イントロダクションとテーマ紹介
耳からウロコナイト
伊藤 剛 の ことばナイト
こんばんは、フリーアナウンサーの原千明です。
そして、今週のメインパーソナリティは、コミュニケーションの専門家、伊藤 剛 さんです。
こんばんは、伊藤 剛 です。
よろしくお願いします。
さて、今週も耳からウロコナイト始まりました。
この番組は、メインパーソナリティであるコミュニケーションデザイン会社アソボット代表の伊藤 剛 さんとお送りすることばナイトと、
元大塚家具社長の大塚久美子さんの家具ナイトを交互にお送りしている知的探求番組です。
今回は伊藤さんのことばナイトですが、伊藤さん、6月に入りましたよ。
早いですね。もう1年が半分に来ちゃいましたね。
やっぱりジメジメしたシーズンですけれども、伊藤さんはこの冬の時期、お好きですか?
夏が好きなので、夏に行く前の最後の関門みたいな気持ちでいるところですかね。
ここを乗り切れば、もうワクワクが待ってるってことですか?
そういう、本当に梅雨明けを心待ちにしているみたいな。
そういうシーズンですね。
ちなみに、ちょっと話がガッと変わるんですけど、博多弁で白詩っていう方言がありまして、
これ雨の日限定で使うんですよ。
雨の日限定で?
意味としては、鬱陶しいや面倒くさいっていう意味なんですけど、ご存知でした?
いやいや、知らないです。
私もでも、福岡出身ですけど、あんまり使ったことはないんですよね。
ただ聞いたことはあるかなっていう感じで。
原さんが面倒くさいって、この言葉を言いたくなる瞬間って、どんな時なんですか?
面倒くさいですか?湯船に浸かる。
湯船に浸かる?
本当に面倒くさいです。
そうなんですか?
お風呂に入るのはいいんですけど、湯船に浸かるのが本当に面倒くさい。
疲れちゃうってことですか?暖かいのをずっといると。
たぶん、まず入れるまでに時間がかかるじゃないですか。
お風呂を溜めるってことですね。
もうお風呂入ろうってなった時に入りたいのに、そっからまた入れなきゃいけないっていうのと、
また入ったら入ったらちょっと長くなるしっていうので、
って言っても私あんま長く疲れないんで10分ぐらいしか疲れないんですけど、
本当にたぶん月に1回ぐらいしか入らないです。
あとはシャワー。
でも良くないらしくて、
あ、体にね。
もう本当にやっぱり血行を良くするためにも、むくみを取るためにも入った方がいいって散々マッサージの先生とかにも言われるんですよ。
自分の先生とかにも言われるのに、こんなに良いのはわかってるのに入れない。
なるほど。
入りましょう。
どうですか?伊藤さんは湯船疲る派ですか?
僕は入りますね。夜も朝も入ってます。
めんどくさくないですか?
めんどくさくないです。
そこで本読んだり、ネットフリックスでドラマ見たりする習慣があるので、
それが唯一スイッチをオフにするというか、仕事のスイッチをオフにする感じがあるので、もう習慣ですよね。
湯船に浸かって、ちなみにどのくらい浸かるんですか?
僕もそんなに長く入れないですけど、ドラマとか見始めちゃったら30分、40分、それぐらい経ってたりすることはありますね。
それいいかもしれない。結局私は全く湯船に浸かってないと何も知らないんですよ。
携帯も持ち込まないので、ただ無でいるんですよ。
だからたぶん暇なんですよね、入ってる間。
すごくマインドフルネスな時間帯。
なんか一応足を揉んでみようかなとかするんですけど、そんなのってもう3秒ぐらいで終わるじゃないですか。
じゃあ10秒それをやりましょう。
でも暇なんですよ。確かに何かをするっていうのは大事かもしれない。
そこでしかやれないことがあると、続きがしたくなったり、続きを読みたくなったりするんでいいんじゃないですか。
お風呂でしか読まない小説とか。
ほぼ朝晩、湯船で何かしてるってことですか?
もちろんもちろん。
ちょっとじゃあやってみます。
めんどくさがらずに。
ぜひおすすめします。
というわけで耳から鱗ナイト、伊藤たけしの言葉ナイトの第11回。
役割語の定義と例
耳で聞いて目から鱗の言葉の深い話をお楽しみください。
耳から鱗ナイト。
伊藤たけしの言葉ナイト。
伊藤さん、前回若者言葉についてお話ししてくださいましたが、今回はどんなテーマでしょうか。
今回はあまり聞き慣れないかもしれないんですけれども、役割語という言葉についてお話ししていきたいなと思います。
役割語、初めて聞きました。
役割語は金水さとしさんという大阪大学で教えられていた研究者の方がいて、その方の本がいくつか出てるんですね。
バーチャル日本語、役割語の謎という本だったりとか、金水先生が今日は定義していることにちょっとのっとってご紹介していきたいんですが、
役割語というのはある特定の言葉遣い、それは語彙だったり言い回しだったりイントネーションだったり、その言葉遣いを聞くとある特定の人物を思い浮かべることができる。
もしくはある特定の人物を提示されると、その人物がいかにも使いそうな言葉遣いを思い浮かべることができるというときに、その言葉遣いのことを役割語と呼ぶというふうに定義されていることですね。
その話し方とキャラクターって結構いろんな要素があるんですけど、さっき言ったように、例えば言葉の語尾みたいなところで言うと、
有名なところで言うとアニメのキャラクターとかで、ドラゴンボールの孫悟空がオラ悟空みたいな、自分のことをオラと呼ぶみたいな。
だからオラって聞くとその悟空を思い浮かべることができるとか、そういう語彙とか言い回しとかイントネーションみたいな話し方の話と、
人物像ってのはさっき言ったような性別も年齢とか、あとその人の職業、役職ポジションだったりとか出身地、それこそ方言もそうですけれども、
そういうものだったり、なんとなくその人の性格を感じさせる、こういったものの組み合わせをこの言葉のだけでキャラクター化していく、これを役割語というふうに言っています。
じゃあちょっとその延長で、原さんも幼少期から今までいろんなアニメを見たり漫画にも触れてきた世代じゃないかなと思いますけど、
原さんが好きな漫画アニメのキャラクターとか、そのキャラクターのよく喋っているセリフみたいなのなんかありますか?思い出深いもの。
それで言うと、名探偵コナンのコナンくんがよく言う、見た目は子供、頭脳は大人、その名は名探偵コナン!
なりきっていただきましたね。
この言葉は、結構幼少期に見た時も衝撃受けたんですよね。
本当にコナンぴったりの、コナンくんって実は本当は大人なんですけど、わけがあって体が小さくなっているので、そのフレーズ、チョイスもそうですし、
言い方もそうですけど、コナンくんにぴったりだなっていう賢い感じが。
なるほどね。
すごくインパクトあったセリフですね。
他にもありますか?
他には、これは結構いろんな場面で私も使ってるんですけど、スラムダンクのアンザイ先生が、
諦めたらそこで試合終了ですっていう、もう誰もが知ってる。
名セリフですよね。
あのセリフは本当にいろんなところで自分も使ってます。
人にも言いますし、自分にも言ってます。
なるほど。
心に響いてるんだ。本当に短いワードですけど。
確かにそうですよね。諦めたら試合終了だよと思って生きてこられたところは。
スラムダンクはちなみにあげたところでお好きでした。
そうですね。見てましたね。
ちょっとスラムダンクをほぼり下げると、やっぱり有名な2トップというかキャラクターに桜木花道主人公と、
あとはルカワ君。どっち派みたいなのが、リョウちゃんも含めてあったと思うんですけど、
例えば桜木花道のセリフで一番有名な一つは、天才ですからみたいな。
自分のことを天才ですから。
性格も出てますよね。
ハルコちゃんとかに言うみたいなこととか。
意外と桜木花道ってそういう、ちょっとオラオラ系というか悪いですけど、自分が好きなハルコちゃんとか安西先生とか、
時々デスマスショーで喋るんですね。天才ですから、大好きです、スポーツマンですからとか。
あと彼の名セリフで、これは多分監督に言うんですけど、
親父の栄光時代はいつだよ。全日本の時か。俺は今なんだよ。って怪我をして引っ込めさせられそうになるときに怪我をして出たいというセリフなんですけど、
彼は自分のことを俺っていうふうに表現している。
一方でルカワ君は、ご存知の通りツンデレキャラですけれども、
ドイツもこいつもよく喋るっていうセリフだったり、
いい仕事したぜ下手なりに、花道君に言うセリフだったり、
必死でついて後退しねえならよ、みたいな。
何を言いたいかというと、
どのセリフをどのキャラクターがどう喋るかによって、
多分今ルカワ君のいい仕事したぜ下手なりにっていうのは、
ルカワ君の花道に対するツンデレ感がすごい。
逆じゃ成立しないし、
ルカワ君は決して自分のことを天才ですから、みたいな言い方はしない。
そこの感じが花道らしいみたいな。
言葉だけで誰がどう喋ってるかっていうのが、
実は特定してるんですよね。
そういう意味ではさっきのコナン君も、
その名はみたいな言い回しみたいなところが、
さっき言ってた頭脳明晰感を感じさせるとか。
その名はって自分であまり言わないですもんね。
その辺の時代劇感みたいなのも、
非常にコナン君らしいんだと思うんですけど、
こうやって実は役割子っていうのは、
役割語クイズと応用
想像以上にキャラクターを肝付けてるんですよね。
今お伝えしてきたのはコナン君であれ、スラムダン君であれ、
超有名なものですけど、
実はもっと普通の人にもキャラクターを、
原さん自身もつけることができるんですね。
例えば今からちょっと役割子クイズみたいなものを、
金水先生が考えたものなんですけど、
したいなと思うんですが、
言うセリフは一つです。
私は知ってる愛のっていう言葉を、
それぞれのキャラクターに合わせて、
誰がどういう言い方をしてるかっていうのを、
当てはめしてほしいんですけど、
登場人物は5人です。
1人はいわゆる杖をついたおじいちゃん。
1人は買い物家具を持っている女性のお母さん的な人。
もう1人は金髪で筋肉質な力仕事が得意そうなお兄さん。
役割語の理解
もう1人は小学校低学年ぐらいの男の子。
もう1人はわりとドレッシーな服を着ているお姉さんがいた時に、
今から言っていますが、
例えば、俺が知っているぜだと、
後の人に当てはめる。
もう筋肉ムキムキの男性じゃないですか。
知ってるぜって感じしますよね。
じゃあ、わしが知っておるんじゃ。
おるんじゃですもんね。
おじいちゃんかな。
じゃあ、僕が知ってるのさ。
知ってるのさ。かわいい感じ。
その男の子ですかね。少年。
次は、わたくしが存じておりますわ。
ちょっとマダムな感じなので、ドレッシーな女性ですかね。
最後、わたしが知ってるわ。
主婦の買い物カゴを抱えた方ですかね。
これ実は正解はないんですけど、
おそらく、じゅっちゅう博みなさんに聞くと、
このセリフが入っている吹き出しを見た方がみんなしっくりがくるんですよね。
これは結構すごいことで、
別にわしが知っておるんじゃを、
小学生の子がしゃべっていても別にいいんですけど、
でも違和感がある。
そうですね。ちょっと語尾の部分で。
なので、なんとなくじゃがつくと、老人みたいに思っている。
シニアの人だと思っているんですけど、
実際じゃをつく人をどれくらい世の中で見るかというと、
意外と見なかったりもするんですよね。
うちの父親もそんなしゃべり方をしませんし、
これは実際にそういう話し方をしているとか、すべきということではなくて、
社会的にそういうふうにしゃべると、そういうふうに認識できる。
ということが役割語なんですね。
文学と役割語の影響
ある種のステレオタイプでもあります。
なので今日は、
なんで社会的にこの役割語というのが共有されているのか、
ということをもう少し掘り下げていきたいと思うんですけど、
一番端的に言うと、先ほど原さんが言ったように、
アニメとか漫画とか小説とか、昔で言うと歌舞伎とか、
フィクション、作品みたいなものを通して、
作家の人がキャラクターを分けていきたいわけですね。
その中で作品の影響によって、
そういうふうにしゃべる人がいるのかもしれないというふうに根付いていく。
逆輸入みたいなことによって、役割語が定着していくと言われています。
だからフィクション、ノンフィクション、フィクションってあると思うんですけど、
フィクションがあることによって、役割語がずっと世代を超えて、
受け継がれていっているという現実があるんですよね。
なので例えば、手塚治という漫画家がいたときに、
お茶の水博士、手塚治で出てくる。
そのお茶の水博士が出てくると、語尾に博士語って言って、
なんとかじゃみたいな言い方が定着していったりとか。
あとはもう教科書にも載るほど有名な小説家に、
夏目漱石がいると思うんですけど、彼の最も有名な小説のタイトルに、
我輩は猫である。
これ英語で訳すと、英語のタイトル名ご存知ですか?
知らないです。
I am a cat。
そうなりますよね。
普通にそのまま訳したら。
なんですけど、日本語で猫が我輩っていう、
これやっぱりキャラクターを作っていったわけですね。
ここに役割語っていうのは、本当にいろいろ発展してきているので、
いくつか今日種類をやりたいと思います。
一つはやっぱり、男性と女性っていうのを文字だけで、
言葉の語尾とかそういう言い回しだけで、
作家は表現をしていくわけですね。
なので、なんとなく男性っぽく感じる言葉、
女性っぽく感じる言葉っていうのは分けているんですけど、
例えば男っぽい言葉、男言葉っていうのは、
分かりやすく言うと、僕、俺、
あとなんとかだ、ぜ、さっきの語尾がぜとか、なんとかだぞとか、
おいやめろみたいな命令形みたいなものを、
なんとなく男言葉として感じているんですね。
これはルーツは江戸時代の調人言葉だったり、
あとは明治以降に書生語って言って、
学生たちのインテリの人たちが、
わりと言葉遣いをおしゃれに使おうって言った時に、
僕っていう言葉を、我輩とか、君みたいな言葉とかを、
おしゃれて使うっていうのは書生語って言ったんですが、
こういった言葉が、小説の中でより使われるようになって、
それで夏目漱石も、我輩は猫であると、
地域差と社会的役割
ちょっとインテリジェンスな猫を表現したと言われています。
ちなみに僕って言葉はもともと手紙の中の書き言葉で、
相手を立てるために、つまり僕って下僕とか下辺って意味なので、
相手を立てるために使ってた言葉なんですね。
それを話し言葉の中で使うと、ちょっとしゃれてるように、
漢語的なしゃべり方がおしゃれみたいになって、
当時書生言葉となってたんですけど、
だんだんそれが少年語に今なってますよね。
つまり、僕知ってるよっていうと、
ちょっと若い子供に聞こえる。
これも仮説ですが、
おそらく当時の親御さんが書生言葉、
さっき言ったどちらかというと東大とかに行っているような人たちが使ってた僕を、
子供にもしゃべってほしいみたいなところから、
少年に使わせていったんじゃないかみたいな、
それが少年語になっていったんじゃないかみたいな捉え方があったりするぐらい、
役割ごとにそうやって定着していった。
ちなみに一方で俺っていうのは、ちょっと粗悪だったり、
悪いイメージが今でもあると思うんですけど、
確かにそれによって俺俺詐欺みたいな、
僕僕では詐欺にならない。
ちょっと弱い感じになりますよね。
こういう言葉があります。
一方で女性言葉みたいなところで言うと、
私とか、あたいとか、
住み分けるときに使っていたりします。
例えば、あまり普段意識してないかもしれないですけど、
先ほど言ったやめろっていうのが男言葉って言いましたけど、
同じやめ、ストップっていうことを小説の中で女性がどう使っているかというと、
やめてというふうに使うことが多いんですね。
でもやめてとやめろって似てますけど、
実は全然違うニュアンスで、やめろは命令なんですね。
だから相手に指示している。
でもやめてはお願い。
確かにそうですね。
依頼なんですよね。
だから女性は実はこう、相手にお願いしなきゃいけなくて、
男性は命令することができるみたいなジェンダーの
ちょっとバイアス的なものも含まれたりしているっていうのがあったりします。
こんなふうに性差、性別一つこういうふうに分かれていたりとか、
あとは一番辛さも実感があるのは地域差みたいなものは、
まさに方言みたいなものがあると思うんですけど、
語尾をどうするかでその土地を表すと思うんですけど、
この番組は福岡のね、
もし原さんが福岡っぽいキャラクターを作るとしたら、
どういう語尾が福岡っぽいなっていう。
語尾ですか。
思いますか、福岡キャラを。
でもやっぱり都じゃないですか。
都。
徒党党とか、水党党とか。
ごめんなさい、水党党はどういう意味なんですか。
水党党は好きなん?みたいな疑問形が入ってますね。
徒党党も徒党党、これも方言か。
徒ってるの?っていう疑問形になります。
なるほどね。
じゃあ福岡っぽいキャラクターを作るとしたら、語尾に党をつけると。
あとは売もあるか。何とかしとる売とか。
でも多分今どれだけそれを水党党って話す人がいるかは別として、
これが多分漫画とか小説で使われることによって、
作家が福岡の人を書き分ける時に使っていくことによって、
30年後も残っていく。これが役割語の歴史というか。
性別とか年代だけじゃなくて地域でもそれぞれの役割があるんですね。
面白いですね。
同じ言葉でもその人の役割によって全然ニュアンス変わってくるっていうのはね。
なのでそれが強化されちゃうとステレオタイプになっちゃうので、
例えば黒人のスポーツ選手のインタビューの時に、
あえて俺っていう言葉を使っちゃったりとか、
そこをあまりにも差別的なことになりすぎてないかっていうのは、
やっぱりメディアとか言葉を扱う人も気をつけなきゃいけない部分でもあるっていうのが、
役割語から学べることかなと思います。
日本語は深いな。
今夜の伊藤たけしの言葉ナイトは役割語についてお話ししていただきました。
耳から。
たけしとちあきのまるまる話。
さてミニコーナー、たけしとちあきのまるまる話のお時間です。
このコーナーはいろんな場所を旅したり取材や研究してきた伊藤さんと、
私のとっておきのエピソードやこぼれ話をお話ししていただくコーナーです。
今回は伊藤さんの番でございます。
はい、そうですね。
今日なんか役割語みたいなことをお話ししたい。
ちょっとなんか自分の役割みたいなことで考えてたんですけど、
前にもお伝えしたように割と昔から旅が好きで海外に行くことが多かったんですけど、
海外に行った時しか感じないことの一つに、
やっぱり日本人としてとか、
日本人の役割みたいな勝手に自分の振る舞いが見られちゃうなとか、
その日本人だからみたいに思われたりとかすることって多かったなと思うんですけど、
そのうちのやっぱり一つに、
僕が2015年に仕事でネパールというアジアにある国に行ってたときのことなんですけど、
実は2015年の4月にネパールで80年ぶりに超大きな地震がありまして、
そこに僕もいたんですね。
だから初めて異国で被災者になって、
焚き出しとかを食べて帰ってきたっていう。
それは大丈夫だったんですけど、
2,3週間くらい飛行機も飛ばなくて帰ってこれなかったんですけど、
その時の話なんですけど、
すごい覚えているのが、
地震が起きたときに、
日本人ってすごいなと思うのは、
揺れたことを経験したことが何度もあるじゃないですか。
特に西洋の方で一度も揺れを経験したことがない旅人とかが一緒のゲストハウスに行って、
地震と防災の専門家
本当にタイタニックのようなパニック状態になるんですよね。
しかも1回目の揺れはみんな等しく驚くんですけど、
僕ら日本人は何を予測しているかというと、
余震が来るって分かっている。
その後にまた来るかも。
でもそれが余震があるって分かっていないので、
次から次に揺らされることにどんどん恐怖になっていくんですよね。
そこにいたとある外国人が、
僕が余震に対してすごく冷静というか落ち着いているのを見て、
もしかして日本人かって言われて、
要は311のニュースってやっぱり海外でもすごく話題になっていたので、
日本人は地震のスペシャリストだろうと。
これ今何が起きているのか解説してほしいみたいに言われて、
海外で余震がなぜ起こるかみたいな図に書いてですね。
僕自身も防災とかそういうことにも関心があって、
そういうことの取材をしたこともあったのもありまして、
余震が起こる構造みたいな図に書いてですね、
みんなに説明して、なるほどみたいな、
だからこういうことが起きているんだって、
みんなさんがすごい真剣に聞いてくれたみたいなことがあって、
あの時にもちろん間違ったことを教えちゃいけないんですけど、
一方で風評とかデマみたいなものもすごく広がっちゃうんですよね。
あと何か3分後にさっきの5倍の地震が起きるみたいなことを言いふらす人とかが出てきたりとか、
そういう時に当時の話ですけど、
日本人として期待されているみたいなことが、
防災みたいなことであったっていうのはすごく印象深かったかなと思って思い出しました。
なるほど。やっぱり周りの皆さんも経験者だからこそちょっと安心と言いますか。
当時聞く耳を持ってくれたみたいなことだったんですかね。
それはもうかなり日本人としての役割を果たしてますよね。
貴重な体験をいろんな意味でさせていただきました。
役割語と世代間の伝承
ということで、たけしとちえきのまるまる話のコーナーでした。
というわけで今週の耳からうろこないと伊藤たけしの言葉ないと。
伊藤さん、役割語についてお話ししていただきましたがいかがでしたか。
あと30分欲しかったですね。
もう役割語はたくさん面白い話があったんで。
そうなんですか。時間足りなかったですか。
そうですね。なのでちょっと最後に話し足りないネタで、
やっぱり今日ね地域の話とか性別の話しましたけど役割語ってすごいのは、
出会ったことない見たことない言葉も役割語として世代で受け継いでるんですね。
あのうちの今息子小学校6年生なんですけど、
この間一緒にですね温泉に行って扇風機の前で、
我々は宇宙人だってやってたんですけど。
どこで聞いたんだろうっていうか。
僕もそうですし原さんも誰も宇宙人とは出会ったことないんですけど、
未だに宇宙人というと我々は宇宙人だっていう。
これはやっぱりこう誰かが生み出した宇宙人語を、
これを聞くと宇宙人だと認識するっていう風に引き継いでいるので、
これからも何かその出会ったことがない役割も何か言葉として生まれていったら面白いなという例として
最後にご紹介したかったです。
すごいですね息子さんのところまで我々は何なんですかね確かに。
いやだからどこかでできた多分その映画とかのその漫画とかで使われてたことが、
ずっとそれを見たまた次の作家がそれを作品に使ってっていう。
そうかそうか。
誰も会ったことないのにっていうのがねやっぱり人間の面白いその想像力の豊かさですよね。
いやー本当に興味深かったです。
ありがとうございました。
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さて来週は元大塚家具社長で家具の伝道師大塚久美子さんの家具ナイトです。
家具にまつわる歴史やストーリーについて耳から鱗なお話をしていきます。
お楽しみに。
耳から鱗ナイト今夜のお相手は原地役と伊藤武史でした。
ではまた来週お耳にかかりましょう。
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