質問の重要性と影響
つながりが濃くなる空間づくりを目指しています。
宿り建築設計者、まちづくり集団、ひろまち代表の吉田よしはるです。
どうぞよろしくお願いします。
今日はですね、先を想像した質問をしないと期待を裏切ることになるっていうようなお話をしたいと思うんですけど、
ちょっと難しいですよね。内容はいたってちょっと簡単なんですけど、
この前のひろまちで、これから地域サロンの改修、だからインテリアの改修のデザインをして工事するというプロジェクトを学生たちと一緒にやってるんですけど、
そこでちょっとね、学生主体でミーティングをしてもらってたんですけど、
そのミーティングの中で学生の質問でちょっと引っかかるところがあって、今日はそんなところのお話なんですね。
これは実際、私が仕事としてミーティングするときでもこれは気をつけないといけないことの一つなんですけど、
そのミーティング、ひろまちの方のミーティングの方で学生がある質問をしたんですね。
地域サロンっていうのはカフェみたいなものなので、イストテーブルがあるんですね。
それが今17、18席ぐらいあるみたいな言い方されてたんですよ。
現地の部屋っていうのはその17、8席は整然と整った状態で席がそれぐらいだったんですね。
まずそれが前提としてある話で、その後に学生が何席ぐらい欲しいですかって聞いたんですよ。
今は17、8席だけども、多くてももっと欲しいですかっていうことですよね。
向こうの人はちょっと困惑して、できるんだったら23席ぐらい欲しいですけどねって言ったんですよ。
そこで学生はなるほどと分かりましたみたいな感じだったんですね。
先方がちょっと困惑してたのは当然で、結構今の部屋に整理してテーブルと椅子が並んだ状態で17、8席だから
これ以上増やせないと思って並べてるのに、なぜそんな質問してるのかっていう疑問なんですよね。
学生の方はというと、これはただただ純粋に何席欲しいかって聞いてるだけなんですよ。
パッと見てるだけでこれ以上入るとこないなと思ったら、普通はちょっとダメなんですけど、私とかは質問しないんですよね。
これは学生だからちょっと大丈夫だと思うんですけど、これが私とかが設計でプロとしてお金をもらって設計料をもらって質問すると
ちょっと危ないことになってしまって、結局聞くっていうことはそれが可能だから聞くって思われるんですよね。
例えば23席くらい欲しいですって言って、はい分かりましたってこっちがね仕事としてやってしまうと、その瞬間にそのお客さんの方は23席取れるって期待しちゃうんですよね。
ここで物理的に入らないっていうのはもう分かってるんですけど、ただ専門家がやればきっとこの残り5席とか6席、何とかして自分の知らない何か専門的な知識で何とかしてくれるんだろうという期待を込められてしまうんですよね。
で、いざちょっとやってみたらやっぱ入んないと。テーブルと椅子の席なんていうのはもう物理的な問題なんで、これはプロがやっても素人がやっても入んないもんは入んないんですよね。
なので無理になる。それを次のミーティングの時に無理でしたって答えると向こうの人はがっかりする。だからある種期待が裏切られた感じになっちゃうんですよね。
期待を裏切らないために
で、それをよくよく気をつけないといけないというか、だから我々がよく質問する時っていうのはもちろんある程度その向こうの期待に応えれるからこそ質問する。
こういうの必要ですか、必要かどうかとかですよね。収納、例えばもうちょっとこう現実的なっていうか物理的なものでね。キッチンの幅どれくらい欲しいですかとか。扉いくつ、出入り口いくつあった方がいいですかねみたいな。
なんかそういった質問を投げるっていうことはそれがある程度できるから投げてるのではなくて今の現状から変えれないとわかってるのにわざわざ質問してはいけないんですよね。
で、それはやっぱり先を考えてるからだと思うんですよね。その質問することによって相手が答えて、それに答えに対して答えられるか。
日本語はちょっとややこしくなりますけど、それができるかを想像してちょっと聞かないとダメなんだなぁとね、ちょっとそのミーティングのところで思ったんですよね。
その話がちょっと戻ってきて、広町の学生のミーティングの時はもうそこでちょっと言ったんですけどね。
今の状態でこういう整然とした整理された状態でこんだけの積数だから、あんまりそういう質問すると自分の首を絞めるからやめとけって言ったんですよね。
何でもかんでも、向こうは要望を出すとやっぱり出したら叶うって思いがちじゃないですか。
なのでちょっとよく気をつけないといけないなっていうところで、だから本当に質問するっていうのはよく考えて質問しないと、
本当にできないことをできるかもっていう期待に繋がってしまうので、ちょっとそれを見てて改めて思ったところでした。
はい、今回も最後まで聞いてくださりありがとうございました。
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ではまた次回もよろしくお願いします。