに権威勾配を感じるってことはさサークルとかで4年生として上に立つ機会とかがあるってことでしょ。
ってことは集団生活もそれなりにやってきて社会活動もしてきたということだと思うんですけど。
だとするとサバノミソニさんは多分これぐらいの悩みがないと人生つまんないと思うよ。
あなた多分すごく優秀な方なんだと思うからいいじゃんこんぐらいわかんねえことがあった方がいいじゃん。
確かに。
だからこの人ってどういうことが嫌なのかなこういったらもしかして加害になっちゃうのかなしたくないなみたいな気遣いをやっていくことほど多分サバノミソニさんにとって難易度が高くてやりがいのあるゲームはないと思いますんで。
確かに。
やっていったらいいと思います。
自分ができないタスクとかいろいろ書き足して。
そうそう。
これできるようになったみたいな。
うん。
おもろいよね。
なので自己犠牲的すぎるかなと思うんで今ちょっとモードが。
確かに確かに。
適度に自分のやりたいことを尊重して適度にわがままでありつつ乗りこなしてやるよこのクソゲーをという気持ちで挑んでほしいなと思います。
社会のクソゲーの乗りこなし方大事やからね。
いやマジでそうなんです。
びっくりするぜ。
これからだからね。
そうそうそうそう。
大学4年だからこっからだから。
嘘だろって何回も言っても。
33:00
あれってまだ序盤だったんだって。
そうそうそう。
チュートリアルこんな難しいの?
そうそうそうそう。
こっからですよ。
フロムソフトウェアが作ってる人生かな。
頑張っていきましょう。
頑張りましょう。
上坂由美の私より先に丁寧に暮らすなでは、リスナーの方々からのトークテーマのご提案、ご質問、ご相談などをお待ちしております。
送り先はホットキャストの説明文にあるURLまでお願いします。
また番組の感想やご意見など、スポティファイ上のコメント機能またはハッシュタグよりすなで教えてください。
33:57

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