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2023-05-17 21:03

第332回 久保努氏(株式会社ラキール代表取締役社長)【後編】

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今回は、株式会社ラキール の久保努長にお越し頂きました。

責任感の強さから、親会社からの独立を2回ご経験。経営不振から売却された会社を成長させ、上場させたエピソードから、経営のヒントが得られます。ぜひ、インタビューをお聞きください。

なお、過去にこの番組で配信した内容は、経営者インタビューメディア「経営ノート」にも掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。

■経営者インタビューメディア「経営ノート」
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■WizBiz社長塾
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社長に聞く＀in WizBiz
WizBizの新谷です。先週の続きをお聞きください。
EC-1にご入社後、レジェンドアプリケーションズを設立ということで、これはご自身で創業ですか?
何か独立しようと思ったきっかけなんじゃないですか?
きっかけは、EC-1という会社が上場して、最初順調にいくと思いきや、途中で経営難になりまして。
中国子会社を売却するという話になったんですけど、この会社は結局社長で僕が作っている会社なので、
僕だけ残ってみんなを売るというのは、どうしても僕的には難しかったんですね、判断が。
なので、中国子会社を買い取るための母体を日本に作ったのがレジェンドアプリケーションズ。
今のラキールの前身の会社ですけど、ここで資金調達をして、中国子会社を買い取らせてもらった。
その時にEC-1も一緒に飛び出して、僕の仕事のスタートからジョインしてくれたのが5人。僕入れて5人ですね。
日本の営業基盤は無しだけど、中国側の基盤はある、こんな感じですか?
中国側の基盤といっても、ほとんど親会社も下請けというか、オフィシャル開発、製品の。
だから、仕事はすぐに無くならない契約を結ばせてもらうんですけど、長くは続かないですよね、1年とか。
じゃあ日本で営業をして回って。
そうですね。基本はゼロからの企業と大差ないですよね。
なるほど。ご苦労とかそういうのはございましたか?
そうですね。短期間での資金調達しないといけなかったので、そういう意味ではお金が集まるかどうかはちょっとドキドキしながら、
いろんな事業会社とか、当時はベンチャーキャプターが前世の時代なので、そういったところからも少しずつ出してもらえながらやりましたけど、
お金集めるとこ苦労したかな、当時は。
VCとかが入ってるってことは、最終的には出口は上場とかを目指すみたいな感じで集めた感じですか?
そうですね。IPOを基本にランデの事業計画は作りましたね。
なるほど。その辺は資金集める分も上場する分も不安はあんまりなかったという感じですか?
不安だらけですよ。これ本当に大丈夫だろうかと。半年くらいしたら資金もだんだんなくなってくるし、これ会社潰したかなと思いつつ、それでもチャンスは来るんですね。
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当時東京ガールズコネクションっていう、今でもファッションショーがありますけど、あれは携帯がらけでその場でモデルが着てる服と同じものをオーダーできるんですよ。
あの仕組みを僕らが受注することに成功しまして、それで携帯電話を使ったECの仕組みっていうのを先駆者っていうか、第一人者になったんですよ。
それで仕事が入ってくるようになって、順調にレジェンドアプリケーションズという会社はスタートが切れた。
なるほど。それはちょっとほっとした感じですか?それともよしって感じで、これでもっと生きるっていう感じですか?
よしですよね。さらにそれのケーススタジーにしていろいろ、いろんなお客さんから仕事がもらえるようになったのも事実ですし、
そんなにやったことあるならちょっとこれ試してみてよっていうような、ちょっと試しみたいな仕事が当時増えたとは記憶してますけどね。
なるほど。ありがとうございます。
その後、ワークスアプリケーションズの産化に入るというんですが、これは何か経緯があられるという産化に入るんですか?
そうですね。リーマンショックが2008年ぐらいから来るんですけど、当時の我々も漏れなく打撃を受けまして、8年、9年、10年あたりは結構苦労してたんですよ。
一方でワークスの創業者の方からは、うちと一緒になってやらないかって要請そういうのもあったりして、
ワークスっていう会社は基本ERBパッケージの会社で、ライセンスの販売と保守、収入がメインなんですけど、
彼らもちょうどサービスを伸ばそうとしてまして、SIを含んだサービスですけど、ここをやるプレイヤーがいない。
今まで買った会社も何かうまくいかないということで、久保、お前のとこ一緒にやってくれない?っていうお誘いをですね、
当時の代表から2、3、2年ぐらいかな、ずっとくどかれてまして、僕らも飛躍するタイミングがつかみきれずいたので、
2011年に大決断して、じゃあわかりました、一緒になりましょうっていうので、ワークスと一緒にしたんですね、会社も。
なるほど、ありがとうございます。ワークスアプリケーションズ側の取締役が募集になさったと。
最初は執行役員で、その後取締役になるんですけど。
ワークスアプリケーションズグループでの思い出とか、こんなことがあったって思い出ございますでしょうか。
ワークスグループ、いっぱいありますね。ワークスアプリケーションズで学んだこと、製品開発ってこういう感じで進めるのかとかね、
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会社が変わって文化ややり方も人も全然違うので、若い子たちが自由に活躍できる場っていうのもこういう雰囲気なんだなとか、
制度とかもね、そんな制度もあるんだとか、いろいろありましたけど、
一番の思い出はまたやっぱり僕が一緒にした会社をもう一回買い戻さないといけなくなった時ですかね。
2017年まで飛びますけど。
2017年、いわゆるマネジメントバイオとMBOをなさって独立というふうに経歴では教えていただいているんですが、そこはご苦労なさったという感じですか。
ここはご苦労っていうか、やっぱりここも同じ理由なんですけど、順調に我々ワークスもレジェンダーアプリケーションズという会社も業務を拡大していったんですね。
ちょうど2015年、2016年ぐらいから本体ワークス側の経営の状況が悪化しまして、キャッシュフローが回らなくなって。
結局レジェンダーアプリケーションズという会社を売却しようとなったんです。
その時も結局僕だけ残るわけにはいかないので、分かりましたというので、僕が中心にMBOをしたというのがいきさつですね。
その辺の決断を下すのに迷った点とかございませんでしたか。
迷わないです。というか、決断は一瞬なので考えてないですよね。
だからこの状況で他に売却先が決まってたんですよ、海外の会社も。
だけど僕が聞いたのは後なので、僕が創業者なのに、それはないでしょうということで、わざわざ香港まで飛んでその投資家と交渉して、
引いてもらったというのがありますけど、どうするのというか、
いや、俺が買い戻すから邪魔しないでくれって言って、その同じ決まってた価格と同じ価格で僕が買い取ったんです。
その辺の資金とかの応用が全然問題なくて。
いや問題ありで、俺はいろいろファンド当たったり、ファンドは51%どうしても欲しがるんですね。
じゃないと出資しない。
結局ですね、僕が取った手は会社にあるキャッシュと銀行のレッド10億円以上、
それと我々経営陣の資金、いくらだったかな、5、6億くらいを集めて、25億くらいを手にしてそれで買い戻した。
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なるほど。たぶん今お聞きになっている方、頭でぐるぐる回したから、すごいなって。
ワークスの人たちがこれを聞くと、そんな戦いがあったんだって知らないと思うんですよ。
ワークスの人たちに。
うちの社員に。だから当時は社員からも相当突き上げられたんですけど、
なんでワークスから出るんだ、出るんじゃないの、僕らが売られるから出ざるを得ないのよ、
いう説明はしましたけど、信用しないわけですよ。
久保が勝手に落としたみたいな。だけど走りながらまた気づいていくんですけどね、みんな。
そんな感じですね。
ありがとうございます。
マネジメント側として独立なさって、当初から上場は狙うと決めて、外に出したというか、25億で買い取ったというか。
そうですね。何らかのエグジットは必要だろうなと。じゃないと借りたお金も返せないし、
投資してくれた人たちにもリターン出せないので、一つはIPO。
もう一つは例えば売却というのもあるんでしょうけど、ただIPOするにしても、
普通にソフトウェア開発したり、住宅開発してもIPOできないんですね。ただのソフトハウスなのに。
そうじゃなくて、ちょうどナミがクラウド前世で来てまして、SaaSだったりとか。
このタイミングでこの会社を、住宅開発の会社から製品の会社に変えようと、製品サービスの会社に変えようというので、
クラウドとか製品にフォーカスして、クラウド時代にあったソフトウェアを製品を作る会社の絵を描いてですね。
それを実行に移したという感じですね。
なるほど。上場に向けたご苦労なんてございませんでした。
ただ僕が一回経験した上場と今の上場って全く審査のレベルの深さが違うんですよ。
だから最初僕も少し考えたところがあるんですけれども、今回改めて我々が上場したのは2021年ですけれども、
ちょうど当初が市を開拓するタイミングなんですね。
だからチェックはほとんど今の基準と同じ基準でやるんですけれども。
ここまでエビデンス求めるのとか色々ありますよね。
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毎月のトレースも厳しいですし、業績だけじゃなくて内部統制も含めてそういったところも昔とは全然違うので大変なことだらけでした。
なるほど。ありがとうございます。お聞きになっている方も上場大変なんだなと思ってらっしゃるかもしれませんが。
そうしましたら、ラキュール様の事業内容をぜひ宣伝があったらご説明いただきたいんですが、どんな事業の中っていらっしゃいますでしょうか。
当社は今企業のDX、デジタルトランスフォーメーション、これを支援するサービスを
プロダクトサービスとプロフェッショナルサービスという形で提供してまして、
プロダクトサービスはその通り製品をベースに、これにコンサルが入って当社の製品を使ってもらってシステムを作り上げていく。
もう一つのプロフェッショナルサービスは、昔から付き合いがあったお客様がだいたい200社を超えてあったんですけれども、
ここは古いシステム開発系の運用、保守、これを中心にしたビジネスをずっと継続してまして、この二つですね。
特に先に言ったプロダクトサービスの方は、我々製品もシステムの作り方を我々独自技術を使って業務アプリケーションを構築するという処方を持ってまして、
ソフトウェアをすべて部品化して作るんですね。これを組み合わせることでお客様が求める仕組みを作る。
そのためのプラットフォームを出してまして、これがラキールDXという製品でして、今これを当社としては一押しで販売させていただいているというような会社です。
ありがとうございます。そうしましたら全く違う質問もさせていただければと思います。
事前に好きなもの、好きなことをお聞きしてまして、犬、愛犬、ゴルフということで、ちょっと変わった側に行きたいと思いますが、愛犬好きということで、犬はもともとお好きでいらっしゃっているんですか、それとも愛犬だからという感じでしょうか。
僕は小さい生まれて気づいたときからずっと家にも犬がいたんでしょう。犬は家族としてずっとそばにいましたね。
だから今も奥さんが飼っているチアワがいますけど、可愛くてしょうがないし、食べたくなりますよ。
久保社長がすごい笑顔で可愛らしい感じで、逆にびっくりしていますが、犬というのは人生でずっといるぐらいの感覚でいらっしゃるんでしょうか。
そうですね。
ありがとうございます。もう一つ財務のメモをお聞きしまして、変化こそ成長、変化を作り出すというのをお選びになっていらっしゃるんですが、こちらを選ばれた理由というのはないかもしれません。
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僕は会社でもスローガンのごとくずっとこれを話すんですね。変化をすることで安定させる。
安定は衰退で、変化することに慣れてくると変化することが安定するんで、本当は変化こそ安定って言いたいんですよ。
だけど変化することで成長させる。当然とは当然なんですけど、だからいつも同じことをやってたらいずれ衰退するので、変化を作っていこうよと。
変化を作り出すと言っているのは、例えばスティーブ・ジョーズがiPhoneを出しましたと。
劇的に変わりましたよね、世の中。これが変化を作り出した最たる例。
その前は例えばビル・ゲイズがWindowsを出したとか、そういう社会にインパクトがあるような変化を、
僕ら自らが製品を作って、特にソフトウェアという製品の領域になりますけれども、
ここで変化を作り出すような会社、人になっていこうという意味合いを込めて、それをいつも話しています。
なるほど。ありがとうございます。大変勉強になる理由で、私は感銘を受けておりますが、
最後のご質問なんですが、この番組は経営者向け、全国全世界の社長様向け、もしくはこれから起業する方向けの番組でございまして、
もしよろしければ、社長の成功の秘訣を教えていただけたらなと思っております。
僕自身はまだ成功しているという認識はないんですけれども、
ここまでですね、目標を決めてずっと色々、夢目標というのを設定して、
その通りにいきませんけれども、だけどずっと諦めずに2005年に会社を作ってから、今は2023年なので、
この間ずっとやってきたわけですけれども、辛かったり痛かったりすることも当然ありますけれども、
うまくいくまで諦めないでやり続けること。
あと、好き嫌い言わず、色んな人に会って、色んな知識を吸収するということがすごくいいのかなと。
人に会っていると、チャンスが本当に来ることも多くありまして、結局は動かない人にチャンスが来ないですから、
チャンスはみんな両方にあると言いますけど、嘘です。動いた人にチャンスはあります。
ですから、動き続けて、ということが大切じゃないですかね。僕はそう思ってやってますけどね。
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これが成功した形かって言われるとまだまだダメですけど、もうちょっと大きくしたいなと思います。
ありがとうございます。リストラの皆さんもぜひ一緒に動いていきましょう。私も動こうと思いました。よろしくお願いいたします。
リストラの皆さんも本日はお忙しい中お聞きいただきまして、本当にありがとうございました。
ぜひ皆さんも参考にしていただければと存じます。
久保社長様、本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の社長に来るインウィズは、ラキールの久保社長様、上場企業の社長様でした。
いや、全然違いますね。本当に上場企業の社長だというのも含めて、2回上場、2回マネジメントバイアルと、そしてそれで上場。
すごいですね。ちょっとお話の内容が、私ちょっと興奮してきました。
まあ、25億のがんやし、もうですけども、それ以外も含めて、格の違いを見せつけられた感覚でしょうか。
それぐらいの素晴らしい社長様で、大変勉強になります。
特に動かないといけない。この話はその通りでしょうね。
私も動かなきゃな、じゃない、動いてないからまだ成功してないんだな、まだまだなんだなと思った次第です。
ぜひリスナーの皆さんもですね、久保社長様を真似ていただいて、ぜひ成長していって、変化をしながら成長していっていただければと思います。
動きましょう。本日の社長に聞くインウィズはここまで。また来週。
本日も社長に聞くインウィズビズをお聞きくださり誠にありがとうございました。
この番組は2017年1月から毎週配信を続けております。
これまでにたくさんの成功社長、成功経営者のインタビューをお届けしてまいりました。
この内容はすべてテキスト化いたしまして、私どもウィズビズが運営するウェブサイト、経営ノートでも閲覧いただけるようにしております。
音声だけでなく文字で読み返すことで新たな発見や気づきがあり、皆さんの会社経営に役立つヒントがきっと見つかるのではないかと思いまして、サイトの方にもさせていただいています。
ぜひネット検索で経営ノートスペース社長インタビューと入力いただき、経営ノートのサイトをご覧になっていただければというふうに思っております。
本日の社長に行くインウィズではここまで。また来週。
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