学生とのコラボの重要性
この番組は、つながりの場をつくる建築設計事務所表が、日々の設計やまちづくり活動についてお話をしています。
今日は、学生とのコラボプロジェクトというのは、解像度を高くしないといけないというようなお話をしたいと思います。
今、学生とチームを組んで、ひろまちという名前でまちづくり活動をしているんです。
その中で、最近はコラボをしませんか?とか、一緒に何かやりませんか?とか、学生たちにこういうことをやってほしい、みたいな依頼をちょこちょこいただくことが増えてきたんですね。
それは、ありがたいことなんですけど、話が進むときと、最初の段階でとんざしてしまうというか、なかったことになってしまう場合と、2つに分かれるんですね。
途中でとんざするというのは、今までないですね。空中分解しちゃうことはないんですよ。
最初の学生に周知する前に、私の方で最初の調整の段階で、これダメだということで、立ち入れしちゃうことがあるんですね。
それの話を今日したいなと思うんですけど、なぜとんざするのかと考えると、理由が2つあると思っていて、
1つがね、これは今日のテーマとはちょっと違うんですけど、
思っている時間が短いってやつながら、こういうのを学生たちにやってほしいとか、こういうコラボでやりたいみたいな話をしたときに、
いついつまでがゴールだっていうことを言うんですけど、それが普通に短いんですよね。
私も設計したりとか、プロダクトのデザインをしますけど、そんなペースに近いんですね。
向こうの人が慣れてないんだろうなと思うんですよね。
だから普通に何かを作ってもらおうとか、何かしようとしたときに、プロに頼むペースとあんまり変わってないんで、
ただ学生はそんなにペースは速くできないんですよね。
かつ、私と学生だけで単独で進められるってなかなか限界があるので、私と一緒にミーティングしながら進めていかないといけない。
毎日顔を合わせて仕事のようにするかっていうわけにももちろんいかないので、
だいたい週1回ぐらいのミーティングをしていこうとすると、自然に時間ってかかるじゃないですか。
多分これはどこでもそうだと思うんですね。
学生時間って結構ゆっくりめなんで、そこら辺を注意してしないといけないなと思うんですよね。
もう一つが、今回のメインテーマなんですけど、向こうの求めているものの解像度が低すぎるんですよね。
だからなんとなくこんなんを作ってほしいとか、こんなんやってほしいっていう中で、すごいぼんやりしたものがあるんですよね。
それを学生中心にやってほしいってなったら、これもさっきと一緒なんですけど、経験値も想像力もまだまだなんで、どうしていいかわからないんですよね。
なんとなく漠然とした要望をプロに頼んだ場合っていうのは、これかなあれかなみたいな感じで、いろいろ提案してあげて、当たりをつけていくというか、ゴールに導いてあげるんですけど、
そんなのはもちろん建築を勉強する中ではしないんですよね。
これはプロになって仕事としてやっていって、初めてそうやって答えを導き出すという方法を取っていくんですね。
それは私がやればいいんじゃないかってなるんですけど、そうなると結局私の仕事になっちゃうんで、
学生とのコラボとしてどうなんだろうっていう疑問が出てくるんですね。
そういった2つのところがどっちかが欠けてるか足りないというところなんです。
そのまま校舎の改造との話でいうと、漠然となんとなくこんな学生にしてほしいみたいなぼんやりとした意味が出てくると、
それはもうちょっと具体的にどういうことを具体的にしてほしいか、条件をつけて言ってほしいとするんですね。
その時点で1つ目の話に戻ってくるんです。
調整しているうちにどんどん時間が経ってくるので、結局学生の持ち時間がなくなってくる。
さらに厳しいことにもなったりする。
なのでもし聞いている方で、例えば学生の専門学校だけじゃなくて、
ゼミとかでも一緒にやろうと思って依頼する時っていうのは、
時間の考え方と依頼する内容の改造度を高くするということは、
この2つをよく注意していった方が進むんじゃないかなと思うので、
そのあたりちょっと注意して行ってみたらどうかなというところの今日は終わりでした。
相談の機会の提案
最後に2つお知らせをさせてください。
1つ目は建築や街づくりのことで話してほしいテーマを募集しています。
概要欄のところにフォームのリンクを貼っていますので、そこからメッセージをお願いします。
もう1つは大阪の梅田のカフェで無料の設計相談をやっています。
設計を依頼しようかなという時に、いつぐらいから本格的に依頼した方がいいとか、
予算どれくらいなのか、設計料とか工事費ってどれくらいなのかとか、
最初の方は依頼するクライアントさんの方はどんなことを考えておいたらいいのか、
どんな準備をしたらいいのか、期間がどれくらいかかるものなのか、
最初の疑問点をざっくばらんにカフェでお話できたらいいなというところで、
そんな機会を設けています。
相談料はちょっとかからなくて、カフェでやるので相談者さんの飲食代、
飲み物代だけになります。
申し込みは事前の予約申し込みですので、概要欄のリンクをタップして、
そこから日程を確認してご予約ください。
今回も最後まで聞いてくださりありがとうございました。
宿井建築設計者はこの放送の他に、ノート、インスタグラム、スレッドでも発しています。
プロフィーラーにリンクを載せていますので、ぜひあげてください。
ではまた次回もよろしくお願いします。