メンターの役割
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日はメンター版第2章のラスト、5回目です。
テーマは失敗を行動につなげるサポートについてお話しします。
昨日は失敗や迷いを整える対話の大切さを紹介しました。
今日はその続きで、失敗をただ反省して終わらず、次の行動につなげるにはどう支援するかということを話していきたいと思います。
若手と対話していると、次は頑張ります、気をつけます、と前向きな言葉が出てくることがあります。
ただ、この段階で終わると、次に行動が変わらないことがあります。
なぜか、それは実行するためには何が必要かまで考えられていないからです。
私自身の経験でも決めたことを実行できる人と、決めたのに動けない人がいました。
この差は能力の差だけではありません。
実行するために必要なことを考えられるかどうか、ここが決定的に違うと思います。
例えば、行動を決めるときに、どんな準備が必要か、どこでつまづきそうか、先に誰に相談すべきか、どの順番ならスムーズか、
こうした視点を持てる人は自然と行動できます。
逆に、この一歩手前の思考が抜けると、どれだけ気持ちが前向きでも動けません。
だからこそ、メンターは実行のための考え方を一緒に整理する役割があります。
若手に大きな改善案を求めても実行率は上がりません。
だからこそ、小さくてすぐできる行動を一緒に決めることが大切です。
例えば、次同じ場面が来たらこの一言を言う。
訪問前に3分だけ整理してみる。
確認のタイミングを一つ早める。
メモを一つ増やしてみる。
こうしたミニアクションは成功しやすく自信につながります。
メンターが全て決めてしまうのは指示と同じです。
行動につなげたいなら、若手自身がこれならできると思える行動を選ぶことです。
私はマネージャーのとき、面談の最後に必ず
今日の話を踏まえて、まず何からやってみると聞くということをしていました。
若手が自分で言葉にした行動は実行率が上がります。
若手はメンターが見てくれている安心感で行動が変わります。
いいね、その一歩が大事だよ。
まずはそこからやってみよう。
やってみて、また状況を教えて。
この後押しの一言が若手の行動力につながります。
今日は第2章のまとめとして
失敗を行動につなげる支援についてお話ししました。
振り返りで終わらず次の一歩を一緒に描く。
行動のハードルは低く小さく。
実行できる人とできない人の差は考え方にある。
行動は若手自身の言葉で決めてもらう。
最後の一言が若手の背中を押す。
若手が一歩踏み出せるかどうかは
メンターの関わり方で変わります。
来週からは第3章として話を進めていきたいと思います。
今日のこの話が何かしら参考になれば嬉しいです。
最後までお聞きいただきありがとうございます。
それではさようなら。