若手社員の凹凸
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、若手社員の凹凸についてお話ししたいと思います。
若手の育成をしていると、この人は営業はすごくできるんだけど、事務作業は平均ぐらいだな。
知識はちょっと弱いかな。
こういう得意・不得意の差を感じる場面が必ず出てきます。
一人の人の中にレベルの違う分野が共存している。
私はこれを凹凸と呼んでいます。
でも、実はこの凹凸をどう捉えるかで、育成の成果は大きく変わると思っています。
まず知っておきたいのは、人は一部分の評価に引っ張られるということです。
営業がすごくできる人がいると、きっと事務作業もできるはず、
理解力も高いはず、
思想できるはず、
こんな風にはず、で判断してしまうことが多々あります。
心理学ではこれを反応効果と言いますが、
この錯覚が育成の目をこもらせてしまうことがあります。
私自身管理職の経験の中で、
営業ができる若手に対して過剰に期待しすぎてしまったという経験があります。
でも実際には、書類作成は平均レベル、
知識理解は弱め、
このように凹凸があります。
だからこそ部分的に見ずに、その人全体の凹凸の形を理解することが大切です。
育成の考え方
次に育成の考え方です。
よく若手は強みを克服させるべきか、強みを伸ばすべきかという話が出てくると思います。
私は経験上、強みを伸ばす育成がいいと最終的には感じました。
理由はいくつかあります。
まず、強みは成果につながるのが早い。
成果が出ると若手は自信がつきます。
この自信が他の領域の学習意欲を引き上げてくれます。
逆に弱み克服は時間がかかります。
本人もつらいし、成果が出にくいから挫折しやすい。
もちろん弱みを放置していいわけではないですが、
弱みは平均レベルで良い。
平均までいけば大したもんだと私は考えていました。
それ以上を求めると、やはり若手もしんどくなってきますので、
逆に言うと追い込まれるような脅迫観念に囚われる人も出てくると思います。
ですので育成に関しては強みを伸ばす。
もう弱みに関しては平均レベルに達したらもう十分という考え方でいいと感じています。
若手の凹凸、強み、弱みをそのまま認めて育てると、
実は成長スピードが格段に上がるんじゃないかなというのは感じています。
人は得意な分野でののびのび動ける、楽しく動ける、
こののびのびが積極性や思想力につながる。
そして不思議なことに強みが成長すると弱みも自然と引き上げられます。
弱みが気にならなくなるという部分もあると思います。
だからこそ無理に凹凸をなくそうとしない。
凹凸のままでいい。
そのいびつさこそがその人の個性であり才能です。
若手育成で大切なのはその人を均一な板として見るのではなく、
凹凸を持ったままの姿で理解すること。
そして強みはどんどん伸ばす。
弱みは平均レベル行けば大したもんだ。
OK。
育成の重要性
それが最も人が伸びる育成だと私は考えています。
今日の話が明日からの関わりに少しでも役立てば嬉しいです。
最後までお聞きいただきありがとうございます。
それではさようなら。