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山ドクターの北杜らいふ、国際山学医のペコマです。 北杜市明の町に住む北杜診療所医師のペコマが、登山の魅力、応急処置のヒント、健康の秘訣など、楽しく真面目にお伝えします。
この番組は、社会福祉法人緑寺会北杜診療所の提供でお送りします。 こんにちは、ペコマです。
先日、YouTubeライブをやったんですよ。 私ね、YouTubeのチャンネルを持っていて、そこでね、いろいろ配信していて、この山学医療みたいなことのね、情報を配信してるんですけど、
その中でね、YouTubeライブで、こう、なんか山での応急処置どうやったらいいの?みたいなのをね、お話ししたら、その中のコメントとかで、結構あったのが、なんか熱中症の人に出会いました、とか、自分が熱中症になっちゃいました、みたいな話があって、
その時に、水を飲んでうぬんかんぬんっていう話題がね、結構あったんですよ。
で、このYouTubeライブの時に話したのが、何回か話したのは、熱中症と脱水は分けて考えましょうね、っていう話をしたんですね。
で、一般的にね、熱中症になったら水飲みなさいっていうのが、結構そういうふうに思われてると思うんだけれども、それをちゃんと分けて考えないといけないなっていうふうに思ったので、
今日はね、ちょっとその話をね、このラジオでもさせていただきたいなって思います。
で、熱中症っていうのはどういう状態かっていうと、体の温度が熱くなっちゃってる状態、体温が上がっている状態が熱中症です。
で、脱水っていうのは何かっていうと、水が、体の中の水が足りなくなってる状態ですね。
で、だから、体温が上がっている病態っていうのと、水が足りない病態っていうのは、違う病態なわけなんですよね。
ただ、それが同時に起きることも多いから、結構ね、熱中症と脱水っていうのを何か混ぜて考えられて、
この人熱中症だ、水飲ませないとっていう考えになってるんだろうなと思うんだけれども、
中にはね、水を飲ませることが必ずしもいいとは限らない熱中症もあったりするので、ちょっとね、今日はその辺を整理してみたいなっていうふうに思っています。
で、これからね、暑い季節になって、熱中症も脱水もどっちもね、結構起こり得ると思うので、ちょっとね、聞いていただければいいかなと思うんですけど、
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まず、熱中症になってしまったらどういう処置をすべきかっていうと、熱中症っていうのは体温が上がっちゃっているので、体温を下げるという処置をすべきです。
で、体温を下げる処置っていうのは何かっていうと、決して水を飲ませることではないんですよね。水を飲んだからといって体温が下がるっていうもんではありません。
体温を下げるっていうのは結構大変で、本当に10度の熱中症であれば、氷水につけてジャカジャカ振るぐらいなね、ことをしないと体温っていうのは下がらないんですよね。
そのぐらいのことをしないと体温が下がらない。そういうのが熱中症なので、そういう人に対して水を飲みなさいって言っても大した意味はないわけですよ。
で、そこまで10度の熱中症じゃなくても、水を飲むよりは体温を下げるという意味で効果があるのは、木陰で休む。
まず多分熱中症になっているって運動してる人とかが多いと思うんで、老人とかは結構部屋の中で熱中症とかもありますけど、一般的な若い方とかだと運動中とかに熱中症になりやすいので、まずは木陰で休ませる。
で、その上で体を濡らしてあげて仰いであげる、みたいなことが体温を下げるという意味ではいいんじゃないでしょうかね。
で、そうやって木陰で休みながら体を濡らして仰いであげても、熱い熱いって熱さが全然収まらなかったりとか、もう意識が脆ろうとしているみたいな人であれば、そういう体温の下げ方じゃ間に合わないという状態なので、これはもう病院に運ぶしかないです。
氷水につけてジャカジャカ振るぐらいのことをやれば、もしかしたら体温下がるかもしれないですけど、実際そんなことできる現場っていうのはほぼないわけですから、これは急いで病院に行かないともう体温を下げることはできないという状態なので、病院に運ぶ、119番通報をするということをしてください。
これが熱中症に対する処置です。今の話の中で別に水を飲むって話は出てこないわけですよね。
熱中症であれば体温を下げてあげると。じゃあ熱中症かどうかわかんないじゃんってかもしれないですけど、熱中症の人は暑いです。まず皮膚が熱くて厚がっている人、それは熱中症でしょっていうふうに考えればよくて、それを見たら体温を下げてあげましょうっていう処置になるわけですね。
そういう体温が高いという状態と、じゃあこの人が脱水なのかどうかっていうのはちょっとまた別の問題なので、後半では今度はじゃあ脱水っていうのはどういうふうに考えてどう処置していくべきなのかっていうのをお話ししていこうかなと思います。
その前に1曲お聴きください。ラフマリノフピアノ競争曲第2番1楽章、スミノハヤトさんの演奏をお聴きください。
はい、いかがだったでしょうか。このラフマリノフのピアノ競争曲、とても人気のある曲で、僕もとても好きな曲の一つなんですけれども、曲が好きっていうのもあるし、このピアニストのスミノハヤトさんって人が結構好きなんですよね。
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最近この人、YouTubeとかメディアとかでもいっぱい出てるんで、ご存知の方も多いかも思うんですけれども、まだ30歳ぐらいかな。この人、海生中学高校から東大に行って、その後ピアニストになったっていうね、スーパーマンみたいな人なんですけれどもね。
演奏もいいし、その経歴だったり、その考え方、音楽に対する考え方とか、生きることに対する考え方みたいなのも結構好きなピアニストで、最近よく聴いています。
さて、今日は熱中症と脱水を分けて考えようっていう話をしていて、前半は熱中症っていうのはどういうもので、どういう処置をすべきか。具体的に言うと、熱中症っていうのは体温が上がっちゃってる病態なので、体温を下げてあげましょうっていう話をしてきました。
後半は、じゃあ脱水っていうのはどういう状態なのかっていう話をするんですけれども、脱水っていうのは当然水分が足りないっていう状態なんですね。なので、脱水に対する処置は何かっていうと、水を飲ましてあげることですね。それは当たり前なんですよ。
じゃあ、この人が脱水なのかどうかってどうやって分かるかっていうと、これも簡単なんですよ。本人が喉が渇いてるかどうかですね。脱水の人は喉が渇いているので水を欲しがります。なので、水を欲しがっているのであれば水をあげればいいんじゃないでしょうか。非常に単純ですよね。
だから、仮に暑いっていう人がいて、だけど水は別に喉が渇いてないっていう人がいたとしたら、その人に水をあげる意味ってあんまりないんですよね。その人は暑いことが問題であって、喉が渇いてないのであれば脱水ではないって考えられるので、別に水を必ずしもあげる必要はないんですね。
でも、水あげて悪いことがあるかっていうと、基本的にはそんなにないんですけれども、場合によっては水をあげないほうがいい場合もあるので、ちょっとそこは抑えておいたほうがいいんじゃないかなって思います。
どういうときかっていうと、水を飲みすぎちゃっているとき。普通のときに水いっぱい飲んでも基本的にはおしっこになってどんどん出ていくだけなんでそんなに問題ないんですけれども、運動をしているとき、例えばマラソンとかトレイルランニングとか運動しているときって実はおしっこが出にくい状態になってるんですよ。
もしかしたら皆さんも経験あるかもしれないですけれども、登山中ね、気づいたら朝から1回もおしっこいってないやみたいなことあるんじゃないかなと思うんですけれども、そういう身体的とか精神的ストレスがかかるとおしっこが出にくくなるんですね。
すると体が水を溜め込む状態になっています。そういうときに水をいっぱい飲むと体の中に水が溜まりすぎてナトリウム、塩分が薄まっちゃって低ナトリウム結晶という病態になってしまいます。
結構マラソン大会とかで具合悪くなる人の中で、この低ナトリウム結晶という人がいっぱいいることがわかったんですね。マラソン大会とかって結構水飲め飲めって昔は言われてて、水をいっぱい飲まなきゃっていう固定観念みたいなのがあって水をいっぱい飲んじゃう。
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だけどそういう運動中ってあんまりおしっこに行かないからどんどんどんどん体の中で塩分が薄まっていっちゃって具合が悪くなる。そういう人が救護所に運ばれると、熱中症だ脱水だみたいに思われて、水飲みなさいみたいに言われて水を飲むと余計に悪化するということが結構頻繁に起きているということが最近わかってきたんですよ。
なので、登山中に具合が悪い人を見たときに熱中症なのか脱水なのかをちゃんと切り分けて考える必要がある。熱ければ冷ましてあげればいい。本人が喉が渇いてるんだったら水を飲ませてあげればいい。
なんだけれども、話を聞いたときに水はもうめちゃめちゃいっぱい飲んでるよと、むしろ飲まないとダメだと思ってもういっぱい何リットルの水飲んできてますみたいな人は要注意です。そういう人は水を飲みすぎちゃったせいで今具合が悪いっていう可能性もあるので、そういう人に対処は何かというと水を飲ませないっていう処置をしなきゃいけない。
そういうことが結構熱い環境のスポーツの現場だったりとか登山の現場で起きているということですね。なので、そういう熱い現場で具合が悪い人を見たら、熱いのであれば冷ましてあげる。
喉が渇いてるんであれば水を飲ませてあげる。喉が渇いてないんであれば水を飲ませてあげる必要はない。むしろもしかしたら水を飲みすぎている可能性もあるということを念頭に置く必要があるんじゃないかなと思います。
そして、低ナトリウム結晶っていうのを予防するためにはどうしたらいいかというと水を飲みすぎないことですね。これまでの学校教育とかで、ずっと昔は水を飲むなって言われてる。遥か昔は言われてたと思うんですよ。水を運動中に飲んじゃダメだとか言われてたかもしれないですけど、その反動で水を飲みなさい飲みなさいっていう教育になってたわけですよね。
休憩のためにちゃんと水飲んだか水飲んだかってなってたんだけど、その弊害が今出てきてるわけですよ。喉が渇いてないんだったら水を飲まなくてもいいんじゃないかな。要は喉の渇きに応じて普通に水を飲めばいいっていうのがこれからの新しい考え方なんじゃないかなと思います。
さて、山ドクターの北斗ライフでは皆様からのご感想やご質問を募集しています。
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それではまた次回の山ドクターの北斗ライフでお会いしましょう。
山ドクターの北斗ライフ、この番組は社会福祉法人緑寺会北斗診療所の提供でお送りしました。