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A whisky lovers diary
ウイスキーコネクト。この番組は、ウイスキーの繋がりを増やしたいと思っている、ちょっとマニアックな飲み手2人が、普段ウイスキーを飲みながら感じていることや、昨今のウイスキーについて自由気ままに語る番組です。
ということで、今回もよろしくお願いいたします。ウイスキーラバーズダイアリーです。
Drinkers Lounge
よろしくお願いします。Drinkers Loungeです。
A whisky lovers diary
今回はドリラディさんから、こんなテーマでっていう話があったと思うんですが。
Drinkers Lounge
はい、そうですね。つい先日なんですけど、よく行くバーでですね、常連のお客さんとかと話してたんですけど、モルトバーでお酒を飲むとき、結構組み立てって大事だねっていう話になりまして、
モルトバーの組み立てっていいよねっていう、バーテンダーさんの腕の見せ所だよねとか、組み立ててもらえると色々わかるよねとかですね、そんな話をしてたわけですよ。
なのでちょっとこのことについてですね、そのモルトバーの組み立てについて、組み立てとはってとこも言った方がいいのかもしれないんですけど、ちょっとこれを機にですね、ちょっと色々と話ができるんじゃないかなと思って。
A whisky lovers diary
確かに。言われてみれば、組み立てっていう概念ってモルトバー特有というか、一部のたくさんウイスキーのあるモルトバーだからこそ競りすると言いますか。
例えばビールだったらカップで何番っていうのが一般的な気もしますし、組み立てっていうのはあんまないような気もしますよね。
Drinkers Lounge
ほんとそうなんですよね。カクテルバーだと、カクテルバーも全然組み立てあると思うんですよ。
ただカクテルの味わいだったりとかで勝負をするっていうのとはちょっと違った視点で、組み立てっていうのが存在してるなと思ってて。
ウイスキーは冗談っぽい茶化し方として作ってるわけじゃないじゃないかと。要はボトルからグラスに注いで提供するだけじゃないかみたいな。
曲家じゃないじゃないかみたいな。そういうのと同じような感じのことを言われたりはするんですけど、結局やっぱりそのDJがディスクジョッキーがディスクジョッキーとして成り立つためにみたいなのがいい例えかなと思うんですが。
曲の始まり、まずオープニングをどの曲にして、そのエンディングをどの曲にして、その繋ぎまでどういう感じで、そこまでどういう風に繋いでいくかみたいな感じのものと同じようなですね、アーティスト性というか美学というのがモルトバーには求められるだろうなっていうのは思ってますよ。
結構我々、飲みてもそれを楽しむじゃないですか。
A whisky lovers diary
そうですね。じゃあ今回ちょっと組み立てってことについて、組み立てって何なのかってところを今ちょっと話もありましたけども、一旦振り返っていければなというふうに思います。
Drinkers Lounge
というわけで今日はよろしくお願いします。
A whisky lovers diary
お願いします。今DJの例えをしていただいたと思うんですけども、まずそのウイスキーに何で組み立てが必要なのかっていうのが、何か一つ大事な視点なのかなとちょっと思ったり、組み立てが何なのかってところは簡単に言うと多分ウイスキーを出す順番っていうことだと思うんですけども。
Drinkers Lounge
まあその通りですよね。
A whisky lovers diary
何でその順番が大事なのか。順番を適当に飲んでもいいんじゃないかみたいなのはあると思うんですが、何かそこら辺からちょっと話ができたらいいのかなと思ったんですけども。
Drinkers Lounge
いや本当そうですね。何かそう僕が思うにっていう感じで僕が喋り始めちゃっていいのかどうかあれですけど。
A whisky lovers diary
ぜひ。
Drinkers Lounge
お客さんの視点でというふうな感じでちょっと喋ることにしますけど、お客さんの視点で体験する場合の組み立てっていうのは、そういうこといろいろな楽しみ方ができると思うんですけど、ちょっと待ってくださいね。まだまとまってないんですけど。
まずさっきもちょっと言ったみたいに感じて、まず一番最初に何を飲んで、何も知らない状態で金に行っても一番最初に何を飲んで、そこからラストに至るまでのボトルの出され方っていうのは結構やっぱり提供するバーテンダーさんの考え方だったりとか捉え方だったりっていうのがやっぱり人によって全然違って出るなっていうのは思うんですね。
A whisky lovers diary
捉え方ね、はい。
Drinkers Lounge
まず本当一つの作品のように僕は結構捉えてる節があって、このバーでお酒を飲んで帰るまでの一つの体験だとするとですね、その体験の良し悪しある意味の良し悪しですね、エキサイティングなのかちょっと退屈なのかとかそういったことになるんですけど、
っていうのが本当にやっぱり基本を決めるものだなとは思うんですよ。
A whisky lovers diary
そうですね、言ってしまえば厳しい言い方になりますけど、例えば原稿をメインに出してバーに対して、有料商品とバーで何が違うのかっていうところの議論っていうのは多分あると思うんですよ。
Drinkers Lounge
すげー厳しいな、すげー厳しいけど。
A whisky lovers diary
でもなんでこんなことを言うかっていうと、違いがあるというふうに僕らは信じてるから、有料商品とは違う明確な何かがあるから有料商品とは違うんだよって言えると思うんですけども。
Drinkers Lounge
確かに有料商品との違いとかを考えてみると組み立ての重要さを本当によくわかるなと思いますね。
要は組み立てがない状態っていうのはどういう状態なのかっていうことなわけじゃないですか。
本当に目の前にたくさん並べられてて、またよくわからないけど、何の害でもなくそれを片っ端から飲んでいくっていうような状態と、それがやっぱりある一つの見立てだったりとか感じてほしいと思っているものという世界観というか概念というかみたいなのに貫かれているものだと、
やっぱり同じものを飲んでいても見えてくる世界というかその広がりとか深さは変わってくるなとは思いますよね。
A whisky lovers diary
ちょっと今お話聞きながらいろいろ考えてたんですけども、初心者とある程度飲み慣れた人で組み立ての意味合いって変わってくると思うんですね。
Drinkers Lounge
そうですね。めちゃめちゃ変わりますね。
A whisky lovers diary
初心者の場合って言うと、初心者って僕すごくざっくりと言うと2パターン落ちりやすいピットホールがあると思っていて、
一つは特定の単一の銘柄とか特定の単一のこういうもの、シェリーダルとか何々蒸留場っていうところに狭めすぎちゃってる。興味を厳拒させすぎちゃってるパターン。
これが悪いとも言いたくはないんですが、その良さの深みって多分いろんな視点から見ていかないといけないっていうのは前お話でも出てたと思うんですけども、
そういう時にその揺さぶりをかける役っていうガイドさんがいないと、こういうのもあるんだよっていうのを見せる役割っていうのがいないといけない。
その時に組み立てっていうのが違和感なくちょっと変化期を出せるかっていう仕事となると思うんですよね。
これが一つ目。
Drinkers Lounge
いや本当にすごい良いことですね。
A whisky lovers diary
もう一つは今堀田さんが言われたように、いろんなものを飲もうっていう風になった時に、例えばスペーサイド全制覇だっていう風なやり方は非常に分かりやすいんですけども、
じゃあそれを飲んで一体何が比較して分かるのっていうのは、実はガイドがないと結構難しいってなると思うんですよね。
Drinkers Lounge
そうですね。
A whisky lovers diary
例えば単熟のグレンエルギンとノックリューとノックカンドゥを並べられて飲んでみて、
さあこれのノックカンドゥ12年とアンノック12年、アンノック12年今あるのかな。
あるとしましょう。
アンノック12年とあとグレンエルギンの12年、終盤になったんでしたっけ。
なんかそういうものを並べてですね。
やっぱグレンエルギンは美味しいよねって言われても、多分ピンとこないと思うんですよ、極論。
ピンとこないでしょうね。
Drinkers Lounge
じゃあそこでノックカンドゥの良さっていうのはさあって言われても、どっちもモルディですねというかっていうような話になってくるかもしれない。
そうなっちゃいますよね。
A whisky lovers diary
そういうふうになった時にですね、やっぱりその組み立てっていうのは我々からしたらちょっと楽しみをするような組み立てじゃないかって思うじゃないですか。
そうですね。
色々と味わいを色んな多角的に見させてもらったっていうのはあるので。
そのガイド略、要は比較するときの適切なその、なんて言うんですかね、ボトルごとの比較ってなった時にこれとこれの振り幅っていうのがあると思うんですよね。
例えば1次元でも2次元でも何次元でもいいんですが、ボトルをプロットしていった時にですね、隣同士にあるウイスキーを飲んでもなんか違いって分かりにくいけども、
ちょっと遠すぎたら全然違い分かんないけど、ある程度の距離感で違うよねっていうふうに言えると、そのウイスキーの違い両方分かって面白いねってなると思うんですけども、
Drinkers Lounge
なんかそういうところの適切なガイド役っていうのが、組み立てをする人に求められてる、これ初心者に対してってことですよね。
A whisky lovers diary
初心者に対して。僕この2つっていうのがちょっと今、初心者に対する組み立ての仕方として思い浮かんだところなんです。
Drinkers Lounge
そうですね。実際にバーで組み立てをする時って、あらかじめ決まったものを、今回の今日の私の組み立てはこれですっていうような感じで出ることっていうのは基本ほぼないと思うんですよ。
Drinkers Lounge
はい。
本当にそのテーマに多分どちらかというと、もしかしたらみたいな話ですよ。僕は影響する側じゃないんで。
あれなんですけど、本当に初心者ですか?全然ウイスキーわからないんで教えてください。わからないけど知りたくて来ましたっていうような状態で。
会ったらその人に向けてのウイスキーの、その人が求めていることはウイスキーを知って、そのウイスキーの楽しさを知って、またお店なりに来てもらったりとか、ウイスキーを今後さらにいろいろ飲んでもらうっていうことが目的になるわけじゃないですか。
A whisky lovers diary
そうですね。
Drinkers Lounge
そういう目的を果たすための組み立てと、それからすごい常連さんだったりマニアだったりとかが来て、ある程度飲んでる人たちを唸らせるような組み立てだったりとか、新しい視点を与えるみたいな組み立て、そういった点でも無数にありますし。
あとはその提供の仕方にしてもウイスキーの古代地域からそれぞれ組み立てて、いい感じで飲ませるでも別にいいですし、同じ上流商のタレの違いだったりとか、熟成年数やビンテージの違いだったりとかっていうのを知るっていうのでもいいかもしれませんし。
それこそ変な話、さっき言ったグレンエルギンとノッカンというとアンノックみたいな、もうこの細かい差異を知るための飲み比べみたいな組み立てっていうのは、あろうとなぜそのを出したのかっていうことのガイドがちゃんとあれば、それを共通の認識とさせてすることができれば、確かにどんなものでもある程度組み立てとしては成立するんですけど、
結局なぜ私はこれを出したのかとかっていうところに意識が向いてないと、美味しそうだから出しましたとか、美味しそうだからとかっていうようなとか、それで新しく入ったからとかっていう感じになっちゃうと、それはそこにその意図がないと組み立てにはならないなと思います。組み立てには必ず意図があるべきですよね。
A whisky lovers diary
そうですね。そうなってくるとその意図っていうのは、まず最初にこの人はどういうところで、どういう意図で何を目的としてきてるのかっていうのは多分最初に聞くんでしょうけどね。
その上でモトルを通してコミュニケーションするっていうところになってくるのかなっていうのはちょっと思っていて。これはちょっと前に下野さんが来られたときにその話はしていたような気がしますけども、そこをどうやってきちんと受け取るかといいますか。
そうですね。そういうところとも関わってくるのかなっていうのはありますよね。ちゃんとキャッチボールをするといいますか。そこは非常に大事なとこなのかなっていうのは改めてちょっと今話をしてて思ったところですね。
Drinkers Lounge
確かに。そう考えると常連さんだったりある程度飲み進めてる人に対しての組み立ての方が大変なのかもしれないですね。
A whisky lovers diary
大変だと思いますね。
Drinkers Lounge
大変ですね。
A whisky lovers diary
多分一番難しいのは何飲んだかわかんないっていうのが多分常連の問題ですね。
Drinkers Lounge
何飲んだかわからない。
A whisky lovers diary
はい。例えばどれだけかなっていうのですね。ホームバーがJSバーじゃないですか。
Drinkers Lounge
そうですね。
A whisky lovers diary
JSバーって従業員が複数いるじゃないですか。
Drinkers Lounge
はいはいはいはい。
A whisky lovers diary
なので、僕がいないとこでもこの人は何かを飲んでいるっていうところでスタートするわけですよね。
Drinkers Lounge
ちょっと組み立ての話をしようって言っておきながらJSバーでの僕の立ち振る舞いのことをついて喋るのは恐縮なんですけど、
これは本当に申し訳ないことにJSバーにいては多分ちょっと常連になりすぎてしまってですね、もはや組み立てが合ってないみたいになってます。
A whisky lovers diary
それはそうなんだと思います。
Drinkers Lounge
これは本当にそうなんですけど、確かにそうですね。
あそこはちょっと常連すぎるので、全然飲みました飲みましたみたいな感じで、じゃあ飲んでないやつからみたいな感じになると。
A whisky lovers diary
むしろこっちが勝手に組み立てますからね。
Drinkers Lounge
こっちが勝手に組み立てる問題は正直あります。常連になりすぎると。
A whisky lovers diary
それは僕もありますね。
Drinkers Lounge
なんか冗談で、よく行くバーにふらっと行って、ここウイスキーが美味しいって聞いたんですけども、美味しいの何杯かくれますかって言うと、マジで冗談やめてくれって言われることがありますね。
いや、本当。そう。確かに常連になりすぎると逆に組み立ててもらえないっていうのはあるかもしれない。
あるかもしれないですね。
A whisky lovers diary
一気にホームバーの一つのマザーズさんなんかはですよ、当時毎週行ってた頃なんかはやっぱり全部ウイスキー何があるかだいたいわかってたと言いますか。
なので、空いてるボトルは全部知ってるっていう状態だったから、組み立てようがないみたいなことになってましたよね。
確かにそれはありました。
A whisky lovers diary
なんかそのあたりは別にどこが優れてどこがということでは全然ないんですけども、なんかそのあたりで特に原稿の身に刺さるような感じ方があったりとかっていうのはまあいろいろ感じるたりとか面白さを感じるところってのはありますよね。
Drinkers Lounge
そうですね。
A whisky lovers diary
そのあたりの組み立ての仕方っていうのはどういうところでできてくるんでしょうね。
Drinkers Lounge
それはでも本当に僕も今考えながら喋ってたんですけど、実際その組み立てをする側っていうのはどういった点をどういった意図を持って組み立てているのか。
ちゃんと本職のために聞いてみるのが一番手っ取り早い気がしますけど。
A whisky lovers diary
そうですね。
Drinkers Lounge
それぞれ思うところはあるんだろうなっていうのは少なくとも分かりますよね。
A whisky lovers diary
それはあるでしょうね。
Drinkers Lounge
こっちも一時飲みながらこれはどういった意図で出したんですかみたいな、そんな変な野暮なことは聞かないわけですよ。
A whisky lovers diary
野暮なんですよね。
Drinkers Lounge
かっこ悪いって言ったらあれですけど。
A whisky lovers diary
いや、超かっこ悪いですよ。
Drinkers Lounge
だって一番かっこいいのはあれですもん本当に。
ウイスキーとかって言って出して、もう本当にすっすって何杯か出してもらって。
いや、ありがとうございましたって言ってお金払ってもう帰ってまた翌日も来るみたいな。
本当に無言で本当に素晴らしい体験しちゃったみたいな感じの状態がやっぱりかっこよかったりしますからね。
A whisky lovers diary
なんでかっこ悪いのかなって今考えてたんですけど。
Drinkers Lounge
なんていうか笑いの説明をするみたいなもんだからじゃないですか。
A whisky lovers diary
向こう、これは別に聞いてもいいんでしょうけど、向こうがウイスキーで会話しようとしてる。
Drinkers Lounge
いや、それはある。
これって何なんですかって言うと。
A whisky lovers diary
それは何ってなりますかね。
Drinkers Lounge
全然わからなくて聞いてるんだったらいいんですよ。
全然わからなくて聞いてるっていうか、このボトルの情報をもう少し詳しく教えてくださいとかだったらいいんですけどね。
これなんでこの順番で出したんですかは意味がわかんないですよね。
それ聞くのは本当に意味がわかんない。
A whisky lovers diary
初心者はいいと思うんですけども、ある程度見られてる人が聞くのはなんか野暮な感じがしますよね。
Drinkers Lounge
そうですね。
でも全然わからない。
全然あんまり詳しくないとかだったら、この後に。
でもそしたらもう教えてあげたりしますもんね。
A whisky lovers diary
ね、と思いますね。
じゃあそういう形で組みましょうかみたいな。
Drinkers Lounge
そうそうそうそう。
そういうことをやってくれるので。
最初からどういった位置で組むよってちゃんと教えてくれて、
どういった部分を楽しんでほしいよっていうこともちゃんと教えてくれるし。
それは全然いいですよね。
A whisky lovers diary
いいと思います。
意外とこの話って難しいですね。難しいのかな。
Drinkers Lounge
これも話が難しいですよ。
A whisky lovers diary
なんで難しいんでしょう。なんで難しいんだろう。
Drinkers Lounge
我々が組んでないからっていうのもあるかもしれないですけど。
A whisky lovers diary
ということで今回組み立ての話を続けていましたけども、結構今回も2回分ぐらいの話をしてまして。
Drinkers Lounge
そうですね。結構意外とボリュームが出たというか。
そうですね。話しながらちょっと僕らの知見といいますか考えを深めていったところは。
A whisky lovers diary
そうですね。組み立てはでもやっぱり考えてみると結構奥が深いなという印象でした。
そうですね。なんかお互いの組み立ての知見を擦り合わせていく面白さがあったなと思いました。
ということで2回になりますので今回はここら辺で締めていければと思います。