2025-04-05 07:43

吹抜けの是非

建物で使われる「吹抜け」
いいところ、気になるところと
個人的におすすめな点をまとめました。

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どうも、宿り建築設計者の吉田嘉春です。
大阪を中心に、つながりが濃くなる場所づくりをコンセプトに建築設計をしたり、
学生とのまちづくり集団、ひろまちの代表として活動しています。
どうぞよろしくお願いします。
今日は、吹抜けの話をちょっとしてみたいなと思います。
吹抜けって皆さんご存知ですよね。
建物って1階、2階、3階、4階ってなってるけども、
それをある床を部分的に取っちゃって、
ズドンと天井が高くなる状態ですね。
その吹抜け、いろんな用途、住宅でもお店でも施設とかでも、
いろいろ使われてるんですけども、
今日は特に住宅かな、ちょっと比較的小さいものに対して、
吹抜けってどうなんかみたいな、私だったらいるのかいらないのか、
みたいなことのお話をしたいなと思います。
まず、吹抜けで、よく専門の建築、
例えば住宅の専門の有名な建築家の先生でも言うんですけど、
吹抜けって、一番の問題は高熱比なんですよ。
部屋が、体積が大きくなっちゃうんで、
冷暖防火がめちゃくちゃかかるんですよ。
特に冬とかは、暖かい空気が上に上がっちゃうんで、
冬は寒いんですよ。
だから上の暖かい空気を、シーリングファンとか、
天井とかにクルクル、ポロペラ回ってるやつありますよね。
あれで上の暖かい空気を下ろしてあげないといけないんですけど、
とにかくお金がかかるということなんですね、日々。
もう一つは、これはイニシャルのところなんですけども、
その部屋を作ろうと思ったら、結局吹き抜けの分、
壁の量が増えますよね。
普通の部屋の大きさよりも、上にずどーんと伸びてるので、
あるリビングを吹き抜けにしたら、壁の量が増えてくるので、
その分の建築コストが上がっちゃうというのが一つですね。
つまり、悪いところっていうのは、とにかくお金なんですね。
建てるとき、イニシャルもお金かかるし、
そこで過ごそうと思ったら、ランニング、高熱比もかかっちゃうというので、
デミリットは基本的にお金だと思ってくれたらいいんじゃないかなと思うんですよね。
だから、建築家の先生も、お金ある人は吹き抜けを作ってもいいけど、
お金、日々余裕がない人は吹き抜けを作るなって言ってるんですけど、
そこなんですよね、一点。できるかどうかって。
反対に、ちょっといいところを考えると、
まずは、聞いてくださっている中でも、
住宅とか、さっき言った小さい空間の中で吹き抜けがあると、
モデルルーム見てもそうだと思う。
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見たことある方も多いと思うんですけど、
吹き抜けがあると感動するんですよね。
迫力に圧倒されるというか。
例えばショッピングモールで、大体エスカレーターのところって吹き抜けになってるんですけど、
大きい空間に大きい吹き抜けがあっても、あまり感動しないというか、迫力ないんですけど、
小さい住宅とか小さいお店とかのところに吹き抜けがあると、
この狭い空間からズドーンと縦に大きい吹き抜けがあると思うんですよね。
その迫力で吹き抜けがいいなって思われる方が結構多いと思うんですね。
見た目の問題でいいなというのがあるんですね。
それで選ぶのも一つなんですけど、
私が思うのは、建物っていうのは基本的に横の繋がりはよく作られるんですよね。
1階だったら1階の部屋同士をどう繋ぐかとか、
2階でも3階でもその階の繋がりっていうのはよく考えられるんですけど、
上下の繋がりっていうのはなかなか難しいんですね。繋ぐって。
やっぱり2階建ての住宅があったとしたら、
1階と2階っていうのは基本的に分断されていて、
何で繋がってるかっていうと階段なんですよね。
階段があって2階に行く。
だから1階で過ごしていて、2階で何かしてても何してるかよく分かんないっていうのが、
この建物のね、よくあることなんですね。
横はよく広がりが繋がるけど、上下はなかなか繋がりにくい。
そのために吹き抜けがあるっていうのは結構いいんじゃないかなと思うんですね。
吹き抜けを単にズドンと抜けてるんじゃなくて、
そこの部分が窓とかね、何か廊下、2階の廊下と繋がってるとかね、
個室があるけども、その個室、2階の個室に窓があって、
窓を開けたら吹き抜けの場所になってるみたいな感じで、
上下で繋ぐっていう役割としては吹き抜けってね、結構いいんじゃないかなと思うんですよね。
で、ちょっと私個人的におすすめなのは、
上下で繋がりを持たせたい。
でもさっきの話で空調負荷かかるのかと、
毎月のね、毎年12月とかね、1月とか冬の暖房費ちょっと上がるの嫌だなっていうことがあれば、
吹き抜けをこの2層分、1階2階の吹き抜けをやるんじゃなくて、
例えば1.5階までの吹き抜けを作って、ちょっと背が高い、天井段が高いね、
ものを作って、ただ吹き抜けてる場所は2階の空間と繋がってる、見える状態になってるとか、
なんかちょっと音が聞こえるとかね。
そんな風に繋いであげると、空調負荷も抑えれるし、上下の繋がりも作れるみたいなことができるので、
吹き抜けといえば2層分、2階分っていうわけじゃなくて、1.5階分みたいな風に繋げれば、
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うまくいいとこ撮りができるんじゃないかなと思ってます。
あと最初に言った、ショールームとか見た時にいいなって思うのは、個人的にあんまりお勧めしてなくて、
だいたい見慣れるんですよね、それって。
だからショールームで初めて行ってみて、かっこいいなって。
それ立ててもらって、最初はいいなと思うんですけど、
だんだん慣れると、それほど感動はだんだん薄れていくので、
それだけで吹き抜けを採用するっていうのはちょっとやめた方がいいかなと。
違う理由がちょっと欲しいなっていうところですね。
というわけで、そんなところで、店舗でも言えると思います。
2層分借りたとか作ろうと思ってる店舗でも、
そういう吹き抜けの効果っていうのは、今みたいな話で参考になればいいかなとは思っています。
本当はいろんな元、それぞれの用途とか、使い方によって吹き抜けの良し悪しっていうのが出てくると思うので、
そのあたりはまた個別にご相談いただければ嬉しいなと思います。
はい、今回も最後まで聞いてくださってありがとうございました。
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では、また次回もよろしくお願いします。
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