1. 上坂あゆ美の「私より先に丁寧に暮らすな」
  2. #135 過去の恋愛を小説に書く..
2025-03-27 27:16

#135 過去の恋愛を小説に書くのは浮気だろうか

【今回の内容】浮気だったらよかったのにね / 無意識お嬢様が / 彼氏に読ませればいい!! / 彼氏を見くびってしまう可能性も / パラレルワールドなんだよね / 小説とは過去にあったことを別の選択をした今である / 創作者は宝石箱に宝石を取ってある / 物書きと付き合うならわかっててほしい / 100倍好きにさせてやるからな / 書かれた側だったらどう思う? / 覚悟なんすわ / 西村賢太も太宰治もやばすぎる / 恋愛とは二人だけの秘密が重要 / エッセイに書いたモデルの人がサイン会に来たことあります / 怖いですね〜


【出演者】
文筆家 上坂あゆ美 https://x.com/aymuesk
京都の僧侶 鵜飼ヨシキ https://x.com/ziruziru1986
※番組公式SNS https://x.com/yori_suna


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サマリー

ポッドキャストのエピソードでは、過去の恋愛を小説として表現することが浮気に該当するかどうかが議論されています。リスナーは、自身の過去の思い出と現在の恋人との関係をどのように切り離すかの難しさについて考え、創作活動において触れる感情に注目しています。また、過去の恋愛を作品として表現することのリスクやコミュニケーションの重要性についても話し合われています。特に、創作活動に伴う覚悟や他者への影響を考慮し、自己表現のあり方がテーマとなっています。このエピソードでは、過去の恋愛を作品にすることが浮気と見なされる可能性についても語られ、作家としての秘密や人間関係の複雑さ、さらには創作活動に伴うリスクについても触れられています。

過去の恋愛と創作
上坂あゆ美の「私より先に丁寧に暮らすな」
次のお便りです。
ラジオネームずっと寝てたいさん
上坂さん、うかいさん、はじめまして。いつもラジオを楽しく拝聴させていただいております。
早速なのですが、私は趣味で小説を書きます。
次に書こうと思っている話が、主人公がめっためたに失恋する話です。
小説を書く上で、私は過去、自分で体験した時の感情を思い出して参考にするのですが、
今回、この爆打失恋小説を書く上で、高校の頃にすごく好きだったK君を思い出してしまいました。
そして、思いのほか主人公に感情移入してしまい、
うわーK君のああいうところ好きだったんだよなーとか、K君が結婚したら絶対泣くわーとか、
姉妹にはK君と付き合いてーとか考えてしまいました。
しかし、私には今、お付き合いをしている別の男性がいます。
K君に対するこの高ぶった感情は小説を書いている時のみで、
執筆から離れると、彼氏大好きーの状態になります。
浮気のラインは人それぞれで、心が浮ついたらそれは浮気という人もいます。
私が彼氏の立場になって考えた時、浮気だとは思いませんが、めちゃくちゃ嫌な気持ちになります。
自分がされて嫌なことは人にもしてはいけないと教育されてきたので、
小説を書かないのがベストなのですが、ずっと書きたかった題材と失恋が最高に相性が良くて、どうしても書きたいんです。
そして、感想が欲しいからネットや文振りで公開したいんです。
うわー、助けたい、うえもん、うかえもん。
大変失礼しました。植坂さんとうかいさんは、この状況を浮気だと思いますか?
お二人が思う浮気のラインと一緒にお答えしていただけますと幸いです。
ちなみに東宝は23歳、彼氏は27歳です。
彼氏は私の小説を読みたがるので、小説を書いた場合、いずれ彼も読むことになります。参考までに。
ということで、ラジオネームずっと寝てたいさん、ありがとうございます。
ありがとうございます。
語りがいのあるテーマですね。
いいですね、味しかないね。
味しかないね。
これはね、本当に創作をする上で切っても切れないことですね。
うーん、そうだね。浮気ね。
質問にあるように浮気だと思いますか?
思いません。
僕も思わないです。これは浮気じゃないような気がします。
これは浮気ではありません。
だから浮気よりも厄介なものだと思います。
はい、そうだと思います。浮気だったらよかったのに。
ね。
厄介ですわね、これは。
ね、これは本当に。
浮気の境界線
一瞬お嬢様出ちゃいましたね。
今ね、お嬢様の自我があったりから。
急に。最近ちょっと急に出る時がありますよね。
出たがってるかもしれません。
いや、出たがってるね、これはね。
でもやっぱさ、創作ってさ、小説でもフィクションでも、エッセイとかだともちろんさ、自分が体験したことをベースに書くんですよね、全員が。
そうなんですよね。
だからよくあるのが、実在の人物をめちゃくちゃモデルにして書いた時、相手にバレて揉めたりとか、
あとは読者が、これってあの人ですよねって邪推したりとかってすっごいあるじゃない。
ありますね。
で、それを書いていいのかどうかっていうのはね、本当に。
で、なんならそれが怖いからエッセイとか書けないっていうお悩みもよく見るなと思うんですけども。
あー、なるほど。
なんか人を傷つけちゃうんじゃないかみたいなね、ことがあるんですけれども。
はい。
じゃあ、浮気のラインからいきますか。
そうですね。何をしたら浮気なのかっていうところですよね。
そうですね。ちょっと創作から離れますけど一回。
ずっと寝て退散も書いてたように。
これたまに聞けますよね。
気持ちが浮ついたら浮気、心が浮ついたらそれは浮気っていう人は確かにいますよね。
いますよね。
よく聞くよね、どっかから。
で、なんか私の定義もこれに近いかもしれないのですけれど、
相手に後ろめたいことをしたら浮気かなと思ってて、
だから相手に隠して何かするとか、
誰かとご飯行った、これ彼氏に言えないなとかは私からすると浮気なんですけど、
逆説的にこの小説を彼氏に読ませれば浮気ではありません。
なるほどね。
隠してないので。
はいはいはい。
っていうのが私の答え。
なかなかポワープレイでいきましたね。
ただね、彼氏はもちろん嫌な気持ちになる可能性は全然あるよねって思うので、
そこのケアは最大限しないといけないね、それは。
やっぱりそれを見せるにあたってはさ。
なんだけれども、そこをちゃんとやった上で、
そして彼氏が嫌かどうかも現時点ではまだわかんないからさ。
それはありますね。
実はおもろ、過去こういうことあったんだ、へー面白いね、この小説いいじゃんっていう人かもしれなくて、
それをさ、こっちでさ勝手にさ、彼氏が嫌がるだろうからかけません、後悔もしませんっていうのはさ、
なんか逆に浮気じゃない?みたいな。
うんうんうん。
わかる?これ。
わかるよ。
なんか、彼氏を見くびってる可能性にもなるというかさ。
そうね。
もっと信頼して、全部出して、話し合っていくっていうのが私は誠実な恋愛かなって思ってるんですよね。
ただ、うかいさん言うとおり超パワープレイではあって、
これで、いやマジでない、ふざけんな、つって終わる可能性は全然ある。
相手による。
そうね。
創作っていうのはやっぱりこう、一つの癖にはなってるよね。
なってるよね。
なんかね、時間軸もどっかにあると思っていて。
例えばこのずっと寝てたいさんが書いてる状況って、
創作の意義
過去の恋愛を思い返している状況と現在のパートナーと合っている状況や。
で、浮気って多少の過去ではあったりするけど、一週間前とか、昨日とか、それもある種は過去ではあるんだけれども、
なんていうの、気持ちとしては現在進行形なわけ。
だからこそ発生するんやと思うんだよな。
今大切な人がいる状況で、どっかの知らん馬の骨かなんかに、いいかもみたいな気持ちになっちゃうみたいな。
それってすごくこう、ちょっと広い意味になるけど現実、今の話じゃないですか。
で、このずっと寝てたいさんが書いてるのって、過去を思い返して興奮してるみたいな状況じゃないですか。
あ、そう、パラレルワールドなんだよね。
そうそうそうそう。で、実はそれがその創作の実はミソではあんねんけれども。
いや、そうそうそうそう。
誰やったっけな、小説家じゃないわ。哲学者が誰か言ってあったんが、
創作っていうのは、過去にあったことを、過去になかった選択をした今であるみたいな。
ああー。
あの時ああやったけど、こうだったらこうやったやろうなみたいなのを、エッセイじゃなくて小説。
小説で書いてるみたいな話をしてあって、すごく俺なんか納得した部分もあって。
あ、ifの世界を書いてみたのが小説であると。
そうそうそうそう。
それはさっき植坂さんが言ってた過去の体験みたいなものを物語にする上で、今の地続きにしてみるみたいな作業。
実はもうちょっと抽象的な作業ではあるんやけれども。
うん。
だからこそ、ケイ君と付き合いてーってなっちゃうみたいな。
そうだね。
てかさ、ここまで筆が乗ってて素晴らしいなと思ったよ。
そうなんだよね。すごくいい状態ではあるよね。
いや、物書きとしてはかなりいい状態になってますよ。
思い出しました。うんべると英語が言ってた。
なるほど。
そう、のがその話です。
でも私も本当にそう思ってて、物書きってやっぱり過去の体験のそれぞれの瞬間で、この瞬間いいな、この気持ちが書きたいなみたいなものを、自分の中の宝石箱に宝石として取っておくものだと思うんですよね。
はい。
それを物語にしようって思った時に一つ一つ取り出して、その宝石をつなぎ合わせて作るのが小説とか文章っていう感じだなっていうのが私の見解なので。
うんうん。
過去の宝石の話と今付き合ってる彼氏の話は全然別だから、そこはちょっと物書きと付き合ってる方にはご理解いただきたいなとは思うんですよね。
うんうん。
あなたが好きなことと過去のキラキラした宝石は別なんだよってことはさ、分かっててほしいねっていうのはあるんですよね。
ありますね。
この人こんなにさ、書くの好きだったらさ、いずれ訪れる生涯のような気もするんだよこれ。
うんうん。
今これ書かないことにしたとしてさ、未来で絶対またこういうことになると思うんだよな。
うんうん。
私だったら今向き合っておいた方がいいかなと思ってて。
うんうんうん。
彼氏とね、そう、彼氏とずっとこれからも一緒にいたいからこそ、今ちょうどいいじゃん。ちょうどいい感じで、しかももうK君となんもないわけだから。
ここで思いが高まりすぎてK君に連絡して個別で会うとかなってくると浮気なんですけど。
そうなんです。それで浮気なんです。
そうそうそう。してないから。ただ付き合いてって内緒を持ってるだけだから。
ちゃんと彼氏大好きに戻ってるからね。
過去の恋愛とコミュニケーション
そうそうそうそう。現在のあなたは彼氏大好きなわけだから、その気持ちをちゃんと伝えた上で、過去にこういう宝石がありましてっていうのを公開前に彼氏に見せ、ちゃんとアフターケアもして説明もして、
物書きっていうのは過去の宝石を連ねていくものだから、私はこういう人間なんだけれども、大丈夫かな?嫌な気持ちになってないですか?っていうことをちゃんとコミュニケーションとっていけばいいと思うんですよね。
これ、植坂さん逆の立場で、ずっと寝てたいさんの彼氏側の立場とはどう思ったりします?
私だったら、K君の100倍好きにさせてやるからなって思います。
ちょっとイケメンがすぎるな。
なるほどね。
見てろよ、と思います。
なるほどなるほど。じゃあそこには何て言うだろう。いいジェラシーみたいな感じなのかな?
そうね。
気持ちのいいジェラシーだよね。
あと私特殊だからな。独占欲あんまりないからさ。
はいはいはい。
ちょっと私に聞いちゃいけないかもしれないけど、うかいさんはどうですか?この彼氏さんの立場だったらどう思いますか?
俺はね、ニヤニヤしちゃう。
なんで?なんで?
俺もどちらかというと、植坂さんと同じ状況なんですよ。
こんなこと思ってたんやみたいな。
じゃあ自己肯定感上がるんだ。
もっと楽しませてやろうみたいな気持ちでは確かになるね。
そうだよね。しかもこれ爆打失恋小説って書いてるじゃん。
俺が幸せにしてやるからさって思うよね。
そう。そう。なんかね、そういう謎のテンションの上がり方しちゃうよね。
分かる分かる。テンション上がるよ。
これはどうなんやろうな。お互い捜索という行為をしたことがあるからなんかな。
そんな気がする。一般論では全然ない気がする。
参考にならないポントキャスト。
うちらの意見を鵜呑みにするとやばいと思うんだけど。
でもそういう人もいるはいると思うな。
カレスさんはなんか捜索とかすんのかね。
そうだよね。
だってこれってさ、ラブソングを歌うバンドマンがいたとしてさ、
過去の恋愛書いちゃいけないんですかみたいなさ。
そうだよね。
そんなわけないじゃない。そんなわけないしみんな書いてる。
確かに。
いいに決まってるんだよ。ただやっぱり相手とのコミュニケーションですよねって感じだね。現在のね。
これまでどんな小説を書いてたかは知らんけれども、
少なくともカレスさんはずっと出てた絵さんの小説を読んでたってことやん。読みたがるってことは。
そうだね。
初めてだとは知らんけれども、もしそれなら多少小説に対する向かい方とかもあればいいなって思うね。
そうだね。
もう一つ実はね。
上坂さん、キー君やったらどう思います?
で、この小説を読んだら。
そう。実はここ結構ね、大事なポイントだったりするね。
そうなの?
っていうのは、さっきの話って実際自分があったこととかを書くわけじゃないですか。エッセイでもあっても小説であっても。それは単価であっても俳句であっても。
でも具体性があるものってやっぱエッセイと小説だと思うんですよね。
うんうん。
で、ましてや小説になると物語っていうものがむちゃくちゃでかくなってくるわけじゃないですか。
で、そこに過去っていうものを書いたときに、キー君がこれを読んで傷つくのかどうか。
あー、えっとね。
惹かれるかもしれないけど正直に言っていい?
どうぞ。
私はキー君だったらめちゃくちゃ気持ちいいと思います。
おー、なるほど。
私は自分のことが好きすぎて変になってる人を見るのが大好き。
いいぞいいぞ。
これ大丈夫か?
大丈夫?これ。
まだ大丈夫。まだ大丈夫。変えるなら今やけど。
高校生時代とか20代の頃とかも、私に片思いしてる人の、当時ミニブログみたいのあったじゃん。リアルとか。
あー、ありましたね。
全略プロフィールからリンク貼ってるやつとか。
あれで恋愛ポエムみたいのを書いてる。おそらく私のことだなっていうやつを見るのがすごく好きでしたね。
いやマジで気持ち悪いと思うんだけど、ごめんけどすごい楽しかったね。
小説なんてこんな長文で心情描写豊かに書いてくれるなんてそんな楽しいことないよね。
すごいな。
そうですか。
いや、なんかこれはね、今の植坂さんの言い方は確かに極端かもしれないけど、僕結構これであると思うんですよ。そういう人とそうじゃない人が。
確かに。
そうそうそうそう。特殊な、行き過ぎたら特殊やけど。行き過ぎるかどうかは別として。僕ね、むしろちょっと怖くなると思うんです。
あ、そうなんですか。
そう。言うたら、明らかに分かる状態やとした時に、え、これってあの時のあれとかになってくんのみたいな、なんか謎の答え合わせみたいなのが始まっちゃうと思うんですよ。
で、ちょっとビビり始めるんですよね。
あー。
ついてないと思うんです。僕の場合と。気づくまでは言ってないけど、なんかすごいことになってるこの人みたいな。
あー。まあでも怖さを感じる人はいるだろうね。
そうそうそうそう。なんかここの反応っていうのはまとまらないものとしていろんなケースがある気がしていて。
まあそうね。
結構面白い気がする。
あのね、ただね、創作をする上で必要なのは、やっぱ覚悟なんですわ。
だからこれ、ずっと寝てたいさんはまさかK君の目には触れないと思ってるだろうけど、そして触れる可能性は低いと思うけど、どうします?これ爆裂売れて書籍化してヒットしたら。
それでK君が手に取った時のことまで考えてますか?っていうのがあって。
そこだよね。
でも創作ってあらゆるそういう可能性をはらんでるんですよ。誰に見られるかわからないっていう前提でやっぱ書いた方がいいし、誰に見られたとして挙動っちゃいけないんですよ。
K君が見てうわ怖って思ったとしても、もしくは傷ついたとしても、それは覚悟の上でやらなきゃいけないのが創作なんですよね。
やっぱ書く以上は彼氏をうまくわかり合えずに傷つける可能性だってあると思う。今の彼氏を。
でもそれも込みで自分の書き手っていう欲で書くっていうのがいい文章ってものなので、人を傷つけちゃいそうで怖いとか言ってるうちは書かない方がいいですね。
別のパターンもあって、例えばそれがK君がまだこんな気持ちあるんだとなって、またずっとネット退散に連絡とか取り始める怖さもあるわけじゃない。
やだー。怖い。
作品の公開とその結果
めちゃ怖いですよこれって。それかここからは広い話なんですけど、K君じゃなくてもそう思っちゃう人までいるんですよ。
いるでしょう。
それが創作の怖さなんですよ。
これ俺のことだって思わさせられるのがいい文章ですからね。
僕が言いたいのは覚悟を持って完成させて読みたいって気持ちですよね。
覚悟なんすわ。どこまで行っても。
だからやっちゃいけないとは言い切れない自分の悪さもある。
そうなんだよね。
だって面白いもんは面白いからさ。
うちら結構創作ガチ勢すぎて偏ってるかもしれないけど、でもなんかそういうもんだと思うんだよな。
さっきうかえさんにちょっと言ったけどさ、私の友人が彼女と喧嘩して、その過中で原稿依頼が来て、彼女との喧嘩で思ったこととかを作品にしたんですよね。
でもその喧嘩、完了してない、解決してない喧嘩について作品を書きました。
当時進行形の。
進行形の問題について。
で、それが公開されました。
それを読んだ彼女がブチギレたっていうことがあって、
え、これ私のことだよね、みたいな。
え、これ全然私納得してないんだけど、何こんな綺麗な文章にしちゃってんの、みたいな感じで結構揉めたらしいんです。
ありそうだよな。
でさ、このケースで言うと、ずっと寝てったいさんのケースで言うと、過去の宝石の話だから、なんならまだ楽で。
じゃあ作家は現在進行形の未解決問題を書いてはいけないのかっていう話もあるじゃないですか。
で私ね、物書きの自分としては、書いていいと思うんですよ。
ただそこに誰かを傷つける覚悟さえあるならばっていう話かなと思ってて。
結局やっぱ覚悟なんですよね。
そうなんだよね。
うわー難しい問題やな、それってな。
そう。
書いちゃダメなことってないからね。
ない。
ただそれによる影響っていうものがダメかどうかっていう話なだけで、まず書いちゃダメなことはない。
うん、ない。
詩小説家とかってヤバいよなって思うのよな、西村健太さんとかもさ。
なんかよく当時、西村さん自体は亡くならなかったけど、当時付き合って張った人とかのことをぶちゃくちゃ書くからさ。
なんかダザイとかも結構ヤバいと思うよ。
ヤバいヤバい。
あいつ、傷つける覚悟ありすぎだろって感じだから。
そう。
怖いよね、恐ろしいよね。
私も詩小説ではないけど、事実ばっか書いてるんで、結構近いところにはいるんですよね。
はいはい。
あーなんか今ちょっとひもが見えたかも。
え、何?
付き合うってどういう状況なんかなって思うんですよ。
恋愛の秘密を描く
パートナー作るとかって。
で、いろんなケースがありますけれども、重要なのって2人だけの、それを秘密と言ってもいいかもしれないですし、2人しか知らないことが増えることでもあると思うんですよね。
それは別に大げさなことじゃなかったとしても、2人だけで見たあの景色であったり、2人だけで見たご飯とか。
そういうのが増えることがある種のパートナーでは多くあると思うんですよね。
で、それを秘密と呼んでみましょう。
作家って秘密を書かなきゃいけなかったりするじゃないですか。
そうだね。
そうなんですよ。だから相性悪いんですよ。
あ、怖い職業。
それがもう、パートナーとの秘密を書くときにこれが起きるんですよね。だからそこに。
そうだね。
多分さっきの言ってはったトラブルになった場合って、内容を書いたという行為よりも、それもあるんですけれど、と同時に2人しか知り得なかったことを、何世に出してんだよっていう。
そう、しかも何それで原稿料をもらっちゃってんだよっていう。
そこがあるんですよね。
そうだよね。
だから見せるのがやっぱり本当にいいよね。
いや、私は家族に見せてますからね、芸が全部。
あなた正しい。
いやいやいや、でもこれから見せれないことも書いていくんでしょうね。私が物書きを続ける中で。
いや、そうなんでしょうね。
そうだね。
なんか、見えたわ。見えた結果怖い世界が広がったわ。
いや、怖いんですよ、作家って。
で、なんか自分でも本当の気持ちなのか演出上の気持ちなのかわかんなくなってきたりするのを書いていると。
そういう怖さもあるから、だから作家の自殺率が高いんですよ。
いや、そう。なんか人によって防御力は違うけど、ちゃんとダメージくらってるやん、自分でも。
いや、マジでそう。私も書くたびちゃんとくらってて。
怖いよね。何してんだろうね。
いや、何してんのかな、本当に。
あのさ、私さ、今までいろんなエッセイ書いてますけど、作中に出てきた人物がサイン会に来たことが2、3回あります。
おー。前言ってた彼とかか。
どれ?
えっと、地球星の。
あ、そう。地球星の一番最初の章に書いた桜の木の枝を折った小学校時代の同級生の子が、この間サイン会の一番最初に並んでて、「え?」みたいな。
とか、メイド喫茶時代の客が来たりとか。
おー、そうなんや。
うわ、やば。本名割れてんだ、とか思ったんだけど。
お前、二重の尺があれだ、そこ。
いや、そう。とかね、ちょっと戻るけど、うかいさんがさっき言ってた、ケイ君以外の人がそう勘違いしてくるケースとかにも近いけれども、そういうことって本当にあるんですよね。
怖いんで、それってでもある意味ね。
怖いけど、私はなんならその辺も覚悟の上で書いてたから、うわーとは思ったけど、普通に流しましたけど、そういうこと本当にあるよっていう。
いやー、だからね、実はここには三人の重要な登場人物がいたって話ですね。
しかもさ、ケイ君ってさ、あのさ、バカだって言ってきたさ、夏目漱石のさ。
あ、そやそやそや。ココロの。
ココロの、ココロの。
ココロのケイで。
ココロのケイ君と同じ名前でさ、やばいね、なんか。
確かに。
だからココロのケイ君みたいに、何も揺れない人かもしれないしね。
うん、そうだね。
いや、わかんないですよ、それはやっぱ当人しか。
彼氏さんがどうかもわかんないし、ケイ君がどうかもわかんない。
でも私は、こんなに筆が乗ってんだったらやっぱ出した方がいいと思う。
そうだね。
まあ、完成させましょう。
一旦ね。
そっから考えましょう。
そうしましょう。
そして彼氏には見せましょう。
創作のリスク
アフターケアをしましょう。
セルフケアとアフターケアは大事。
そうね。文章を書くっていうのは怖いことですね。
そうですね。
必死にクッションのように終わろうとしたけど。
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