今回は、株式会社i-plugの中野智哉氏にお越し頂きました。
求人広告市場で法人営業を10年間経験。
リーマンショックを機にグロービスで学び、株式会社i-plugを創業。何度も資金不足になりながらも同社を上場へと導いたエピソードから、経営のヒントが得られます。ぜひ、インタビューをお聞きください。
なお、過去にこの番組で配信した内容は、経営者インタビューメディア「経営ノート」にも掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。
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サマリー
中野智哉氏は、リーマンショックをきっかけにi-plug社を創業します。起業後、成功報酬型の人材紹介サービスとしてOfferboxを立ち上げ、多くの学生と企業を結びつけるプラットフォームを構築します。上場に向けた苦労や成功体験についても語り、今後のビジョンを示します。中野氏は自らの起業経験を通じて、成功の秘訣やポジティブ思考の重要性を話します。若い頃のニート経験を踏まえ、やり続けることの大切さについても触れています。
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社長に聞くin WizBiz
WizBizの新谷です。先週の続きをお聞きください。
創業のきっかけ
10年やられてi-plug社を創業なさっていらっしゃるんですが、これは創業のきっかけというのは何かございましたでしょうか。
これはリーマンショックがあったのがやっぱり最大のきっかけでして、
私は5年弱くらい当時は兵庫県の神戸営業所で営業していて、そこから大阪の大口国計庫を持つ営業部隊に移動になったんですね。
そこでやっているときにリーマンショックが起きまして、人材業界がとんでもない打撃だったので、
毎日終電まで働いている人間に対して、7時ぐらいで会社の電気消して帰るって言うんですよ。
私は残業代とか申請したことないのに、そもそももらえると思ってなかったんですけど、その時間に帰れって言われたらやることがなくなったので。
当時グロービスの噂を聞いてて、この機会なんでちょっと体験でも行ってみようかなっていうので、行き出したのがきっかけですね。
そこで一般的にすごいエリートさんたちがたくさんいて、京都大学とか大阪大学とか神戸大学卒業してて、当初一部上場の企業で働いて、営業職がまずいないんですね、そういう場所って。
研究職、開発職とかマーケティングとかで、なかなか会ったことない人種の方ばっかりで、課長職とか部長職の人ばっかりだったんですけど、その人たちがまだ勉強してるっていう、ちょっと衝撃を受けまして。
実際僕もやってみたらすごい面白かったのと、リーマンショックの最中ですけど、勉強したのをそのまままた仕事に持っていくと、今までの提案の内容がどんどん変わってて、いい方向に変化していったので、これすごい面白いなっていうので、
本当は1科目だけ受けて辞める予定が、次の科目、次の科目っていうので、1年間で4科目受けて、その時にふと自分でもビジネスやりたい、起業したいって思いが出て、そこから正式に大学に入ってるので、
1年間はお試し授業みたいな、単科生じゃなかったり、退任されないやつで受けててですね。本当に1年経ってそういうふうな思いになったという。そんな感じです。
なるほど。ありがとうございます。
じゃあ、起業家になろう、社長になろうみたいな思いを持ったのは、グローブイス行くまでは思わなかったってことですか?
そうです。もちろんちょっとした憧れはあったりとかしましたけど、自分ができるとは全く思ってなかったので、そこは大きな変化でしたね。
なるほど。ありがとうございます。グローブイスの方でMBを捉えた後にiPLUGは設立でしょうか?
そうです。グローブイスにも入るときは起業するっていうのは決めたので、起業するんだったらちゃんと特に営業は散々やったんで売ることはできて、会計とか財務とかわからないので、一回お金のことを学んでから行こうっていうふうに思って、
2年間グローブイスで通って、卒業して、当時は1年後に起業しようと思ってたっていう、そんな流れで考えてました。結果、卒業と同時に起業することになったんですけど。
なるほど。ありがとうございます。インテリジェンスの皆さんからは反対されたり引き止められたりとかなかったんでしょうか?
結論、引き止めなかったですね。もう薄々と上司も分かってるみたいなとこもあったのと、結構ずっと一匹狼で営業やってたので、私管理職になってないですね、一回も。
チームを持ったりとかほぼしたことなかったんで、止めても無駄やろみたいな空気があったんだろうと思います。
なるほど。ありがとうございます。iCloudさんは設立当初から上場を狙ってらっしゃったんでしょうか?
やっぱり、やるからにはまず上場したいっていう思いはあって、設立するのはグローブスで出会った仲間と3人で利用したんですけど、
その3人で言ってたのは、自分たちの子供の世代に使ってもらえるようなサービスを作ろうというふうに考えてたので、
それをできるだけ早くやるにはやっぱり上場っていう思いが一番あってるし、上場できるすごい経験だと思うんで、
その両方もあって、上場っていう手段を絶対使おうみたいな、そんな感じです。
なるほど。ありがとうございます。創業してから上場を狙ってからのご苦労なんてございましたでしょうか?
Offerboxの成功
そうですね。上場というのはやっぱり初めの3年間が一番大変でしたね。
もともとiCloudを作って、オファーボックスを思いついたのは設立して約1ヶ月後ぐらいだったので、
まず人材紹介をやって、これ全然やばいってなってるときに、たまたまオファーボックスを思いついてやるって決めたんですけど、
実際、成功報酬でスカウト型をやろうっていうふうに考えたので、
当時の就職活動のスケジュールでいくと、まず1年間売上ゼロっていう仕切りなんですよね。
お金がまず持たない。
さらに、いっぱい使ってもらうとかサービス作るとかも大変なんで、そこをなんとか乗り越えて、結果が出ると思ったら全然決定が出なくてですね。
成功報酬で売上が上がらない。お金が全然ないっていうのを、実は2年繰り返してるんですね。
本当にどんどんどんどんお金が減っていって、何回も何回もキャッシュアウトしそうになって、一番無いときで会社と中野県の通知を合わせて9万円までいってるんで、本当にお金なかったですね。
そこが一番大変だったなと思います。
ただ、成功報酬のサービスなんで、最終的に採用実績が決定が出てないんですけど、その前の登録の就職活動生の数とか、登録企業数とか利用企業数とかどんどん上がっていってるんです。
ゴールの見えない希望みたいな感じなんで、辞めることもできないっていうですね。そこがやっぱり一番大変だったかなと。
その大変ご苦労させたとき、9万円という感じだったときは、どうやって乗り越えたかなと思うでございますでしょうか。
いやもう結局、何やったら解決が良くなるかっていうのはわかんないんで、思いついたこういうとこが悪いんじゃないかって考えて、思いつく術を優先順位に決めて上から全部やっていくみたいな感じなんですけど。
一番の絶望が全部やっても何も変わらなかったっていう瞬間でして、やっぱりじゃあ辞めるかって辞めれないんですよね。どのタイミングに振る未来かわかんないけど、うまくはいくはずの事業だと思ったんで。
だからそこに向けてもう一回思いつくことを上から順番にやっていこうみたいな。この辺が大変だったし、もう一方でやれることのところしかないので、それを地道にやり続けたっていうところです。
突如良くなったのは、市場が変わったんですね。本当たまたまなんですけど、まず就職活動のスケジュールがガラッと変更になりまして、当時12月、3年生の12月から広報解禁、いろいろ就職活動スタートだったのか、それが3年生の最後の3月からになってですね。
いきなり市場の動向が変わったのと、それが変わる1年前には東京オリンピックの誘致が決まって、大手企業だけじゃなくて中小企業さんも新卒祭をもっと強化していこうみたいな流れがあったんで、その両方が突如来てですね。
その時に、今収益のもう本当に75%くらいになるんですけど、早期計画型っていう、いわゆる成功報酬のプランを先に購入いただいて、先にお金が仕上がっていただくんですけど、価格は3分の2になるみたいなサービスなんですが、それを作ったんですね。
これもめっちゃ僕は反対してたんですけど、ただお客さんはすごい使いたいっていう話だったんで、じゃあ作りましょうって作ったら、それがすっごい売れまして、そっから劇的に変わったので、何をやったかなっていうわけではないんですけど、たまたまその瞬間が来たっていう、そんな感じでした。
でもお聞きしてると、それだけの努力をなさって必死に頑張ったから、天が見放さず、うまくタイミング合わせてくださったみたいな感じでした。
もちろんそんな感じですね。運が良かったっていうふうに思います。
上場への道
なるほど、ありがとう。上場に向けたようなご苦労はそんなになかったんですか?
そうですね、もうそっからとにかくアクセル踏み続けるみたいな感じなので、1機目って売り上げが400万ぐらいだったんですけど、2機目が3000万ですね。
とにかく自宅とかも取れたりしたんで、それが結構大半で、3機目から1億超えてですね、ここが大きな転換期で、その後も1億、2億、4億みたいな感じで上がっていくんですけど、この時の苦労っていうと、どれだけアクセル全開にするかっていうところなので、苦労っていう感覚はなかったんですけど、
やっぱりどんどん増えていく仲間と、毎季2倍成長を目指していくぞみたいな時なんで、苦労なのか自ら作り上げた課題なのかなんとも言えないんですけど、いろんなことが毎日起こるなっていう。
それは今となれば楽しかったなって感じですけど、当時はもういろんなこと起こりててわけわからんみたいなのがよくありまして。
なるほど。ありがとうございます。そうしましたら、iPrivateさんの授業内容をぜひ宣伝があったらご説明いただきたいんですが、どんな授業なのかっていらっしゃいますでしょうか。
ありがとうございます。メインの授業は新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービスでして、Offerboxというサービスになります。
これは通常の企業さんが採用のページを作って、それを学生さんが見に来て学生側からエントリーをするっていう構造なんですけど、これが真逆になってまして、学生さんが自分のプロフィールのページを作って自分をアピールしてます。
それに対して企業さんから登録してもらったら、まず自社に採用したい学生さんを検索して、詳細を見てオファーを送るっていうサービスになってます。
現在、学生さんはアストバックに今24万人ぐらい使っていただいているので、かなり半数近いレベルかなと思います。企業さんも今1万8000社員を使っていただいているようなサービスになってます。
やっぱり最大の特徴はそれと学生さんが見える化されてるっていうところですし、もう一つはすごく低価格で利用できるっていうところでして、今就職活動って3月からスタートになるんですけど、3月からの採用活動時期であれば、
もう全機能無料で使えて、1人採用で内定所得が取れたら1人当たり38万円という成功報酬でさせていただいてます。その前のインターンシップの時期から使いたい場合は早期定額方っていうプランで、これは1名当たり25万の段階になるので、
中野智哉の哲学
3名プランだったら75万。3名からやってるんですけど、3名プラン75万とか、5名だったら125万という形で、かなり安価に使えるっていうところも好評いただいてるところかなというふうに思います。そういったサービスが展開してます。
ありがとうございます。そうしましたら全く違うご質問もさせていただけます。事前にお聞きしてまして、好きなもの好きなことをお聞きしてまして、テニスの話先ほどありましたが、テニス、釣り、スキンダイビング、旅行、これらを多様なメンバーでやることが好きということで、仲間好きでらっしゃるんでしょうか。
そうですね。みんなで旅行行ったりとか大好きですね。
社員旅行とかもあるんですか。
社員旅行っていう会社の行事ではやらないんですけど、今でも新卒1年目の子と一緒に宮古島旅行行ったりとか、そこで釣りしたりとかスキンダイビングしたりとかともありますし、あとはスタートアップの企業家仲間と一緒に旅行行ったりとか、そういうのが好きですね。
この時代にはちょっと珍しいのかなと思うんですが、それは好きだからか、狙ってやってらっしゃるのか。
いやいや、シンプルに好きなだけです。
ありがとうございます。座右の銘もお聞きしました。これ本当に素晴らしいです。生涯前向きという言葉を選ばれていらっしゃいます。
こちらを座右の銘に選ばれた理由は何かございます。
これですね、ニート時代からダイエットして就職するみたいな、あのあたりに考えた言葉なんです。
誰かが言ってたわけじゃなくて、生涯前向きで行こうみたいな思って、それからずっと使い上がったんですけど、
ポジティブに考えるっていうのって、すごい好きなんで、そこから出てきた言葉でして、
それをちゃんと意識するためにも、私個人のメールアドレスが生涯前向きアットマークなんですね。
そういう感じで前向きでい続けるっていうのって、楽しい人生を歩む秘訣かなと思うんで、それで使っています。
なるほど、ありがとうございます。大変勉強になるお話でございます。ありがとうございました。
成功の秘訣
最後のご質問なんですが、この番組経営者向け、もしくは全国全世界の社長さん向け、もしくはこれから起業する方向けの番組でございまして、
もしよろしければ、社長の成功の秘訣を教えていただけたらなと存じます。
そうですね、やっぱり振り返ると、やり続けたからじゃないかなと思います。
結局、オファーボックスもスタートした瞬間、同じようなサーキットいっぱいあったんですね。
僕たちが一番初めに唯一やったわけじゃなくて、同時にいっぱいできたんですけど、
オファー型のみをやり続けた会社で、うちしかなかったんですね。
特に就職数のスケジュール変更になるときになったら、ほとんどのところは辞めてて、うちだけがやってたぐらいだったんで、
そのときに運も味方して一気に拡大したってところなので、やり続けることって言うけど、
引き際は大事かもしれないんですけど、本当にこれをやりたいとか、本当にこれが成功するって思うんだったら、
やっぱり辞めないための努力をするっていうのがすごく大事じゃないかなって思います。
必ずどこかでいいことあると思って、私が生涯前向きなタイプなんで、あんまり当てにならないかもしれないですけど、
やり続けることっていうのが成功のためには当たり前ですけど、必要なんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。大変素晴らしいお話で、私もちょっと辞めないというか、やり続けるというか、そういうので頑張っていきたいなと思います。
リスナーの皆さまも本日はお寿司の中をお聞きいただきまして、誠にありがとうございました。
ぜひ皆さまの参考にしていただければと存じます。中野社長様、本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の社長に行く、In with the iPlugの中野社長様でいらっしゃいました。
中野社長様、私も前にもここにも出ていただいたスララネットの世野川社長からのご紹介でお会いしたことがあって、
かつうちの広告主でいらっしゃいますので、お知り合いだったわけですが、
しかしながらニート出身とか、就職活動をしなくて2ヶ月ぐらい就職しなかったとかですね、
そういう話聞いたことないですね、ブラック企業が。非常に前向きな方、中野社長が前向きな方というのは存じておりますが、
そんな話を聞けて、ちょっと私自身が個人的に嬉しくて、わー嬉しいみたいなことを思ってしまいまして、
ただ、それでも上場企業の社長にちゃんとご努力なさって成功していらっしゃるのを見ると、
いやいや、私の努力はまだまだだなと反省が始まった次第でございまして、皆様方はいかがでしょうか。
やっぱり諦めないというのは大切なんですね。ぜひ私も諦めずにちょっと頑張っていきたいなというふうに思いました。
リスナーの皆様もですね、中野社長様からなるべく頑張っていただけたら嬉しいなと思います。
本日の社長に聞くインウィズビズはここまで。また来週。
本日も社長に聞くインウィズビズをお聞きくださり誠にありがとうございました。
この番組は2017年1月から毎週配信を続けております。
これまでにたくさんの成功社長、成功経営者のインタビューをお届けしてまいりました。
この内容はすべてテキスト化いたしまして、私どもウィズビズが運営するウェブサイト、
KAノートでも閲覧いただけるようにしております。
音声だけでなく文字で読み返すことで新たな発見や気づきがあり、
皆様の会社経営に役立つヒントがきっと見つかるのではないかと思いまして、
ウェブサイトの方にもさせていただいています。
ぜひネット検索でKAノートスペース社長インタビューと入力いただき、
KAノートのサイトをご覧になっていただければというふうに思っております。
本日の社長に聞くインウィズビズはここまで。また来週。
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