稲とアガベの創業ストーリー
酒の道 日本酒の聖地から
こんにちは、パーソナリティの平田勝です。この番組はお酒にまつわるゲストをお招きし、お酒の道を歩むストーリー、お酒のあれこれを深掘りしていく番組です。
菊酒審査担当アシスタントの佐紀さんと共にお送りします。 佐紀です。お願いします。今日9月17日から9月21日まで、御手町フィナンシャルシティで日本酒のイベント
若手の夜明けが開催されていますよ。 稲とアガベさん、そして5月回ゲストの安倍首相さんが17、18日に、8月ゲストでご出演くださった
土田首相さんも19、21日にご出展されるようです。お近くの方、ぜひ行かれてみては。 ということで今回のゲストもですね、先週に引き続きまして稲とアガベ株式会社代表取締役
岡嶋修平さんです。本日もどうぞよろしくお願いいたします。 お願いします。
ということで前回は荒正首相さんで働かれていた時の話や 稲とアガベの創業の話の手前までですね
お米作ったり、土田首相さんでチャレンジングなことをしたりとかですね。 そしてその後クラフト酒ブリオレ協会の会長ということですね
そういったことも小菓子で多角的な事業を展開されている岡嶋さんということで 今回はその稲とアガベの創業からですね
現在の話をお伺いしたいんですけれども 稲とアガベさんではの1話目でもお伺いしましたけれども
醸造所だけではなくてレストランやラーメン店、酒かす食品加工所などを運営されておりますが
秋田県小菓子でやろうと思ったきっかけなどは何だったんでしょうか
そうですねあの端的に言うと人との縁みたいなところですね 秋田で事業をやるってことは決めてたんですね
それは本当に秋田でいろんな人たちにお世話になって秋田が大好きになったんで なんか秋田に恩返ししたいというか
秋田で起業家として雇用を生んで秋田を盛り上げていきたいなという そんな思いでもって秋田で事業をやりたいと思ってたんですけど
その中の候補地の一つが小菓子さんで 小菓子って本当に風光明媚で景色のいい場所もあったり
あるいは生ハゲっていう文化皆さん聞いたことあると思うんですけど あれって小菓子だけの文化なんですね
そういった小菓子の魅力みたいなのが溢れる中で一つ候補地になってきて そんな中小菓子に唯一お肉屋さんやってる友達がいたんですよ
飲み友達みたいな人が その彼にお金事業やろうと思ってるんだっていう話をしたら ぜひ来てほしいということで
市役所に良い公務員の人いるからって紹介していただいて 市役所に池田さんという方いるんですけど
酒蔵作りたいんですよみたいな話したら ぜひ来てほしいって言ってくれて その後こんな分厚い資料作ってくれて
ここには秋木物件の情報とか あるいは水源地の情報とか お米作ってくれそうな農家さんみたいな情報とか
貸してくれそうな農地みたいな そんな情報が詰まってたんですよ そっからじゃあ行きましょうっていろいろ一緒に小菓子をぐるぐる一緒に回ってくれて
熱心にいろんな人に交渉してくれたり紹介してくれたりしてる その背中を見た時に
こんな良い人いるんだったら小菓子にしようって決めたっていうのが最大の理由ですね
地域活性化の取り組み
なるほど 人の繋がりというか
そこで小菓子の中で雇用や交流の面で 現在としてはどんな影響が生まれているんでしょうか
そうですね 実際 醸造所立ち上げたのが2021年の10月なんですけど
そこからレストラン作って食品加工所作って 一風堂さんに手伝ってもらってラーメン屋作って
倉庫してたら宿がなくなったんで宿作って 二次会利用できるような場所がなかったんで スナック復活させて
酒粕を活用するっていう文脈で 実はクラフトジンの上流施設を今年立ち上げて
先月オープンしたのがホテルで ここにはサウナと中華屋やってるんですけど
3年半で醸造所含めて89拠点作ってきたんですね
そうですね 本当にゼロから最初に2億円借りて そこからそれを全部街に全て投入してるっていうのが我々の事業です
地域創生としてもね 今国の政策でもやっぱり後押ししやすいんだと思うんですけれども
そんな中でどんな地域に影響が生まれてきましたか
そうですね 直接的に我々の雇用みたいなところで言うと 会社3つやってるんですけど それだけで3、40名の雇用を生むことができているし
移住者もそのうち半分以上が移住者なんで 移住者も増えてると 自分自身も移住者ですけどね
かつ僕の一番嬉しい流れとしては この家庭の中でね 実は地銀の支店が潰れて信用金庫の支店も潰れたりとか
ホテルも潰れたりとかしてるんですけど 僕たちの街 それ以上にですね 僕たちは今シャッターを開けてるんですよ
そうやってると岡住が頑張ってるんだったら 俺も頑張るよみたいな傾斜が現れて
応援してくれてる
宿を復活させたりとか あるいは飲食店もこの間に3軒ぐらい実はできていて
夜誰も歩いてないんですよ だけど店が増えてると そういう状況になってますかね
クラフト酒の魅力
僕もロックが好きだ 生ハゲロックとかもやってますよね
やってますやってます
こうやって地域活性化の方にも力を入れてらっしゃる岡住さんですけれども
クラフト酒ブリュワリーの協会の会長でもありますよね
はい そうですね
ぜひ次はクラフト酒にも詳しくお伺いしたいなと思うんですけれども
この精酒だったりとか日本酒との違いは一体何ですか
そうですね 最大の違いは日本酒の工程では絶対できないような
日本酒としては認められてないような原料を使うっていうところが
最大の違いかなっていうふうに思ってますね
なるほど 副原料を入れることによって与える味わいとか変化もいろいろありますもんね
そうですね 本当に
僕たちは本当に基本的には一緒に発酵させるっていうことを大事にしてるので
発酵の過程で思わぬ変化とかもあったりしてですね
まだまだいろんなチャレンジの仕様があるし
多分これからもどんどん美味しくなっていくんですけど
言ったら科学的にはまだまだ解明されてないんですけど
麹とぶどうが作用し合って
もしかしたら人類が味わったことない味わいになったりとか
香ったことない香りになるような そんな可能性もあるわけですね
ただ論文上明らかになっているのは
白麹が持っている酵素とホップの相性がむちゃくちゃいいっていうのは論文上明らかになっていて
ホップの香りの化合物を白麹が持っているグルコシタゼって酵素がですね
ブチブチって切ってくれるんですよ
そうするとより華やかな香りになるんですね
なのでビールでは絶対に出会わない酵素とホップのつながりなので
ビールで同じホップ使っててもそんな香りにならないってものが
クラフト酒では実現できるんですよ
こういったところがやっぱ醸造家としてはむちゃくちゃ面白いポイントですね
確かに面白いですよね
また他にもいろいろ突き詰めていったら
いろんな発見がありそうだなと思いました
ちなみに当初と比べてクラフト酒の広がりっていうのは今はどうですか
そうですね
ありがたいことに知名度が下がるってことはないので
少しずつ認知は広がってるかなというふうに思っております
イベントとかでもですね
いろんなところで出展させていただく機会もいただいておりまして
日本酒のイベント
冒頭説明あったような若手の八木さんであったりとか
あるいはクラフト酒ウィークにも呼んでいただいたりとか
あるいは平和酒造さんがやってる
酒パークですか
酒パークさんとかにも呼んでいただく機会があってですね
例えば酒パークさんとかだと初回から3回連続で
実は我々売り上げナンバーワン記録していたり
日本酒の小倉さんに並んでもですね
少しずつ飲みたいっていう人たちが増えてるかなっていうことを実感してますね
ありがとうございます
このクラフト酒を背負ってる岡澄さんに
ゲストとしていろいろお話を伺いしてきましたけど
平田さんどうでした
素晴らしいですね
本当にこの岡澄さんの描く未来がですね
小賀から日本中の土地を越えてですね
日本中に広がって
またその日本酒業界の常識の風穴を開け始めてると思うので
それをどんどん体現していっていただけたらなと思います
というところでも次回はですね
岡澄さんのおすすめのお酒や
これからの酒の道についてたっぷりお伺いしたいと思います
今回もイネとアガベの岡澄さんにお越しいただきました
どうもありがとうございました
さっきの今日の一言
このコーナーでは
さっきが気になる酒に関するバードをピックアップし
それについて簡単にトークするコーナーです
今日の一言は
酒米
本編でもお米について厚く語っていただきましたね
酒米とは日本酒の醸造に使われる米のことです
酒作りに適したお米を酒造工的米とも呼びます
代表的なものは兵庫県の山田錦
新潟県の五百万石
岡山県の尾町
長野県の宮間錦
広島県の発端錦などがありますよ
私たちがよく食べている米を食米と呼ぶのですが
酒造工的米との違いとしては
稲穂の背が高いこと
大粒で深白という米の中心部の白い部分があること
タンパク質や脂質が少ないという特徴があります
ただ8月回ゲストの土田酒造さんのように
酒造工的米を使わずに食米やインディカ米などで
醸されているお蔵さんも増えてきていますよ
私は酒米を食べたことがないので
どんな違いがあるのか気になってます
いつか食べてみたいな
以上さっきの今日の一言でした
さて縁も竹縄ではございますが
今日もこのあたりを開きといたしましょう
番組の感想は
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それではまた次回さよなら