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2025-06-30 09:11

#4 "はじめに"ご紹介 FeelWorks代表前川著書「働きがいあふれるチームのつくり方」

「「働きがいあふれる」チームのつくり方

【目次】
はじめに

第1章 会社が進めるピント外れの職場改革
第2章 劣悪な職場をつくり直すヒント
第3章 チームワークができない職場事情
第4章 「働きやすさ」ではなく、「働きがい」
第5章 「働きがいあふれる」チームをつくる5つのステップ
第6章 「働きがい」を取り戻すための職場改革
第7章 上司が捨てるべき10の固定観念
第8章 崩壊する職場でも、つぶれない自分になるためには

 

◇◆今回は、”はじめに”を抜粋してご紹介します!◆◇

 

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【著者】前川孝雄 【出版社】ベストセラーズ  【出版年月】2016/8

Summary

「働きがいあふれるチームのつくり方」では、働く人々の仕事の満足度が低い理由とその解決策として働きがいの重要性が説明されています。職場のコミュニケーション改革を通じて、従業員が自身の貢献を実感し、チーム全体の働きがいを高める方法が詳しく述べられています。

働きがいの重要性
FeelWorks代表前川孝雄の著書 「働きがいあふれるチームのつくり方」
働く人たちの仕事の満足度が高まらない理由は、働きがいを得られていないから。 働きやすさやお金も、仕事の不満を減らす一因にはなるが、満足を高める決定打にはならない。
働きやすさを追求してもなぜ崩壊していくのか。 働きがいあふれるチームはどうしたら育てられるのか。
この本では、崩壊する職場への警鐘と働きがいあふれるチームへの立て直し方を実例とともに紹介しています。
今日は、はじめにを抜粋してご紹介します。 働きがいとは働く甲斐があることである。
デジタル大辞泉によると、働くことによって得られる結果や喜び、働くだけの価値です。
「働」という字の意味は、人のために動くと解釈できます。 働くことは傍を楽にするという説もあります。
そうすると、働きがいは人のために動く喜びを感じられるということだと思います。
ちなみに、常用字解によると、働くという字は、農耕に従事することを意味した
「動」をもとに日本で作られた字だそうです。 強く働きがいを求める気持ちは、思いやりやおもてなしなど、和を大切にする
日本ならではの価値観なのかもしれません。 ゆえに、この働きがいとは、一人で黙々と働くだけでは得にくいものです。
自分が懸命に働くことで、誰の役に立っているのか。 喜んでいただけるのか。
さまざまな人に感謝され、より良い世の中を作っていくことにつながっているのか。 仲間とともに失敗を悔しがったり、共に成果を喜びあえるのか。
また、子どもたちに胸を張って誇れる仕事なのか。 これらはすべて、人と人の関係性の中で
コミュニケーションを通じてこそ得られるものです。 働く上でのコミュニケーションで、大きなウエイトを占めるのは、職場のコミュニケーションです。
職場のコミュニケーションが変わることで、働きがいも得られるのです。 働きやすい人事制度や給料アップは、個人単位で受け止められますが、働きがいを高める
鍵は、一緒に働くチームが握っているのです。 つまり、働く人たちの働きがいを高め、この国の働く現場に蔓延し続けてきた閉塞感を打破する鍵は、働きがいあふれるチームを作っていくことなのです。
私の営む株式会社FeelWorksは、 働く個人が元気になれば、職場も会社も元気になる
をスローガンとする人材育成支援企業で、リーマンショックの起こった2008年に創業しました。 うちのコンサルタントや人材育成プロデューサーたちは、現場にどっぷり入って、上司と部下、経営と現場、男性と女性、
正社員と非正社員など、立場の違う人同士のコミュニケーションを紡ぐことを通して、学び合える風土づくりに勤しんできました。
ここでの重要な要素は、やはり一人ひとりの働きがいの再興です。 全国津々浦々、大企業から中小企業まで多くの経営者・人事責任者とお会いする中で、
短期的には良かれと思って取ってきた人事施策が、中長期的には現場で働く人たちの働きがいをそいでしまったと実感しています。
また、一旦崩壊してしまった職場を立て直すのは、並大抵なことではないことも痛感しています。
にも関わらず、相変わらず政府や多くの企業が、働きやすさや賃上げばかりに目を向ける現状に強い危機感を持ち、この本を書きました。
本書では、私たちが見てきた崩壊する働く現場への警鐘と働きがいあふれるチームへの立て直しの方法をお話ししたいと思います。
働きがいがない職場では、正直「他責」にする人が多いものです。 景気が上がらないことを社長は従業員のせいにする。
上司は部下のせいにする。 部下は上司のせいにする。
チーム作りの成功法
あげくには社会のせいにする。 うちは他社に比べれば資本が少ない。
うちの会社は新しいことに挑戦しない。 気持ちはわかりますが、そのままでは何も解決しない。
むしろマイナスの方向にしか行かないように思えます。 私たちが見てきた働きがいあふれるチームは考え方、姿勢が真逆です。
従業員の意識一つとっても、自分がこの会社に何を貢献できるだろう。 この会社を通して社会に対してどんな貢献ができるだろうと、
自発的に仕事を楽しんでいる姿が目立ちます。 従業員だけではなく、経営者も従業員の思いを反映した職場環境への改善。
また、従業員一人ひとりの自律に喜び、従業員を誇らしげに語る姿に勇気をもらいました。 一方で本著に挙げた、従業員が一丸になった働きがいあふれるチームは、
最初からこのような職場ではなかったことも強調したいところです。 経営者、管理職、従業員が自分たちの職場を改善しようと協力して作り上げた職場なのです。
経営と現場、上司と部下などの立場は関係なしに、自分の会社を良くしようと、個の発想から作り上げていったのです。
作り上げていく過程には不況なんて言い訳はありませんでした。 またこれらの働きがいあふれるチームに共通することは、立場に関係なく信頼関係が築かれていること、
コミュニケーションを大事にしている、 従業員が自律をはかり、自社に誇りを持っていること、
景気回復が実感できないと言われている中、このような会社は実はじわじわと増えています。 最近では公共ではないからこそ増えているのではないかと思えるほどです。
会社は経営者から与えられるものではなく、従業員一丸となって育てていくものではないでしょうか。
事実、私たちが支援する会社ももともとは他責が多く、互いに無関心な職場だったものが、 コミュニケーション改革を続ける中で、徐々に働きがいあふれる会社に変わっていきます。
またこういった働きがいあふれる風土が、人手不足に悩む業界企業や、 地方の企業や中小企業の武器になるとも私は考えています。
うちの業界は不人気だから人が集まらない。 都会の大手企業のような好待遇は提供できないから、いい人は集まらないし、活躍もしてくれないよな、と
諦め気味の社長さんにお会いすることもしばしばですが、 この本で述べる、働く人たちが求めているものの変化を理解できれば、人を活かし成長する経営への突破口がつかめるはずです。
現場で働く人たちも経営層から業績の悪さを指摘され、下を向いていても何も始まりません。 上司、部下ではなく、皆さんがその会社の一員であることが前提なのです。
一人では何も変わらないと決めつけるのではなく、自分から変わる意思を持ってほしく、 本著を書きました。
自分の会社が弱いのであれば、変われるチャンスがあるということです。 これ以上悪くなることはない。
新しいことにチャレンジしてみよう。 自分が今できることは何かを突き詰めて行動していくことが大切だと思います。
自分から変わる。そのことによって働きがいあふれるチームを築いていくことができると確信しています。
誰が悪いということはありません。 働きがいあふれるチームづくりは時間はかかりますが、一人ひとりが覚悟を持てば必ず成し遂げられます。
本著にて会社や職場が陥りやすい罠から順を追って詳しく書いていきますが、 これらの問題を解消し崩壊する職場の建て直しの手助けになれば、著者としてこのうえなく幸せです。
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