2022-12-11 13:42

#92 「ある男」から考える人を愛することと人生

#映画 #ある男 #妻夫木聡 さん
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こんにちは、採用の仕事をして13年、営業のマネージャーをしているワーキングマザーのわかまろと申します。
今日は、今上映されている「ある男」という映画を見てきたのと、それの原作となった小説を読んでですね、別の人生を歩むことと人を愛すること、なんかちょっと考えてみたので、お話をしてみたいなと思います。
できるだけネタバレのない範囲でお話をしたいなと思っていますので、よろしければ最後までお付き合いいただけると幸いです。
このお話がどんな話なのかというと、映画の紹介のページでわかる範囲の内容で簡単にお話をしますと、まずですね、安藤さくらさんが演じる谷口理恵さんという女性がいるんですね。
その理恵の元に谷口大輔と名乗る、久保田さん、久保田雅貴さんが演じる谷口大輔と名乗るある男が現れて、2人は婚姻関係を結んで、子供も生まれて幸せに過ごしていたわけです。
ただその谷口大輔がですね、ある事故で亡くなってしまうんですね。その葬儀の後にその大輔が、実は全く別の男だった。
谷口大輔って本物の谷口大輔は別にいて、久保田雅貴が演じていた大輔というのは全く別の人だったということが判明して、
で、安藤さくらさん演じる理恵が、妻武紀里氏さん演じるですね、木戸という弁護士に、この夫は誰だったのかっていうのを調査依頼をするんですね。
で、その調査の中でいろいろ分かってくるっていう話になります。
映画自体はですね、すごくみずみずしいというか、いろんな人の感情だったり、影の部分だったりがうまく表現されていてすごく見応えのある映画だったんですけれども、
同時に読んだ原作小説の方もすごく心に残りまして、今日はその中ですごく気に入ったとか気になったフレーズからちょっと考えてみたことっていうのをお話をしたいなと思います。
この原作はですね、同じタイトルのある男という小説で、平野圭一郎さんという方が書かれた小説なんですね。
で、映画も素晴らしかったんですけども、この小説原作の方にもですね、またさらに私は心を動かされまして、
なんか描写というか書き方というかがすごく繊細で、何て言うんですかね、話を書いているというよりも、描いているような表現が合うような、ちょっとすいません、ちょっと語彙力が不足しててあまり表現できないんですけども、すごく素晴らしい小説でした。
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で、その中である2人の会話があって、そこがすごく気になったので、ちょっと紹介をさせていただきますね。
これは誰と誰の会話かというと、さっきご紹介したリエがですね、騙されていた、ある意味騙されていた、
夫の正体を追っているリエが依頼した弁護士の木戸と、木戸と一緒に本物の谷口大輔を探している女性が交わした会話になります。
で、どんな会話かというと、まず木戸がこう言うんですね、大輔さんの人生と混ざっていくのか同居しているのか、
そうなると僕たちは誰かを好きになる時、その人の何を愛しているんですかね。
出会ってからの現在の相手に好感を抱いて、その後過去まで含めてその人を愛するようになる。
で、その過去が赤の他人のものだったと分かったとして、2人の間の愛は?と木戸が尋ねるんですね。
で、その相手の女性が分かったってところから、また愛し直すんじゃないですか。
一回愛したら終わりじゃなくて、長い時間の間に何度も愛し直すでしょう。
いろんなことが起きるからと言ったという文章なんですね。
これなんか場面の想像がつきますかね。
ある男、その妻を騙していた、戸籍も変えて妻を騙していた、ある男を追っている木戸という弁護士が別人になったということは、
たとえ自分の夫が戸籍も偽っていた別人だと分かった時に、その愛っていうのはどうなるのかっていうのを聞いた時に、
一緒に大輔を探していた女性が分かったところからまた愛し直すんじゃないですかってさらっと言ったという場面になります。
これを聞いて皆さんどう思われますでしょうか。
私はここのフレーズを読んで、今自分が愛している人たちが実は全くの別人だったら自分はどうなのかっていうのをすごく考えたんですよね。
例えばこれが距離感が他人なのであれば、もしちょっと他人で顔見知り程度の人が、
もし自分の過去も名前も経歴も全部偽って嘘をついていたとしたら、おそらく恐怖しか感じなくなると思うんですよ。
ただこれが例えば自分の親だったり、この映画のように夫が何かしらの事情で過去を偽っていて、経歴も偽っていて、戸籍まで偽っていて、それを自分に話していない。
けれども自分とは何気ないかけがえのない日常を過ごして、自分はその人を愛していた場合にどういうふうに思うのかって思うと、
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多分愛が揺らぐことっていうのはない可能性の方が高いと思うんですよね。実際にそうなった時にどうなるかはわからないけれども、
相手が偽ってたことに対して、経歴を偽ってたことに対して愛は揺らがないけれども、
多分相手が話せなくてごめんなさいとか気づけなくてごめんなさいとか言ってほしかったっていう気持ちにはなるんだと思うんですよね。
この女性が解した、わかったってところからまた愛し直すんじゃないですかっていう言葉がすごい深いなと思ってまして、
愛って一回始まったところは起点で終わっているわけじゃないですよね。
例えば一緒に暮らしているパートナーだったら毎日ちょっとしたことがあって、ちょっとしたことが重ねていく中でどんどん好きになったり、どんどん大事に思ったりしていくわけです。
なので例えば相手の本名が違っていたとか経歴が違っていたというのは、もし日常を一緒に育んでいる相手なのであれば、
あまり大した問題ではなくなってくる。
全くの別人だったということがわかっても、そこから愛し直せる日々っていうのが始まるのかなと思うとですね、
人同士の感情とか気持ち、愛情っていうのは理屈では割り切れない部分の方がすごく大きくて、
たった一つの出来事では決して始まり得ないし決して終わり得ない。
ちょっとしたことごとの積み重ねで毎日毎日そういった更新していくものっていうのが愛なのかななんていうふうに思いました。
ということで、すいません、原作も映画も読んでない方には何のことじゃこっちゃって感じかもしれないですし、
日常で愛なんて言わないのに、今回すごい連発してしまって恥ずかしい気持ちなんですけれども、
すごく人の人生について考えさせられる良い映画と小説でしたので、ご興味ある方はお勧めいたします。
ここから関連してちょっと考えたのが、たまに子供を取り違えたっていうのが題材の映画とか小説ってありますよね。
例えば福山正春さんが主演の、そして父になるとかもそうだったんですけど、
今までずっと育ててきた子供が、実は自分の本当の子供じゃなかったっていうのがありますよね。
そうなった時に、どっちかを突然見つかった自分の血のつながった本当の子供か、かけがえのない日常をかつみ重ねてきた目の前の子供か、
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どっちかを選ぶって言ったら、まあ選べないですよね。
そういうふうに考えると、さっきのある男と題材とされている経歴とか出自っていうのもすごく重要なことではあるけれども、
自分の身に起こったらどういうふうに考えるかなっていうのはすごく考えさせられました。
ここからは余談なんですけども、この主演ともいえる映画のですね、主演ともいえる妻吹さとしさんなんですが、
私勝手に青春自体を伴走というか追いかけていたというか、
そういったそうですね、青春の思い出が結構ある俳優さんなんですね。
一番最初に多分有名になったのというか、私が最初に知ったのが2001年のウォーターボーイズっていう映画だったと記憶してるんですね。
当時私は高校生だったんですけども、確か高校生の年齢なんですが、結構周りの女子たち、私含めて
妻吹くんめちゃくちゃかっこいいみたいな話で持ちきりだったのをすごく覚えています。
その後にオレンジデイズっていうドラマがあったと思うんですね。
それが何年だったかっていうのが調べてもすぐ出てこなかったのであれなんですけども、
そこでもすごく甘酸っぱい大学生活っていうのを演じていらっしゃって、
大学生っていうのはこんなに、世の中の大学生っていうのはこんなに楽しそうな青春を送っているのかっていうのを思った記憶があります。
その後私が大好きだったのが、悪人っていう映画があるんですけども、悪人が2010年らしいんですよね。
これは結構大人になってからとか大学生の最後だったかなとかなんですけども、
人間のちょっとドロドロした部分、一見善人なんだけども、その人が持っている悪い部分っていうのを、
すごい描写で表していて、何回も何回も見たんですよね。
という感じで結構ファンな作品が多かったので、今回も変わらずかっこよくてすごいなぁと思いながら映画を見ていました。
ということで、今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
私はこの季節、今シーズンでですね、もう一本見たい映画があって、
湊カナエさんが原作の母性という映画が見たいんですね。
そうなんです。いつ見に行こうかなと思って、ちょっとおっとと週末の調整を図っているところです。
あれも原作を読みまして、あれもですね、ちょっと怖い、人間のすごい怖い部分が出ている部分なので、
ちょっとそれが映画でどう描かれるのかっていうのがすごく気になっています。
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あ、あと最後の、ちょっと一個訂正、今日の内容で訂正がありまして、
2001年は私高校生じゃなくて中学生だったかもしれないです。
っていう、すいません、どうでもいい訂正を最後に入れさせていただきます。
あと最後にコメントをいただいていますので、お返しをさせていただきたいなと思います。
第90回のパワハラセクハラを受けていた話にコメントをいただいているサイコさん。
ありがとうございます。経験から滲む、染みるお話でした。ありがとうございました。
ということでコメントをいただいてありがとうございます。
この回は私が新卒で入った会社でパワハラセクハラを受けてたんだけど、
当時はそれに気がつかなくて10年越しで今やっと気づいているので、
もし今クローズドな場所で辛い思いをしている方がいたら迷わず逃げるのが良いと思います。
っていうお話をしております。
サイコさんコメントありがとうございます。
そうなんですよね、どんな経験も悔しみになるというか、
何辛いことがあっても、当時は辛くても、
後から思えばそれが経験悔しみになって良かったなっていうことって結構あるかなと思いますので、
ただその辛い場所に居すぎて心と体が壊れてしまっては本当に意味がないので、
もし今辛い思いをしている方がいたらダッシュで逃げていただきたいなと思います。
ということで、すみません今日2回目ですが最後まで聞いていただいてありがとうございました。
また次回も聞いていただけると幸いです。
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