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#51.カレー作りとカウンセリングの共通点:治療同盟について
2026-05-29 13:12

#51.カレー作りとカウンセリングの共通点:治療同盟について

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サマリー

本エピソードでは、公認心理師・臨床心理師のわたるんが、カレー作りとカウンセリングの意外な共通点を「治療同盟」というキーワードを交えて解説します。誰かと一緒にカレーを作るように、カウンセリングではクライアントの「こうなりたい」という思いを丁寧に聞き取り、目標を共有し、信頼関係を築きながら進めていくプロセスが重要だと説明しています。この考え方は、友人や家族の相談に乗る際にも応用できると述べています。

はじめに:カレー作りとカウンセリングの共通点
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。 公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このポッドキャスト番組カウンセラジオでは、病院勤務の現役カウンセラーが日々のちょっとしたお困りごとの解決策を考えたり、少しだけ気持ちが楽になるような心理学カウンセリングの豆知識をゆるっとお伝えしたりしています。
いきなりですが、みなさんカレー作ったことありますか? 僕はですね、実は火事の中で一番料理が嫌いで
数年前までカレー作ったことがなかったんです。 数年前までということなので、その数年前にめでたくカレー作りデビューをですね
家族のアドバイスをもらいながらできたわけなんですが、 その時に思ったのは、あ、経験のある人と一緒にカレーを作ることってカウンセリングを受けることと一緒かもなーって思ったんです。
はい、あのこれだけでは何言ってんだこいつって感じで終わってしまうかと思うので、 今回は初めて誰かとカレーを作ることとカウンセリングの共通点をお話しして
ちょっと中身が見えにくいカウンセリング、実際どんなことをしているのかというカウンセリングの入り口的なところを治療同盟というワードと絡めてお話しできればなと思います。
もしかしたらこの治療同盟という視点、皆さんが家族だったり友達だったり、 誰かの相談に乗る時とかにも使えるかもしれませんね。
では、カウンセリングを始めていきましょう。
カレー作りから学ぶカウンセリングのプロセス
はい、じゃあカレー作りとカウンセリングの共通点ということで、 まずですね僕のカレー作り経験なんですが、
僕すごい甘いものが好きで、カレーもめっちゃ甘いやつを作りたかったんですよね。 だからアドバイスをもらってとにかく甘くなりそうなやつ、
桃缶とか蜂蜜とかを使って自分だけの激甘カレーライスを作ったんです。 いや個人的にはなかなかの出来だったと思うんです。
あの辛党の人にはキレられそうな味でしたけれども、僕としてはすごく満足しているわけですね。 そしてその経験から僕はこれからも激甘カレーライスを作れるスキルを手に入れたわけです。
そう、つまりカレーを作るっていう枠組みの中で、純粋に自分がこうなるといいなぁと思うものを、 知識をくれたり寄り添ってくれたりする人と一緒に作っていって実現することができたわけです。
じゃあカウンセリングってどういうことをするのかというと、 普段の生活や対人関係、自分の性格、病気などなど悩みを抱えている人が、
この悩みこうなったらいいんだけどなぁ、 こういうところがこうなってくれるといいんだけどなぁ、というニーズを持ってカウンセリングを申し込みます。
そしたらカウンセラーは最初にどんなことをするのかというと、 その人の抱えている悩みについて、その人がどうなったらいいと思っているか、
どういうところがどうなってくれるといいと思っているのかについて丁寧に聞いていきます。
このその人が抱えている悩みについて、こんな風に困ってるんだとか、 こうできればいいんだけどなぁ、という部分を主祖と言うのですが、
ここを丁寧に一緒に整理していくことが大事なんですよね。
カレー作りで例えると、僕がカレー作れなくて困ってる、 激甘なカレーを作りたい、というところが主祖になるわけです。
ここをあまり聞き取らずに、何だろうな、例えば、 いやカレーは辛くないとダメでしょ、みたいなことを言われて、
なんかすごくでっかい野菜が入った激辛カレーとかを作ることになると、 確かに美味しそうなカレーなんだけど、みたいな感じで、ちょっと僕としては不完全燃焼感を持つわけですね。
あと、カレーを作りたい時って、今回の僕みたく激甘カレーが作りたいってほど、 作りたいカレーのイメージが固まってない時もありますよね。
カウンセリングも同じで、気分が楽になるといいんだけどなぁとか、 自分に自信がつくといいんだけどなぁと思っていても、
それを具体的にどうすれば自分の気分が楽になるのか、 どうすれば自分に自信がつくのかがわからないことも多いんです。
だから、この主想というのをしっかり丁寧に聞いていくことが大事なんですね。
カウンセリングにおける目標共有と信頼関係構築
そしてその過程の中で、何を目指してどう取り組むか、 このカウンセリングでどういうことを話し合って、どういうことをすることができるかを共有していくことで、先行きが明確になります。
さらに、この人となら一緒にやれそうっていう信頼関係も作られていくわけです。
似たような例えを挙げるとすれば、他にはヘアカットとかもそうですよね。
自分がこうなりたいなぁという希望を美容師さんに話して、途中で美容師さんの確認が入りつつ、 軌道修正をしたりしながら、理想のヘアスタイルに仕上げていってもらいます。
そんなヘアカットが進んでいく中で、
この美容師さんなら任せられるかなぁとか、次は別の人にするかとかって思っていくわけですね。
ただカウンセリングの場合は、ヘアスタイルやカレーみたく目に見えるものじゃないっていうところが難しいところで、
だからこそ、しっかり都度カウンセリングで何をしたいのか、 ここのカウンセリングでは何を取り組むといいのかの共通認識を擦り合わせていく必要があります。
カレーだったら、カレーを作りたいんです。
カレーですか?いいですね。どんなカレーを作りたいんですか?
激甘カレーを作りたいんです。
あー激甘カレーですか。
じゃあまずは普通にお肉や野菜を炒めてから、 例えばルーと一緒に桃乾を細かくして入れると甘くなりますよ。
混ぜるときにハチミツを入れたりできるといいかもですね。
どうでしょうか?あなたにとっていいと思うカレーを作れそうですか?
やってみていい感じのものが作れたら、次は一人でもやってみてくださいね。
って感じですかね。
治療同盟の形成:困りごとの明確化と協働
カウンセリングだったら、気分が楽になるといいなぁと思ってるんです。
楽になるですか?どんなことが苦しくて楽になりたいと感じてるんですか?
仕事の前日の夜になると、明日の仕事でミスして怒られるんじゃないかと思って苦しくって、そこを楽にしたいんです。
仕事のことを考えて苦しくなっちゃうんですね。
前日に仕事のことを考えなくていいなら、その時間を少し楽な過ごし方にできるといいですね。
どうしたらいいでしょう?という感じですかね。
かなり流れを雑にしちゃってはいますが、その人のこうしたいを具体的にして、かつお互いの共通認識に落とし込んでいく感じです。
カウンセリングの最初の段階は、ここが何よりも大事だなと思います。
その人の困っていることをクリアにして、クリアにした後にどうすればいいのかを一緒に考えて、
カウンセリングで取り組むことをお互いがしっかり分かっているし、お互いの信頼関係もある程度作られつつある。
これが、ざっくり言うと治療同盟ということになるわけですね。
カウンセリングは試行錯誤の作業
そう、あと今はちらっと言いましたが、もう一つ大事なことは、カウンセリングって専門家が正解を教えるというより、
この人は何に困っていて、どうなったらよくって、そのために何を一緒にやっていくかを確認したり、探したりしながら進めていく、試行錯誤の作業でもあるんですよね。
だから、何を話すかだけじゃなくて、この人となら一緒に考えられそうって感覚も実はすごく大事だったりします。
さっき言った信頼関係ってやつですね。
カレーも一回で完璧じゃなくても、もう少し甘くしてみます?って試したりできた方が理想のカレーを作れると思うんですよね。
カウンセリングも、じゃあこうしてみましょう!を試しながら、その方法が合うかどうか一緒に確認していく部分があります。
だけど、カレー作りの経験者やカウンセラーが、そうだな、例えば怖い人だったりして、こちらがビクビクしていたら、なかなか自由には試行錯誤ができないですよね。
いや、やっぱりカレーは多少現地のスパイス入ってないとカレーじゃないって思われるかもしれないよな。
ここは自分の意見を抑えて、仕方ないからガラムマサラ多めに入れるか!とかってなるかもしれませんね。
これ、実はカウンセリングでもよく起こることなんです。
だから、そういうカウンセリングの場で起こっている気持ちの揺れも込み込みで、安心して話し合える土台を作っていくのもカウンセリングでは大事なんですよね。
そして、これは日常で受ける相談も同じだと思います。
誰かから悩みを打ち明けられたとき、相談を持ちかけられたとき、こちらが簡単にアドバイスできない、正解のないことを考えるときは、相手がどうしたいか、どうなるといいのかをベースに考えていくことが大事になるかと思います。
よく悩みを聞くときに、いきなり正論をふっかけるなとかって、あの強い言葉でね、SNSとかではよく言われてますけど、
その真意としては、いきなり正論を言うと、相手のこうしたいや、こういう気持ちだったが埋もれちゃって、話が進まなくなっちゃうよ、というところかなと思います。
そう、何かの悩みがあって、その悩みを持ちながらもその人なりに前に進もうとしている人から相談を持ちかけられたら、
その人が今の悩みをどういう感じにしたいのか、そのぼやけている輪郭を少しクリアにしてあげる手伝いをするだけでも十分なのかなと思います。
まとめと次回予告
カウンセリングもプライベートで話を聞くときも、カレー作りを誰かとするときも、今回のお話、少し思い出してもらえると嬉しいです。
では本題はこのくらいにしましょう。
はい、皆さんいかがでしたでしょうか。カレー作りとカウンセリングの共通点、何言ってんだこいつ、という感じは薄れましたでしょうか。
あの、何か思うことがありましたら、Xでもお問い合わせフォームでもいいので、その思いのたけを聞かせていただけたら嬉しいです。
いやでもこれ思いついたときはいい例えだと思ったんですよね。
まあでも1ヶ月後とかの僕が聞いたら、マジで何言ってんだこいつって思うかもしれませんが、その時はまた別の例えを使ったエピソードを作ろうかなと思います。
でですね、一つお知らせがありまして、次回のカウンセラジオなんですが、なんとちょっと早めて来週になります。
はい、この番組各週でやってるんですが、実はポッドキャスターさんたちの参加型企画、科学系ポッドキャストの日に参加する形でのエピソードを配信することになりまして、その投稿期間が来週中なんですね。
で実は今回の話はそこでお話するエピソードとかなり関係があるんです。なので次回もぜひぜひ楽しみにしていてくださいね。
ではもしよければこのエピソードがいいなと思ったら番組のフォローや星5評価をしていただけると嬉しいです。皆様の応援がいつも力になっています。ありがとうございます。
また、有料でのお悩み相談や無料のお便りも受け付けています。
こんな話題を取り上げてほしいとか、こんなことをやってほしいみたいなご要望やその他を問い合わせご依頼などがあれば、無料のメッセージフォームまでお願いします。
有料のお便りについては、ちょっと個人的な悩みを聞いてほしいという場合にお使いくだされば嬉しいです。お便り会として返信させていただきますね。
詳しくはリントリンクをご覧ください。リントリンクは概要欄とXの固定ポストからアクセスすることができます。
では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。また次回をお楽しみに。
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