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2023-01-08 13:18

#256 ネットスーパーはNice to haveなのか、Must haveなのか

参考記事: https://news.yahoo.co.jp/articles/1a6a0285190d1de81a57c65edc57f3ef0c2b17c0

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[音楽]
こんにちは、ゼロトピックです。
ゼロトピックは10Xの代表である矢本が経営や日々の気づきについて話すポッドキャストです。
今回は質問をいただきまして、ネットスーパーが日本のマクロで見たときに
Nice to haveなのか、Ast haveなのかというご問いをいただいたので、それについてお答えしたいなと思っています。
[音楽]
ということで、早速いただいた質問を読んでみます。
私は製造業向けのロジスティックサービスを提供しているものです。
いつもポッドキャストを配置させていただいております。
1点ご質問です。
ネットスーパーは日本をマクロで捉えたときに本当に必要と言えるのでしょうか?
例えば、以下の記事のように、デリバリーが発生するサービスの広まりは運転手不足の要因になり得ます。
十分な運賃を払えなくなる産業は衰退すべきなのでしょうか?
私のポジションから見ると、ネットスーパー事業はすでにある程度便利な工場体験をさらに便利にするもの、つまりNice to haveなサービスではないかと捉えてしまいます。
決して事業への批判ではなく、記者でどのように整理されているかを伺いたく質問させていただきました。
ご回答いただけると幸いです。
あと、併せて貼っていただいた記事があるんですけど、それはリンクをディスクリプションのところに置いておきます。
内容は、ドライバー不足で荷物のサービスが届かない、最も便利すぎる社会が招いた物流崩壊の危機という文章オンラインの記事ですね。
この内容もちょっと拝見しました。
物流クライシスといわれる、ドライバーが減っていく中で荷物の量が増えていくという、需給のバランスがアンバランスになっているということについて書かれた記事でした。
まずはご質問ありがとうございます。
2つの構成になっているかなと思っていて、
デリバリーが発生するサービスが広まることで、運転手不足の要因になり得るから、十分な運賃を払えなくなる産業は衰退すべきなのかという問いと、
あとネットスーパーがナイスとハブじゃないかという2つの問いがあると思っていて、それぞれ話していきたいなと思っています。
まず前者の方なんですけど、
デリバリーが発生する、今後飲食店が物を運ぶとか、あるいは小売業が物を運ぶ、要はECですね。
すごく広がっていって、特にラストマイルのサービスについては運転手不足の要因になり得るよね。
つまり需要の方が大きくないすぎて、供給があまりに小さいよねっていう話。
実は日本だけではなくて、世界中で同じことが起きているし、特に先進国で、いわゆる給与水準が高くなっていったところで言うと、
物流業って相対的に見るとやや低い業態になるので、そこで人が集まらなくてっていう問題は、
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日本だけではなくて、各国で頭を悩ませている問題だなというふうに思っています。
こういうのに対処するために何が起きているかっていうと、
結局配達とか物流、ロジスティクスみたいなものを外部化していくことによって、
要はそこの不確実性って、要は外部のベンダーが人がいませんとか、あるいは賃にあげますっていった瞬間に、
そのリスクがガサッと降ってきてアンコントローラブルになると。
それが自分たちの、例えばEC事業とか配達の事業にダイレクトにヒットしてしまう。
なのですごく重要な要素を外部のリスクに完全に依存するっていう、この構造がまずは問題だっていうのが、
結構その事業者側の認識で発生しているかなと思っていて、
結果何が起きているかっていうと、ほとんどの会社が特に大きくなっていく、
インハウスでECをやっているような会社っていうのは、基本的に配達業務っていうのを内製化していくっていう、
要は自社の中に子会社を1個設けて、ロジスティックスベンダーみたいな3PLみたいなものに配達業務を渡すんじゃなくて、
自分たちの中でコントロールできる1つの要素に変えていくってことが今起きているものかなと思っています。
そうすると、例えば先ほどのコストの話とか、あるいは業態にある不確実性みたいなのは自社の中で引き受けていかなきゃいけないんだけれど、
そういったものを引き受けながらコントロールするような形にしていかないと、もはや事業は伸びないっていう、
そういうポイント分のオリターンみたいなところに、今はすごく近づいてきているかなっていうのが率直に感じています。
十分な運賃を払えなくなる産業を衰退すべきかっていう意味で言うと、
この産業の中でもグラデーションがあって、トップのレイヤーと、あるいはこれからエントリーするかどうか考えていくレイヤーみたいなのが分かれていくと思うんですけど、
上のレイヤーの人たちはインハウス化していくことによって、何とかそこの困難を自分たちでコントロールして事業を伸ばしていくと。
真ん中のレイヤーはどうしても外部依存から外せないので、例えば最後の配達は大和にお願いしますっていう、
そうすると大和さんが持っている不確実性とか大和さんが例えば運賃上げますってなったものを、わりと交渉力なく引き受けるしかない。
一番下のレイヤーっていうのはこれから始めるかどうか迷っていったり、すごく事業規模が大きくないところっていうのは、やっぱり撤退ではないですけど、
そういったECとか配達みたいなサービスっていうのは提供できなくなっていく。
もしくはそういうものを束ねたモールみたいなものに寄せていくとか、
そういったソリューションのグラデーションみたいなものができていくんじゃないかなっていうのが個人的に、
俯瞰的に見ると起きるんじゃないかなと思っています。
なのでそれ自体が、デリバリーがすごい需要が伸びちゃうから、供給が即座に足らなくて、
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産業が衰退しますっていうのはややロジックに飛躍があるなと思っていて、そういう困難がある中でもどう戦っていくかっていう手段がないわけではないし、
作っていくことができるものなので、そこの産業の衰退に直結するかというと僕はNOかなっていうふうに思っています。
もう1個がネットスーパー事業がすでにある程度便利な購買体験を更に便利にするもの、
Nice to haveなサービスと捉えられているっていう話だったんですけど、
僕はこの方の目線から見た時には一定そういうふうに映ってるんだろうなっていうのは理解できるなと思っています。
でも他方で僕らがこの事業をやっているのは、Nice to haveだからやってるっていうよりはどちらかというとMust haveに近いサービスだからやっているっていうのがあります。
どういうことかっていうと、ネットスーパー、要は配達を必要とするのって、
お金があって家から出たくなくて、気軽にUber Eats頼むみたいにネットスーパーに注文しているみたいな、
冬装向けのサービスっていうわけでは今のところ全然ないなと思ってるんですね。
むしろその市政の人々の生活を助けるサービスっていう位置づけの方がかなり近くて、
その市政の人たちが持っている課題って何かっていうところに立ち返ると、例えばお子さんが生まれてなかなか家から出る機会は持ちづらいっていうような方だったり、
介護されていて、同じように24時間家から出るっていう機会を作りづらいっていう方であったり、
こういうのはすごく想像しやすいと思うんですよね。
ただそれ以外にも、単純にスーパーっていう、いわゆるワンストップショッピングの社会的な機能、インフラに近いものの距離っていうのがどんどん遠くなっていってしまってる。
それは例えばローカルでお店が潰れてしまったり、普段使っているある小さなスーパーが潰れてしまって、
最寄りが3キロ先ですみたいなことが起きたり、それかける高齢化だったりで免許の返納みたいなのが起きて、
結果的に自分のタイミングで必要なものを調達する手段が現実的にありませんみたいな方っていうのが相対的にすごく増えているなと思ってます。
私自身も実家が青森の田舎の方なんですけど、今回、帰省年末にした時に、そういうのはすごく肌で感じました。
特に私の祖母とか、みんな免許を返していて、私の親もそろそろ免許を返そうかっていう時に、
たまたまうちの実家は近くにスーパーがあるからいいんだけど、基本、やっぱり歩いて2、3キロにスーパーがあるみたいな世界ではなくて、
5キロ、10キロが当たり前に離れていて、基本車っていうものであらゆる生活を成立させていたっていう世界だったのが、
その手段がなくなることによって、一気にその前提を変えなきゃいけないっていうことが起きてるなって思ってるんですね。
こういう人たちにとっては、ネットスーパーって次の購買の手段として非常にマストなものになっていくというふうに捉えていて、
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我々の提供しているサービスの先でも同じようなことが起きてるなと思っています。
あともう一つ、ネットスーパーの別のユースケースとして、法人さん、例えば老人ホームさんだったりにご利用いただくっていうのがあって、
その老人ホーム、例えば一つのホームに10個部屋があるとして、この10個の部屋の注文をまとめて受けて、
ネットスーパーでまとめてお届けするみたいなサービスもやられてたりするんですよね。
こういった機会を考えてみていくと、ネットスーパーとかスーパーって誰でも利用できて、誰でも一度は使ったことがあって、
自分にとってどういうものだったかっていうのは判断しやすいサービスである反面、
その後ろには何百何千という自分が知らないユースケースがあるっていう、それが資生のサービスであり、インフラであるっていう有縁だなって思ってるんですよね。
その後ろの100とか1000を見ずに、これがナイスハブであるっていうふうには、やっぱりあまり僕は感じられなくて、
むしろその1000とか100の自分が知らなかったユースケースに触れると、
これはむしろ社会に対して残していかなきゃいけない。
維持だったり継続することに極めて価値の高いマストハブなサービスであるっていうのが、
僕あるいは我々10Xの見解だなと思ってます。
単純に儲かるからとか、自分にとってこれが便利だから、若い、活動力もまだある、
自分にとってこれが便利だからネットスーパーをやろうっていうモチベーションっていうよりは、
どちらかというと、社会に対してちゃんとインフラを残していかないと、
スーパーでの買い物みたいなものにアクセシビティを失ってしまうユーザーっていうのはどんどん増えていく。
そこに対する危機感とか、そこに対するインフラとしての重要性みたいなものを、
ある種、我々は信じてそこにかけて事業をやっているようなところはあるかなと思っています。
すごく良い質問だし、一つの面ではNice to Hub、
スーパーで買えてたものをポチッとやったら届けてくれる便利な体験を、
もっと便利にするようなものに移るかもしれないんですけど、
ネットスーパーがあることによって自分たちの生活自体が大きく助けられている人、
その人たちにとってはNice to Hubではなく、マスターハブなんだよっていう側面があるっていうのを、
ぜひご理解いただけるといいかなというふうに思いました。
あとはそうですね、
ちょっと最近、我々のStaylerという場所にお問い合わせをしていただく小売企業の方々も、
だいぶ変わってきたっていうのもあって、
それは今お話ししたような、地方で、特に地方で50店舗やってますっていうよりは、
10店舗、5店舗だけスーパーを運営されている方みたいな小売業の方からも、
お問い合わせをいただく機会っていうのが来たんですよね。
それに対してStaylerがうまくはまるかどうかっていうのは別の問題としてありつつ、
そういった方々の声を聞いていくと、やっぱりお客様の状況がだいぶ変わってきていると。
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要はスーパーに来る足腰っていうものがすごくなくなっているタイミングを、
やっぱり彼らは小売業なんで肌でひしひしと感じていて、
そこに対するサービスを提供していかねばならないっていう、
ローカルならではの危機意識とか責任感を感じられている方ってすごく多いなっていうのを、
直近のお問い合わせの傾向を見るに感じます。
なので、これから、今ってネットスーパーでどちらかというと都市部で発展していっているサービスなんですけど、
僕らがやっているように、やっぱりいかにローカルで、そのローカルに必要なインフラとしての形、
有様を形作っていけるようになるかっていうのは、
我々も一緒に取り組まなきゃいけないチャレンジだと思っているし、
そういうところに個人的にはすごく奮闘したい気持ちがあるなっていうふうに思っています。
それは自分が田舎出身だからっていうのはすごく大きいんでしょうけどね。
ということで、今日はネットスーパーがNice to haveなのか、Must haveなのかっていう点についていただいた質問を通じて回答してみました。
質問いただいた方、ありがとうございます。
これについて何か追加あれば、ぜひQuery.meのほうでいただければ、もしくはTwitterなどでいただければと思います。
それでは。
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