フランスの自転車政策
2024-08-07 13:00

フランスの自転車政策

日経エネルギーNEXT編集長 山根小雪
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毎週水曜日は、山根小雪のBrush Up、週替わりのコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げていきます。
山根さん、今日はどんな話題でしょうか。
今日はね、パリ五輪関連のお話をしたいなと思うんですけども、今、RKBさんはあれですよね、取材班がパリ五輪行ってますよね。
そうですよ。
2週間ずっと。
2週間ね。でですね、昨日のただいま、それから日曜日はサンデーウォッチでコメンテーターで出させていただいたんですけども、その時にね、パリ市内のある政策の話が紹介されていたんですよ。
政策?
そう、自転車。ものすごい自転車の街なんですよ、パリは。っていうレポートをやっていて、映像がですね、すごくて、正直結構びっくりしちゃいました。
自転車専用道路がですね、パリのあちこちに市内にあるんだけれども、日本の自転車専用道路って、自動車の車道の隅っこに申し訳なさそうにちょっとペンキで色塗ってたりして、運転してると、あ、自転車危ないな、なんて思いながらのが自転車道路じゃないですか。
ところがですよ、パリの自転車専用道路は、もう車道の片側が全部自転車用。
車道が交互通行で2つあったとしたら、半分自転車半分車みたいになってるんですよね。
こんなことになってるんだと思ってめちゃくちゃびっくりして、パリのですね、交通政策を改めて調べてみたら、私実は昔ですね、パリのシェア自転車っていうのは取材実は調べたことがあったんですけれども、まあまあ近年すごいことになっていたので、今日はちょっとそのお話をしたいなっていうふうに思います。
はい。
ちょっと凄さをまず最初に体感してもらうために、どんなことが起きているのか、もう一つ事例を紹介するとですね。
何でしょう。
はい。パリのセーヌ川の右側の岸、右岸にですね、高速道路があったんですよ。いわゆる都市高速があって、もともとですね、まあもうラッシュ時は大渋滞、もしくはものすごいスピードで走る車の道路でですね、待機汚染の原因にもなってたって言うんですよ。
毎日4万台車が走ってたと。ところが、やめちゃったこの高速道路。やめちゃって。
セーヌ川通りだからもう高速止めてですね、車通らない緑地公園に改造してやりました。
ちょっと無理切りが。
大胆ですね。
いやこれよく考えてくださいよ。福岡都市高速一部止めて公園にして自転車道路にしちゃうってことですよ。
平日は通勤用の自転車道路、週末は散歩道になってます。
カフェとか出てきちゃったり、ベンチとか出してあったりしてですね。
えーって思いません?
反対とかはなかったんですかね。
こっちじゃ考えられないもんね。
けんけんがくがくあったらしいんですけどやったと。
これはもうね、政治の力が強いんですよ。
03:02
今そんな状況のパリの市内なんですけれども、実は自転車政策はですね、30年前から、今の市長の前の前の市長からやってるんですよ。
今の市長になって、また一気に加速してる感じなんですよね。
最初始めたのね、1995年にティビリ市長っていう市長が就任したときにですね、自転車専用レーンを作るよって、駐輪場を増やしますよってことを言い始めたんですね。
でもまあまあまあちょっとずつですよ、ちょっとずつ。
次6年経って2001年にデルノエ市長っていう市長がね、就任するんですよね。
この人はね、結構自転車政策は熱心で。
ここでですね、私が昔取材したよって言ったですね、世界初の大規模な自転車のシェアリングシステムでベリブっていうのがあるんですけれども、これを始めたんですよ。
シェア自転車って、例えば今福岡市内にあるチャリチャリとかありますよね。
チャリチャリ結構最近じゃないですか。
でもフランスのベリブって2007年にやってるんですよ。
早いですね。
早い。
もうそもそもそんだけ前なんですよ。
納豆スタート当初からですね、自転車7000台で街の中にものすごい数のステーションを作って、この時に自転車専用レーンもですね、大幅に増やしてるんですよね。
まあその都市高速に舐めて公園にしちゃうみたいな凄まじいことをやり始めたのが、今のですね、アンヌイダルゴ市長なんですよ。
このイダルゴ市長っていうと、例えば今のパリゴリン、新しい建物は作んないよ、95%既存の建物と仮設でやるよとか、競技会場にペットボトル持ち込み禁止とか、観客は全員もう徒歩か自転車で移動してないみたいなんですね。
相当パリゴリンの環境配慮型のイベントにするっていうことをですね、強く打ち出した市長ですよね。
この市長はですね、環境政策は本当に熱心で、就任当初からですね、パリを自転車の街にするって言ってですね、パリ自転車5カ年計画っていうのを立てるんですよ。
で、250億ぐらいの予算を取って、ここからも自転車レーンをバンバン増やしたりですね。
パリの市内と郊外を結ぶ自転車専用の高速ネットワーク、要はパリの市内だけちょこちょこ自転車で走るんじゃないと、みんな住んでないわよね、と。
郊外から市内真ん中に入ってくるための専用レーンも作っちゃう。
それだけの協力なんですね。
皆さん自転車で移動するんですね。
これね、コロナでさらに加速。
密を避けないとね、なんて言って、混んでる地下鉄とかよくないよね、みたいな話ありますよね。
で、何やったかって言ったら道路封鎖したんですよ。
で、車線を潰して自転車専用レーンを作りました、その時。
その距離なんと総延長1000キロ。
やばくないですか。
その距離を聞くとまたびっくりしちゃいますね。
06:00
1000キロ。
当時はコロナピストっていう言葉で語られたみたいです。
ピストは自転車で走るっていう意味ですね。
だからコロナのチャリンコで走る人みたいな意味ですよ。
これ社会現象になって、コロナはだんだんコロナ禍は開けていくわけですけども、
開けても元には戻さずさらに加速させたっていうのがこの主張なんですよね。
すごい。
この後まだまだすごい政策をどんどん出してまして、
2020年に新しい選挙公約を出します。
15分都市っていう公約なんですよ。
15分都市。
これはね、車を使わないで日常生活に必要なことは15分以内で全てアクセスできる街にしますよっていうことなんですよね。
私はあなたたちパリ市民の生活をめちゃくちゃ便利で快適なものにするわって言ってるんですよ。
自転車のネットワークめちゃめちゃ整えて、
飲食店があったり病院があったり学校があったり職場があったりするところに、
どこでもサクサク自転車で生きるようにしてあげるっていう。
そういう選挙公約なんですよね。
2026年までにさらにやるよってことですね。
今度はね、地下鉄の沿線に沿って新しい自転車道を作ると。
公共交通機関の混雑も緩和させちゃって、
みんなが通勤に自転車使えるようにしますよ。
駐輪場は13万台作ります。
予算はなんと2億5千万ユーロ。
今で日本に行ったら400億円ぐらいですかね。
自転車に使うと。
それあんまりやりすぎると双昔ぐらい前の中国みたいにならないですかね。
それかフランスの車の企業とか。
モビリティの専門家たちのレポートをいろいろ読んでいたら、
自転車は昔の交通手段だと思ってたと。
そこから車社会になったじゃないかと。
電動化とか言ってると。が違うと。
考え方によっては自転車が今最も新しいモビリティなのであるみたいな
論が出てくるぐらいパリの自転車はすごいことになっています。
それだけ大胆な自転車政策をしていても、
やっぱり市民が支持してるっていうことでもあるんですかね。
そうなんですよ。
支持してるっていうのは結構いろんな調査があって、
あんまり反対が起きてないらしいんですよね。
どんどん加速させても。
自動車メーカーとかは嫌だろうなと思いますけど、
私なんていつも車大好きだから、
車使えないなんて耐えられないと思うんですけど、
市民はそれよりもやっぱり渋滞だったりとかいろんなこと考えたら、
今のが便利って。そういう反応らしいんですよ。
実はもうパリ市内の移動手段は、
パリ地域研究所っていうところが今年の春に出した調査結果があって、
自転車が自動車をもうすでに上回ってると。
09:00
これね、住民約3,500人で調査協力してきた人たちが、
GPSのトラッカーを装着して、
どうやって移動してるかを調査したら、
車全移動の4%で、11%自転車になっちゃったと。
しかもこのトラッカーの調査とかは別に、
パリ128カ所でデータを取ったところ、
この1年間の間で自転車専用レーンの利用者が倍増したっていうんですよ。
いやー、なんかすごすぎてですね。
これね、やっぱりちょっと一つ日本で聞かれるときに、
考えるべき切り口があるなと思ってですね。
パリの副市長が、交通は需要側よりも供給側へのアプローチが重要だっていうコメントをしてるんですよ。
日本で交通の話になったら、
なるべく公共交通機関を使ってくださいね、みたいな。
我々需要側へのお願いベースじゃないですか。
安全運転お願いします、みたいな。
たまに交通安全習慣でシロバイがピューピュー走ってたりとかしますけど、
基本的には利用者任せなわけですよね。
ところがパリの場合は圧倒的にこれは交通インフラだっていうふうに捉えて、
政策的に一気に舵を切っていくわけですよ。
そこに需要側がついてくるっていう。
だから日本の交通への考え方って全く真逆なんですよね。
だから強い政治への意思を持って違うアプローチをすると、
街ってこんなに変わっちゃうんだっていうことをですね、
知ってびっくりしましたね。
市民の皆さんも健康になりそうですね。
環境にもいいし、渋滞も緩和されるしって日本も取り組みたい。
パーク&ライドとかいろいろ構想を取り入れてる行政もありますけど、
なかなか思うように進んでないところが多い中で、
モデルケースにしたいところですけどね。
やってるけど何かが抜本的に変わるってなかなか日本じゃ見られないですよね、交通ね。
思い切った政策ってなかなか難しいですよね、日本の場合はね。
とはいえ、ひとつモデルになるんじゃないかなというお話。
政治の意思ですね。
ここはやっぱり。
山根さんありがとうございました。
ありがとうございました。
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