FeelWorksの設立背景
株式会社FeelWorksマーケティングチームの栗田です。
今回から、FeelWorks代表前川のインタビューシリーズをお届けしていきます。
90年代初めのバブル崩壊以降、日本企業は苦しみ続け、日本型雇用が様変わりし続けています。
ダイバーシティ、働き方改革、グローバル化、雇用流動化、AI、ハラスメントなどの変化で、
組織内でのコミュニケーションがより難しくなり、モチベーションやエンゲージメントも低下する一方です。
何より、日本型雇用の強みであった中長期視野の人材育成が根本から崩れかけている激動の変化の中、
代表前川は、人を大切に育て活かす社会づくりへの貢献を目指し、FeelWorksを創業しました。
「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、今年は「上司の働きがいを取り戻す」ことをスローガンにしているFeelWorks。
人を大切に育て活かす社会づくりに貢献する志の高い仲間たちが集まるFeelWorksについて掘り下げていきたいと思います。
それでは早速インタビューをお聴きください。
中村:株式会社FeelWorksマーケティングチームリーダーの中村文子です。
今回から「FeelWorksってこんな会社」というテーマで前川さんにいろいろとお話を聞いていきたいと思います。
初回はエピソードゼロということで、FeelWorks創業への思い、社志ですね、経営理念、ビジョンについて熱く語っていただきたいと思います。
前川さんどうぞよろしくお願いします。
前川:はい、よろしくお願いします。
中村:まずは、私はね、しょっちゅう聞いてはいるんですけど。
はい、社員なんでいつも聞いてはいるんですけど、改めてFeelWorksを創業した思い、社志とビジョンについてお聞かせいただければと思います。
前川:はい、ありがとうございます。
FeelWorksを創業したのは2007年ですかね。
僕はまだリクルートでリクナビの編集長をしておりました。
その中で、モヤモヤした思いが出てきたんですね。
ちょうど40歳になろうかと、30代後半リクナビの編集長だったので、40歳になろうかっていうタイミングで、
全国の大学まわってですね、大学生の就職キャリア支援というふうなことをやっていく中で、
若い人たちはなかなかこう将来の希望を持ちにくくなってきてるなというようなことをひしひしと感じていました。
で、何とかやっぱりこう若い人たちが希望を持ってですね働いて仕事によって
成長できていくような社会になればいいなあなんてことを思っていたんですね。
一方で僕自身は一会社員として管理職をしておりましたので、部下を持って働いておりました。
リクルートは今もそうですがキープヤングの会社なので、若い人たちがいっぱい部下にいるわけですね。
その若い人たちのマネジメントを僕はしているわけですけど、若い人たちに将来の希望を持って働いてほしいなというような思いと、
一方で僕は上司の立場で見ると、それを実際マネジメント上実現していくことっていうのが、すごく難度が上がってきてるなというふうなことをぼんやり思っていたんですね。
それは旧来型の一律のですね、四の五の言わんとやれとかですね、飴と鞭のマネジメントというのが、効きにくくなってきている
そういうふうなことを20年ちかく前から感じていたわけです。
まあそんなことを掛け合わせた中で、
やっぱり人材育成を仕事にしたいなというような思いが固まりまして、
会社の中でですね
人事部門だとか人材育成部門とかでやることもできたんですけど
実はリクルートのコーポレートユニバーシティというのがありましてですね
そこのプロデューサーも兼務してやってたんですね現場の編集長をやりながら
全社の人材育成をやってたわけですけど、なんとなくその
リクルートの中で枠に収まってやるというよりも僕が考える人材育成というものを 制約や制限を受けずに
企業理念と価値観
と世の中に問うてみたいなというような思いが固まって、独立しようというようなことになったわけですね
ただまぁあの思いはあるものの具体的なサービスがしっかりしているわけでもないし 事業計画あるわけでもないので悩みながらだったんですが
2008年ですね、FeelWorksを起業したということになります でまぁたった一人でパソコン一台だけですね自宅の部屋に置いて始めたというですね
で、創業したのは2月14日でバレンタインですね。愛のあふれる日にしようというふうに思ってFeelWorks。
あとFeelWorksの社名の由来もですね、働くということをドメインにしたいので Worksっていうのは先に決まったんですけど
でもうやっぱりこう人材育成を考えていくとやっぱり人が関わることによって人が育っていくとなった時に実はあの僕はリクルートにいるときに
ビジネススクールに1年間通ってたんですけどでまぁ理屈とか論理とかロジカルでですね 人を活かして育てるっていうことは難しい面もあるなぁと思ったんです
やっぱり人は一人ひとり違う感情を持っている生き物なので やっぱり相手の気持ちを感じる思いやるってことがすごく大事だなぁと思ったんで
Feelって言う言葉が思い浮かんだ。あとはあれですね、ブルース・リーの “Don’t think,feel!” っていうね、あの名台詞がありますね、「考えるな感じろ」って言うね。
単純なんで、まあそういうこともかけ合わせてFeelWorksっていいなっていうのでFeelWorksっていう 社名を決めました。
でその時の社志、まあ社志というか、当時の僕の独立に至った思いですね。人材育成に自分の生涯を使うというように40歳で決めたんで
その時はやっぱり人を大切に育て活かす社会づくりに貢献する、ということが人材育成ということだと僕なりに開いた言葉なんですけど
このために自分の人生を使うというふうに決めましたんでこれが今FeelWorksの社志すなわち経営理念ということになっていると言うことでございます
中村:ですね。私もこの会社入って思ったんですけど、人を大切に育てっていうのが、なんか今でこそ最近言われ始めてますけど、当時って何かそんな感じが企業にあったのかなってちょっと思ったんですけど、ありましたかね。
前川:まあそれでいくと、そういうことばはあんまりなかったかもしれないよね。
そういう意味でいうと、僕自身のルーツも重なっていると思うんですよね。僕自身は 家がねそんなに裕福な方じゃなくて親が戦後の貧しい時代に生まれたので、教育をなかなか
受ける機会がなくてね、あの中学を出てから、住み込みで丁稚奉公で働くみたいなところから、夫婦二人で小さなお店を営んでですね、
で僕たち子どもたちを育ててくれたんですけど、まぁその時に やっぱり学ぶっていうことすごく大事だよって言ってまぁ学校教育も含めて学ぶことによって
人生の可能性が拡がるよってことをずっと刷り込まれてきました。 あとはリクルートに入った後もあのやっぱりいまだだに強烈に覚えてる
けど、40年近く前ですね、新入社員の時に まあなんとなく1ヶ月ぐらい新入社員研修があって現場に配属されて先輩
と打ち合わせして今日からよろしくお願いします仕事を教えてくださいって言ったら 今日からよろしくね、であなた何やりたいのって言ってもうびっくりする
何にも教えてくれてないのにあなたやりたいことは?何やるの?ってどういうことって。でも翌日からどの先輩上司と会っても答えを教えてくれることが全くなくて
お前何やりたいんだよっていうことを必ず聞かれるっていうことがあって、すごく最初戸惑いましたけど、結果としてそれが実際に育ててくれたんだなぁっていう
考える力とかね自分で行動することを教えてくれたなと。なので、そういう意味で言うと人を大切に育てるって言うことは世の中に
流布してなかったけど、体感的に僕自身が育ててもらったなっていう感謝になった 僕自分で
中村:で、あと創業してからのビジョンですね。どんな風にして生まれたかっていうのを伺えればと思うんですけど 前川:で経営理念はね、さっき話した社志「人を大切に育て活かす社会づくりに貢献する」と
いうことに決まりましたと。 ただ一方でそれだと広いんで何やるんだっけみたいなことがあって
冒頭の創業の背景も話したように、僕自身がマネージャーとしても 部下を育てるの難しいなぁと思ってたっていうこともあって
ただ一方であの紆余曲折いっぱい失敗もしながら こうすれば部下にやる気になって働いてもらえるなぁみたいな
勘どころを何となくつかめるようになってきて、まぁ実は僕リクルート時代からまぁこんな タイプなんであの全社マネージャー向けメールマガジンって書いてたんです。
キャリア支援から上司研修へ
マネジメントてこうだよ上司力ってこうだよ、その時から上司力って言ってたんですけど、 そのあの僕自身が会社員でいながら上司力トレーニングの本を書いたりしてたんで
人事の人が目つけてそれ書いてくれということで、まぁそれが結果として自分の考え方を 暗黙知を言語化するっていうことになってたんだろうなと思って
ビジョンは何なのかって考えたときに 最初は若者のキャリア支援をやろうと思ってやってたんだけど
フミさんも知ってると思うんだけど若者集めるイベントやってもすっかりお金をもらうってことはできないですね できない
で、若者のキャリアのトークショーをやって 1コイン500円もらって20人集まって1万円
でもその後は飲み会に行こうってその1万円はそのまま飲み会代になって、足らないんだろうから自分が出してるみたいな でも一方であのその若い子たちはそのキャリアイベントセミナー出たら元気になるけど
翌週来たら元気がなくなってて、どうしたのって言ったらFeelWorksのイベントで当時ゆるキャリっていう名前でやってたんですよね。で、元気になりましたけど会社で夢語ったら上司にそんな夢みたいなこと言っとらんと目の前のことやれって言われて
ガクッとなると、 ああそうかと。で一方で上司は上司で悩んでることも分かっていたので、じゃあ上司側に振って
で上司がいかに部下をやる気になってもらうか、あとはどうやって育てるかっていうようなことにフォーカスすればいいなっていうので上司力研修っていう。で、いろんな企業からなオファーもあって、プログラムを作る機会も増えていくんですけど
それが結果として上司力研修っていうのになって、あとちょうどタイミング的にも世の中的に2008年の創業直後で女性活躍の第一波っていう波になってて
女性の活躍とかダイバーシティマネジメントっていう流れがあってその流れと上司力っていう概念がピタッとはまって
上司力研修ってプログラムが結果論として出来上がって磨かれてバリエーションも増えていくってことで
それをそうこうしている中で仲間が少しずつ増えていく中でフミさんも知ってるようにいろんな仲間が出てくる中で
そもそも我々の仕事は何だっけみたいにしっかり議論しようよみたいにで
で僕たちの中でもビジョン作り研修ってのがありますけどビジョンを作るステップ5つのステップがあるんですけど
これをみんなで侃々諤々メンバーでやると、結果として日本の上司を元気にするっていうことが
我々のビジョンだよね実はそういうことは言葉になってないけどなんとなくぼやっとあったものが
そこでピタッとはまったのでその結果として上司が上司力を身につけて
部下を育てる喜びを感じるとか上司としての働きがいを感じるとか
日本の上司を元気にするビジョン
チームで大きな仕事を成し遂げる達成感を感じるっていうことを通じて元気になってほしい
で日本の上司を元気にするっていうのがビジョンとなる。
それが生まれてからもうそこにこだわり続けてくるんですよね
中村:そうですね私もこういう加わってましたけど結構シンプルな言葉を出すの結構時間かかるんですよね
そもそもどういうところでお役に立ってるのかなとかすごい喜んでもらえるかなとか結構話し合って結局
なんだっけって言葉になかなか生まれなくて、でも
確かにこの経緯を経てこのビジョンというものがあるっていうのはもう絶対にしみついてますからね
前川:やっぱりあの時ビジョンを作ってよかったなと思ってみんながちょうどねやっぱり
FeelWorksも創業して企業研修をやり始めてお客さんも頼っていただけるとこれもできるかなあれもできるかなっていろんな
ことがあってみんなすごくいいメンバーなんでそれに応えようと思って一生懸命いろんなプログラムを作ってやっていくんだけど
いろんな階層別研修を含めて広がっていく中で冷静に考えた時に
いやここの領域のこの研修ってうちじゃない研修会社のプロフェッショナルにお願いした方がいいんじゃないかという話もあって
そりゃそうだよねと僕たちが得意領域じゃないのに、特にスキル系の研修なんかも多かったけどもうちがやるよりもそういうのが得意なところでやってもらった方がいいよね
のでじゃあ僕たちのドメイン何なんだっけって考えると、やっぱりやり方の前にあり方だし
やっぱりマインドセット、スキルよりもマインドセットだよねって日本の上司を元気にすること
前川:確かあの時ワークしてる時前川が入らずにみんなでワーク 中村:そうですね。一時やりましたねメンバーだけで
前川:あの時だから僕はあえて入らんほうがいいなと思って入らずにやって結果としてやっぱり日本の上司を元気にするという言葉が出てきて、
あのプロセスを経て別に前川が言ってるからやってるんじゃなくて、みんなが話し合ってこうだよねって納得感があったので良かったなと思うんですねー
いかがでしたでしょうかFeelWorksの原点、
そして創業への思いなどをお聴きいただきました
代表前川の人材育成への熱い想いを引き続きお届けしていきたいと思います
それでは次回のインタビューもお楽しみに