床の傾きと相談者のDIY
この番組は、つながりの場をつくる建築設計事務所の代表が、日々の設計やまちづくり活動についてお話をしています。
昨日なんですけど、ご紹介で、相談事があるっていう話で、ある建物を見に行ってきたんですね。
その依頼者さんの考え方が面白かったので、皆さんにも聞いてほしいなというところです。
われわれの設計する人間からすると、そんなアバウトな考えはなかなかできないなという、すごいなという。
そんな人がいっぱいいたらいいなぁと思うんですよね。
何かというと、一番最初、そういう困ってる人がいるっていうふうに、間接的に聞いたのは、床がきしむというかね、きしむよりももっとブニョブニョするみたいな感じで言われてたんですよ。
だから、表面の床だけじゃなくて、それを支える下地の部分もきっと腐ってるんだろうなぁというところのイメージだったんですね。
確かにその時から、こだての住宅で1階部分って言ってたので、木造までは聞いてたんですね。
だから、一般的には木造1階部分で蓄熱がそれなりに立ってきたら、だいたい湿気で腐ってきてるんじゃないかなみたいな、想像はするんですね。
わかりましたという感じで聞いて、相談者さんと連絡を取って、見てみないととにかくわからないので見に行ったんです。
そしたら、話が全然違うというか、床は床なんですけどね。
ブニョブニョしてるのもそうだったんですけど、建物全体が傾いてるんですよね。
それを見てもわかるし、歩いても違和感レベルじゃないですね。
オーバー目に言うと、遊園地とかのビックリハウスみたいなのあるじゃないですか。
そこまでは本当にないですけどね。
ただ、明らかによく不良施工みたいなので、床が傾いてるんでビー玉転がすとよくありますけど、そんなレベルじゃなかったんですね。
見たらわかるんで。
追おうってなったんですけど、相談者さんはそこを借りてるみたいなんですね。
持ち主さんは別にいて、自由に使っていいというような借員の状態なんですよ。
そこをいろいろ活用したいと、住むんじゃなくて活用したいということで、相談者さんはご自身で積極的にDIYでいろいろされてるんですね。
床はさすがに難しいなというところだったんですけど、冒頭の話で何かというと、床が斜めになっててすごいなと思ってたんですけど、問題は斜めになって床のところにある部分が床がブニョブニョするだった話なんですよ。
それを踏んでみたら確かにブニョブニョしてたんですけど、
結局見ただけのレベルで言うと、床の仕上げと一つ目の下地ぐらいが弱っているぐらいで、さらにその下は大丈夫だろうなという感触だったんです。
他の業者さんにも昔見てもらったことがあるらしくて、その時は下を潜ってもらうと言うんですけど、基礎の部分を見てもらったら、床下を見てもらったら、しろありはいないということだったので、
斜めの床へのアプローチ
土台の部分じゃないんだろうなというところまではわかったんです。
そこなら30センチ角ぐらいの部分がブニョブニョしてるんで、見た目気にしなければそこだけ板を切って補強すればいいんですけど、
この斜めになっている床をどうするかみたいな話だったんです。
最初話していると、斜めの床はそのまんまでもよかったんですけどね、みたいなことを言うんですよね。
それを聞いて驚いたというか、そんなことを言う人は初めてですからね。
床が斜めのまんまでいいって言う人はね。
で、いいんですか?みたいな。
慣れたら慣れるでしょうみたいな感じで言うんですけど、確かに慣れるかもしれないけど、
私が仕事で設計していると、やっぱりお客さんももちろんそうですけど、
床はフラットっていう、もちろん意図的に斜めは別として、
床は普通はフラット、水平になっているっていうのが当たり前じゃないですか。
ある種の普通じゃないですか。
普通に何も言わなければそうなっているはず。
だから直してほしいとなると、そうしないと気持ちが悪いというかね。
我々の職業から、意図していなければ水平じゃないと気持ち悪いんですよね。
その、体感的にじゃないですよ。
斜めのままで終わらせるっていうのは。
で、いろいろ話していると、そこでちょっとみんなでご飯食べるかもしれないみたいなね。
集まって。
さすがにそれちょっと傾いちゃうとまずいねみたいな。
なって結局床を直す方向で、まずはどれくらいお金かかるかね。
見積もりのところなんですけど、話には最後はなったんです。
最初何話したか忘れましたけど、
その斜めになった理由が、地震で多分、ちょっといろいろ経緯とか聞いていくと、
阪神淡路大震災の時に、地震で多分地盤が下がったんじゃないかって言うとあるんですよね。
ずっといろいろ経緯聞いて、周りもそんな感じらしいので、きっとそうだろう。
そうだと想定するんですけど、見た感じは確かに、何だろうな。
建物が歪んでるというより、地面が歪んでるって感じなんですね。
だから床が、地面がある部分だけが、地盤が下がってしまったから、建物がその部分だけぐっと下がってしまってる。
建物は外から見たら傾いてるんじゃなくて、まっすぐなんですね。
柱とかまっすぐだけど、まっすぐずーっと下にある部分だけが落ちてると。
だから床も斜めになるみたいな。扉も閉まんないし、窓も隙間が開くというような、ひし形みたいな状態なんですよ。
建築に関するお知らせ
それを、もちろん建物を直し切るっていうと、めちゃめちゃコストかかるし、建て替えた方が安いんじゃないかっていうぐらいだと思うんですよね。
安全性とか耐震性の話の議論になると、これはめちゃめちゃややこしくなるんで、
今日はそんな話ではないし、そんな話を持ち出したりすると、世の中のいろんな建物が偉いことになるんで、考え方がね。
それはちょっと置いておいて、その床をとりあえず直したいというところだった。
とにかく話を聞いてると、めちゃめちゃおおらかなんですよね。その方が。
なんとかなるんじゃないみたいな。とりあえずスペースさえあれば、雨風を、風も隙間も開いてますからね。
雨さえしのげれば、人が集まって何か活動できるんじゃないかっていうレベルなんですよ。
それさえあれば別にいいんじゃないみたいな。最低限でいいみたいなね。
という感じでめちゃめちゃおおらかだったんですけど、なるほどなというところはありますよね。
いろいろきちっといろんなものがルールとか、いろんなものがきちっとしていかないと、なかなか厳しいというかね。
世の中なんですけどね。なんかああいうアバウトさ、いい意味のアバウトさっていうのがすごい考え方的には大事だなと思いましたね。
そっちの方が進むスピード、いろんな物事の進むスピードが速いんだろうなとかね。
思ったりしたりもしたりしてみたいなところです。
とはいえ直したい気持ちもするんですかね。斜めはちょっと気になるな。
ところでどうにかしてね。常にDIYされてる方なんで、コストはあんまりかけれないと思うので、うまく考えていきたいなと思います。
またちょっとね、SNS上げていって、写真じゃわかんないかもしれない。写真はアップしようかなと思うんですけどね。状況報告で。
今日はちょっとそんなお話でした。
最後に2つお知らせをさせてください。
1つ目は建築をまちづくことで、ここの放送でちょっとお話させてもらってるんですけど、話してほしいテーマとかあればぜひちょっと教えてほしいなと思います。
聞きたいことでも何でもです。まちづくと建築に関わることを教えてほしいなと思います。
概要欄のところにホームのリンクを貼っているので、そこからタップしてメッセージを送っていただいてもOKです。
多分それが一番簡単かなと思う。
でもDMを送る方が、コメントを書く方が簡単ということであれば、そこからでもOKです。
もう1つは大阪の梅田というところで、設計の個別相談会みたいなものをやっています。
一番最初の設計をちょっと頼みたいんだけど、いつから頼んだらいいとか、予算どれくらい考えておいたほうがいいとか、設計機関とか工事機関、私の場合だったらどんなのかなみたいな、
最初出だしっていろいろ気になるところあると思う。
そういったことを気軽に相談してもらって、いろいろ解決してもらえたらなというような会です。
カフェでやるので、相談者さんのカフェ代はかかるんですけども、相談の時代は無料でやらせてもらっているので、ぜひ気になることとかあれば相談してもらえたらいいかなと思います。
こちらの申し込みも事前予約になっていますので、概要欄のリンクからお問いください。
今回も最後まで聞いてくださりありがとうございました。
ヤドリ建築設計社はこの放送の他に、ノート、インスタグラム、スレッドでも発信しています。
プロフィーラーにリンクを載せていますので、ぜひアクセスください。ではまた次回もよろしくお願いします。