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2024-05-17 08:33

98.ふとした時に出てくる不快な思考「侵入思考」と上手く付き合うには?

「侵入思考」とは、車を運転している時に「人ごみに突っ込んでしまわないか」とか、良い感じな雰囲気の食事会で「無礼なことを言ってしまったらどうしよう」とか、自分が考えたくなくてもふっと勝手に出てきてしまう、攻撃的な考えのことを言います。その思考にとらわれてしまうと、ずっと嫌な気持ちでその日を過ごさなくてはいけなくてつらいです。今回はそうなっちゃったときにどういう対処をすればいいのかについてお話しします!


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関連エピソード:93.何回も資料の見直しをしてしまう時の対処法

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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。今回は、ふとした時に出てくる不快な思考、侵入思考についてお話しします。
皆さん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師、臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、就職や復職などいろんな働くをサポートしてきたカウンセラーが、お仕事、ご家庭で役立つようなカウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを
簡単にお伝えしています。今回はこんな話。ふとした時に出てくる不快な思考、侵入思考と上手く付き合ってみようという内容です。
こちらもですね、ありがたいことにエピソードごとのコメント機能から頂いたコメントから取り上げるテーマになります。
少し前にですね、Mさんという方から、侵入思考について教えてくださいというコメントを頂いたので、それにお返しします。
Mさん、いつもコメントありがとうございます。
侵入思考というのはタイトルの通り、ふとした時に出てくる不快な思考のことを言います。
車を運転している時に人ごみに突っ込んでしまわないかとか、いい感じな雰囲気の食事会で、無礼なことを言ってしまったらどうしようとか、
自分が考えたくなくてもふっと勝手に出てきてしまう考えのことですね。
こういう侵入思考というのはだいたいネガティブなもので、暴力的であったり時には性的であったりもします。
日常的に生きていれば誰でもふと浮かんでくるものです。雑念と言ってもいいかもしれませんね。
ちなみにこの侵入思考なんですが、93回のエピソードで解説した脅迫観念と少し似てるんですね。
例えばさっきのいい感じな雰囲気の食事会で、無礼なことを言ってしまったらどうしようという侵入思考がものすごく気になってしまって、
私変なこと言ってないよねと近くの人に何度も何度も確認してしまったりすることが日常的に繰り返されていたら、
それは脅迫性障害になっているかもしれなくて、侵入思考は脅迫行動につながる脅迫観念になっているかもということになるんですね。
この脅迫観念をどうするかについては、その第93回何回も資料の見直しをしてしまう時の対処法でお話ししていますので聞いてみてくださいね。
それで僕たちは脅迫観念とまでいかなくともふとした雑念、侵入思考に惑わされることもありますよね。
そうですね、例えば別の例だと、あの僕娘が一人いるんですけれども、あの自分で言うのもなんですけど、ものすごく娘を出来愛していてですね、もうめっちゃ可愛いんですよね。
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でもたまにこの子を何かの拍子で蹴ってしまったらどうしようとか、なんでかふとそういう思考が浮かんでくることが多いんですよね。
子育てしている方は共感してくれると嬉しいんですけれども。 今の例は侵入思考の中の攻撃思考にあたるんですが、健康的な人でもそういう思考が出てくることが多いようなんです。
それでそういう思考にとらわれずにある程度うまく流せているからこそ、 僕含め健康と言われている人は健康なわけなんですけれども、
調子が悪かったりするとその思考にとらわれたりすることもあるわけです。 まあ人間ですからね、いつも調子良く過ごせるというわけではありませんから。
で、そういう時にどうするかというと、一つが93回にもお話しした、その思考や観念をすぐにどうにかしようとせずに、そのままにしてある程度付き合ってあげて、
受け流してあげることなんですが、今回は他いくつかある中でのもう一つの対処法をお伝えします。
それは注意を他に向けることです。 これですね、侵入思考にとらわれている時はどうしてもそこに注意が向いてしまうもので、
そこに注意が向いてしまうとなかなか他に注意を向けることってできなくなるわけです。 そうですね、あのダイエット中に食べたいおにぎりのことを考えないようにしようとすればするほど、
そのおにぎりのことが気になってしまう現象に似ていますね。
うまくダイエットする人というのは、そこでの注意のそらし方がうまい方だと思います。 そうだな、ちょっとお腹が減ってておにぎり食べたいなぁと思った時に、自然とそこから注意を外せるように
仕事に集中したり、周囲の景色に目を向けたりとか、そういう工夫をしているかもしれないですね。 皆さんもお腹が減っているのに仕事や勉強に集中していたら、お腹が空いているのを忘れてたなんてことを経験したことあるんじゃないでしょうか。
すいません、ちょっと話が変にダイエットの方向に行ってしまったんですけれども、 つまり何が言いたいかというと、人間の注意ってそんな風に割と雑なシステムになってて、
侵入思考も実は同じことなんですね。 ふと不快な考えが自分の中に浮かんできたら、それに注目はせず、かといって考えないようにしよう考えないようにしようと
向きになるのでもなく、そこへの注目を変えるという形になります。 例えばですね、さっき言ったように仕事に集中するでもいいし、
さっきの僕の子育ての例だったら、子供ではなくて第三者、 まあ一緒にプリキュアに夢中になってみるとかですかね。
あと手っ取り早いのは深呼吸したりとか散歩したりとか、 トイレ行ったりとかして場所を変えたり体を動かしたりするのもいいですし、
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あとは自分の中ではなく外に注意を向けるというのも有効かもしれません。 例えば周囲の環境で三角のものを探してみるとかですかね。
意外とですね、三角のものってすぐには見つからないものなんですよ。 じゃあちょっとせっかくなので皆さん、周りの三角のものがあるかどうか探してみてください。
はい、5秒か何秒か経ったかと思うんですけれども、見つかりましたでしょうか。 それで探している間は多分他の雑念は入る余地がなかったんじゃないかなと思います。
そうなんです。目的は三角のものを探し当てるんではなくて、 侵入思考から注意をそらすことでしたね。
見つからなくても大丈夫なんです。 これがうまく注意をコントロールして侵入思考から切り替える方法の一つです。
どうでしょう。もし役に立ちそうと思ったら、 嫌な考えにとらわれそうになったら三角のものを探すということだけでも覚えておいていただけたら嬉しいです。
さて皆さん今回はいかがでしたでしょうか。 Mさんは参考になりましたか。
今回はふとした時に出てくる不快な思考、侵入思考にとらわれそうになったら、別の物事に注意を向けてみようという話でした。
まあこれ出発点が侵入思考になってますが、実は他のいろんなネガティブ思考にとらわれている時でも使える手法でして応用が効くと思います。
今回の話で、もし皆さんが少しでもネガティブな思考にとらわれる時間が減ったら嬉しいなと思います。
それでネガティブな思考をする時間が減りそうだなと思った方は、良ければ番組の星5評価やフォローをお願いします。
また何か心理師に聞きたいことがあればお便りフォームまでいただけましたら嬉しいです。
では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。 また来週をお楽しみに。
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