職業病の背景
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は土曜日、今週の締めくくりとして、自分自身が最近気付いた職業病についてお話をしたいと思います。
私は現在、ユーデミーでキャリアに関する講座を配信しています。
ありがたいことに、そのうちの一つはユーデミービジネスにも指定をしていただいています。
先日、その講座の動画を見直していたときに、画面に表示された文字を読みながら話を聞いていると、自信がないように聞こえる表現がありました。
内容自体は自信があるんですけども、トーンや表現がそう伝わってこない。ちょっとショックを受けました。
なぜそうなるのかを振り返ってみて、私が長年働いてきた製薬業界での経験が影響しているのではないかと考えました。
それは臨床データの世界では、症例数の重さが信頼性を決めます。
症例1、Nイコール1と言われるんですけども、つまり一つの症例だけのデータでの話はあくまでも参考程度。
それがN30、N100、症例数が30例あるいは100例のように症例数が増えて初めて信頼できるデータというような形で扱われていました。
そうした考え方が私自身の話をするときの癖として、自分自身の経験に過ぎないN1だなというのが気持ちの中にあり、それが表現をオブラートに包むような、和らげるような表現になっていました。
結果的に自信がなさそうに聞こえているという状況でした。
そしてもう一つ私が感じたのは、私は14年以上マネージャーとして部下と仕事をしていました。
上司という立場になると断定的に話す場面が多くなります。
その経験の中でも、普通に断定して話をしたことが、かなりの圧力になっていたというような経験もあり、それが部下が意見を言いにくく感じてしまうというようなことがあるんじゃないかというのもあって、
そういう経験から断定的な言い方というのは避けるようになっていました。
この両面、製薬業界でのNイコール1の過小評価を断定を避ける癖、マネージャーとして断定しすぎる癖、
この2つが合わさって私自身の職業病になっていたというふうに考えました。
意識的な話し方の流れ
ではどうすればいいのでしょうか。
一つの結論として、断定、そして根拠を話をして選択肢を提案するという流れを意識することが大事じゃないかなというふうに考えました。
一番目に断定する、まず私はこう考えますと自分の立場を明確にします。
二番目に根拠を示す、例えば14年以上マネージャーをしてきて部下の育成や成果を導いた経験がある、製薬業界でNイコール1とNイコール30の違いを学んできたなど。
そして選択肢を示すというところで、正しい状況によっては別の方法もあります。
あなた自身のやり方に合わせて調整してくださいというような形の話し方です。
この流れを意識すれば聞き手に安心感を与えつつ、意見を言いやすい雰囲気も作れるのではないかというふうに考えました。
ここまで話してきましたけれども、今週のテーマとして流れはつながっています。
月曜日は仕事の価値は意識次第で変わる。
火曜日は日常業務を成長の場にする習慣。
水曜日は実行力が成果を生む。
木曜日は大谷翔平選手から学ぶ目的意識。
金曜日は知っているとできることは違う。
そして今日の職業病はまさに知っていることを実行できていなかった自分の癖の話です。
だからこそ気づけたことが大きな成長の第一歩になるのではないかと自分自身に期待をしています。
最後に皆さんへの問いかけです。
あなたには職業病がありますか?癖はありますか?
長く仕事をしていると無意識のうちに身につけた習慣や癖があると思います。
それは強みにもなることもあれば相手に誤解を与える弱みにもなる。
その癖に気づき意識して修正していくことが成長の大きな第一歩になります。
今日はユーデミーの講座を見直して気づいた自信なさそうに聞こえる話し方という職業病を例に話をしてきました。
制約業界で培ったNイコール1とNイコール30の見方、そして上司として断定しすぎる癖。
この二つが合わさって今の自分の表現スタイルに影響を与えていました。
この気づきはチャンスだと思っています。
皆さんもぜひ自分を振り返ってみてください。
そこに成長のヒントがあると思います。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございます。
それではさようなら。