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  2. 87.不安はやる気を惑わすノイズ
2024-03-01 10:14

87.不安はやる気を惑わすノイズ

「やらなきゃいけないことはわかってても、なんか不安で一歩を踏み出せなくて、違うことをして気を紛らわせちゃう」ってこと、皆さん一度は経験したことあるんじゃないでしょうか?そういう時こそ自分の思っていること、考えていることを見える化できるといいかもしれないですよ、という話をしてます。


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関連エピソードのリンクです。

33.続・自尊心を育てるためには?①回避について

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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。 今回は、不安がやる気の足を引っ張ることが多いんですよ、という話をします。
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは、就職や復職などいろんな働くをサポートしてきたカウンセラーが、
お仕事、ご家庭で役立つようなカウンセリングの豆知識や、心理師のあれこれを簡単にお伝えしています。 前回のエピソード、やる気スイッチは少しずつオンになっていく。
なんですけど、再生数の伸びがいつもより良くてですね、 やっぱりやる気を出して何かに取り組むにはどうすればいいかって、
みなさん共通のお悩みなんだなぁと思いました。 なのでですね、今回もやる気にまつわるあれこれについてお話ししようと思います。
内容は冒頭でお話しした通り、不安がやる気の足を引っ張ることがあるんですよ、ということですね。 不安がやる気にどう影響して、その時人はどんな行動を取りやすいかについてお話しします。
前回の例で、ビジネスメールを書くときはスモールステップで細分化して、 ひとまず行動に起こしていけば、なんかやる気が湧いてくるよ、という話をしたんですが、
中にはですね、ビジネスメールという業務にものすごいプレッシャーや不安を持たれて、 細分化しても行動に起こせないという方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。
例えばそうですね、ちょっと怖い上司とか、あまり接点のないかなり上の役職の方にメールをする時とか、
他には僕はあんまり経験したことがないんですが、お得意様に連絡を取る時とかもそうなんでしょうか。 つまりちょっと緊張するような、メールを送るのが不安になるような相手に連絡を取る時ですね。
そういう時って、ただ単に業務としてこなさないといけない以外にも、 失礼がないだろうかとか、送ったメールで怒られないだろうかとか、
不安でいろんなことを考えてしまって、荷の足を踏んでしまうっていうことが多いんじゃないかなと思います。 イメージできますでしょうか。
で、そういう不安になるようなことっていざやろうとする時に、いくら細分化して行動しようとしても、不安が邪魔をしてなかなかその一歩を踏み出せないんですよね。
ちなみにメールに不安を感じないという方は、他の業務、ちょっと苦手で新しいチャレンジをする時とかを想像していただいてもOKです。
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多分今まで仕事上で不安を感じたことがないという方は、さすがにいらっしゃらないはずです。
ほんで、そういうものすごい不安なことに取り組もうとしても荷の足を踏んでしまう時、人ってどんなことをしがちかっていうと、
気を紛らわせるためにちょっとそれっぽい行動をして、ことを進めるのを回避するんですね。 例えば、そうですね、メールの例だったら、
怖い上司じゃない別の人のメールを先に返したりとか、 無駄にメールアプリを開いたり閉じたり更新をしてみたりとか、
あとは他の優先順位の低い業務を、これを先にやった方が気持ち的に整理がつくから、とか、ちょっと自分を納得させたりしながらやってみたりとか、
とにかく言い訳がましく別の行動をして回避するんですよね。 皆さんそんな経験ありませんか?
僕はしょっちゅうそんなことばっかりなんですけれども。 そういうことをしている時って、なんかその場ではやってる感があるから安心するんですけど、
結局肝心の物事は進んでないから、後になって現実を見てめっちゃ焦るってことになるんですよね。 そう、こういう気を紛らわす行動って短期的には自分の気持ちを楽にしてくれるけど、
長期的にはどんどん自分の首を締めていくんですよね。 一種の麻薬のようなものです。これを回避と言います。
回避については過去に別の回でお話ししていますので、リンクを概要欄に貼っておきますね。 で、そういう時に不安に惑わされずにやるべき行動をどんな風にとっていけばいいのかって、
すごく難しいんです。 正直なところ、最後はその人の意思が大事になってくると思います。
ただ、その最後の一歩に行くまでにやれることはいくつか提案ができます。 そうですね、まず一つ目は、どんなことを不安に思っているかを明確にする、です。
自分が抱えている不安って具体的にどんなものかって、意外と見えるかしてみないとわかんないものなんですね。
それで書いてみるとですね、多分やってみるまで確かめようがないことを不安に思っていることが多いと思います。
例えば、このメールに入れ込んだこの情報はすでに上司は実は知ってて、その情報を入れてしまうと逆に失礼に当たるんじゃないか、とか、
このメールの言い回しはあの上司にとっては嫌いな言い回しで怒りを買ってしまうんじゃないか、とかですね。
こんなふうに、荷の足を踏んでいる時に抱いている不安って、ちょっと極端だし、客観的に見たらそんなこと心配してもしょうがないじゃん、
って感じで行動に起こしてみるまで確かめようのないことが多かったりするんですね。 そしてそういう不安は見える化するまでそれがどんなものなのか自分でもわかっていないことが多いんです。
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カウンセリングでも自分の思っていることを書いて見える化しましょう、ということをよく言います。
それで書いてみると、あ、自分ってこんなことを考えてたんだなーってハッとすることが多いんです。
そのくらい見えないものを頭の中から外に出すっていう作業って効果があるものなんですね。
なのでまずは抱えている不安を明確にすることが一歩を踏み出す前の一歩になるかと思います。
もう一つはですね、感じている不安にそれぞれ点数をつけて回想化するというものです。 これはそうですね、すぐに上司にメールを送らないといけないという時は、もうその上司にすぐにメールを送らないといけないので、ちょっと使えないんですが、
例えばメールのコミュニケーション全般が不安ですという悩みを持たれている方は、
メールのコミュニケーションで不安を感じる場面のランキングを作ってですね、 そのリスト化した場面で感じる不安についてそれぞれ0から100くらいの点数をつけるんです。
例えばめっちゃ苦手な人にメールを送るは当然90点とか点数が高くなりそうですし、 逆によくやりとりしているタブ書の同年代の同僚とかだったら20点とか点数は低くなりそうですよね。
こんなふうに点数をつけてランキングにして、そして不安の点数の低いところからチャレンジしていくという作戦になります。
これもですね、だんだん不安に慣れていくという点で有効だったりするし、 実際にいろんな不安に対してのカウンセリングで使うことも多いんです。
前回お話ししたスモールステップとも似てますね。 この不安のランキングを不安回想表と言います。
今提案した2つの不安対策で共通することは、やっぱり見える化するというところですね。
人って頭の中だけで考えていると意外と同じことをぐるぐる考えて物事が進まなかったり、
客観的に見たらどうしてそうなったの?と思うような結論になることも少なくないんです。
これはその人の頭が悪いんじゃなくて、まあみんなだいたい人ってそんな感じなんですね。
ただ自分を冷静に客観視できれば、そんなことも少なくなります。 特に不安な時って混乱しがちですから、そんな時でも不安に巻き込まれずに動けたら自分にとってもいいですよね。
今回提案した2つの見える化、今頭の片隅にあるけど不安でなかなか取り掛かれてないっていうタスクがもしあればやってみていただければと思います。
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さて皆さん今回はいかがでしたでしょうか。 まとめると不安な時は特に本質的じゃない行動をしてしまいがちだから、そういう時こそ自分の思っていることや考えていることを
見える化しましょうということですね。 不安ってその不安から逃げれば逃げるほど大きくなるっていう性質もあって、回避してばかりだと手がつけられなくなるんですよね。
だからこそ日々自分がどんなことを不安に思っていて、どんなことができれば本当に自分にとっていいかを考えることが大事なんだと思いますし、
それが自分にとって大事なやる気の芽を摘まない方法になるかなと思います。
僕含め不安から逃げがちな方、今回の話が今後のヒントになってくれれば嬉しいです。
では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。また来週をお楽しみに。
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