まずコミュニケーションについて。
シェアタイムなので、複数人でお話をするとき、自分含め全員が聞くタイプである場合、無言のまま時間が過ぎてしまいます。
みんなの感想を聞きたいし、みんなに発言をしてほしくて、唇を切ってみるのですが、うまく回せず自分の話が長くなってしまったり、発言せずに終わってしまう人が出てきてしまったりします。
できたら、全員が発言して満足するような時間が作れたらいいなと思っています。
ということで、ご質問が、どうしたら全員に自然に会話を振り、会話を弾むようなきっかけを投げかけられるでしょうかということです。
では、メッセージを今日もお伝えさせていただきたいと思います。
まずですね、どう回すか、何をどう話をするかの前のことなんですけど、場作り、フィールド作りというものをですね、やっていくと良いかと思います。
これはどういうことかというと、例えばシェア会であったり、何人かで集まってお食事会やカフェ、お茶とかするようなね、そういった場を主催したりとかするときに、皆さんが来る前にですね、その机、テーブルを囲んでやる場合、そのテーブルの空間だったりとか、
お部屋を借りてやる場合は、そのお部屋であったりをですね、気持ちいい場所にしていくようなイメージで、ちょっと整えていくんですね。
この時にとても大切なのは、まずその場、フィールドを作っていくのは何かというところなんですけど、それは自分自身でありますので、まずは自分自身を気持ちよく整えてあげるということをやっていきます。
これはもう場作りの第一弾、一番大事なところなんですけど、それをやりますね。で、その後にですね、そのテーブルだったり空間っていうところに対して、これもご自身のイメージでいいので、自分自身が、例えば安心した空間にしたいとかね、
会話が活発に活かうような場にしたいとか、いろいろな思いがあると思うので、まずどんな場にしたいのかというところを思い描くんですね。で、それに沿ったイメージを自分でしてみます。
例えば、ちょっと安心・安全な、みんなが心を開いて話ができる場にしたいなという場合は、その安心・安全というふうに自分自身が感じるイメージ、色です。色のイメージでもいいし、景色とかでもいいので、それを思い浮かべてみるんですね。
じゃあ簡単に色でイメージしてみましょうか。じゃあそれがコーラル・ピンクという色だとします。コーラル・ピンクの色合いが何となく求めている場に近いイメージだなとしたときに、その色を思い浮かべて、
例えばそのテーブル周りであったり、空間がそのコーラル・ピンク色の光とかね、そういったものでふわーっと満たされているような、まーるく守られているような、そういったイメージをまずするんですね。
あとは、ハワイのビーチ沿いのイメージが浮かんでくるときは、なんかそれを自分自身が目をつむってイメージしてですね、波の音であったり、風の爽やかさ、甘さであったり、そういったものをイメージしたこの空気感で、この場をふわーっとまた満たしていくようなイメージをしていくという感じです。
そうするとですね、同じ場であっても、たとえ大都会の雑居ビルの中の一室であっても、それだけで本当に変わっていくものがあるんですね。
で、そのイメージが難しいときもありますよね。イメージするのが難しいとき。
そのときはですね、心の中でいいので、お祈りをするんですね。お祈りっていうとちょっとまた大げさな感じがする方は、お願いでもいいです。
例えば、安心・安全の場になりますようにとか、ここに集った皆さんが心地よく豊かな時間を過ごすことができますように、良い絆が生まれますように、こういったことをですね、心の中で思って言葉にしてみる。
そしてその思いを、また空間にふわっと投げるような感じでもいいし、それをやらなくても心の中で思うだけでもいいので、それをまずやってみてください。
これがね、一番最初にやると、その後の起こることであったり、そこに集った人たちが過ごす時間が全然変わってきますので、ぜひぜひこれは場作りというかね、そういったシェア会とかワークショップとか、対面で何かをされるとか、お仕事でそういうミーティングされるとか、そういったときはですね、ぜひやってみてください。
それだけで疲れも違うし、これは全員、そこに集った人たちにとってです。疲れ方も違うし、良いご縁が生まれたりとか、良いアイディアが生まれたりとか、そういったことも起こりやすくなります。
っていうのがまず一つ。
で、もう一つは、あらかじめですね、問いかけを用意しておくということなんですね。
これは、そうですね、なんかこう、主催をしてみんなにシェアしていただきたいとき、ではシェアどうぞって言っても、なかなかちょっと発言しにくかったり、つながりにくいときがありますよね。
なので、その答えとかね、そういった思いとかを引き出していくためには、その引き出しをあけなきゃいけないんですね。
引き出しをあけるというのがファシリテーターとか、その主催する人のある意味、役目でもあるかなって感じるんだけど、その引き出しをあけるっていうことにあたるのが、質問をするということかなって感じるんです。
問いかけをするということ。なので、いくつかですね、皆さんに問いかけるための質問を用意しておくことをお勧めします。
この質問も、具体的なものとかよりは、みんなが話しやすいような、できるだけ優しい問いかけがいいと思います。
この2段階の質問を作っていくというのがポイントとしてあるのかなって思うんです。
これはどういうことかというとね、例えばどう感じましたかという質問、問いかけを用意しておく。
どう感じましたかって聞くじゃないですか。そうすると、あ、よかったですっていう人もいるのではないかと思うんです。
よかったですになると、その後会話が弾まなくて、あれってなっちゃうから、それで焦っちゃったりすると、また場がスムーズに流れが滞ってしまったりする可能性もあるんです。
そもそもどんな答えでも、その方からの最善の答えであるから、それは大切にしようという思いを持った上でですね、この2段階の質問です。
それって具体的にはどんな感じなのっていう、それはイメージでいうと、どんなイメージなのっていう、このどう感じたに対してもう一つ、
少し深掘りをしてあげたりとか、その人が言葉にしやすいようにサポート質問みたいなのを作っておくんですね。
この2段階の質問みたいなのを用意しておくと、ご自身も焦らなくていいし、初めてそういった場で行かれる方においても話しやすいかなというふうに思います。
ということで、これがちょっとテクニック的な部分になりますかね。
でもやっぱりファシリテーターの方はね、ファシリテーターというか主催者ってどうしてもみんなに楽しんでほしいという思いがあるから、ちょっと力んでしまったりすることもあると思うんですけれども、
見えないファシリテーターになるというふうに自分自身で思っているといいかなと思います。見えるファシリテーターはその場を回そうとします。けれども見えないファシリテーターはその場を回そうとしないんですね。
ただ回そうとはしないですが、じっくりとみんなを安心して客観的に感じたり観察しながら潤滑油になるというようなことをやっていくのかなというふうに感じるんです。
なので、見えるファシリテーターになろうとすると、特に聞くタイプ、話すタイプじゃない方だとすごく難しい方と思うので、見えないファシリテーターを目指して回そうとしない。
すでに心地よい状態で、最適な状態で場は巡って回っているのだということを信頼して潤滑油になるというような感覚で、先ほどの2段階の質問を用意しておく。
これが始まる前にもできることだし、始まってからも大切にされるといいかなというふうに思います。
ということで、少しでもヒントになったら嬉しいなというふうに思います。今週も皆さん素敵な1週間をお過ごしください。
まだまだ暑いですが、少しずつ朝晩涼しくはなってきているのかなと感じますので、そういった季節の変わり目も味わいつつ楽しく過ごしたいですね。
今日のメッセージはいかがでしたか。皆さんの相談もお待ちしています。
今日も皆さんにとって最善の素晴らしい1日になりますように。和歌の音。