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社長に聞くin WizBiz
WizBizの新谷です。先週の続きをお聞きください。
その後、Mマートを創業するまでに、どんな商売をどのぐらいやってらっしゃったんですか?
ビデオレンタルもやってましたし、それから今、世界でカラオケルームって言ったら有名ですけども、
このカラオケスタジオって、日本で初めて商売にして作ったのが私なんですよ。
私と岡山に仙田ってやつがいるんですけど、この2人でこれは商売になるってことで、2人で始めたんですね。
そういった日がついたように、ゆっくり全国に広がっていったんですけど。
いやいや、すごい後継歴なんですが、ちょっと飛ばさせていただいて、
63歳でMマートを創業なさった経緯なんていうのは、思い出はどんな思い出でしょう?
そうですね、いろんな仕事をしましたけども、飲食店は常に何件かやってたんですね。
私は飲食店はベテラン中のベテランだと思ってたんですけれども、その当時既に仕入れが難しいんですね。
とにかく品物の良いもの、約束のものを持ってこないから、仕入れを変えようと思っても、新宿には下手してませんとかね、
うちは業務をやってませんとか、とにかく仕入れが難しい。
俺みたいなベテランが難しいのに若い人らは絶対困ってるはずや。
しかも飲食店というのは、月に1つや2つは必ず新メニューを作らないとお客さん離れてしまうんですね。
ところがその当時の仕組みだったら、営業は配達してくるだけなんですよ、商品を。
するとその人に、おたくどんな商品持ってるのって答えられないんですよ。
請求したら持ってくるのはガリバンぐらいで、そんなもんじゃ全く役に立たないし、値段はあってきても値段も変えてないし、
こんなことやってたら飲食業界ダメになってしまう。
だから誰でも一目でわかって、新しいメニューでも考えられるような仕組みを作らなきゃいけないと思って、
その当時、本は好きで、若い時からずっと本ばっかり読んでましたんで、
ネットの時代が来るっていうことは大体感じてましたんで、
これからもネットの時代だからネットでおろしをやろうかと思い出しまして、
でもそれまでにパソコン見たことなかったんですね。
本で読んでは知ってましたけども、もちろんネットも見たことなくて、
息子が年末に遊びに来た時に、お前パソコン持ってるのかって言ったら、ノートパソコン持ってますって言うんで、
じゃあ持ってこい、見せてくれって言ったら、パソコンだけ持ってきても見れるもんじゃありませんと。
ADSL使う、その当時の時間のかかるやつ、国際ほどつなげられるやつで、
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それをまずつながないといけない。何でもいいからやってくれってことで、年末にそれをやらしまして。
中身を見たらとてもじゃないけど、我々本当に中小の飲食店が生き残りをかけてやるのに、
答えてくれるようなことはどこにもいないと。
とにかく何も知らない、ただ売ることしか考えてないと。
それもどうもインチキ臭いと。
インチキ臭いってのは何かって言ったら、値段を隠してる。
会費を払えば値段見せますとかね。
もうひとつ会費を払えば値段の安いやつがありますとかね。
インチキ商売ですよね。
そういうのばっかりだったので、これはダメだと。
私が本で読んだ限りってのは、ネットっていうのはやっぱり全てのものが情報を対象化するんで、
その情報の対象化こそがネットの一番のポイントだっていうふうに理解してたもんですから。
とにかく自分でやらなきゃしょうがないということで、
1999年の12月年末にやろうと決意しまして、
翌年の2月25日には会社を設立してオープンしてました。
なるほど。ありがとうございます。
当初より上場は狙ってらっしゃったんですか?
いや全然考えていません。
そんなものが上場できるなんて考えていませんし、その当時。
いつぐらいから山本さんを上場させようという方針になられたんでしょうか?
もう上場する直前2年ぐらいですかね。
私は飲食店とか経済と同時に政治のほうに送りつくんでましたんでね。
みんなの党なんか作るときには、党が人数が足りなくてできないときに、
日本の夜明けっていう政治団体を作ってあげるし、
その政治責任者は私がやってた。
その中に入っているメンバーが坂井太一先生とか、
PHPの社長だった江口克彦とかですね、
山本太郎さんも入ってましたし、そういうメンバーに入ってまして、
私が一番無名で誰も知らないから不都合がないんだろうということで、
責任者にされましたね。
それからみんなの党ができて、なくなるまでずっとみんなの党のいろいろ、
その前に、このままでは日本が潰れてしまうから、
地域同修正をやらなきゃ、同修正採用しないと日本が潰れるってことで、
坂井太一先生もみんな意見が一致してましたんで、
地域主権型同修正の日本協議会をつくりまして、
坂井太一先生を委員会長にして、江口さんが会長で私が議長で、
一切の組織は私が一人で仕切り受けてつくりましてね、
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ってことをやってたから、
エンマートはもう任せっきりみたいな、
非常に勢いよくバーッと一旦伸びたんですけど、
その後が解散しちゃったわけですからね、
しょうがないから、じゃあ一回商売に帰ろうかってことで、
じゃあこれから何したらいいんだ、しょうがないんですよ。
そこでちょうど証券会社の人と出会って、
上場したらどうだって言われて、
それもそういう手もあるの?って、
じゃあやりますよって言って、それから2年後に上場しました。
おそらく80代、81で上場ってことは、
70代の時にもう一回頑張って上場を目指してみようっていう、
思いとか怖さとかそういうものはあんまりなかったんですか?
全くないですね。
とにかくすることは一緒ですからね、
別に上場するかっていうと別のことをするわけではないんで、
後ろの動く経緯とか厳しくなってきますけれども、
それは厳しくなってきたほうが、
うちの会社にとったらプラスですから、
うちの社員にも監査法人とか、
全部証券会社の言うことはまんのみにして言うことを聞けと、
うちの会社のための内物だからってことでやりましたんで、
みんなからもうベーコンの早くっていうぐらい、
2年であっという間に上場できました。
なるほど、ありがとうございました。
そうしましたらですね、
M-MARTさんの事業を宣伝があったらご説明いただきたいんですが、
どんな事業なさっていらっしゃいますでしょうか?
M-MARTはさっき言いましたように、
仕入れが困難であるってことがスタートだったものですから、
とにかくいいものを安く、
日本全国の飲食店やホテル、
弁当やそういう給食とか、
食材を扱っているところ全部に入れていこうというのがスタート。
スタートの思いで。
その時もすでに一部上場企業の会社が実証でやってたんですね。
結局その人らは撤退してしまって、うちが残ったんですけども、
何が違ったかというのは、
やっぱりうちは売り手にも会店にも非常に厳しいことを言って、
道徳的な仕事をしろと、
道徳的に取引できないやつはみなさん、
今日やめてくれっていう感じで、
飲食店の方で私飯は食えるもんですから、
別にこれで飯食わなくてもいいんで、
その辺が余裕があるもんですから、
とにかく道徳的なことをできない人間はやめてくださいということで、
それを押し通しましたんでね。
それが全ての情報をね、
出店者の住所から電話番号、ファックス番号、
メールアドレス、社長の名前、担当者の名前、
全てさらけ出してやりましたんでね。
あいつは馬鹿だって、あいつはすぐ借り場になって、
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すぐ無くなっちゃうよっていうことね、
言われたんですけど、私はそんなことはなくていいに関してだ。
こういう情報を公開することがネットなんだからっていう考えがあったもんですから、
それがやっぱりそれがうまく当たって、
全てをさらけ出してるから、
会店さんが信用できるっていうことで、
たくさん集まるようになりましてね。
どんどんうまくいき始めたんですね。
なるほど。ありがとうございます。
そうしましたら、ちょっと違う質問もさせていただければと思います。
好きなもの、好きなことを事前にお聞きしてまして、
時代劇の映画、国内外とはちょっと読書というお話をいただいてるんですが、
時代劇はどんなのがお好き?
黒澤明とかそういうのはお好きとかございますでしょうか?
全体、単純で面白いのがいいですね。
単純で面白いのがいいですね。
ちゃんばらがって、
残しを空っぽにして、
その中にどっぷり浸って、あははって笑って、
自分を健康になったつもりになるようなね、
その無性になったつもりになるような、
その単純な映画のほうが面白いですね。
あんまり考えさせられるような映画はね、
哲学的な映画っていうのはやっぱりちょっと苦手でしてね、
単純明快なものが面白いですね。
座右のメモをお聞きしてまして、
これも本当に素晴らしいなと思ったんですが、
おのれ押し、これ人生の始めでなりというですね、
お言葉を選んでいただいてるんですが、
こちらを選んだ理由が何かございますでしょうか?
これはね、私が29歳の時に、
すでに相当飲食店たくさんやってまして、
一等値でやれば、
その当時はすでに5000万1億は1軒の店でかかるわけですよね。
1軒店でやれば30人から50人ぐらいアルバイトも含めて雇わなきゃいけない。
で、何の気なしにいけいけどんどんずっと広げてたんですけども、
ある日行くと、
こんな5000万1億の金を平気であっさりと投資をして、
そしてすぐ人を50人ぐらい集めて、
追加厚みにやってて、
俺の価値基準は何なんだろうと思ったんです。
それが、
何か考えないでもいいことをふと考えついたら、
急に不安になりましてね。
何が不安かといったら、
自分の所在が不安なんですよね。
これ何で決めてるんだ?
何でこんなことを平気でできるんだ?みたいな。
これやってたら最後はどこまで行き着くんだ?みたいな。
何か変な不安に取り憑かれましてね。
そしたら、
ある日お寺の隣のビルの地下にあるお店の方に行こうと思って、
お寺の前に通ってたら、
お寺の門のところに看板が出ていて、
この言葉が書いてあったんですね。
それをチラッと読んでから、
何か本当に愕然としましたね。
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店に行くのも忘れて、
道路の歩道の歩き方を忘れて、
歩き方を忘れて、
道路の歩道のところに腰掛けて、
看板と30分くらい眺めっこしてましてね。
そうか、己を知るってことだったと。
己を知るってことを今考えたこともなかったと。
ということで初めて気がついて、
じゃあどうしたらいいんだ?
結局は仏教の本を読んでみようと思って。
それからそのまま本屋へ直行しまして、
仏教の本をさっさと買いまして、
それを家に持って帰って読んで、
やっぱり今考えてみると、
社員なんかでもそうなんですね。
人の気持ちが全くわからない社員が結構いっぱいいるわけですよね。
人の気持ちがわからない社員は、
実は己の心がわかってないんですよね。
己の心の動きがわからないから、
他の人の心の動きもわからないわけですよね。
だから己の心の動きを知らないと、
他の人の心の動きもわかるということにつながっていくわけですよね。
結構この言葉は深いなと思って、
それからこれをことあるごとに、
自分にも今しめてやってきたという感じですね。
【佐藤】なるほど、素晴らしいですね。ありがとうございます。
最後の質問なんですが、
この番組、経営者向け、全国全世界の社長さん向け、
もしくはこれから起業する方向けの番組でございました。
どうぞよろしくお願いいたします。
【佐藤】そうですね、成功の秘訣ってのはやっぱり、
事業の成功するのに
ノウハウとか、ハウツーなんてないんですよね。
いかに正直で、誠実で、
そして、
客の幸せを願うか。
そういうのが、
社長の成功の秘訣だと思います。
【佐藤】そうですね。
客の幸せを願うか。
これがもう全てだと思うんですね。
例えば、飲食店やってる時には、
店長によく言ってたことは、
お客様が会計済まして、店を出て、
30歩歩く間に、
来てよかったなって言ってくれるか、
おい、ここはちょっと問題だなとか言うかね。
またここに来ようやと。
お客さんが儲かったと思うわけですよね。
同じお金を使っても、
期待以上だったらお金以上だったから儲かったと思う。
やっぱり人ってのは儲かると動くんですよね。
やっぱり人間の行動原理ってのは、
孫徳、好き嫌い、
この4つでしか動かないわけですよね。
やっぱりこの店に来たら自分の利益になると思えば、
また必ず来てくれるわけですね。
そういうことで、
お客様の利益を常に考えて仕事をしていけば、
それだけで十分いい仕組みができる。
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やっぱりビジネスは仕組みですから、
いい仕組みを作らなきゃいけない。
だからここにただ客の利益を考えるだけじゃなくて、
客の利益を考えた仕組みを作った人が、
うまくいってるんじゃないかなと思いますね。
なるほど。大変奥深い話で、
私が一番勉強になったんじゃないかと思います。
ありがとうございます。
リスナーの皆さま方も、本日はお忙しい中お聞きいただきまして、
本当にありがとうございました。
ぜひ皆さまのご参考にしていただければと存じます。
村橋社長様、本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の社長に行くインウィズビブは、
M-MARTの村橋社長様でした。
2018年に81歳で上長ということは、
今現在86歳ぐらいでいらっしゃいましょうか。
大変優秀でいらっしゃいますし、
すごいですね。
63歳で創業。
年は関係ないですね、そう考えると。
おいくつになっても優秀な方は優秀なんだ、
そういうことを言ってるんだと思いますし、
素晴らしいですね。小学校、中学校、高校からもリーダーシップを
ちゃんと発揮できる企業家らしい企業家ということで、
本当に尊敬しますし、
私が村橋社長みたいになりたいなと思いますし、
今私53歳なんですけども、
全然若そうだなと、全然ダメだなと、
もっともっとチャレンジしなきゃいけない、
こういうことを思いましたね。
プラス、やっぱり正直誠実。
お客様が儲かったなって言って帰ってもらう。
いやー、これは原点ですよね。
ノウハウなんかよりもそっちだとおっしゃっていらっしゃいました。
そしてMマートさんは道徳だと言ってました。
道徳。まさに仏教の話の世界だなということで、
私も今、
毎朝お茶を読んでいるんですが、
そうだなと本当に感銘を受けました。
ぜひリスナーの皆さん方もですね、
村橋社長を目指して頑張っていただけたらなと思います。
私も全然及ばないですが、頑張りたいと思っております。
本日の社長に聞くインウィズはここまで。
また来週。
本日も社長に聞くインウィズビズをお聞きくださり、
誠にありがとうございました。
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本日の社長に行くインウィズではここまで。
また来週。