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スピーカー 2
名前は後からつければいい。山本達也のUntitled、ホストの山本達也です。
この番組は、まだ言葉に仕切れないアイデアや感覚、何かが立ち上がりそうなワクワクを手掛かりに、
あまざまなジャンルを影響しつつ、これからの社会の形を探っていくトークプログラムです。
本日の収録は、東京品川区の島津山スタジオからお届けします。
ということで、今回のUntitledですけれども、前週、先週に引き続いてですね、
ゲストをお招きしています。ゲストはグラフィックデザイナーのAYA IWAYAさんです。後半もよろしくお願いします。
スピーカー 1
はい、よろしくお願いします。
スピーカー 2
はい、ということで前編、色々とそのフィンランドのお話、
特にフィンランドのお話というよりは、AYAさんがフィンランドの芸術大学でデザインをお勉強されるに至るまで、
みたいなところを中心にお話を伺っていきました。後半はいよいよプロのグラフィックデザイナーとして、
色々活躍していく部分というか、その辺のところを中心に、
それからフィンランドの生活みたいなところっていうのも、ちょっとお話伺えたらなというふうに思っています。
さっき、ちょっと休憩の間に喋った、フィンランドの高校生、タバコいっぱい吸って、そんなことがあるんですか。
スピーカー 1
はい、2006年、2008年とか当時の話ですけれども、結構それはカルチャーショックとしてびっくりしました。
普通の日本の高校生だったので、それを先生たちが注意しない、止めたりしないっていうのもびっくりでした。
本当に高校生とはいえ、一人の大人として扱っていて、それがイリーガルであることは理解した上で吸っているならそれは自由だよということで、
下手したら一緒に吸い出すような、もちろん促したりしないですけど、やってるって感じで場に入ってくるような感じでしたね。
スピーカー 2
すごいですね。中学生は注意されると。これ面白いですよね。中学生はちゃんと、ずっとほっとくわけじゃなくて、中学までは注意し、高校だと大人になっていく。
まさに前半のところで特別な時間というか高校生の時間って子供から大人になるちょうど境目みたいな話でしたけど、
一応高校の先生も高校生をどちらかというと大人として扱おうとしているみたいな、そんなところなんですかね。
スピーカー 1
ミレイ 本当にオールという小さな田舎町というのもあると思いますし、私のいた音楽高校が特に規制率が高かったかもしれない。
美術大学もすごい規制率高くて、アルコールと。そういう分野なのかもしれないというのもあった上ではあるんですけど、
あとは逆に先生たちが目を光らせていないからこそ、日本でいうこっそり体育館裏ですいますみたいな、こっそりしめしめうまいうまくかみたいなのがないから、逆にあんまりアデクトしないですみたいな目もあるかもしれないですね。
スピーカー 2
たぶんそういうのはありそうですね。日本の高校生でいかに見つからずに悪いことするのかというのがちょっとゲーム感覚になっているのかよくわかんないけど、そういうカルチャーというのもありますよね、日本の場合はね。
たぶんそういうのも堂々とやると。しかもイリーガルだと、法律では禁じられてるってことをわかった上でやるみたいな。なるほど、そういう感じですか。それでお伺いしたいのは、フィンランドでいろんな持ちの仕事があって、そのうちのいっぱいある仕事のうちの一つにグラフィックデザインっていう仕事っていうのがあると思うんですけど、
基本的にフィンランドって、僕が前フィンランド遊びに行ったことがあって、そのときにものすごい税金高いなって当然話とかが出るじゃないですか、日本でも福祉国家がとかってよく出てくるんですけど、そうすると結局職業選択のときにどっちみち税金で持っていかれるとなると、
給料が高い仕事を少しでも追い求めるっていうところがやっぱりフィンランドもあるのかどうかって、つまりそれでいっぱい手に残らないんだったら、だったらもう自分が本当にやりたい仕事に集中したほうがいいっていうか、お金のためにやりたくもないことを追求するっていうよりは、むしろ交換税、交換税じゃないか、交税率みたいなところがそういう人の職業選択感にも影響してそういう感じもするんですけど、
その辺ってどうなんですか、実際のところは。
スピーカー 1
はい、実際あると思います。本当におっしゃる通りで、標準税率が24%っていう驚きの高さで、これ食品だったりっていうのは10%に下げられたりとか、少しそういうアレンジはあるんですけれども、でなるとやっぱり本当に人間の差がと言いますか、いっぱい働いてもどうせ税金で大きく持っていかれるとなれば、
やっぱりお金のためにっていうよりは、自分のワクワクとか憧れとかを、何だろうな、袖を原動力に仕事を探すっていうふうになるのはすごく当たり前な流れだと思います。
で、実際そう、周りは、自分の周りというのは芸大を出る子たちなので、特にそういう意識が強かったとは思うんですけど。で、本当にその高い税金っていうのは無料の大学教育だったり、充実したいろんな教育も出してるし、育児の休暇制度だったり、失業保険だったりっていうのに使われていて、
社会の根幹を支えてるんですけど、その失業手当もすごく厚いので、仕事しなくても生きていけ、最低限、全然豊かに生きていけちゃうっていうのが、最近その近年の社会問題にもなってるぐらいで。
スピーカー 2
なるほど。ちなみにそうですよね、フィンランドとかヨーロッパの国って結構、大学が無料で行けるみたいな国っていくつかあって、フィンランドももちろんそうなんですけど、これインターナショナルスチューデントの場合は、どんな感じの授業料設定になるんですか。
スピーカー 1
これは、2012年までは無料だったんですね。それからだんだん大学によって制度が変わってきて、最初はEU外からは徴収しようと。で、今は多分日本人で院に行っていると、院は優勝だと思うんですね。
これが学試はどうかってなると、フィンランドはできないと大学4年生入れないので、おそらく入っている人がいないので、どうなっているかちょっとわからないんですけど、おそらく4年生大学に入るなら、フィンランド人と同等に無償なのではないかと思ってます。
で、私は無償で受けさせていただいて、なんなら奨学金みたいなものも出たりとか、家賃手当てがあったりとかあります。
スピーカー 2
すごい。そうするとだから、いろいろ恩返ししなきゃって気になりますね、やっぱりね。
はい、もう本当にこの国に、この国のためのがより良くなるようなことの一条を絶対見直らなきゃいけないというふうに思って、当時も思っていましたし、今でも思っていて。もうね、日本で美大出るっていうと結構高いですよね。
そうですね。多分、学費の設定が、いわゆる普通の文系の大学よりもちょっと高めに設定されていたりとか、あとはやっぱり、なんかいろんな制作物のプロジェクトとかあるから、その画材だとかいろんなそういうお金もかかりますよね。
なので、結構その年間にしてみたら、それなりのお金がかかるでしょうし、いきたい美大や芸大に行くぞってなったところが、一人暮らししなきゃいけないようなね、実家を離れるようなところだとリビングコストもかかってきますからね。だからトータルで見ると結構なお金になっちゃうんじゃないですかね。
スピーカー 1
そうですね。そういう意味ではフィンランドの学生はすごく本当に恵まれていて、その学費を払うためにアルバイト大変かけもってみたいなのはないので。そういうのもあって多分、おそらくその大学の在籍年数みたいなのがすごく平均が長くて、4年生ですけど4年で卒業する人って結構多分半分以下ぐらいなんじゃないかなと思うほどに、
みなさん留年?老人?留年されますね。大学10年目みたいな子もいたりします。
可能なんですね。 10年、そうですね。マックス上限はどこかで来ると思うんですけど、その学生っていう身分でフィンランドの社会に身を置いていると、かなりいろんなところで優遇されて保険、医療費だったりとか免除があったりするので。
そうなんですね。その時大学は寮みたいなところに住まれたんですか? はい、最初のところは寮でした。途中で在学中から仕事を少しずつするようになっていて、途中からヘルシンキに引っ越して、そこはシェアアパートメントみたいな感じで、フィンランド人の女の子と一緒に住んでました。
スピーカー 2
なんかフィンランドもちろんその仕事の話もそうなんですけど、ヘルシンキ住まいとかっていう首都で、僕はヘルシンキと調べたら多分これ行ったのはトゥルクってところですね。なんかその辺車でずっと移動しながら見て回って、どっちもすごく印象に残ってますけど、ヘルシンキもなんか町のサイズ感とかが僕は
松本に移住するんですけど、松本に移住するときに松本の街を歩いて思い出したのがヘルシンキだったんです、なんか実は。なんかそのサイズ感っていうのが、あのウォーキングディスタンスで行ける範囲内に、
かあまあちょっと公共交通機関使って行ったくらいのところで、なんかあらゆるものが完結していたり、でなんかファーマーズマーケットみたいな港のところにこう立ってて、でなんかマリメッコの本店になるのかわかんないですけど、なんか路面店みたいなあそこがあって、日曜日とかも潔木くらいにもうみんな店閉めるし。
で、あの美術館もあって、美術館行って、でその夏だったので多分すごくいい時期で、太陽の感じとか青空の感じとか。
スピーカー 1
そのヘルシンキ本当に気持ちいいですよね。
スピーカー 2
キノコとかがなんかどさーっと売られてて、この豊かさっていうんですか、森の幸の豊かさとか、なんかそれをすごく感じたのがヘルシンキの街だったんですけど。
スピーカー 1
いい経験していただいて本当に嬉しいです。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 1
本当に天国だって言われますもんね。意外と海の幸も豊富だったりしますね。バルト海の神獣って言われるような港があって。
スピーカー 2
そうですよね。それでなんかね、港のところの写真って今でも持ってるんですけど、結構みんな自転車に乗ってる。
スピーカー 1
自転車文化。デンマーク、コペンハーゲンもそうですけど、自転車文化はありますね、今。この数年でもっと加速したと思います。道が整備されて。
私がいた頃は結構石畳のヨーロッパ特有の道がまだまだ多くて、自転車だとちょっと危ないなって思ったりもしてたんですけど、最近では昔使われていた列車のレールのところを埋め立てて自転車用の道をチューブで作ってしまったりとか。いいですよね。
スピーカー 2
あとなんかね、思い出に残っているのは、車で多分ちょっとだけ郊外に行ったような気がするんですけど、なんかアラビアのアウトレット的なっていうか、売ってる店があってそこに。
スピーカー 1
いやおそらくイッタラ村だと思います。フィナンドを代表するガラスメーカーのイッタラ、アラビアと合併してるんですけど、そこはもともとイッタラ村というところで始まっていて、そこは本当に絵本に出てくるような小さな村で、皆さんすごくミニマムな生活をされていて、いい雰囲気があるんですよね、独特の。
なので、きっと私が誰か日本から来る友人を招待するっていう立場だとしたら、そこに連れて行くと思います。
スピーカー 2
とりあえずそうか。じゃあいい経験をさせてもらったんだなと思います。さっき前半のところでも少し出てきたんですけど、森の固定児文化みたいなところもあって、やっぱりフィンランド、僕は割と社会のことに関心があって、いろいろ研究したりとかもするんですけど、森の話は必ずフィンランドだと出てきて、
いわゆる森の中にみんなが入っていい権利みたいなのがあるとか、この辺っていうのはどんな感じなのかちょっと教えてもらってもいいですか。
スピーカー 1
はい。今おっしゃっていただいたのが、Every Man's Rightっていう日本語でどこの自然共受権っていう法律のことだと思うんですけれども、森はみんなのものっていうことで、誰でもどこの森も入っていいっていうのがありますね。
これが本当に個人所有の森だったりしても、勝手に入って短期だったらキャンプもしてよくて、ブルーベリーとかキノコとか自由に積んでよくて、湖は泳いだり釣り押しとか何でもしていいっていう、それが保障されてるのがあります。
そのムーミンっていう物語の作者もフィンナノ人であるんですけど、その中に出てくるスナフキンっていうキャラクターも森から森を渡り歩いて好きにキャンプしてるんですね。それが本当に現代にスナフキンがいたとしても同じように彼は生活してるだろうっていうジョークがあるぐらい、本当に自由に過ごせるようになって。
スピーカー 2
面白い、面白いというか、そうなってくると、所有するっていうことってそんなに価値がないかもしれないですね。
スピーカー 1
そうですよね、所有とはってなりますよね。ただ本当にその国土のね、さっき申し上げた70%が森っていうことで、もう多分溢れ、一人では使い切れ。
スピーカー 2
人口の割に溢れてるって感じですよね。
スピーカー 1
エブリウェアなので、もうなんだろうな、本当に日常生活に溶け込んでいて、自然に行く、例えばハイクするとか山どこか行くっていうのが特別行事ではなくて、日本人っていうところの何だろう、スーパーに行くとは言わないけれども、ちょっとそこまでみたいな感覚。
スピーカー 2
それかちょっと湖で釣りしてみたりとか、なんかブルーベリー摘みに行ったりとか、森の中でちょっと散歩してくるみたいな。
スピーカー 2
あとフィンランドって言うとすぐ皆さんサウナの話もされるんですけど、サウナとの付き合い方とかっていうのはどんな感じなんですか。
スピーカー 1
これは本当に面白くて、サウナということはつまり水辺に近い環境っていうのも結構大事なんですよね。なのでだいたい湖の近くだったり森の近くに立てるようになっていて、そのサウナも実は厳密に言うといろんな種類があって、煙サウナ、スモークサウナみたいに言われるものだったり、あと薪ストーブでつけるものと電気ストーブでつけるものとかあるんですけど、
そうですね、サウナの普及率確かすごく高くて、日本でバスタブがない家っていうと少ないじゃないですか、そういうイメージですね。サウナがない、持ってない人もいるにはいる。バスタブがない、お風呂がない日本の人もいる。けどほぼだいたいみんなあるっていう状態。
だから2人に1つ公共サウナがあるみたいな紹介のされ方を日本の番組でされてたと思います。最近。
スピーカー 2
えー本当ですか、フィンランドの紹介ということで。
スピーカー 1
2つに1つって、2人に1つとんでもない普及率だと思うんですけど。
スピーカー 2
なるほど、そっかそっか。そこも森が当たり前なのもそうだし、日本人にお風呂入ったのってお風呂入るのは当たり前みたいな感じで、サウナ入るのも当たり前っていうか、そういう感覚なんですね。
なるほどね。
スピーカー 1
そうですね、すごく100年とかちょっと前はサウナで人は出産したって言われてるそうで、本当に神聖なものとして。
スピーカー 2
そういう神聖な感じもあるわけですかね、サウナ。水とかそういうのあるんですかね、何かをこう、サウナ何求めてるんだろうみんなって何かをこう出す。
スピーカー 1
浄化。
浄化するんですかね、そこって。
でも日本のバスタブと近いと思います。
スピーカー 2
まあ日本もそうですよね。
スピーカー 1
リラックスして汗をかいて、1人の実感ですね。あと家族で入ることもありますけど。
でも家族の家庭にあるサウナもちょっと時間ずらして今お兄ちゃん入ってるよとか、1人で入ることと半々ぐらいですかね、友人を招いて友人と入るもありますけど。
スピーカー 2
なるほどね、そういう感じなんですね。
スピーカー 1
あとパブリックサウナってなると、布一枚ぐらいは履けて入って。
スピーカー 2
最近何か日本でもね、日本でもってちょっとサウナから離れちゃうんですけど、クマに襲われるってすごくいっぱい何かあるじゃないですか。
フィンランドの人がそうやって割と自然の中にいっぱい入っていく中で、気をつけなきゃいけない危なさって何かあるんですか。
スピーカー 1
クマはいます。
クマはいる。
けどそんなに人を襲ったみたいな事件は聞かなかったと思っていて、やっぱり住み分けはちゃんと自然を熟知してるからこそ、そういう説をわきまえている。
説をわきまえてないから襲われたってわけでもないですけど、ちゃんとうまいこと分かれてるのかなというのを思うので、
鉢に刺されたとか、ヘビがいましたとかそういうのはあると思うんですけど、毒キノコとかちゃんと知っておこうね、だったりとか。
でも本当にそうですね、クマ、そうですね、あんまり。
スピーカー 2
日本も僕今新州に住んでるんですけど、キノコを見分けられるおじいちゃんがとかいっぱいいて、キノコの見極めって結構大切じゃないですか。
フィンランドの人もそういうなんか食べていいやつ、これだめだよってやつの見極めは割とみんなできるんですか。
スピーカー 1
大体みんな知ってます。ベリーも本当にたくさんの種類のベリーがフィンランドには生息してるんですけど、これはリンゴンベリーだねとか、これは沼地にしかない貴重なラッカだよとか。
高校時代に友人から黄色いベリーがあるんですけど、ラッカっていう、これは日本語だとフォロムイチゴ、クラウドベリーか、クラウドベリーって言うんですけど、もらって一パック冷凍で。
で、ホームファン、フォーストファミリーのところに帰ったらこんな貴重なものをもらっちゃったの。驚かれるみたいな。人への好意を示す方法として積んできているベリーをあげるみたいなものがあったりとか。
スピーカー 2
なんかちょっと素敵なエピソードですね、そういうのね。そうなんですね。 ピコリ なんかそれぐらいみんなこう、なんだろうな、スキルとしてみんな持ってるという、ベリーを見ただけでどこでどれってどんなもので、味で何に使うと良くてとか、知ってるっていう感覚ですね。大体みんな誰でも。
アヤさんも詳しくなっていったんですか? ピコリ いやそれがフィンランド語ではわかるんですけど、今みたいにそれは日本語でカタカナでなんだっけみたいのは、ちょっとこういうふうにかんでみないとわからなくて、はいっていう感じで。 でも見てこれは食べていいやつとか食べちゃいけないとかそういうのは。 ピコリ あ、それはわかります。見ればフィンランド語だとなんていう名前で、これはなんか鹿肉と合うとか、これは食べれるとか。
スピーカー 2
なるほど。なんかその辺のやっぱりこう、僕も多分食いしん坊なんだと思うんですけど、食文化もすごい興味あるんですけど、フィンランドの人たちってどういう感じでこう食べ物とか、東京とかもなんかすごいなんかグルメな感じじゃないですか、日本とかって世界的にもすごいじゃないですか、そういう感じでやらせると多分シンプルなんだろうなと思いつつ、その食べるとか味とかそういうことに関してどうなんですか?
スピーカー 1
ピコリ もう食文化に関しては本当に目と、もうダメで語ることは何にもないです。何にもないです。 何食べるんですか? ピコリ いやいやもうジャガイモですね。ジャガイモと肉以上って感じで。ヨーロッパでよくイギリスのご飯がまずいって言うじゃないですか。そのイギリス人がフィンランド料理でもうびっくりしたっていうようなジョークがあるぐらい。
ピコリ あの本当に何のトンチャクもないと思ってます。 ただ最近はちょっとそのデンマークとかは本当緊張そうなんですけど、そのオシャレなミシュランみたいな料理がちょっとずつこう普及というか、スポットライトが当たるような感じの動きがあったりして、
ヘルシンキーではポツポツと本当に美味しい魔法のような、技術のような料理を出すようなお店があったりもしてます。 へえ。じゃあなんか。 ピコリ でも基本一般的な、一般家庭で食べてるものはお湯でのびるヌードル、袋麺みたいなのとチキンとか、マッシュポテトと何か。
ピコリ ただサーモンはみんな好きで食べていて、サーモンにディル、ハーブを乗せたりとか、サーモンスープ、ロヒケイトって言うんですけど、スープとかっていうのはありますが、素材をそのまま持ってそのまま食べるみたいなのですかね。じゃあ人参を煮て食べるとか、ベリーをそのまま洗って食べるとか。
スピーカー 2
製鮮食料品とか買いに行って、フレッシュで美味しいみたいなものとか、なんかこの時期これ楽しみにしてるみたいなのって、それはあやさん個人的にでもいいんですけど、なんかあるんですか、これは美味しいなみたいな。
スピーカー 1
ピコリ 確かに夏は本当にいろんなものが味覚が楽しいですよね、メニューも。ベリーがあったり、サヤエンドウみたいなのがあったり、ビーツがあったり、あとビーラッカって言われる焼き物たちですね、パイみたいなものだったりとか。
ピコリ え、なんだろう、でも本当学生の頃、自分も貧乏だったので、なんかバナナとか買って食べたりとか、人参買って食べたりとか、自炊もあんまりあれでしたけど。
スピーカー 2
お米って恋しくなったりしないんですか。
スピーカー 1
ピコリ お米はなんかジャスミン米が売ってたので、そういうのを。
スピーカー 2
ちょっと長いやつですよね。
スピーカー 1
ピコリ はい、炊いて食べてましたね。
スピーカー 2
日本のこうスティッキライスみたいなのないですか、短いやつ。
スピーカー 1
ピコリ あ、なんか日本館みたいなジャパニーズストアみたいなのいくとあるんですけど、高くて、日本から送ってもらったりも時々してましたけど、そんなになんかこだわりがなかったので、強引に言っては強引に従いじゃないですけど、フィンランドの身の前って手に入る食材で食べてました。
スピーカー 2
観光旅行とかに行って、行くと現地料理食べたいみたいな人っていて、フィンランド料理レストランとかフィンランド料理定食屋とかそういうのないんですか。
スピーカー 1
ピコリ 一応あるにはあって、それがそのトナカイ肉だったりとかなんですけど、フィンランドで日本の企業の方たちをアテンドするみたいな仕事をしてた時があって、困りました本当に。
行く場所がない。
ピコリ どれだけお金を積んだとしても、そんな喜ばせられる美味しいレストランがあるんだろうかっていう。困りましたね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
ピコリ ラップランドとか行けば観光に特化してるので、美味しいトナカイ肉の料理とかあると思うんですけど、ヘルシンキだと本当に乙母しくって、私はその時知らなくて、苦労しましたが。
ピコリ フィンランドってまだ独立して100年ちょっとなんですよね。2017年にやっと100周年。それまで本当にスウェーデンとか大国に挟まれて、影響下にあったので、ロシア料理とかスウェーデン料理みたいなのがあって、ポトフみたいな鍋料理とですね。
スピーカー 2
なるほど。僕ヘルシンキ行った時何覚えてるかな。多分なんかパブみたいなところに行って、なんかビールみたいなの飲んだのと。
スピーカー 1
ピコリ ピザとケバブとビールと。
スピーカー 2
あとは僕の日本人なんですけど女性で、旦那さんがフィンランド人で、その人のお家に招いてもらって、ちょっとした夏だったのでバーベキューっぽい感じのことを家庭でやって、
それもすごくいい、ある意味の日常風景みたいなことを楽しんだのと、あとは前もちょっとお目にかかったとき言ったんですけどちょうどマリメッコとかに行くとザリガニの季節で、ザリガニのものがあって、
フィンランド人の旦那さんっていうのが僕がトルクの方とか行くんだよって言ったら、いや実はそっちの方出身でねって話になって、家族で毎年のようにこのザリガニの時期に行ったレストランがあるから予約取れるか聞いてくれて、
スピーカー 1
事件だなというふうに。
スピーカー 2
なるほどなるほど。さっき大学の話で、大学の途中から仕事もし始めるようになってね、ヘルシーエンキに住むようになってということなんですけど、フィンランドでもちろんデザイン勉強して、その後もやっぱりフィンランドで自分は勝負したいっていうふうに思ったんですが、それがどんな感じで仕事をもらえるようになってっていうか、その後を展開していくキャリアみたいなところっていうのはどんな感じになっていくんですか。
スピーカー 1
茨木 はい、ありがとうございます。そうですね、在学中からちょっとアルバイトみたいな感じでフリーランスというかこういうんですけど、フリーで仕事を始めるようになって、最初は教授のお願いだったりとかそういうところからあったんですけど、天気が訪れるんですね。
そこ、それがそのマリメッコの芸術総監督をされていたサムユシコスキさんという人が独立して立ち上げたブランドのディレクターに、クリエイティブディレクターみたいなところを任せてもらうんです。
で、そのお話が来て、サムユシコスキさんの卒業後が、自分が行っていた二つ目に受けた第一部だった大学でっていう縁も多少あったと思うんですけど、それでその仕事が、そこで彼のブランドのためのビジュアルアイデンティティを作り、
そのブランドブックを作り、その仕事が前回の冒頭で話したフィンランドの国際賞というか、ベストオブザイヤーに選ばれる大賞になったんです。
スピーカー 2
え、その彼はどうやってアヤさん見つけるんですか、それ。
たまたま自分の卒業の後輩っちゃ後輩じゃないですか。
スピーカー 1
学部が違うので全く年代も違うんですけど、彼も日本という文化が好きだったっていうのもあって、確かこういう面白い人がいるよって感じで話してもらってだったのかなと。
スピーカー 2
それで思い切ってそのまま。
スピーカー 1
最初は、はい。最初はすごいもっと小さいお仕事、単発のルックブック、パンフレットみたいなもの、季節、シーズンだったと思うんですけど、それで何回かそういう単発のお仕事を任せていただいてるうちに、
気に入ってもらえて、じゃあそのビジュアルアイデンティティロボだったりとか、もう全部ですね、名刺からウェブサイトから放送紙とかパッケージとかショッパーとかのラインを作らせて任せてもらっているようになって、はい。
スピーカー 2
なんか自分の中で何が良かったのかって、すごい難しい感じがするけど、それはさっきの高校まで日本で育ってるっていうところとか、日本的感覚も入ってるのか、なんか日本人として勝負してることの不利なところも多分あるような気もするし、逆にそれが有利なところもあるのかもしれないし、
その辺なんかフィンランドの中でプロフェッショナルとしてやっていくっていう時の日本性っていうか日本部分っていうのはどんなふうに採用してる感じなんですか。
スピーカー 1
あ、もうかなりそれはあると思っています。その日本の、結構日本とフィンランドって物理的にも近いんですけど、文化的にも近いと思っていて、その自分が日本で培った日本人としてのアイデンティティの中にある価値観もっていうものとフィンランドのものがリンクしやすいというか、リンクしやすい上にでもやっぱり別のものなので惹かれ合うみたいなところがあると思っていて、
フィンランドのサム・ヨシコスキさんは私の中にあったジャパン、日本らしさみたいなものをすごく好んでくれたんだと思うんです。だから、最初に話が来た時に、もし私の国籍とか地位だけが日本人だったりとかして、フィンランド人だったらこうはなってないと思っていて、
で、それは日本らしさって何かなっていうと、私なりの解釈なんですけど、結構シンプルっていうところと違うエンプティネスみたいなところを大事にするっていうのがあると思いまして、
これは余白なんですけど、余白の使い方みたいなところが独特で、和室みたいなもの、和室の中に茶器が一つみたいなコントラスト、和びさびみたいなところと、でもフィンランドの感覚ともちょっとに近しいものがあるような気がしていて、
フィンランドもレイアウトなんかで言うと、空白余白を大事にしたレイアウトが好まれるんですけど、そこに、だからこそデコラティブなフォントが合う。日本のシンプルな和室の中にすごく派手な和装の着物の方が佇むと、すごく画面が映えるみたいな。
そういう環境への共通の意識みたいなものが一緒、近しいというか、同じ延長、同じところに立ってるみたいな意識があって、それを彼は、サムさんは私の中で面白いと思ってくれたのかなと思うし、
で、私がそういう感覚を持ちながらでも、技術的なところはフィンランドで学んでるので、ただ日本人のデザイナーとも違う手の動かし方をしたのかなと思うんですけど、ちょっと難しいんですけど。
スピーカー 2
しようとか、フィンランドが求めているものはフィンランドでトレーニング受けてるから、そのやり方と仕事のやり方、フォーマットとかいろんなテクニックも含めて、その共通するものは持っときながら、でもそこに多分フィンランドの人だけで持ち得なかった何かをプラスできてて、そこが多分なんか面白さみたいな。
で、これが完全にじゃあ日本のデザイナーとかで持ってきちゃうと、なんかその共通する言語的なところとか仕事のやり方なのかもしれないけど、なんかそういうものがないともしかしたら難しかったのかもしれないって思うと、やっぱ学んだことが良かったんですかね、フィンランドでね。
スピーカー 1
はい、そういうふうに思います。今でもABCとかアルファベットの扱いとかは、おそらく結構自信を持って上手にできてると思うんですけど、逆に漢字とかひらがなは苦手意識があったりします。それは学んでないので。
スピーカー 2
そういうようなことで賞もいただいてっていうか賞を得るっていうようなことをして、賞を得るとやっぱりなんか変わるんですか、周りの目も変わるとか。
スピーカー 1
はい、すごくその賞を取ったのが外国人だったっていうのと、その時同時に出版物部門、16個ぐらい部門があるんですけど、その出版物部門でもブランドブックが銀賞を受賞するんですね。なのでダブル受賞した。しかも在学中の若者だったっていうので、ちょっと注目していただいたようで。
で、その後自分の就職とかもすごく有利に、すごくスムーズになったりとか。
取材とかそういうのなんかいろいろあるんですか。
スピーカー 2
なんかデザインそのものの反響とかっていうのもいただいたりはしたんですか。
スピーカー 1
たかちん はい、そうですね。テーマをフィンランドで暮らすこと、育つことっていうのにテーマを、反響は本当にすごくいいものをいただいていて、社会保険庁からもすごくよかったっていうふうにもらっているし、実際に肌感覚でもいろんな人からフィードバックもらってるんですけど、
どんなイラストを描いたかとちょっと説明させていただきますと、フィンランドで育つっていうのはどういうことだろうっていうのをコンセプトの今回に据えて、フィンランドで育つっていうのはつまり自然の中で育つことだろうっていうふうに解釈したので、
4面しか、箱なので4面あるんですけど、その4面を使ってフィンランドの四季、春夏秋冬を描いて、そこに生きる動物たちですね、を描いたんで、熊の親子だったり、ウサギの足跡、雪に残るウサギの足跡だったり、
白鳥たちの集団で子育てをしている白鳥だったりとか、一人親で見ているリスだったりとか、いろんなその家族の多様性みたいなのも反映させながら、そういう自然の中で生きるいろんな家族の形を描いて、蓋にはその短い一生時間を享受するフィンランド人の喜びみたいな意味で太陽をバーッと描きまして、
箱を開けると自然があるみたいな感じでしたんですけど、そのやっぱり箱があって赤ちゃんが育っていく中で、まあ目に入ると思うんですね赤ちゃんの、でなんかこの優しい色はどんな季節なのかなとか、そういうふうになんかこう感性をくすぐったりとかできたらいいなと思って、できるだけ鮮やかな色を使うようにして、はい。
スピーカー 2
いやーすごいなんかちょっともう涙出そうなくらい、なんかいい話だなって思って、フィンランドで生きることは自然とともに生きるっていうか、そしてその式があって、だからやっぱりこう自然とデザインやっぱりその意味でもそのコンセプトとしても非常になんか今回のこの育児パッケージでは生きたって感じですね。
それかなりそのコンセプト練るときにすっと降りてきたんですか、それとも結構なんか大変だったんですかね。
スピーカー 1
もうちょっとそうですね、でもその時は自分もその自分が数年後にまさか母になると思ってないので、なんかこう子育てどんなだろうっていうのをすごい考えながら周りの子供がいる友人に話を聞きながらねっていましたね。
だからできるだけデジタルのデバイスを使いたくなくて、手書きのタッチを残したいと思って手で書いてました。
スピーカー 2
なるほど、そうなんですね。そっかそっか、それでまあいろいろこうフィンランドでの活躍いろいろあったと思うんですけど、他になんかフィンランドで印象に残ってるお仕事とかってなんかあったりするんですか。日々のなんか就職してからのことっていうのはまあなんか自分の中でもいろいろ印象に残ってるっていうかそういうのあるんですか。
スピーカー 1
そうですね、プロフィールで書いた時に大きい目を引くみたいな意味で言うと、そのもう言った通りのもの大きなプロジェクトはそういうぐらいなんですけど、日本からの依頼もちょっとずくず増えていて、日本の企業さんとかですね。
で、それでこう一緒にプロジェクトしていくと、日本人の方が私の仕事を見ると、やっぱりフィンランドらしい色使いですねって言われるんですけど、逆でフィンランドで私の仕事を見ると日本っぽいねって言われることがあったりして、それは面白いなと思いながらいろんな仕事をしていました。
スピーカー 2
そういうの言われるのが嫌なもんなんですか?そういうもんだなって思うんですか?
スピーカー 1
興味深いなとだけ受け取ってました。自分では日本らしさを狙ってやろうとかそういうのはないんですけど、どこかにやっぱりジブリみたいな世界だねとか、北欧デザインらしいねとか、よく言われ、今も言われますね。
スピーカー 2
なるほどね。今はそんなあれで日本に拠点を移されてるっていうことなんですけども、今度逆に日本で仕事をするってなった時の何か違いみたいなのがあるのか、その日本のグラフィックデザインっていうものとフィンランドと両方知ってる人から見ると、どんなふうに今見えるんですか?日本の仕事とか。
スピーカー 1
そうですね。やっぱり日本の、日本の、なんだろう、本当に一概に言えないなって本当に思っていて、日本はもっとさらに人口も多いから、その分競争も過酷だったりして、ただ、もともと向こうにいる時も日本のクライアントもいて、フィンランドのクライアントもいてっていう状態だったのが、今も変わらないので、
そういう意味では、まず拠点を移したことによる変化はあまりなくて、
そうですね。2つの共通点、何ですかね。けど、だから、自分の仕事をする上でのスタンスみたいなのは変わっていなくて、日本にいるから日本っぽいものとかフィンランドっぽいものは全く意識がなくて、
はい。それが上手いことに、上手いこと自分の中で融合してるとしたら、それはもう本当に嬉しいことですし、私がフィンランドまで行ってデザインを学んだ意味があったなっていうふうに思うので、ですかね。
スピーカー 2
この前何かちょっと見せていただいたの、日本でもイッタラとかああいうののパンフレットとかなんかそういう紹介するような、ああいうのを今手がけられているんですか。
スピーカー 1
はい、日本からイッタラを今クライアントに持っていて、そうですね、イッタラジャパンのパンフレットも作りましたし、フィンランド本国のブランドブック、イッタラのブランドブックとかもしていて、フィンランドスウェーデン、フィンランドじゃないけど、イッタラスウェーデンのものもしたりとか、デンマークで配るパンフレットを作ったりとかもしてます。
スピーカー 2
それを国ごとにやっぱりデザインを変えていくんですか。
いや、全くそれは。
スピーカー 1
同じデザインで。
デザイン、紙面デザインも全く違うんですけど、同じクライアント同じ母体ではあるので、彼らの持っているビジュアルのアイデンティティのライン、世界は残しながらですね。
スピーカー 2
なるほど。今、これからみたいなことも多分あると思うんですけど、今すごい、うちの学生とか全然美大とかでもないけど、なんとなく絵は好きだったっていう人もいるし、あとデザインとかに憧れる気持ちもあるし、やってみたいって気持ちある。
ただ、自分とはすごい遠いものだっていうふうに思っている子たちが、最近AIみたいなのもそうかもしれないですけど、結構いろんな綺麗に何かを作るみたいなこと、すごく機械がアシストしてくれるとか、イラストみたいなものもゼロからじゃなくて精々AIが描いてくるみたいなことあるじゃないですか。
多分いろいろテクノロジーの話って、それがない時代からずっとトレーニングしてきたアヤさんみたいな人にとってみたら、いろいろ複雑な思いみたいなのもあるような気がするんですけど、今のこういうAI界がデザインをアシストしに行くとか、
例えば何かのサムネみたいなやつっていうのは、機械が勝手に作ってくれちゃうみたいな世界になってきてて、そういう、でもこれって本当にこの1年とか2年とかの変化がめちゃ大きいような気がするんですけど、まだ誰もこれでどうなるのかってよくわかんないけど、でも変化大きいし、
これがまたさらに大きくなりそうだっていうことくらいまでは見えている中で、今なんかそういうお仕事感的なこととかを含めて、どんなことを思ってらっしゃるんですか。
スピーカー 1
はい、ありがとうございます。私は本当に全然ウェルカムだなと思っていて、本当にグラフィックデザイナーって名乗ることって誰でもできて、フォトショップか何か、もはやそういうツールを持ってなくても、デザイナーですって言っちゃえば明日からみんな誰でもなれちゃうんですね。
スピーカー 2
たしかになんかそういう意味では、そうかもしれない。そうかもしれないって思うのは、なんか超高いレベルの、僕なんかいつもこの話聞くと将棋のこととか思い出すんですよね。で、もう今、もうこれはもう何年も前からもう人間って絶対にAIに将棋勝てないんですよね。
だけど人間同士の超高度な将棋マッチはみんな夢中になってみるじゃないですか。だけどその勝った人も絶対にAIでも勝てないんですよ。だけど人間ってそのAI同士の戦い多分あそこまで熱くならないと思うんですよね。
人間同士が戦うみたいな、例えばなんかオスロみたいなのがあって、機械と戦ってもなんかあんまり多分夢中にならないと思うんですけど、なんか人間同士がなんかやってるみたいなこととか、そういうのになんかAIと人間の関係性ってもしかしたらなんかちょっとヒントがあるのかもしれないなって思っていて、人間って人間じゃないと多分なんか入れ込めない
なんかってもしかしたらあるような気もするし、できたものよりどういう気持ちでそれを作っているのかとか。
そうそうそう、過程みたいなところが多分ますますこう注目されるようになってくる時代に、やっぱりその倫理的なものとかその哲学的なものとか、なんかそういうものがしっかりと入り込んだ作品とかっていうものになんか人は心を動かされたりとかなんか感じるものっていうのが、だから目に見えるものよりもっと目に見えないものの価値を感じられる人だけが
なんかアプリシエイトできるものっていうのがなんか出てきそうな気もするし、そこはよくわかんないな。
スピーカー 1
そうですね、いや本当にそうだと思います。フィンランドの大学でもその過程をすごく大事にしていて、評価の対象にしていて、その結果としての絵とか作品が上手い下手じゃなくて、どう考えてどういうコンセプトでだからこういうアウトプットにしましたってところをちゃんと一人一人生徒の見て評価してくれるのがあっていう面があったんですね。
なんでも、激しめに言うとアウトプットがめちゃめちゃ下手っぴでどうしようもなくても、でも良い評価がついたりするみたいなことなんです。どんだけ綺麗でもなんとなく綺麗だからこれがいいかなと思う。作りましただとダメだったりとか。
それってちょっと日本ともしかしたら学校での評価っていう意味だけにおいても違って、日本だとどれだけ上手にできたかって大事だと思う。そういう意味でももしかしたらフィンランド人は自分の頭で考えて言葉にしてコンセプトを練るっていうところを重視する教育を受けてきている。
スピーカー 2
トレーニングされてるので、今後のそういうAIが出てくる世界でも強いかもしれないです。
たぶんプロセッサーの時代来るなと。彩香さん自身は自分の作品に、さっきはくじパッケージも手書きの部分っていうのも言ってましたけど、なんかそういうテクノロジーちょっとかませることを試したいとかなんかそういうのあるんですか。
スピーカー 1
やっぱり乗り遅れないようにしておかなきゃっていう気持ちはすごくあります。で実際そのアドビのAI、生成AIとかも使うんですけど、実際仕事でお金が発生する仕事でも使ったことはないです。ただなんかどれぐらいのものができるんだろうかとか、そういうのは研究対象じゃないですけど、実験したりとかはしているのと、
あとやっぱりコンセプトだったり自分自当する相手、叩き役みたいな意味でチャットGPTとかはすごい使ってます。
スピーカー 2
そうですね。僕もなんか文章を書く仕事って、例えば新聞のコラムみたいなやつ書くときとか、AIと対話しながらも書くようになってるから、どこまでがじゃあ自分のオリジナルで、どこからがAIなのかとかっていうのよく、でもなんか文章を書くときちょっと前だったらGoogleで調べて書くってこともしてたわけじゃないですか。
だからそういう意味ではなんか当たり前のように入ってきちゃってるなって感じで、自分がお金をもらうアウトプットに対してもかなり生成AIっていうのは、自分の文字とかの方が多分入りやすいのかもしれないですけど。
そうですね。でもそれでやっぱり最終的には先生の自分の言葉でアウトプットしてるわけであるから。
だからこの文章でGoなのかそうじゃないのかっていうのはそうなんですけど。
スピーカー 1
それはもう先生のクリエーションになってると思いますし。
スピーカー 2
多分そういう感じになるんでしょうね。
スピーカー 1
壁打ち相手みたいな感じで。
でもおそらくなんかもうAI全部任せちゃう人も出てくると思う。
スピーカー 2
いっぱいいると思いますよね。
スピーカー 1
だからそこはなんかこう、見てる人もわかりますよね、なんとなく。あれこれ違うかなとか。
スピーカー 2
今だとなんかちょっとわかる感じ。文章でもなんかちょっとわかる感じありますよね。
でもそのうちどうなるのかよくわかんないけど、まあ永遠のこれからだから僕らは付き合っていかなきゃいけない課題ですよね、多分ね。
こっからね10年なんていう時代になってきたら、もうなんかすごいいろんなことが、今全然考えてないようなことが起きるかもしれないですから。
でもその中でも多分変わらないものっていうのなんかあるし。
多分相変わらずフィンランドの人はコテージにでも行ってサブナ入ってんだろうって感じ。
スピーカー 1
そこは変わらないと言ってほしいです。
スピーカー 2
変わんないでしょうね。
もう結構いい時間になってきたんですけど、一番最後になんか今後の展望とかこうなんかちょっとやってみたいこととか取り組んでみたいこととかなんかお考えのことがあればちょっとシェアいただければと思うんですけど、どうですか。
スピーカー 1
そうですね、ありがとうございます。そんな時間をいただいてしまって。
そうですね、今後していきたいこと。なんか今その本当に今1歳半になろうとする娘がいるんですけど、娘を持って改めてこう育児パッケージのありがたさみたいなのを体感したりとか、
子育てってすごい孤独との戦いみたいなのがある中でその育児パッケージが鮮やかだったらこんなになんか形とか色って人をチェリッシュ、なんか元気づけてくれるんだなとか、改めてこう形とか色の持つコミュニケーションする力みたいなものに気づいたりとかして、そんな日々なんですけど、
なんかそうですねなんか今後もその日本とフィンランドの橋渡しみたいな仕事を続けられたらっていうのは本当に思っていますし、よりこう社会に根付いた仕事をしていきたいなというふうにも思っていて、
ヘルシンキーのアートフェスティバルみたいなののビジュアルを描かせていただいたりしたんですけど、そういうのがすごい楽しかったですね。文化的な何かイベントだったりのビジュアルだったりとか、そういうのはやっぱり好きなんだなっていうのは思いました。
で本当にそのデザインはその脇役というか何かこう社会がちょっと良くなるためのなんかティップみたいな位置だなっていうのは今後もそういうふうに捉えて自分で生きていきたくて、もう育児パッケージにしてもあれ無事でも全然成り立つんですよね、ものとしては意味は。
ただそこにこうイラストが乗ることでそのお祝いの気持ちを国からの祝福の気持ちを乗せれたりとか、そういうちょっとこう良くするみたいなところを今後も探して何か自分なりにできることを日本でやっていきたいなというふうに思います。
スピーカー 2
いやーありがとうございました。なんか本当にあの前編も後編もすごい楽しくて、いつもの時間よりも大幅にたくさん話してしまいたくなって、でも本当にこうやって僕なんかもポッドキャストやってて良かったって思うな、そういうのでもやってなければ、
どんだけ真剣になんかある人がどんなことを思いながらとかどんなことを悩みながらとかってここまで来て、そしていろんな成果みたいなことを出していっているその過程とか様子とか、今のさっきの生成やりとかもどうなんだろうみたいなそういう悩みとか、それをなんかこう語れる場所ってなかなかなかったから、
本当に今回ゲストにお招きできてとっても嬉しかったです。ありがとうございました。
スピーカー 1
こちらこそです。ありがとうございました。
スピーカー 2
ということで、今日のゲストはですね、前回に引き続きグラフィックデザイナーの綾井和也さんをお迎えしてお届けをしました。
結構長いトークになってしまいましたけれども、最後まで皆さん聞いてくださってありがとうございます。すごくいろんなことを皆さんも考えるんじゃないかなというふうに思います。ということで今日はこの辺でおしまいにしたいと思います。また来週よろしくお願いします。
本日のアンタイトルドいかがでしたでしょうか。感想や質問があればぜひ概要欄のリンクからメッセージをお寄せください。
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それでは今回のアンタイトルドはこの辺りで。また次回お会いしましょう。
ホットの山本達也でした。