「べき思考をやめるべき」という思考がすでにべき思考に陥っているという矛盾も含め、べき思考の抜け出し方についてお伝えします。もはや何言ってるかわかんないですね(笑)
10月10日は世界メンタルヘルスデーです!この番組も微力ながらいつも通り、メンタルヘルスの正しい知識をお伝えします!
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サマリー
このエピソードでは、べき思考の癖がもたらす影響について掘り下げます。特に、べき思考が自己への過度な期待や他者との人間関係に与える影響を説明し、適切な対策やその考え方を見直す重要性について考察します。
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みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。 公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このポッドキャスト番組カウンセラジオでは、病院勤務の現役カウンセラーが日々のちょっとした困り事をお聞きして解決策を考えたり、心が軽くなるような心理学カウンセリングの豆知識をゆるっとお伝えしています。
本題とは関係ないのですが、実は今日10月10日は世界メンタルヘルスデーです。 これ何なのかというと、世界先進保険連盟が1992年からメンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的として定めたものなんだそうです。
僕の番組に関しては毎回がメンタルヘルスデーみたいなものなので、改めてこの日だからどうするとかはないんですけれども、今回もいつも通り正しい知識をしっかりわかりやすく噛み砕いて粉々にすりつぶして皆さんにお届けできればと思います。
べき思考の理解
今回はですね、皆さんべき思考という言葉を聞いたことがありますでしょうか。 これですね、いつもあーすべき、こうすべきと考えて、会話でもそれを口癖のように言葉にして、自分を追い込みすぎてしまったり、他人を追い込みすぎてしまったりするような、基本的には良くないと言われている、いわゆる人間の考え方の癖の一つになるんですが、
もしかしたら今聞いていただいている方の中にもご自身でべき思考強いんだよなぁと思っている方結構いらっしゃるかもしれません。
じゃあそのべき思考どのように悪いのかとか、べき思考をやめるべきなのか、でもその思考自体がべき思考なんじゃないか、抜け出す術あるのか、といったべき思考について一歩深掘った話をしていこうと思います。
では完成予定を始めていきましょう。さてじゃあまず前提からお話しする必要がありそうですね。
さっきべき思考は人間の考え方の癖の一つなんですよと言いましたが、その人間が陥りがちな考え方の癖っていうのがですね、この世にはいくつか存在するわけです。
言葉だけ紹介すると例えば白黒思考とか過度な一般化とか先読みとか結論の飛躍とかいろいろあります。
べき思考はその中の一つに当たります。 じゃあべき思考って何なのかっていうと、べき思考というのはさっきも言いましたが何のにすべきだという固定観念に囚われて自分や他者に対して過度な期待を抱く思考パターンです。
この思考は自分に対してのべき思考が強い場合はストレスや自己批判につながるし、他者に対してべき思考が強い場合は人間関係のトラブルにつながりやすいです。
例えば、誰かから何か頼まれた時は必ず答えてあげるべきだとかって考えていたら人間関係で自分をものすごく苦しめてしまうことになりそうですよね。
他にはテストでは必ず100点取るべきだって思っていたら日々の勉強がものすごく苦しいものになりそうです。
99点取った時でも自分を責めてしまいそうですよね。 他にはそうだな
メールの冒頭には必ず平素より大変お世話になっておりますをつけるべきだと考えている方はそうでないメールをもらった時に相手に対してムッとしてしまいそうですよね。
そんな感じでこれはこうすべき、こうでなきゃダメという価値観が固くって自分だったり他人だったりをがんじがらめにしてしまう。
それがべき思考です。 対策としてはそういう何々すべきだと思っていることと違う現象が起きた時も
まあいっかと受け流すこと。他には自分や他人への期待を手放すこと。
またこうすべきではなくこうであってほしいなという気持ちにボリュームダウンすることなどが有効と言われています。
まあとはいえこのべき思考全く持っていませんという人はいないんですよね。 例えば挨拶したら返すべきだ。レベルの常識なんて誰でも持っているもので挨拶を返してくれなかったら誰でもムッとしますよね。
それは間違いなくべき思考ではあるんですが、でもそのみんなが持っているべき思考があるからこそ社会が回っているわけです。
要は度合いの問題ということですね。 あとですね、べき思考の強い人がべき思考を止めるべきだと思ってべき思考を止めようとするとちょっとややこしくなるというか
根本が変わらない可能性があります。 結局は自分の何々すべきというスタイルを変えずに自分をただただ我慢させてしまっていますよね。
例えばテストで100点取らないとダメって考えはやめるべきなんだ。 ちょっとでも悔しいだなんて思ってはいけないんだ。
といった感じで自分を苦しめてしまうことは変わらないという結果になってしまう恐れがあります。
あの思った通りの結果にならなかった時って別に多少悔しがってもいいはずなのに、それすらも感じてはいけないことと両極端になりやすくなるんじゃないかなと思います。
そう、つまりところ、べき思考はやめるべきかと聞かれた時に、べき思考はやめるべきですよ、やめましょうという伝え方をしてしまうと何の意味ももたらさないので
べき思考で自分や他人が苦しんでいるなら苦しんでいる一部のべき思考を見直した方がいいかもね
といった方がその方のためになるんじゃないかなと思います。 ある程度のべき思考はもちろん必要だけど、それで自分や他人が苦しんでいたら見直してみようか
べき思考の見直し
くらいの温度感ですね。 考え方の癖ってやつにもメリットやデミリットがあるわけです。
べき思考があることで自分や他人をうまく利することができたり、社会の中でも誠実に見られやすいというメリットがありますよね。
ただそれが強すぎてなんだかうまくいっていない感じがあるのであれば、じゃあどういう時にどういうべき思考が働いて自分もしくは相手を苦しめているのかと
少しべき思考を細分化して考えていけるといいのではないかなと思います。
べき思考すべてがいけないわけではないですから、べき思考で自分の捉え方を一緒くたにするんじゃなくて、大事なのは自分のべき思考がどんなべき思考なのかと個別化して
自分だけの、というと言い過ぎですが、自分なりのべき思考をまず見つけていただくのがいいんじゃないかなと思います。
その上でさっき言った対策、まあいっかと受け流すこと、自分や他人への期待を手放すこと、こうすべきではなく、こうであってほしいなという気持ちにボリュームダウンすること
などに思考をシフトすべきかどうかというのを自分で納得感を持てるまで考えていくのがいいんじゃないかなと思います。
自分が心から納得いってないと自分の考え方を変えるのは難しいですからね。
じゃあ今回の話をまとめると、べき思考というのは、あわすべきというのは口癖のようになってしまうような考え方の癖で、
もしそれが自分や他人を苦しめていたら、どんな自分のべき思考がそうさせているのかを少し深く考えてみましょう。
自分にどんなべき思考があるのか気づいたら、それをどうボリュームダウンさせると自分にとっていいのかを考えてみましょう、ということになります。
どうでしょう?なんとなくわかりましたでしょうか? 自分を追い込んでしまう思考を変えるために自分を追い込んでしまっては本末転倒なので、
少し力を抜いて自分の考え方の癖と向き合っていただけたら嬉しいです。 では本題はこのくらいにしましょう。
はい、では投票結果を見てみようのコーナーをサクッとやっていきます。 前回シャープ34話ですね。
清掃の心理師という漫画の感想と補足説明をするという、 いつもと毛色の違うエピソードを配信したんですが、
そういう漫画とかエンタメコンテンツの解説エピソード、 需要ありますか?というアンケートを投げてみました。
結果はですね、他の漫画についても解説してほしい6票。 今までのままがいい1票だったので、
あの、たまーにですね、前回みたいなやつやらせてください。 前回紹介した清掃の心理師も面白いですし、
他にも僕の今の一押しの漫画ありますし、 あと漫画じゃないんですが、すでにちょっとこれを紹介してほしいというリクエストもいただいているので、
他の漫画や番組なども心理師視点からお話ししてみようと思います。 リクエストいただいたのは必ずやろうと思ってるんですが、
あとどこかでですね、さっき言った今僕の超一押しの漫画を紹介したいなーって思ってて、 でもそれをどうこの番組と絡めるかちょっと考えているんですよね。
あの気長に楽しみにしていてくださると嬉しいです。 今回も投票してくださった方ありがとうございました。
では今回はそうですね、考え方のクセについて最初の方に例を挙げましたが、 もしエピソードで取り上げるとしたらどれがいいかを聞いてみようかなと思います。
Spotify で投票できますのでお気軽にやってみてくださいね。
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では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。 また次回をお楽しみに。
11:26
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