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2023-04-05 20:39

第326回 山本徹氏(株式会社フーディソン代表取締役CEO)【後編】

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今回は、株式会社フーディソンの山本徹社長にお越し頂きました。

飲食店で漁師に出会い「魚が高く売れない・息子に継がせられない」という悩みを聞いたことがきっかけでフーディソンを創業。水産を軸とした生鮮流通業で上場を果たしたエピソードから、経営のヒントが得られます。ぜひ、インタビューをお聞きください。

なお、過去にこの番組で配信した内容は、経営者インタビューメディア「経営ノート」にも掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。

■経営者インタビューメディア「経営ノート」
https://keiei-note.com/

■WizBiz社長塾
https://www.youtube.com/channel/UC16VkcI4PaUISDD4UL7pFvQ




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社長に聞く!in WizBiz
WizBizの新谷です。先週の続きをお聞きください。
そしてその後、フーディソンさんも創業をなさっていらっしゃるのですが、これはどういった経緯で創業しようということになったのでしょうか?
そうですね。SNSという会社を1個前で先輩たちと起業しているわけですよね。
その時はですね、どちらかというと、その1社目に入った不動産会社を辞めることが目的になっていて、
そこですごい好きな先輩と一緒に会社をやっていけるっていうことに喜びがあったんですよ。
まさに何をやるかではなくて、誰とやるかっていうのが重要だったっていうのがあって、それが1社目の企業の背景ですね。
その心自体はずっと変わらなくて、私は初めから社会人2年目でいきなり取締役になるわけですよね、創業メンバーなんで。
これは資質があったから取締役ではなくて、創業メンバーだったから取締役っていうのがミソで、
その中でですね、私が取締役としての役割を果たせてたかっていうと、そうじゃないなっていうのはすごい今だとよく分かるんですよね。
何かっていうと、私の働く動機がビジョンにあったわけではなくて、社長を成功させるみたいなところにすごく強い思いがあって、
だから社長としてはすごい優秀な方なんで、経営のことは社長に任せる。
僕は営業で絶対に結果を出して会社の成長を支えるっていうことを良かれと思ってやってたんですけど、
それを公言して、経営についてあまり口を出さないっていう取締役がカバナンスとして機能するかというと、そうではないっていうのは今だったら分かるんですけど、
なので当然その役割を果たしきれなかったっていうのがあってですね、私の歩行先はどちらかというと諸富士山っていう社長に向かってたんですね。
それは結果的にあまり良くなくて、結果それが自分にとっての幸せになるっていうのはいびつな構造だなっていうふうにはなっていて、
自分の幸せ自体を誰かに寄せるんではなくて、自分のミッションなりビジョンなり人生のミッションビジョンっていうのを持たなきゃいけないなっていうふうな思いに至って、
そこからそれであれば自分で自分のミッションビジョンを持って経営していくっていう道を選ぼうっていうふうになったのが、まずその起業しようと思った背景ですね。
で、その時にはやっぱりその自分の思いを乗せて社会との接点になるような組織を作るっていう意味で会社経営をするっていうのがいいのかなと思って始めたって感じですね。
なるほど。ありがとうございます。
富士村さんはどんな事業を今なさってらっしゃいますでしょうか。
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富士村はですね、生鮮流通に新しい循環を作り出すっていうことをビジョンにしてまして、もっと長い時間軸で言うとですね、世界の職をもっと楽しくするっていうことを掲げている会社なんですね。
なので当面はですね、日本国内を中心にした生鮮流通をより良くしていくことで、世界の職を楽しくしていくっていうアプローチをしていて、生鮮流通がアップデートされてもっといい状態になった時にはですね、また違うビジョンに次はアップデートして、
例えば世界の職員ロスをなくしていくのかとか、貧困をなくしていくのかとか、また新しいビジョンがアップデートされていくんじゃないかなと思うんですけど、現状はですね、国内の生鮮流通、特に水産に軸足を置いて流通改革をしている会社になりますね。
なるほど。ありがとうございます。当初それを思いついた何かきっかけとかあられたんですか。
そうですね、企業テーマを考えていた時に、ベタにまずやるのはデスクトップ調査をやっていて、いろんな社会問題があって、いろいろ解決しなきゃいけないことがあるんだなっていうのはありました。
私自身がですね、もうやりたいことを決めてたっていうよりは、この後100年とか200年とか、社会から必要とされ続けるような存在になっていく、そんな可能性がある場所を探していこうということで探してたわけですね。
で、せっかくやるのであれば大きなマーケットで勝負をしていきたいっていうふうに思ってたんで、いろいろ調べれば調べるほど、その移植中とか大きなマーケットでいうと、ベンチャーがチャレンジするような余地っていうのはなかなかないなっていうことを感じるわけですね。
業界の専門家でもないので、インサイトもないですし、デスクトップ調査の限界に至るというのはありました。
で、その中でもですね、いくつかプランにチャレンジしてみようかなって思うわけですけど、そうするといくらか投資をするかどうかっていう判断になったタイミングで、急にですね、他の芝がよく見えてくるわけですね。
それは自分の中にパッションがないんで、その恐怖を乗り越えられないんですよね。デスクトップ調査だけをして、マーケットとしてありそう、じゃあお金投資していこうかってなったら、こっちの方が収益性いいんじゃないかなとか、見えてくるっていうのがあって、やっぱり手触り感がある、自分ごとになってないと、スタートさえ切れないし、何だったらその後ずっと大変なことを待ち受けている。
会社経営をしていく端力って持てないんじゃないかなって思ったんで、そこからはですね、急激に舵を切って人に会いに行くっていうのをずっとやり始めたんですね。
で、その中で自分の知らないテーマを見つけることもできるだろうし、なんか世の中にあるその無数にある課題全部聞くことはどうせできないんで、その中で言うと、その何か課題感を持った当事者と話を聞けるってことさえも決めるには十分な理由になるんじゃないかなって思ったんで。
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そこで人と対話しに行くってことをやっていて、それは私がですね、その前職のSMSを辞めてから1年間ぐらい、そういう探す時間っていうのを取ってたんですよね。
探す時間内もビジネスのトレーニングをしようということで、それ用の会社も作ってたんですけど、その時の仕事関連で東北に行く機会があって、そこでお世話になった方とすごく仲良くなって、どんどん関係を深く持っていくんですね。
その人の家に泊めてもらったりとか、コストをなるべくかけないようにやってたんで、人の家に泊まるっていうのが基本的なやり方だったんですけど、その関係で食事に連れて行ってもらった時に、その飲食店で出会ったのが漁師さんなんですけど、
サンマが1キロ10円から30円ぐらいで売ってるって話を聞いて、続けていくのもしんどいし、息子にも継がせていかないって話を聞いて、実は当たり前のように食べていた魚っていうのは当たり前ではない。
何だったら持続不可能な可能性さえサンチサイドにあるんだなってことに気づいて、これって私自身はその話を聞くまで一度も認識したことなかったですし、誰もが知らないけど実はすごい大きい問題になり得るんじゃないかなっていうのを考えた時に、これはいいのかもしれないっていう風になったきっかけでしたね。
なるほど、ありがとうございます。多分リスナーの皆さん方で特に起業しようとか思っている方、今の事業の探し方なんて大変勉強になったんじゃないかなと思いますが、そこの漁師さんたちのところでもやっぱり年上キラーというか先輩キラーというか、好かれるのが生きてきてくるんですか?
多分そのコミュニケーション力みたいなのは、あらゆる側面でこの水産の領域でやっていく中でいうと、実は影響してるんじゃないかなとは思いますね。
なるほど、ありがとうございます。上場は最初から狙ってらっしゃったんでしょうか?
そうですね、上場するっていうのは先ほど言ったように、100年、200年続いていく会社を作ろうっていう思いからスタートしてるんで、上場する会社っていうのが目的ではなかったんですけど、そうやって長期で続いていく会社であれば、一定の経営の品質を担保している状態っていうのは当然なんじゃないかっていう風に思いましたし、
その仕組みとしては、仕組みが一定品質クリアしてるっていうことの条件としてアピールしていくっていうのは目指していこうとは思ってましたね。
なるほど、ご苦労などはございませんでしたか?
苦労はそうですね、毎日してますね。毎日ずっとしてるっていう感じですけど、苦労と言えば苦労なんでしょうし、
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それがあんまり苦労と思わない部分もあったりするんですけど、ちなみに一番大変だとは資金調達をした後の混乱でしたね。
私が全然経営能力がまだ足りない状態であり、そのマネジメントとしても仕組みがしっかり構築できてない段階で、かなり早い段階で資金調達をして一気に成長加速させるっていうのがやろうとしてたことなんですけど、
足元がしっかり作れてない段階でスピードを上げたら、もろくも崩れていったっていう感じでしたね。
離職者もすごく増えて、赤字の幅も増えて、株主にも対応が大変でしたし、社員からもフィードバックはかなりあって、一番大変な時期だったなと思いますね。
そこはどうやって乗り越えたんでしょうか?
結局、自分を知るっていうことが一番重要だなっていうふうに思ってるんですけど、人間の体もDNAから、そのDNAが持っている情報ベースに形作られていくわけじゃないですか。
会社もそうで、経営者っていうのが中心になって、その人に合う形で初めの第一期を迎えていくっていうことだと思うんですよね。
なので、自分が良くも悪くも中心にならなくちゃいけない、なってしまうし、ならなくちゃいけないっていうことをよく知るべきで、そうなった時に自分自身を深く理解していない経営者だと、自分を中心に組織作られていくっていうことなので、自分を客観的に見れていないと周りで起きていることが、なぜそれが起きているのかっていうのがわからないんですよね。
全部自分中心のはずなんですけど、自分っていうのは本当は優しくて強くてみんなを支援するんだっていうふうに思っている一方で、感情が触れたときはみんなを突き放していたりとか、みんなに対して厳しいコメントをしていたりとかっていうことを無意識的にやっていると、自分は優しいはずなのに、なんでみんな離れていくんだろうみたいな、良かれと思って言ってるのにみたいなことも起きてくるわけじゃないですか。
だからよくあるんですけど、採用面接とかもやってても、あの人はこれこれこうなんで採用とか、これこれこういう人なんで採用って、何らかしらその人を判定してるじゃないですか。
一方で自分のことをちゃんとそのレベルで判定できてるかっていうと、そうではないっていうのはあって、自分にはどんな色眼鏡があって、どういうときに四角のものを三角で見てしまうのかみたいなことをちゃんと理解してないと、無意識化で実施している95%ぐらいの意思決定っていうことが相当その経営を邪魔するっていうことだと思うんですよね。
なのでまず自分の行動に自覚的になる、でそれを通じて自分自身の形を明らかにしていくっていうことをやっていって、そのメタ認知レベルを上げていくってことをずっとやってたっていうのはありません、当時は。
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【佐藤】なるほど、ありがとうございます。たぶん今リーさんの皆さん方、ほーっというふうな声が上がっているような素晴らしいお話でございます。ありがとうございます。
そうしましたらここからちょっと全く違う質問をさせていただければと存じます。
事前に好きなもの、好きなことをお聞きしてまして、バカラのウイスキーグラス、キラキラしてて好きです。
あとゴルフ、キャンプとキャンプ料理、特定の家庭料理とのことで、キャンプは毎月何行かれるんですか?
そうですね、キャンプは去年ぐらいからかなりハードに行くようになっていて、1月もマイナス2度ぐらいの中でキャンプには行ってきたんで、なかなかの装備レベルと経験レベルにはなってきてるんじゃないかなと思いますね。
【佐藤】なるほど、ありがとうございます。あとバカラのウイスキーグラスと書かれたんですけど、ウイスキーもよく飲まれるんですか?
よく飲むわけじゃないんですけど、僕は物に対するこだわりは本当に薄い方なんじゃないかなと思うんですけど、ウイスキーグラスだけはなぜかすごく惹かれていて、なのでウイスキーを飲むよりもグラスが好きっていう感じではありますけどね。でもいいウイスキーもたまに飲んだりはしますね。
【佐藤】なるほど、ありがとうございます。座右のメモをお聞きしまして、これも本当に素晴らしいんですが、謙虚にしても怒らずということで、これを選ばれた理由をぜひお聞かせいただきたいなと思うんですが。
【佐藤】そうですね、それは会社経営するにあたって、誠実であるっていうことはあらゆることの大前提だと思っていて、会社のバリューにも入ってるんですけど、その誠実さっていうのは社会とつながりを持とうとして、社会にミッション、ビジョンを掲げて会社経営する上で言うと、誠実でない会社っていうのはそもそも存在してはいけないっていう風には僕は思っていて、なので誠実っていうのはもともとすごく一緒に
してるところではあります。これも自分を立する意味であるんですけど、会社が上場したっていう風になると、一定勘違いし始めてしまわないようにしなきゃいけないなっていうふうに思っていて、上場したから上場以降偉くなるわけでもないし、すごい会社に急になるわけでもなくて、今までやってきたことをしっかり積み上げていった先に偉大な結果が出てくるかもしれませんけど、
11月の時点の会社と1月の時点の会社、上場してるしてないって違いはありますけど、中身としてはあんまり変わらないんだと思ってるんですよね。なので、上場して皆さんすごく取り上げていただけるのはすごく嬉しいですし、しっかりこの機会に皆さんに伝えていくっていう風にしていきたいんですけど、それを何らか勘違いして自分が偉大な人になったような勘違いをしてはいけないなって思ったので、毎年1月に子どもたちと会話をして、
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子どもたちと大きな紙に書道をやるんですよね。僕結構書道が好きで、毎年テーマを決めて、その言葉を書いてるんですけど、あえてその12月に上場ができたっていうところから、改めて自分はまだ何者でもなくて、これから何かを成そうとしてビジョンを掲げてるけども、まだ1本目であるということを再認識するために、その言葉を選んで書き初めにしたっていう感じですね。
なるほど。ありがとうございます。
そうしましたら最後のご質問なんですが、この番組は経営者向け、全国全世界の社長様向け、もしくはこれから起業する方向けの番組でございまして、社長の成功の秘訣を教えていただけたらなと存じます。
はい。まさに私がですね、調達後の大混乱期にやってたことそのものなんですけど、外に向かってビジョンを掲げて何かを成そうとするのであれば、それならばそのほど、あえてまず自分のことを知ること。
なので外に向かう前に、中に向かうっていうのが遠いようで実はすごい近いんじゃないかなって思いますと、特に全体感はあまり掴んでないんですけど、起業して世の中に何かチャレンジしていこうっていう思いを持たれている方は、何かしら強い心の中にエネルギーがあって、チャレンジしようとしてるはずだと思うんですよね。
私自身は十分に世の中とつながりが持てなかったっていう思いを跳ね返すために、チャレンジしていこうっていうエネルギーがあって、それはプラスのエネルギーでもあれば、自立していくっていうことを人に強要するマイナスの影響もあったわけですよね。
なので、その経験を踏まえるとですね、他にも今チャレンジされている経営者の方、何かしら自分の中に抱えているものっていうのは必ずあるんじゃないかなと思っていて、それが今の経営にプラスにもなればマイナスになる部分っていうのもあるんじゃないかなって思いますと、大事なのはそれを変えていくんじゃなくて、客観的に気づいて知ってコントロールするってこと。
包み込んで、包容していくってことが重要なんじゃないかなっていうふうに思ってまして、繰り返しになりますけど、外に向かおうと思うんであれば、あえて自分の中をしっかり知りに行くっていうことが最短距離なんじゃないかなっていうのは、自分の経験上を感じたことであります。
ありがとうございます。大変素晴らしいお話をしていただいたリスナーの皆さん方も参考になったんじゃないかなと思います。リスナーの皆さんも本日はお久しぶりの中をお聞きいただきまして誠にありがとうございました。ぜひ皆さんもご参考にしていただければと存じます。山本社長さん、本日はどうもありがとうございました。
本日の社長に聞くインウイルスは、ウーディソン株式会社、代表当時のCEOの山本ポール様でいらっしゃいました。上場企業のグロッシュ用の上場企業の社長様でいらっしゃいました。いや、大変頭の面積でコンプレッサーとおっしゃっていらっしゃいましたが、努力家でもあり、そしてコミュニケーション能力も高いし、そして営業力もあられてきたというね、頭の面積ということで、さすが上場企業の社長様ということでございます。
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ある意味、私もそうですが、自分を見つめることが一番重要だったりするんですが、山本社長様はそんなことをお話しされていて、なるほど、だから上場できたのかなというふうに、私が一番勉強できてなったなと思うぐらいの感じでございました。
ぜひ皆さんもですね、山本社長様みたいに謙虚にこぼらず、自分を見つめ直して成長していっていただけたら嬉しいなと思います。よろしくお願いいたします。本日の社長に聞くインウィズウィズはここまで。また来週。
この内容はすべてテキスト化いたしまして、私どもウィズウィズが運営するウェブサイト経営ノートでも閲覧いただけるようにしております。音声だけでなく文字で読み返すことで新たな発見や気づきがあり、皆様の会社系に役立つヒントがきっと見つかるのではないかと思いまして、サイトの方にもさせていただいています。
ぜひネット検索で経営ノートスペース社長インタビューと入力いただき経営ノートのサイトをご覧になっていただければというふうに思っております。本日の社長に聞くインウィズではここまで。また来週。
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