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2025-04-17 07:22

量子化学2(第4回; 2020年版)科学的な図解思考のススメ

量子化学2(第4回; 2020年版)の「過去の講義動画 」をもとに、講義の主要なトピックについて「2人のAIホストがおしゃべりする」というポッドキャスト風の音声概要を作りました。通学中などの予習・復習に活用してみてください。

音声概要は AI によって生成されるため、「不正確な情報」「音声の乱れ」「漢字や記号の読み間違い」などが含まれる場合があります。

講義資料:https://yamlab.net/lect-qc2

サマリー

このエピソードでは、量子化学の概念を視覚的に理解するために科学的な図解思考が紹介されています。ヒュッケル法を用いた簡単な計算を通じて、分子の性質や結合の強さを視覚的に捉える方法が説明されており、具体的な分子の例としてブタジエンが取り上げられています。

科学的な図解思考の導入
やまラボポッドキャストへようこそ。今回はですね、あなたが提供してくれた量子化学Ⅱの講義資料、これをもとに
分子の世界をもっと直感的に理解する科学的な図解思考について深く見ていきたいと思います。
はい、よろしくお願いします。量子化学で分析度を計算しますよね。
え、しますね。
その計算だけじゃなくて、その形を図として読み解く、そういう考え方なんです。
これが実はすごくパワフルで。
へえ。
計算に頼らなくても、分子の結合の強さとか。
結合の強さ。
ええ。どこで反応しやすいかとか、あとは光を吸収したり、電子を失ったりとか、そういう時に構造がどう変わるかなんてことも、結構論理的に予測できちゃうんですよ。
なるほど。計算の数字とにらめっこするだけじゃなくて、簡単な図で分子の性質がわかるってことですか。
そうなんです。
今回の資料から、その核心部分のエッセンスをつかんでいきたいですね。
ヒュッケル法と分子の性質
ええ。まず、講義でも触れられてたと思うんですが、ヒュッケル法。
ああ、簡単な計算方法ですね。
そうです。ああいうシンプルな計算でも、分子軌道の基本的な形とか、あと位相。
位相。プラスマイナスの向きみたいなやつですね。
ええ、そうです。軌道の向きとか、符号。それがもっと精密な計算結果と、定性的にはですけど、かなりよく一致するんです。
うーん。
つまりですね、紙と鉛筆レベルの簡単な図でも、分子の本質的な特徴はちゃんと捉えられるってことなんですよ。
その分子軌道を原子軌道は丸で表して、色とかで位相、大きさで、その原子軌道の器用の度合いを示すと。
そうそう。
このシンプルな図を使って性質を読み解くのが、科学的な図解思考。
まさに。ルールもすごくシンプルなんです。
ほう?
まず基本として、電子が実際に詰まっている軌道。
専用軌道ですね。
ええ、専用軌道が分子全体の基本的な性質を決めていると考えます。
はい。
それから、隣り合う原子軌道。ままるですね。その位相、色が同じだったら、その間の電子が触れて結合が強くなる。いわゆる結合性。
なるほど。結合性。
逆に、位相が逆、色が違ったら、マニフサができて電子が減る。結合は弱まる。半結合性ですね。
半結合性。
基本はこれだけです。
え、たったそれだけで予測できるんですか?例えば、資料にあったブタジエン。規定状態を見てみると、専用軌道はエネルギーの低い2つですね。
そうですね。π1とπ2です。
その図を見ると、両端の炭素管、C1、C2とC3、C4は位相が揃っている部分が多い。
ええ。
でも、真ん中のC2、C3は逆位相の部分がある。
そうなってますね。
ということは、この見た目から、両端の結合は強くて短くて、真ん中は弱くて長いって予測できちゃうんですか?
まさにその通りです。
おお。
で、実際に計算された結合時数とか、実験で測られた結合距離のデータを見ると、ちゃんとその予測と合ってるんですよ。
へえ。これは面白いですね。計算しなくても図から結合の強さがわかるんだ。
ええ。直感的にわかります。
じゃあ、次のトピック。光を当てて排気した場合、πからπへの線位ですね。これはどうなりますか?これも図から?
もちろんです。光のエネルギーで一番エネルギーの高い専用気道、ホウモンですね。
ホウモン。
そこから一番エネルギーの低い空気道、ルモ。
ルモ。
そこに電子が一つピョンと映るわけです。
はい。
ブタジエンだとホウモンは2番目の気道、ルモは3番目の気道ですね。ホウモンから電子が減ってルモに電子が入る。
ふむふむ。
ここで大事なのは、それぞれの気道が持っている結合性とか半結合性の影響力が変わることなんです。
なるほど。影響力が変わる。ホウモンは真ん中が半結合性で両端が結合性でしたね。
そうです。
で、ルモはその逆だったような。
その通りです。
ということはホウモンの影響が減ってルモの影響が増えるから、結果として真ん中の結合が強くなって短くなり、両端が弱くなって長くなる。
そういう変化が起こると。
匿名度その通りなんです。
すごい。
これもまたもっと詳しい計算結果とちゃんと一致するんですよ。光を当てた時の構造変化も気道の図を見るだけで予測できる。
いやーすごいですね。じゃあもう一つ。電子を1個奪ってカチオンにした場合は。
分子の反応と構造変化
ヨウイオンですね。
はい。電子はどこから抜けるんでしょうか。
それは1番エネルギーの高い電子から抜けます。つまりやっぱりホモですね。
あ、またホモから。
そのホモの図をもう一回よく見てみてください。
はい。
電子軌道の丸の大きさが原子も位置によって違ってませんでしたか。
あ、本当だ。両端の端数C1とC4に対応する丸が大きいですね。これって何でしたっけ。
この丸の大きさっていうのはその軌道にいる電子がどの原子状に存在しやすいかの確率、まあ係数の二乗に対応してるんですが。
確率。
ええ。つまり大きい方が電子がたくさんいる電子密度が高い場所なんです。
なるほど。
ということは電子が抜けるときもやっぱり電子が多くいるところ、つまり両端の端数からより抜けやすいだろうと予測できるわけです。
ということはですよ、容易温になったときプラスの電化は真ん中よりも両端の端数原子上に強く現れる。
そう予測できますね。そしてこれも実際に部分電化なんかを計算してみるとその結果とよく一致するんです。
へえ。
結合の強弱の変化も同じように考えられます。
ホモの影響力が減るわけですから、さっきの激状態と同じで真ん中が強くなって両端が弱くなると図から推測できます。
うーん、これは本当に面白いですね。
つまり電子密度とか結合次数とかそういう細かい数値をいちいち計算しなくても分子軌道の簡単な図を注意深く読むだけで、
分子の構造とか性質、さらには化学反応による変化までかなり深くしかも直感的に理解できるということですね。
ええ、そういうことです。
これが科学的な図解思考の力なんですね。
はい。もちろん定量的につまり数値として正確に知りたい場合は計算が絶対に必要です。
でもこの図で考える力と計算、これをうまく組み合わせることで分子の世界がよりはっきりとクリアに見えてくるはずなんです。
あなたの科学の理解を深めるすごく強力なツールになると思いますよ。
なるほど。あなたがこれから研究なんかで出会うであろうもっと複雑な分子とか、まだ習っていない反応とかにも、今日学んだこの図で考えるっていうアプローチはきっと新しい発見とか理解につながる鍵になるかもしれませんね。
ええ、きっとなると思います。
さて、ふと思ったんですけど、この考え方って、例えばベンゼンみたいな方向属化合物とか、もっと感情な分子、あるいはもっと複雑な反応メカニズムの解析とか、そういうのにも応用できるんですかね?
いい質問ですね。それは…
ぜひ、あなた自身の手元にある分子でこの図で考えるアプローチを試してみて、その可能性を探ってみていかがでしょうか。
07:22

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