段階別指導アプローチの重要性
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は第3章の2回目、段階別の指導アプローチと若手がつまずきやすいポイントについてお話しします。
昨日は電子書籍をどう理解し、どう現場で使うかという話をしました。
今日はその続きを、より実践的な視点で進めていきます。
まず、段階別アプローチという考え方です。若手は同じ若手という括りでも成長段階が全く違います。
初期、入社1、2年目であれば、右も左もわからず判断材料が少ない時期。
ここは手厚く寄り添うことが大切です。
何をすればいいかを言語化してあげる。
1日の動きを一緒に考える。
小さな成功体験を一緒に作る。
ここまではメンターが道を照らしてあげるイメージに近いです。
中期、3年目から5年目ぐらいになってくると、ある程度仕事がわかり、自分なりのパターンもできてくる時期です。
ここでは問いかけ型に切り替える必要があります。
今回はどう考えた?
次はどうする?
どこが迷った?
ここで問いかけが機能すると若手は一気に伸びます。
後期、それ以降、任せる割合を増やす段階です。
ただ、任せっぱなしではなく、必要な時にだけ軌道修正できる距離感が大事です。
ここまでの経験練習に関しては、ある程度の目安と考えて、
その自分の部下、後輩がどの段階かというのは判断しながら進めていただければと思います。
次に若手がつまずきやすい代表的なポイントについてお話しします。
大きく分けると3つあります。
1つ目、思考が浅く質問に答えられない。
これは私が若手指導で一番多く感じたポイントです。
質問をしても、うーんと考えが戻ってこなかったり、答えが返ってきても、そこ?と思うようなポイントだったりします。
実はこれは考えるための方がまだ育っていないという状態です。
私はこのタイプの若手と向き合うとき、まずどう思う?と聞いてみるところから始めました。
これは最初からではなく、いろいろ工夫する中で、これが一番いいかなというのでやりました。
ただ、返ってこないときにはもう一段下げて、まず事実はどうだった?
そのとき自分は何を感じた?という思考の材料集めの問いを投げかけていました。
この段階を飛ばしたまま問いかけても、若手は答えられません。
段階別アプローチが必要になる原因です。
2つ目、判断できず一歩目が出ない。
若手がつまずきやすいポイント
これは自信のなさが原因のことが多いです。
これでいいのかな?という思いが強く前に踏み出せません。
この場合、最初の一歩だけ一緒に作るという関わり方が効果的です。
最初の言葉掛け、最初の行動の組み立て、一日の流れの整理、
こうした入り口を整えるサポートが若手の背中を押してくれます。
3つ目、つまずいていることに本人が気づいていない。
これも非常に多いケースです。
本人はうまくいっているつもりでも、周囲と視点がずれているため成長が伸び悩むことがあります。
この時に大事なのは、指定ではなく事実ベースの対話です。
今日の振り返りでどこが良かった?
もう少し改善できそうなところは?
このような問いかけで気づくきっかけを与えます。
若手は段階が変わるごとに見える景色が変わり、必要な支援も大きく変わります。
初期、寄り添う。中期、問いかける。後期、任せる。
つまずきに関しては材料整理・気づき支援。一歩目作り。
メンターが今どの段階にいるかを見極めるだけで関わり方は劇的に変わります。
明日は第3章の3として、電子書籍の内容を定着させるための補足とまとめを話したいと思います。
今日のこの話が何かしら参考になれば嬉しいです。
最後までお聞きいただきありがとうございます。それではさようなら。