ワークハッピー企業の重要性
FeelWorks代表取締役の前川孝雄です。 今日はですね、この僕の新刊ですね、「働きがい改革に本気の上司がチームを覚醒させる」という本について、少し語りたいなと思っております。
今日語りたいタイトルはですね、「脱ぬるま湯職場 働きがいあふれる職場の作り方」ということでお話をしたいなと思っております。
このYouTubeでもお話してきましたように、働き方改革の副作用で、働きやすい環境なんだけど、働きがいというものが得にくい状況になってきているというようなことをお話ししました。
その中で、一人ひとりの働きがい、またその延長になるキャリア自立ということを支援していく上においては、上司力が欠かせないというようなことをお話してきました。
じゃあ、その上司力を発揮してどんな職場を作るんだということをお話したいなというふうに思ったんです。
これはですね、ちょっと皆さん見えますかね。こんな絵をつくっているんですけれども(※1)、働きがいのために働きやすさを配慮するワークハッピー企業を作ろうじゃないかというふうな僕の考えているフレームなんですけど、
縦軸に働きがいが大きいか小さいかですね。横軸に働きやすさが大きいか小さいかというふうに整理をしております。
僕なんかもですね、24時間戦えますかというリゲインのCMが流れた頃が若手社員、新入社員でしたので猛烈に働くのが当たり前で、働きやすさなんてことはあまり言われなかった時代から働いておりますけど、
今の時代にその考え方をはめると働きやすさが少なくて猛烈に働いているという状況なんですね。この中で働きがいがでも感じられていればワーカホリック企業ということですね。
仕事に没頭しているような状況で、仕事に打ち込めていて、まあまあしんどいけども働きがいを感じてすごくエネルギッシュにやれているという状況なんです。
ただ、その昔ですね、ブラック企業なんてことが話題になりましたけど、ここはもう働きやすさも働きがいもないような状況の会社ですね。
これはもう論外で、今の時代には通用しませんし、人も集まらないし定着しないということだと思うんですね。
でもさっき僕が言ったワーカホリック企業も、瞬間風速的には企業の変革だったりとか、一人ひとりが一気に仕事を乗り越えて成長するベースとかって必要なんだけど、
それが持続可能性があるかと言われると、クエスチョンがついている。こういうふうな時代だと思うんです。
で、今、働き方改革ということが進んできたんですけど、実態何が起こっているかというと、働きがいが比較的軽視されてしまって、働きやすさだけが先行してしまったので、
この左下のぬるま湯企業というふうなものが増えてしまった。特に大企業ですね、というのは法令遵守をしっかりしておりますので、
衛生要因が高めていく働き方改革の関連法をしっかり守って、でも働きがいが少しおろそかになってしまって、ぬるま湯企業になってしまってるんじゃないかなと思います。
そういう意味でいくと、今こそ考えなければならないのは、働きがいのために働きやすさが配慮されているワークハッピー企業。
上司の役割と意識変革
もっと言えば、現場の上司が関わることによって、ワークハッピー職場をどれだけ会社の中に増やしていくかということが求められているんじゃないかなというふうに思います。
そもそも僕は思うんですけど、働きやすさはですね、目的じゃないと思うんですね。
働く人において大切なのは、働く幸せを感じられる。
自分が持ち味を活かして、努力や工夫をして、誰かに喜んでいただいて、働く甲斐があるなというふうな喜びを感じることが一番の目的なので、
これが一番大事であって、動機付け要因、働きがいにつながるようにですね。
働きやすさにまつる衛生要因はあくまでもサブ要因に過ぎないんだというふうな考え方でやっていく必要があるなというふうに思います。
ただし、僕たちFeelWorksも500社以上の企業で人材育成の支援をさせてもらっていますけれども、
難しいのが働き方改革によって働きやすさが先行してしまったので、
人によっては働きがいを感じることなく働きやすさの既得権益だけが当たり前になってしまっているという人たちも多いので、
この人たちをどう意識変革していただいて、仕事の喜び、働く喜びである働きがいを感じてもらうかというのはすごく難度が高くなってきていると思うんですね。
そういう意味でいくと、改めて上司力をしっかりトレーニングしていただいて、働きがいというものに気づいていただいて、
それをもっと自分の働いている時間を増やしたいなというふうな社員の人たちを増やしていく。
こういうふうな仕掛けを並行してやっていくことで、ワークハッピー企業、ワークハッピー職場を作っていくということが大事だなというふうに思っております。
ぜひ皆さんの職場作りにお役立ていただければと思っております。
この本にもしっかりその辺を書いております。ぜひ読んでいただきたいと思っております。よろしくお願いします。
