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2023-08-01 52:42

【番外編】映画「怪物」を語る延長戦 後編

1 Mention

是枝裕和監督の映画「怪物」について語る回後編

毎日映画トリビアが出演した怪物について語る公開収録イベント「TAPROOM Vol.5」の音源はこちら

同じく「雑談」のオーナー、メチクロさんと収録したセッションはこちら

感想、質問、この作品を取り扱ってほしい、などのお便りはこちらまで

[[[今回のトピック]]]

対話ができない原因 / BLプロデューサー木田 / 俺は木田と向き合いてぇ / 解説ブームの問題点 / 言語化コスト / みんな傷ついた / 根っこは全部同じ / 前提崩しのキツさ / 主語デカすぎ問題 / 高文脈な社会と低文脈な社会 / トリビアだけLow / 溶かすのはエンタメで / 間違っちゃうんです / 一人でポッドキャストをできない理由 / 溜まった水描写 / みんな頑張って生きてる / 岡崎体育「おっさん」 / あいつだけはマジで許さねぇ

火曜日19時更新


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サマリー

【番外編】映画「怪物」を語る延長戦。後編では、対話ができない理由や人間の限界、心の傷などについて話されています。今回の怪物のテーマはLGBTQの問題やジェンダーについてであり、映画を通じて他者との対話や自分自身との向き合い方を考えさせられました。番外編『怪物』後編では、LGBTQの人々の感情や混乱について語られ、個人の体験や言語化の重要性についての対話が展開されています。このエピソードでは、映画「怪物」の描写やメッセージについてお話ししています。物語の中で登場する水やこぼすシーンが、人々が抱える感情や思いを表現していることが強調されています。「怪物」は多様性や幸福のテーマについて考えさせられる映画であり、田中祐子や村下、高畑美月の演技も素晴らしかったです。

対話ができてない理由
深めるシネマ。
さっきの俺の話に寄せる感じでちょっと恐縮っていうか、あれだけど。
対話ができてないっていうのは、何らかのその人の前提があって、それに沿って物事を捉えてるから、しかもそれは他者の断片でしかないものを、自分の中にある前提を通して考えてるから、
全然向き合うことが、しようとしてるんだけどできてない。別に悪い、全然向き合う姿勢がない人っていうわけでは、例えばお母さんとかは。ないわけよね。
なんだけど、断片しか見れないっていう人間の限界と、前提っていうのが邪魔をするっていうことじゃない。
でもその、自分の中にある前提みたいなのって、今の話聞いててっていうか、何かしらの傷がさ、それをさ、作り上げてるわけでしょ。心の傷、トラウマっつったらなんか大げさなんだろうけど。
もう間違いなくそう。
男らしくあれっつって、めちゃくちゃ言われ続けた人が、男らしくっていう言葉を口にせざるを得ないし、しかもあの二人が喧嘩をしたんだっていうふうに思った保健室で、男同士、男らしく握手して仲直ししようみたいなこと、あれとか一番傷つくわけじゃん、あの二人。
っていうことが起こったりとか。でも繰り返しになっちゃうけど、それはその堀先生の過去の心の傷から前提が出来上がっているっていうこと。
お母さんも、「普通でいなさい、普通でいなさい。」っていうふうに言ってたのは、普通の家庭を築きたかったのに、多分本当なんじゃねえかなと思ってたんだけど、旦那が浮気して、旅行中に事故死してっていう、もう最悪の形じゃん、言ってみれば。
一番普通から離れちゃう。
平凡が欲しかったのに。っていう心の傷があるからこそ、どうか息子には願いのように普通であって欲しいみたいなことを言うとか。もしかしたら中村志道、もう。
そうなんだよ。
すごい、あれはマッチョな思想。
マッチヅモというか、普通に彼は彼で、その同性愛というものの、どっかで抑圧しちゃった可能性があるよね。
あり得るね。
で、お母さんはどこにいるんだっていうのもあるしな。
確かに。
うまく夫婦関係もいってなさそうとか、っていうのも、同性愛というものどっかの段階で、てかもうよくある話だよね。本当にその、LGBTQの人とかをその、本当の意味でその、気色の悪いみたいなことを言うような人っていうのは、実際にいたりするし。
で、その人は、なんでそんなにその反発的な行動を取るのかっていうのは、やっぱりどっかで、傷を負ってるんじゃないかなっていうのもあるし。
なんというかこう、自分の中に、あるとしても、認められないっていう、その、認めちゃいけないっていう風に言われてきたっていうか、直接的に言われてなくても、もう時代上そうだよな。
そういうテレビ、今回もあったけどね、その。
あ、そうだね。
岡山キャラみたいなのがテレビでお笑いにするとかっていうので、その、嘲笑の対象にしたりとかしてた時期は、もう昭和なんかめちゃくちゃあったじゃん。
まあそうだな。
普通にその今、50、60、70とかで、あの人って、普通に平気にそういう差別的なことを言うような人もたまにいるんだけど、それはやっぱその人たち本当に。
ね、ジェンダーなんて本当に、いつどう変わるか本当に分かんないのに。
そう、だって同じ、今、同じぐらいの数いたはずじゃんだって普通に考えて。
今、なんか流行ってるみたいなことを言われたりとかするけど、いや、昔から絶対いるし。
普通にみんなそれを抑え込んで生きてた人たちがいっぱいいて、いまだにいるんだけど。
その抑え込んだ結果、本当にその裏返しで、差別的な発想に立ってる人たちはめっちゃいると思う。
それがマジで良くないじゃんっていう話でもあると思うけど。
だから今回のそのね、ヨリ君とかまあみなと君に対して、彼らもその投げかけられた言葉が大きくなったら出ちゃうっていうそのサイクルがまた繰り返される可能性があるから。
心の傷と前提
普通であるとか、その特には2人ともそのいわゆる生の目覚めの時期なわけだ、思春期で。
自分でもね、まだ本当に混乱し始めているっていう時期だと思うけど、異性愛者であっても混乱する時期なわけで。
それを外側からそういうなんか、普通であるみたいな話とかされると、ますます混乱するの当たり前だよね。
うーん。
いやーなんか、まああの。
黙っちゃった。黙っちゃったぞ。
だからまあ、そこで結構ヒントとなるというか、出てくるのはあの木田さん。木田さんって知ってる?
木田さん?木田さんって誰だ?
木田さんって出てきてたんだけど。あの、みなと君の隣に座った女の子。
あー、あのBL漫画読んでた女の子。
そうそうそうそう。
女の子ね。はいはいはい。
だから彼女のキャラクターが、そのBLを読んでるとかっていうのも、まあ明らかに意図的なのじゃんか。
うーん。
で、その音楽室になんかタンバリンだっけ?なんか持っていくのに、みなと君とより君をなんか行かせて。
あー、そうだな。
で、あのシーンさ、もう2回目か3回目くらい気がついたんだけど。音楽室に持っていくじゃん。
タンバリン?
タンバリン。で、ベビーサラメ食って。で、出ていくときにガタンってなんか音がして。
あー、してたな。
あれ何なんだろうって思ったんだけど。
そういえば。
あの音楽室から出て、みなと君とより君が教室に帰っていく、短いシーンがある、廊下が映るシーンがあるんだけど、その時に、あの木田さんすぐそこの手洗い場で手洗ってるの。
マジか。
こんなホラー演出あんのかっていう。
はあー。
絶対これは、みなさんお分かりいただけたら。
みたいなテイストを。
いたーみたいな。
そうそう、いるやん。
こいつさーって。
明らかに教室遠いのに、そこで手洗ってる。さっきまで教室で掃除してたのに、音楽室の目の前の手洗い場で手洗ってる。
こいつ差し向けて見てたなっていうことか。
彼女のキャラクターどういうことを考えてたのか僕もずっと気になってるんだけど。
あー。
どうだと思います?
それこそ、彼女は、もちろん若いじゃない。
新しい時代の子だよ。
それはね、実は30代だったってことはないと思うんだけど。
それこそホラー映画じゃん。
そう。
コナンくんじゃん。
ちっちゃくされちゃったみたいな。体がちっちゃくされちゃったみたいなことではないと思うから。
まあだから、そういういわゆるジェンダー的な前提はまだないっていうことではあるんだろうね。
前提前提って言うと、個人の心の傷によって形成されたみたいなことばっかりさっき言ってたけど、じゃなくて社会的な共通前提っていう意味もあるじゃない。
男はこういうもんで、女はこういうもんで、恋愛ってこういうもんで、家族はうんうんみたいな感じの、
そういう前提みたいな、共通前提みたいな擦り込みも、自分の人生経験による心の傷もまだ受けてないから、
木田さんの謎と役割
だからBLとかに偏見がない。楽しんでるでしょ。あんだけ読んでるんだから。
まあね。
だから、なんだろう、新しい時代的なことなのか?
ニュージェネレーション。
そう、まあ本当にニュージェネレーション。
ニュージェネレーション。
ニュージェネレーションの象徴としての、みたいな。いやーでも分かんねえ、ちょっと1回だけじゃ分かんねえな。
僕もだから、彼女はBLが好きだから、男性同士のそういったドキドキみたいなのを、外側から見たいっていう欲望があって、あの2人をくっつけようとしてるっていう説もあるんだけど、
猫の話あったじゃん。猫の死体が学校内あって、
で、先生にそれをまあ、作るというか。
うん。
で、なんかその時に、みなとくんの話しかしないんだよね、先生に。みなとくんが猫で、なんか遊んでたじゃないけど。
あー、なんかいたぶってた的なこと言ってたな、確かに。
いたぶってたとまではたぶん言ってないけど。
いたぶってたとまでは言ってなかった。
なんか、いたみたいな話をしてて。
これはその、まあいわゆるドラマチックな展開を多方としてるっていうね、BL的なシナリオで2人の。
なるほど。
プロデューサー気だ。
BLプロデューサー気だの可能性もあんだけど。
はいはいはい。
だけど、あの時にそのみなとくんの名前しか口にしてない。
うんうんうん。
で、それを見た時に、もしかしたら気ださんはみなとくんのことがちょっと気になってたのかなとか。
あー、まああり得るな。
うん。BLも読んでるんだけど。
うん。
だから2人、なんか自分じゃなくてよりくんを選ぶのかなとかっていうような興味があるとか。
で、まあBLで勉強してるとか、わかんないけど。
すごい、すごいフィクサー。
だからもう、プロデューサーだから。
うん。
気ださんはほんとにちょっと気になってんだよな。
全然、正直ちょっと1回目だとノーマーク近かったな。
気ださんはね、さすがに。
さすがに気ださん。
ちょっと悔しいね。
影のフィクサーだからな。
確かにな。
そうね、影にならないからね。一発で気づかれちゃう。
そうだね。
なんかあの、絵描くときに雑巾かなんかをこうなんかポンポンって、よりくんの雑巾かな、かなんかをこういじめっ子がこう回していたずらしてっていうときに、気ださんのところにこの絵がいったときに。
あー、ほんとだ。
目の前のみなとくんに投げつけるんだよね。
パンって渡すんだよね。
それも。
ほらお前の出番だよっていう。
プロデューサー目線。
いや、僕、どうなんだろうな、やっぱそのみなとくんが好きだからいたずらしたいっていう、困らせようと思ってるっていうのも見えるし。
あれなんか、横の人の絵とかを描いてるんだよな、顔を見て。
授業が、美術の授業で、隣の席の人の絵を描いてるんだけど、で、みなとくんが一生懸命描いてるんだけど、その、気ださんは本、BL本読んでる。
うんうんうん。
で、やっぱそれはドキドキするシチュエーションじゃん。顔見られながら顔描かれるっていうね。
うん。
それの恥ずかしさに耐えきれなくなって、みなとくんに当たってるとかっていう可能性もあるかなと思ってる。
いやだからあれなんだよな、その、なんか、プロデューサー的、フィクサー的な立ち振る舞いもあるのかもしれないし、ちょっと好きみたいな、みなとくんのことが好きみたいなのもあるかもしれないし、
それこそ分かりやすくないじゃん、もうなんか、この映画とか分かりやすいドラマみたいにさ、その役割で人間生きてるわけじゃないから、
なんかこの思いもあるけど、この思いも常時並行で全然あるし、その2つが矛盾したりもするみたいな。
だからこそ、その、今、トリビアさんが木田さんを判断しかねてるように、その木田さんの言動、言葉と振る舞いの断片が意味がわかんないっていうことにもやっぱなるっていうふうに、今の話聞いてて思った。
木田さんとしっかり対話していきたいね。
これから。
これからの。
映画を通じた対話と向き合い方
木田と向き合いたい、俺は。
木田と向き合いたいって、木田は向き合いたいかわかんねえぞ。
あーそうか。
だからやっぱ一個一個のシーンまで、やっぱ1回だと見れないなっていうのがよく分かってきたわ、今回。
実際喋ってみてもそうだし、映画って何回か見てもいいのねっていう。
てか答えないし、そもそも。
まあそうなんだよな。
毎回見るたびに受け取ったものが変わっていくっていうことだし、それがいいとこなんだけど、やっぱすぐこれ今の流れとしては怪物見てすぐ解説動画を見るっていう流れになってる。
考察動画。
もったいない。
普通にもったいないけどな。
普通にもったいないんだよ。
だからYouTubeとかでビューを稼ぐために、公開初日とかにスッと見に行って、考察、どんだけ早く考察動画を出せるかをYouTubeは競い合っているわけ。
疑問点全部解説します的なノリのやつね。
これ見たらわかるみたいなやつでビューを稼ぐっていう。
結構いろんなものを既存してると思う。
そうね。
てかさ、もうさ、なんか全部のさ、社会問題とかさ、なんか芸能ニュースとかさ、なんでもいいけどさ、そういうのをさ、解説します系の人多すぎじゃない?
多いよ。
極力見ないようにしてるんだけど。気になっちゃうという心性もあるから、心の働きもあるけど、なんかこう、それはダメだろうって感じがすんの。
自分の中に残ったものだけが本物じゃん、やっぱ全て。
うんうんうん。
なんだけど。
で、やっぱあれなんだよ、自分で考えないと自分の中に残るものとかって生まれないじゃん。
だから今回もう俺一回見ただけだと、なんかちょっとこうやっぱぼんやりしたことしか言えないし、
なんとか言語化しようと思っていろいろ書いてみたりとかしたけど、やっぱりちょっとこう、爪が甘いじゃないけど、なんかこういうことだっていうのが。
見えないね。
うん、明らかにその、ちゃんと準備したときと比べて全然言えなかったりするし、
あの、つまり、やっぱ考えるのってさ、労力いいんだよな、めちゃくちゃ。
しかもそれを言語化するっていう、その書き言葉でも話し言葉でもいいけどさ、のって、もうなんか大変じゃん、めちゃくちゃ。
大変です。
だったら、その解説系とかを見て、
あのー、
あーなるほどね。
思ってたことを、だからコメント欄とかにさ、たまにそのショート動画とか見てるとさ、やっぱそういうの流れてきちゃったりとかして、
どういうコメントをみんなしてんのかなと思ってみたら、なんかあの、俺が思ってたことを全部明確に言語化してくれてありがとうみたいな、
書いてあったりすんのよね。
で、あのー、
なんつったらいいのかな、別にそんな否定したいわけじゃないんだけど、
だってわかるから、そっちの気持ちも。
大変だし、大変なんだけど、
つったらいいのかな、これ前提の話とも繋がるような気がするんだよ。
あのー、
まあ明確に言語化できてない私がなかなか恐縮だけど、
あのー、前提をさ、崩すことになるんじゃん。
考えたりし続けてると、自分の。
でー、
それがやっぱきついよね。
それすらも、その、だから傷ついてんだと思う。
今回この怪物がこんだけこのワーワー騒がれたのは、
やっぱみんな、あのー、見た人が
ある程度傷ついているっていうことだと
見たんだけど、俺は。
てか騒がれてたんだ、やっぱ。
そうそう、だからその、それこそそのクイアーについて描いてる。
クイー、まあ要するにネタバレ厳禁であるっていうこと。
ああ、まあまあそうだな。
で、そのネタがクイアーについてだった。
要はその、マジョリティ側がそのマイノリティのその
ジェンダーを、あのネタとして扱ってるのはどうなのかっていう
視点とか。
ああ、まあ、なるほどな。
その辺の議論とかもあったし、
そのジェンダーについての、クイアーパルも取ったけど、
その、これだかんとか、まあ、
その、それだけのための映画ではないっていう話をしたことによって。
ああ、そうなんです。
あの、それだけの映画ではないよな。
うん。
本当にそれだけの映画じゃないじゃん。
ジェンダーやLGBTQの問題
ただそれで、その、本当にその言葉の通りだと俺も思うんだけど、
やっぱ人間についての映画だし、その、やっぱ
欲張されたものっていうのは他人に出ちゃうっていう
ことが全部、それはね、LGBTQの問題もそう。
それで苦しむ人もいるし。
うん。
あの、普通でありたいと思う普通の主婦にも起こることだし、
うん。
その、男らしくありたいって、男らしくなきゃいけないっていう人にも起こることっていう。
うん。
それはもう、その、特有の問題じゃないんで、どれかについて。
うん。
確かに複雑ではあんだけど、その、いろんなね、
特にジェンダーっていうのもやっぱりすごくセンシティブな問題だったりするし、性教育の問題とかもあるから。
うんうん。
だけどやっぱ、根っこは全部同じ話じゃん、これって問題。
うんうん。
だから、そういうの言ったんじゃないかなって思ったんだけど、やっぱそれも、
やっぱみんなこの映画を見て傷ついたっていう。
うん。
傷つかないと腹立たないしね。
根っこ、根っこの部分って何なんだろうな、なんか、そこに傷ついてるってことになる?
いやだから、自分がその人を傷つけているっていうこと。
あー、なるほど。
あなたも、だからあなたも怪物ですよねっていうことに、
うん。
やっぱある程度の人はみんな傷ついたっていう。で、何も言えないっていう感じになるっていう。
うんうん。
でも、やっぱこの映画の中でその解決策があるとしたら、やっぱりその怪物誰だっけ今。
うんうん。
のように対話しているっていう。しゃべることでしかやっぱりそれは。
あー、そっか。
解決できないじゃんっていう話なんだけど。
でももうツイッターだから世の中も、その。
うんうん。
だからみんな同じ方向向いて、その同じものを向いて、いやいやいや言うっていう。
うん。
結局そのさっきの向き合ってない問題と一緒だけど、誰か何か言ったっていうことに対して何かを投げる。
要するに反論。反論にまたなっちゃうし。
うん。
いやそうじゃないんですっていうこの対話がマジで一生できないっていう。
うん。
のが結構象徴的だよね。
いややっぱさ、その。なんかこう繰り返しになっちゃうけどさ、その。
うん。
自分の中のその、なんていうのかな、前提でも常識でもなんでもいいんだけど、その。
うん。
自分が、まあ基本的に自分はそんなに間違ってないと思っていたいじゃん。
うん。
つまりその自分の考えてる前提みたいなものを。
そう。
だってそれを元に日々生きてるんだし。
うん。
頑張って。結構みんな頑張って生きてるじゃん、なんか。
うん、結構みんな頑張ってるよ。
そう。
いいよ。
いいよいいよっつって。
でもだからその、その前提崩すのってやっぱきつい。
きついんだろうな。
きついんだよね、すげえ。すげえきついという実感みたいなものもあるし、しかもそういうのをフレキシブルにやっていきたいって思ってても、
実は全然その、なんかできてなかった部分とかが見えてきたりするんだろうね。
やっぱりあの、俺さっきのさ、あのLGBTの話なんか黙っちゃったよってさっき言われたじゃん。
うん。
あれ黙っちゃったのはやっぱりあの、その見てて、映画見てて、トリベさんの話も聞いてて、やっぱり俺の中にもやっぱり偏見はあるよなっていうふうにやっぱり思うのよね。
その偏見って言うか別に差別する気とか全くないけど、なんかこう、自然とパッと湧き出てきちゃう、何がしかのこう、まあもう嫌悪感としか悔しいけど名付けようのないような、こう心の反応みたいな、
それはもう俺が昭和の終わりに生まれてて、そういうもんだと思って生きてきたし、どうかね、そういうこう前提があるっていうのにやっぱり気づかされるとやっぱりきついんだよ。
で、そこはやっぱ、変えていかなきゃいけないじゃん。もう今回のその、みなとくんを見てれば、その人たちがなんかこう、いわば好き好んで、そういう性的指向とかを選んだというわけでは明らかにない。
いろんな人からそんなね、メディアを通じてお話聞いてるはずなんだけど、でもまだこう、ふと出てしまう嫌悪感みたいなのがあるのかっていう、その自分の中にある前提に気づかされる、向き合えと言われるみたいな。
主語デカすぎ問題
でも、しかもそれはこう、自分の力で突き崩して、また組み立て直さなきゃいけなくなる。
うん。隣の部分なのね。
そうそうそう。壊してまた組み立てて、でもまた壊して組み立ててっていうふうに。でもまあそれが多分、人間としての成長だったり。
そのおかげで、他者と仲良くできたりするっていう、一緒にいれるようになったりっていうことなんだろうけど、繰り返しになっちゃうけど、言葉ではきついとしか言いようがないのが悔しいんだけど、やっぱり結構な負担と労力ときつさがある。
で、そんなきつさに向き合うくらいだったら、それこそ他者の断片を否定してる方が楽なんだよ、やっぱり。
あいつはおかしいよね。あいつは間違ってるんだって。で、そのことについて解説しますって言って。こんなごちゃごちゃみんな言ってるけど、トイレの使い方はこうすればいいんだよみたいな。男女とか言うのを。
で、やっぱりあいつらはおかしいんだよね。でもさ、男子トイレを使いたくないですって言ってる人の、その言葉はその人の断片でしかないじゃん。何が、どういう感情と体験がこれまでにあったのかとか、そこに真意は何があるのかとか。
だって、だって俺の周りにはいないもんで済んじゃう。本当に。俺だってそんな人見たことないもんで済んじゃうから、いるのにその、その人の感情のことは考えるより楽ってことだと思う。
そう、だからもうとにかくいるっつってんじゃんって。とにかくみんな自分可愛いんだよ。みんなっていうか俺ももう、俺も含めみんなってことにしたいんだけど、俺だけじゃないってことにしたいっていうのもまたね、弱さだったりするけどね。
でもその、だからその主語、主語デカすぎ問題みたいのもあるよね。 そうね。主語ってさ、主語ってほんとさ、気ぃ抜くとデカくなるよね。なんかちょっと俺、変な乗り方しちゃってんのかな。
いやでもそうなる。その、だから今回のこの怪物を見て、LGBTQの人たちが怒っているとか、悲しんでいるとか、混乱へんために作っちゃダメだっていうときに、その、だってLGBTQの人たちがこんなに悲しんでるじゃないかっていうときの主語はめっちゃデカい。
デカいな。
なんかそのLGBTQの中に無限の人たちがいるわけで、これで救われた人もいるはずだし、だから個人の話をしようぜっていう。
てかもっと言えば、その個人の中にもう救われた部分とやっぱ嫌だった部分はあるはずじゃない?
あるはず。
そう。
その、はやっぱ対話しないと聞けない。
はぁー。そうなんだよなぁ。
そうなんだよ。
はぁー。
言語化とコミュニケーションの変化
そうなんですよ。
そうなんですね。いやでもやっぱ、だからこそそのキツさっていう、しかも言語を勉強するのもさ、ま、とりあえずは得意だからあれだけど。
俺得意なのかなぁ。
あれ得意っていうか、ま、あの、なんていうの?こう、計算を積んできた部分が。
何つったらいいんだ?何つったらいいんだろうな。
計算を、いろんな言語を切ってきたのが。
解いてきたから、詰めようって。
あ、そうそうそう。なんか最近調べて、っていうかそのなんか言語化みたいなのが、ひとつ俺の中で弱いなっていうか、こう、テーマだなぁみたいなのがあるから。
ほうほう。
あの、言葉で、あの、結構、なるほどなって思ったのが、あの、ハイコンテクストでよかったっけ?
ハイコンテクスト。
ハイコンテクストの社会とローコンテクストの社会みたいなのがあるっつって。
ほう。
つって、ハイコンテクスト、あの、コンテクストって文脈って意味であったよ。
うん、たしかに。
あったよあったよ。
そう、だから、あの、高文脈と、高文脈の社会と低文脈の社会があるっていう。
へぇー。
で、日本はハイコンテクスト。
ほう。
うん。で、それはどういう意味かっていうと、
あー。
うん。言わずとも、
うん、伝わる。
文脈で、みんなのその、つまり言ってみれば共通前提で、
文脈でこうこうこういうことでこうこうこういうことでこうなんだって言わずとも、あの、なんとなくみんながわかっちゃうっていう。
まあ、単一民族だしね。
うん。
うん。
まあ、単一民族だっていうこの物語もまた、ね、共通前提だったりするものだけど、
うん。
実際はそうじゃないみたいな話もあったりするじゃん。
でもまあとにかく、
うん。
あの、共通前提がかなりカッチリしてるから、
うん。
うん。
言語化しなくてよかったの。
うん。
言ってみれば。
そうね。
しかもまた、日本の、日本人っていうのから、
なんていうの、東京都民とか大分県人とかさ、
うん。
えー、になったり、もっとこう、親族集団とかさ、
うん。
家族、
うん。
とかになってくると、もうなんかいちいち、なんか言わなくても、こいつこういう風に考えてんだろうなっていうその、
まあ集団がちっちゃくなればなるほど、
うん。
あんまりその、普段から一緒にいるし、
うん。
あの、文脈が、交文脈にどんどんなっていくっていう、
うんうん。
より言語化はいちいちしなくてもいいみたいな。
うん。
でもそのヨーロッパとかアメリカとかだったら、その、言わなきゃ分かんないだろっていうのが前提になってるっていう、
そう。
そういうところがあるっていう。で、あの、
その、日本は、
うんうん。
どんどんその、ハイコンテクストな社会だったのが、
うん。
あの、個人化が進んでいくことによって、
うん。
つまりこの家族とかさ、まあなんか地域の集団とかさ、
うん。
なんとなくこう、この街の人たちみたいなさ、
うんうん。
この集落の、
うん。
人たち、みたいなそういうなんか集団みたいなのが、
うん。
なくなってきて、みんなどんどんその個人になっていくじゃん。
うん。
ことによって、その、つまり文脈が喪失していくわけだ。
うんうん。
コンテクストがなくなってその、本当に一個人になっていくっていう。
うん。
で、だからそうなってくるとコミュニケーションどうすればいいかって言ったら、もうあの、言語化して喋るしかない。
うん。
っていうことになるじゃない。
はい。
そういうことはやっぱり、あの、あの、こと日本人は特に、
うん。
あの、言語化を突きつけられる時代になってきた。
なるほどね。
うん。
今特に。
うん。
つまり俺が苦手なんじゃなくて、みんな、
また仕事。
みんな大変な過渡期に、みんな大変な過渡期に来てて、みたいな。
あ、でも本当にそう、で、まあこれ本当にね、その、ちょうど、
うん。
多分もう上がってると思うんだけど、その、それこそその、えーと、えー東中野雑談で、
はいはい。
あの、怪物について喋った後に、あの、えーその、雑談のオーナーのめいちくろさんっていう人と、
はい。
あの、ちょうど多分もう上がってると思うんだけど、そのプロム雑談っていう方のポッドキャストで、その2人で喋る回を撮ったのよ。
うんうん。
で、その中でその話知ってるというか、その、
うん。
な、なぜ俺はその言語化をするのかっていう話に通じるような話を1時間ぐらいしてて、
うんうん。
俺の老いたちの話からしてたんだけど、その。
あははは。
なるほどね。
うん。めいちくろさんにこう。
まあでも老いたち重要だからな。
そうそう。だからそこがやっぱ一番重要で、やっぱ俺その、まあ性的な意味では本当にマイノリティではないんだけど、
うんうん。
別に人種で言っても、その日本人、日本の中にいる日本人だから、そのマイノリティではないんだけど、
ハイコンテクスト社会の変化と個人化
うん。
やっぱずっとマイノリティだっていう意識がもう子供の頃からめっちゃあって、
うん。
だからそれは、その言語化しないとマジで自分がいいと思ってるものを、いいって伝えられない環境だったんだよ。
うんうん。
それはその音楽の趣味とか、映画の趣味とかもそうだけど、その一回もその、その集団にいたことはない。
うん。
本当に。
そうだね。そうだったんだよ。
お前は知ってると思うけど。
あははは。
そう、知ってる知ってる。本当に。
そのどっかのそのクラスターみたいなのに所属してたことはマジでないから、
うん。
その、自分がいい、だから主進期の頃に自分のそのね、あらゆるいろんな好みっていうのができ始めたときに、
これいいよねって言ったときにマジで通じないっていう人しか周りにいなかったから、
うん。
これをどうやって伝えたらいいのかなっていうので言語化するようになったっていうのもあるんだけど。
うんうん。
じゃないと本当に伝わらないから。
うん。
あの、なぜかこのハイテンコンテクスト社会で、
うん。
あの、トレビアさんだけすごいローだ、ローコンテクスト。
ローコンテクスト。
あの、低文脈、あれ?みたいな、なんか。
いやでも結構いると思うんだけど。
うん。
ただ、今減ってきてるっていうのはやっぱりそのインターネットがね、コミュニティーみたいなのができたから、
うんうん。
その、簡単にその自分と同じものが好きっていう人が集まれるようになったじゃん。
うん。
うん。
俺なんかその大分県ペップ市っていう田舎に泊まって、
うん。
その、誰も聞いてない音楽を聞いたりとかしてたわけよ。
うん、そうね。
でもそれがその、今だったら、このね、ちょっとTwitterとかで検索すれば、
うん。
同じような人とね、会話もできるし、
うん。
同じような、あの、いいよねが共通の人たちと会話ができるっていうところにすって入れるけど、
うん。
それがなかったから、本当に俺はその、じゃあ自分がいいと思ってなくて、
うん。
その他人がいいって思ってるもの、
うん。
自分からすればダサいっていうものにも、
うん。
必ずいいってこの人たちが思ってるんであれば理由があるはずだって思って、
うん。
1回全部試すっていう期間があった。
なるほどね。
で、その試したらやっぱその予算に気づくことが多いし、
うん。
で、そこでその対話ができるっていう。
うん。
この人たちがいいよねって言ってるところにして、俺はここがいいと思うっていう話ができるじゃん。
うんうん。
だけど、本当にその生まれてから、そのマジョリティっていうもの、そのみんなが好きな音楽を摂取して、
うん。
あの、効果は効果だと思うんだけど、その、
まあそっか。
音楽の趣味が周りと一緒で、
うん。
食べ物の趣味はみんなと一緒で、
うん。
あの、テレビの視聴率の高いドラマが自分も好きになれて、
うん。
ファッションもみんなが着てるものが好きになれてっていうまま、
うん。
20代30代とかいった時に、
うん。
その前提崩されるのはマジできついよって。
うん。
え、自分違うじゃんってなった時に、
うん。
やっぱそれはその他社への攻撃に繋がるなっていう。
うん。
その、あいつら何も分かってねえよダサいよっていう、
うん。
排他的な姿勢になっちゃうっていう。
うん。
だからやっぱ、
うん。
溶かす作業がどっかで必要で、
ああ、溶かす。
それが結構こういう、
そうだねえ。
そうそう、溶かしていかないと、
うん。
本当に凝り固まるから、
うん。
この映画、怪物もそれを溶かす作業じゃん。
そうだねえ。
こっちでもない、あっちでもない。
じゃあ自分で考えなきゃっていうその、
溶かしていくっていうところにこの映画の、
まあ、なんていうのかな。
うん。
美徳とするものというか、
うん。
傷つくんだけど、
うん。
でもそれ溶かすのは、
エンタメでできるってめちゃめちゃ良くないって俺思うんだけど。
ああ、現実でやるよりも。
やるよりも。
そうそうそう。
なるほどな。
映画「怪物」のメッセージ
だって傷つく、
うん。
現実でマジでこんな体験したくないし。
そうねえ。
自分がすごい攻撃的なことをした結果、
うん。
ねえ、その子供たちが苦しむみたいなとか、
うん。
っていうのを目の当たりにするっていうよりも、
うん。
でもエンタメとか、そのために映画ってあるじゃんっていう。
うん。
だから、ガンガン間違っていいし。
うん。
映画を見て、その間違った感想全然持っていいけど、
その後の他の人とその話で、
その、いわゆる対話。
うん。
えー、怪物ゲーム。
まあ、今これやってるように、
こうじゃない、ああじゃないっていう話ができるのが一番理想じゃんっていう。
なるほど。
もはやその、人は断片的なものしか見てないっていうような、
メッセージですらないと俺は思ってて。
あー。
それはだからもう前提の前提で。
うん。
で、それをだから、だから、あの、喋っちゃいけませんとか、
人と関わらない方がいいですとも捉えるじゃん。
あー、まあそうかそうか。
じゃなくて、間違っちゃうんですっていうことじゃんこれって。
うん。
どんだけ、どんだけ、その、相手に思いを寄せようが、
うん。
必ず間違う。それは人と人が違うからで。
うん。
だからそれ、その上で何が必要かって言ったらやっぱりその、会話?
うんうん。
が必要だよねっていうところに、
うん。
メッセージを感じたというか、俺はそう受け取ったんだけど。
で、その対話のためにはやっぱり言語が必要で、
うん。
言語化が必要で、そのためには努力が必要になるんだけど、
わかんじゃん。
みたいな感じのこう、あのー、わっ、わかんじゃんじゃないっていうことを、
あのー、
そう。
俺は自分に言い聞かせればならないっていう。
ははははは。
いやでも本当に人と、
うん。
あのー、より良い関係を築いて一緒に、
うん。
痛い、痛いじゃんっていうのもまたこれまた俺の前提なのかもしんないけど、
いやいやいや。
孤独は嫌だよねっていう。
それはまあ、だいたいそうなんじゃない?
うん。
いやどうなの、孤独が嫌いっていう人もいるだろうから。
まあまあまあね。
まあその人にはその人もっていうことなんだけど、
うん。
あのー、でもやっぱね、一緒にいるためにはその前提を溶かさなければいけない。
うん。
そのために考えなきゃいけないし、
傷つかないといけない。
うん。
で、しかもその、一人でできるわけじゃないから、
そうそう、一人じゃ無理。
あ、あい、で、ね、あの、横運動は映画でできるかもしんないけど、リアルワールドは常に実践なので、
そう。
そうなってくるとやっぱり、対話をする、その紙には言語化をしていかなきゃいけない。
言葉にしたって、どんなに言葉にしたって正確に伝えれてねえような感じがするというのもありつつ、
でもそれも含めて受け入れながらやっていかねばならんっていう、なんか、ほんと、あのー、この年になって最近思うことなのですよ。
なんか、そんな話することになるとは思わんかったけど。
そこまでのこと言うようになるとは思う、言うことになるとは思わんかったけど。
だからね、俺、その、この一人でポッドキャストとかはできないのはそこなんだよ。
その、映画の感想とかを一人でマイクとかに向かったりとか、まあYouTubeとかでも、
あの、一人で喋るってことはマジで嫌で。
うん。
それって、なんか、もう話してるうちから嘘のよう、自分が喋ってることが嘘のように聞こえてきたりとかするから、何回か撮ったんですよ。
あー、うん。
結構、一人でやんなきゃなーってね、シリーズ1終わったし、とか思って。
なんか繋ぐために一人で何とかするかなーと思って、一人で映画の、ね、感想とかを喋るとかやってみたし。
うんうん。
えー、YouTubeとかでもまあそういう、あのー、映画票みたいなのを一人で喋るみたいなのをやったけど、
マジで俺向かないなって思ったのがそこで、喋ってるうちからほんとに嘘を言ってるようにしか感じられなくて。
あー。
あの、YouTubeでも生配信とかは全然いいな。聞いてくれてる人がいるから、その場に。
あー、そうか。リアクションがあるし。
そうそう。だから、それで修正できるけど、
うん。
一人で喋ったらマジで、すごく危険な行為だなと思いながらやっちゃうから、もう無理だなと思って。
あー。
一人じゃ無理なんだよ。
その、モノローグ、ちょっと一人喋りっていうかね、は、そのつまり、やっぱ前提が強化されてくだけなんですか?
そうそうそう。何の意味、じゃあこれ出す意味ないしって思っちゃうんだよ、俺は。
いやー。
まあまあ、俺の話を聞け5分だけでもいいみたいな。そういうね、思いの人たちももちろんいるだろうから。
いるよね。そうだね。
喋りたいって。
あれだろうしね。
俺はほんとに無理なんだよ、それは。
いや、しかもなんか今、俺の話を聞く5分だけでも、これなんかの歌の歌詞だよ。
えー、スプレジーケンバンドだよ。
あー、そうだ。
スプレジー。
あの、タイガー&ドラゴンだ。
ケンさんだよ。
そうだ。
いや、ちょっと待って、ケンさんのので思い出したっていうか、ピンときたけど。
てか、こういう言い方もまたあれだけど、いわゆる信者が多い人たち。
インフルエンサーの中でも。
で、俺の話を聞けっていう感じで喋ってる。
そういう断定調でっていうかさ。
断定はマジで危険だと思ってんだよな。
てかなんか、逆になんていうの、鍵かっこだけど羨ましくもあるよ。
だから俺みたいに常にさ、しどろもどろでさ、こうなのかも知れんけど違うかもみたいなさ。
歯切れの悪い感じにさ。
ちゃうのか?これは、空気を読みながらのやつね。
そうそうそう。
で、しかも自分の中でもこれ言いながら、ちゃうんちゃうか?みたいな感じの。
本当にそんなこと思ってるのか?俺はみたいな感じになったりとか。
つまりそういうの全部無しで、バンってこれについて解説し断言しますっていう。
で、その通りだっていう人たちが集まってくるんだから。
こんなに、あえて言うけど、こんなに楽なことはないじゃん。
前提が強化され続けて、つまりもう自分が何にも崩れることなく、どんどん非大化していくっていう悪い意味ね。
これ、そう。
あとまあ、これタップルームでも話したけど、俺がすごいいいなって思った演出としては、
この怪物の中に出てくる人、みんなが何かそのため込んでるっていう、
そのみんなちょっとずついろんなものをため込んでるっていう描写として、
あらすじにも出てたけど、大きな湖が出てくるっていう。
はいはいはいはい。
その水がめっちゃ出てくるの、この映画。
ああ、そういえば。
冒頭からそのね、放水シーンとかもあるし、
なんか湖からのダムなのか、せき止めてるやつが水があふれてるショットとかもあったじゃん。
うん。
で、みなとくんがコップに溜めたお茶を、
あの校舎のベランダのとこからこうちょっとこぼしそうになるシーンみたいな、覚えてる?
ある。校長先生と一緒にね。
そうそうそう。
あれもそうだし、堀先生が飼ってる金魚をトイレに流そうとしてやる。
ああ、はいはいはい。あったな。
っていうのとか、あとは台風来る前に家の蛇口から水がポタポタ落ちてるのを安藤桜。
締めに行ったりとかね。
締めに行ったりとかね。漏れてる水みたいな。
うんうんうん。
あって、溜まってる水とか。
こぼしちゃう水とか。
そうそうそう。で、それ最後台風で全部洗い流されるっていうのに繋がってる。
ああ、そういう浄化みたいなものの表現ではあるのか。
見えたなと思って。やっぱみんな本当に知らず知らずのうちにいろんなものを溜め込んでいて。
対話と言語化の重要性
うんうん。
で、やっぱ溜め込みすぎる前に出さないといけないのに。
うん。
溜めてんのね。喋れないしとか。
うん。
やっぱそのこう洗わなきゃいけないみたいな。みんな溜めてて。
なるほど。
で、それが大災害に繋がるっていう最後のバケツひっくり返したような雨で土石で起きて、子供たちに本当に危険な目に遭うっていうところ。
そうだね。仲間らしいとこほけるし。
そうなんだよ。あれがね、かわいそう。ロング感持ってた。
ねえ、せっかくの?
せっかくの。
ああ、これは。
本当に田中裕子がね、川の横で叩くとこあったし。
うん。
で、やっぱあのあれよね、金魚鉢はすごく象徴で、あれも本当に金魚の命がかかってるけど、トイレに流しちゃいそうになるんだよね。
うん。
堀先生が。
うん。
だからそこでやめたっていう直後に、足を滑らせてその水が飛び出たおかげで、
えー。
あー、そっか。
みなとくんとよりくんの関係性に気が付けた。
作文を。
うんうんうん。
っていうのも、やっぱちょっとずつこぼすべきなんだよね。
ドバッて全部あの、一気に溜めて溜めてドーンっていうのではなくて、
うん。
少しずつ少しずつそのいろんな人にこぼしていくべきっていうようなメッセージにも取れたかなと思って。
そうか。
だから重いっていうか、まあまあ対話ってことになるな、やっぱり。
あー。
いやーなんか。
ゲッソリ。
あのー。
ゲッソリしてるけど大丈夫?
やっぱりなんかタイムリーだったかもしれないな、偶然にもっていう。
まあ、もしくはね、そのそういうふうに。
タイムリキッド?
いや、俺が見る、俺にとって今なんか必要なこと、必要な映画だったかもしれないよね。
まあ映画ってそう見れるのがいいところでもあるけどね。
まあそれをね、必要なところにやっぱ気が付くってこと。
うーん。
あとまああの、なんていうか、そういえば言い忘れてっていうか出てないけど、
あのー、これが監督のあのー、上等指団じゃないけど、やっぱり、
1個明らかにハットさせるようなセリフを挟むっていうかその最後の方に1個ちゃんと、
しかもはっきりと出すっていう。
多分今回校長先生だったじゃん。
はいはい。
多様性と幸福のテーマ
みんなが得られない幸せなんて幸せじゃないんだよ、みたいなこと。
あれとかもうなんか、すごいやっぱそれこそLGBT的な?
その多様性においてもその考え方のベースにできるなっていうかしたいなっていう感じがしたよ。
いわゆる性思考のことで言えば、ヘテロセクシャルで結ばれているという人しか幸せになれないっていうんだったら、
それは別に本当の意味で幸福っていう形じゃないんじゃないの?って。
本当にみんなが幸せになるっていうのは、もっと広い形になるんじゃないの?とかそういうことだと思ったよね。
だからあれは本当なんか、しかもあれもわかりやすく、非常に親切な、監督深いセリフだったなーっていうのは思ったな。
本当にそう。
うん。
そして田中祐子はずっと床をこすり続けてるのは怖いよ。
怖いね。ガム取ってるのかな、あれ。
あれもさ、自分の汚れを取ってるのかなとかさ、そのなんか怖い。
取っても取っても取っても取っても取れない、終わらない汚れを。
ずっと取ってる。
ヘラで削り続けてるっていう。
悲しい。悲しい描写に見えてくるよ、本当に。
みんなー。みんなー。
自己更新やエンタメ
みんなー。
みんな頑張って生きてるっていう。
いやもう本当、それも本当そう。みんななんか傷ついてる。
そう。
ダイナルショーなり。自覚的にも無意識的にも。
うん。本当に。
やっぱなんかな、大事なんだよ自分の前提を常に溶かして更新しながら。
アップデート?
そう。あれ見たよ。岡崎体育のおっさんって曲があるよ。
聞いたことある?
聞いたことないと思うな。
おっさん、おっさん、僕はもうおっさんになった。だからこそ更新っていうね。
更新、更新っていうその、アップデートの?
素敵に歳を取りたい。
歩く方かと思った。
ああ。おっさんが更新してどこ行くんだよって。銭湯とか行くのか。居酒屋とか行くのか。
パチンコやね。
うわー。
更新していきましょうよ。
いやー本当に。
でもそれは本当にエンタメでするものですからっていう風に思ってる。
うん。ま、芸術っていうことなのかもしれないね。
そうね。芸術だし、本当にこれを面と向かってステータイメントで出されたら誰にも刺さんないじゃん。
村下と高畑美月の演技
名前を間違ってるって言ってるだけの話で。
そしたらもう何が言いたいんだよ。俺が間違ってるって言いたいのかよっていうことになっちゃう。
でも物語として見させられると説得力が全然違うでしょっていう。
そう。
だから村下も良かったよ。
いやーダメ。高畑美月も良かったってことにしようよ。
高畑美月はめっちゃいい。高畑美月さんはめっちゃいいけど、あいつはもうダメ。
全然アップデートしてねえこいつ。
本が。
あいつだけはマジで許さねえって終わる。
唯一トリビアさんがごめんなさい的なことを言った場面だったのに、
ダメだこいつ。まだ分かってねえや。
あいつだけはもうちょっと。
いい映画だったなあ。
番組の感想はツイッターのハッシュタグ深めるシネマや番組概要欄のグーグルフォームなどでお待ちしてます。
52:42

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