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山本達也
名前は後からつければいい。山本達也のUntitled、ポストの山本達也です。
この番組は、まだ言葉に仕切れないアイデアや感覚、何かが立ち上がりそうなワクワクを手掛かりに、様々なジャンルを影響しつつ、これからの社会の形を探っていくトークプログラムです。
本日の収録は、東京品川区の島津山スタジオからお届けします。
今週のUntitledも始まりましたけれども、今週は第4週目ということで、今までいろんな形で告知してきて、なかなかそういう形でできていなかったのが、第4週目は比較的話しやすいというか、
周りにいる方をゲストにお招きして、一緒に最近のこととか、いろんな話題について話していくというようなことでやっています。
一回だけゼミの学生に出てもらったみたいなことがありましたけれども、実は今日はですね、僕が所属している清泉女子大学の地球市民学部の同僚の兼清慎一さんに来てもらいました。兼清さんよろしくお願いします。
兼清慎一
はい、よろしくお願いします。
山本達也
はい、地球市民学部なんですけれども、2001年の学部できた時から、大学の先生は割と先生同士、何とか先生って呼び合っているシーンがあるんですけれども、
地球市民学部もその前身の地球市民学科も、学部や学科の同僚の教員のことは何とかさんって呼んでいるので、僕らも何か兼清さんとか山本さんとかなんかそんな感じになるんですよね。兼清さんその辺は慣れましたか?
兼清慎一
そうですね、慣れましたし、学生もさんで呼んでくれたりとか、なんかそういう感じですね。
山本達也
なんか最近その傾向が強まっている気もして、昔割ともうちょっと学生は何とか先生とかって呼んでいることがあって、結構なんか卒業すると、卒業式一番最後ありますけど、だいたい卒業プレゼンテーションっていうのがあって、その後沢会っていうのをこうやってて、
いろんな、その場面でも言ったりすることもあるんですけど、これからはお互い一人の社会人同士で先生とか学生とかするんじゃなくて、フラットに行きましょうみたいなことがあって、なんか卒業すると割と何とかさんって呼んでくる学生もいたりするんですけど、なんか最近、現役学生もね、さんって呼んでくれる人結構増えてる感じがしますよね。
兼清慎一
一年生からも、あの、なんかこう教員同士が一緒になって授業することもまあまああって、なんか学生がそういう教員同士の関係性を見ていて、ああなんかさん付けなんだとか、ああなんかこう地球市民学部の教員こういう感じなんだっていうのを見て、なんかこう自然とさんになってるような気もしますね。
山本達也
たぶん見てるんでしょうね。なんかね、お互いなんか教員同士の関係みたいなのをこう見ていて、それがもしかしたら学生が教員とかにもこう話しかけやすかったりとか、だいたいなんかみんな口々に教員との距離が近いとかって、結構驚き混じりに言われることもあったり、僕なんかするんですけど、カリキュラさんどうですか?なんか学生と話してて。
兼清慎一
そうですね。距離が近いというのも言われますし、何でしょう、なんか距離を感じないっていうんですかね。例えば山本さんも学長じゃないですか。会社で。
山本達也
そうですね。一応なんか名刺とかには学長って書いてますね。
兼清慎一
すいません、一応とか言っちゃったんですけど。でも会社で言えば社長みたいな人で。で、その学長が例えば授業で合宿に行けば、夜ビールを飲み、周りで学生がピザを食べながら一緒になんかこうソファみたいなとこ座っておしゃべりしてるみたいなことがあるわけじゃないですか。そういうのがこの間の合宿でもあったんですけど。
そうですよね。今日ぜひその合宿の話行きたいなというふうに思っているんですけど、聞いてくださっている方の中には兼清真一さん一体どんな人なんだろうって同僚とだけ紹介したんですけど、なんか簡単に自己紹介的にこんな人ですっていうのをいただいてもよろしいでしょうか。
兼清慎一
はい、NHKで大学卒業して25年間、NHKに入ってですね、25年間報道の記者として取材あるいはニュース番組、報道番組を作るという仕事をした後、ちょっと思い立ちまして山梨の北都市というところに移住しまして、その移住に伴って大学の教員に転じました。
山梨の県立の大学で働かせていただいてたんですけれども、去年の4月からご縁があって、こちらの清水女子大学で働かせていただいているという感じです。
山本達也
そうですね。なので学生とかでは結構メディア論とか、なんかその表現もそうですし、そういうメディアの文化みたいなこともそうですし、ご自身も大学院もなんか入り直してとかっていうこともあるんですよね。
兼清慎一
そうですね。あんまり偉そうに言えないんですが、今一応大学院で研究はしているんですけれども、そちらはどちらかというと指導教員が文化人類学の先生で、文化人類学の視点で社会とか人々の関係性を見て、そこから新しいものがどう生まれるかどういう価値が生まれるかみたいなことをやってらっしゃる先生について勉強させていただいてますね。
山本達也
たぶんなんか共通の趣味とか、旅は好きですよね。僕もたぶん好きですけど、金魚さんもよくなんか飛び回ってるというか、いろんなところに旅に出かけてる印象がありますけど。
兼清慎一
そうですね。旅はもう大好きですね。そもそもNHKに入った同期も、会社のリソースで世界中を旅したりというのもありまして、そういうちょっと横島な気持ちもありましたし、あとやっぱり移動していろんなところに行くのが好きで、山本さんと初めてお会いしたのも松本で。
山本達也
そうですね。松本に来ていただいた時とか。一回北海道相当な距離車でいろいろいたのもなんか、車の中でもなんか僕ずっと喋ってた記憶があるんですけど、お互いずっと車の中で喋ってるみたいな感じで、そんな楽しい金魚さんなんですけども。
山本達也
なんかさっき冒頭のところでちょっと言ってくれたんですね。それで僕、メルマ川で山本達也の半歩先通信ってやってるんですけど、第4週目に回そうって言って回したのが、実は乗り倉公園っていうところがあります。市で言うと松本市になるんですけども、北アルプスの一部と言いますか。
そこは国立公園になっていて、中部三角国立公園という国立公園が結構広い範囲であるんですけども、有名なところだと上高知っていうのが中部三角国立公園の一部なんですよね。上高知からそれほどその距離離れてないところに、もう一つ乗り倉公園という公園があって、そこに金魚さんとも行ってきたわけですけども、別に2人でドライブで行ったわけではなくて、
地球市民学部の25年から学部になったんですけども、2つ領域というのが設けられていて、一つが地域共生領域というやつで、もう一つが、僕も金魚さんも主に見ているところでもありますけども、ソーシャルデザイン領域っていうのがあって、このソーシャルデザイン領域っていうので受験して入ってきた学生は必修授業というのがあるんですね。
それが夏休みに、僕ら通称未来キャンプっていうふうに呼んでるんですけど、その未来キャンプの一部が実際乗り倉に2泊3日で行くというそういうのがあったんです。
で、それに乗り倉に行ってきたということなんですけども、ちょっと簡単にというか、未来キャンプって一体どんな感じなのかっていうのを金魚さんも一緒に設計していろんな準備してくれたので、ちょっとだけ説明いただいてもいいですか。
結構金魚さんの専門に近いというか、ちょっとメディアみたいなのも扱う授業なので、その辺もちょっとお願いします。
兼清慎一
それは正直バージョンでご説明するのか、ちょっとオフィシャルバージョン、正直バージョンでいいですか。
山本達也
え、どうぞ。
兼清慎一
あのですね、私、去年の4月に来たもんですから、この未来キャンプという2週間ぐらいの合宿の授業をやるというのは僕が来た時には決まってまして、
そこでの目的はメディア、動画とかウェブサイトとかマルチメディアのですね、制作スキルとかを集中的に学ぼうというコンセプトの合宿をやろうということが決まっていました。
で、一方で地球市民学部といえばやっぱり教室の中ではなくて、外に飛び出る学びだと、外に出かけようということでフィールドワークを組み合わせようというのが決まっていました。
ただ、僕が来た時点ではまだ具体的にはあまり決まっていなくて、それぐらいのコンセプト、フィールドワークとマルチメディアの制作についてのスキルとかそういったものを養えるようなものというのが決まっている段階だったんですが、
その後、フィールドワークどうしようかって話になっている中で山本さんと学生と何度か言ってるやっぱりノリクラ高原、ここが実に魅力的なフィールド、学生にとって学ぶことが多いフィールドだなということを感じて、山本さんのご提案があってノリクラでやろうと。
しかも山本さんがいろんな素晴らしい方を現地で知っていらっしゃるということで、ノリクラ高原でやろうというのが決まって、じゃあさらにどうやって授業を組み立てようかと考えてた時に出会ったのがノリクラ高原の観光協会のホームページ、ウェブサイトで、それがとても素晴らしいウェブサイトで、
これ教材として素晴らしいので、メディアの教材としてそのウェブサイトをどうやって作られたのか、どういう考え方で作られたのかというのを学ばせていただきながら、それを事前にインタビューさせていただいたり、
あるいは自分でウェブサイトを作る練習をしたりして、で、それからあとなぜノリクラか、ノリクラ高原どういうところかというのを山本さんの講義で予習した後、実際に自分で体感してみようと。
フィールドワークでそのノリクラ高原のコンセプト、観光協会が掲げている、生きるリズムを整えるようなゆったりとした過ごし方、歩いて心を整えようとか、そういう神コーチというライバルとは違う過ごし方の提案、これを自分たちでも体感しに行こうということで、今度は受けてというかですね、
観光客というか旅をする人としての立場で学生が味わって、で、それでまたそこでいろんな方と触れ合った上で実際に自分で高原を歩いて、高原で過ごして、で、また東京に戻ってきて、今度はキャンパスでその体験を振り返り直して、
もう一回自分なりにウェブサイトとか動画でその体験を表現し直すという授業に採用したなというか、そういう流れでこのキャンプというのが構成されたとか出来上がった感じですね。
山本達也
そうですね。なんか振り返ると、初めからもうノリクラでとかこういうことでっていうか、問題意識としては結局大学っていう場所が学生の何か学んだことのアウトプットっていうのを比較的伝統的には書くっていうことでアウトプットをしてもらって、
それを評価するっていうようなことが割と一般的な大学だとあると思うんですね。一番典型的なのは卒業論文みたいな形で書いてもらうとか、授業になっても期末のレポートとか中間のレポートとかそういうようなことがあって。
書くっていう行為、ものすごく大事な行為なんだけれども、でも今みたいなコンピューターとかもあり、学生たちの表現、何か問題意識があってそれを社会に対して働きかける、何かを発信する、何かを出していって誰かに届けたり、届いた相手の人を動かしたりとかっていう手段って文字以外にも多分すごくいっぱいいろんなものがあるんじゃないかっていう問題意識はずっと
あったんですよね。これがもうテクノロジーありがとうございますっていう感じなんですけれども、昔は例えばインターネットとかあるので、それも僕も学生時代なんで何十年も前からあって、僕も面白いなって思ってインターネットのホームページ作るバイトちょっとやってみたりとかっていう時期もあったんですけど、でもそれってやっぱりタグを書いていくとか、
ちょっとある意味プログラムっぽいことを書いていかないと表現ができなかったんですよね。ところが今はいわゆるノーコードでウェブサイトを作れるとかそういうのがたくさん出てきていて、やっぱりこれをうまく使う、ウェブを作るための専門を持ってるわけじゃないけれども、自分の持ってる専門や自分の発信して自分が社会に働きかけたい何かっていうのを
実際に働きかける手段は文字以外にもあるんじゃないかってここはなんか問題意識にあったんですよね。それは動画っていう表現手段でももちろんいいし、写真みたいなとか絵とか音とか、なんかいろんな形であると思うんですけども、今回はその中でも入門的なところでウェブサイトっていうところでの表現。でもウェブサイトには動く表現ももちろんできますし、文字という表現もできるし、色っていう表現もできるし、
写真とか絵とかのコンテンツとかっていうのも入れられるので、入門としてはこれがいいのかなみたいな感じでウェブになったってところで、僕も理解してるんですけど。
兼清慎一
あ、その通りですね。やっぱりCCAIがどんどん進化して文章作成とかしている中で、文章を読み書きする力というのは当然ながら文系の学生の革新なので、それはそれでやるんですけど、果たしてそれだけで足りるのかっていうことで言えば、やっぱり動画を作る、あるいはプレゼンテーション作る、ウェブサイトを作るっていうことも、もしかしたら学生が社会に出る頃には当たり前のリテラティシーとして日常的にどんどんどんどん
やっぱりそれがコミュニケーションの手段になるということであれば、正直僕もあまりやったことのない初めてのタイプの授業だったんですけど、授業の中で学生に表現してもらう手段としてレポートとか、あるいはリフレクションを文字で書いてもらうっていう以外に、ショート動画であったり、写真であったり、ウェブサイトであったりっていうことを表現し直すみたいなことも、特にフィールドワークとか、そういう感性で感じたようなもの。
あるいは自分の主観とか体験で感じたものを表現し直す手段として、そういったもので表現するみたいなこともやっぱり必要ではないかなということで、ある種ちょっと実験的な授業でもあったんですけど、それはもうまさに山本さんがおっしゃった通りですね。
山本達也
そうですよね。でもあと僕ら、振り返っても危なっかしいなとも思うけれども、でもやるべきことはこういうことだよね。やりたいことはこれなんだよねみたいな、そこがあって、でも具体的にじゃあどう組み上げていくのかみたいなところで、これまた結構大学の先生にありがちなんですけど、もちろんそれが大学の先生の意義だっちゃ意義なんですよね。
自分の培ってきて持っている専門みたいなものっていうのがあって、それを学生に対して教えていくとか、昔風のというか今でも教授ってあって教え授けるみたいな、なんかそういう形になってますけど、もちろんそれぞれ地球市民学部の教員っていうのも、いわゆる学問的なバックグラウンドみたいなのって皆さんトレーニング積んでるわけですが、
こと、それをスキルみたいなことになってくると別にウェブサイトの作り方を教えられるとか、そういうことでもないのに、でもここが多分学生にとって重要かもしれないよね、重要だよねってなったら、いろんな人に声をかけてみて、
それで今回も、ノーコードのウェブサービスを提供している会社の方とも何回か面談させていただいて、大学の中でこれちょっと使わせていただきたいんだけどとか、そういうような各種交渉等々を経て、何とか形にしちゃうと。
だから自分ができないことでも学生が必要なんだって思えば、他の人の力も借りて何かコーディネートしながら、ちゃんとその授業の中に落とし込んでいく力っていうのは、何か自分たちでいうのもなんだけども、結構珍しい教員のタイプが揃ってる学部だなって感じはするんですよね。
兼清慎一
あの時々自分がこれでいいのかと思うんですけど、もう正直に言ってしまいますと、今回スタジオというノーコードのウェブ製作プラットフォームを使ったのも、僕自身ほとんど初めてで、あとショート動画を作ったんですけど、キャップカットっていうアプリを使って作ったんですけど、これも僕ほぼ初めてで。
で、教員ができることを教えるのではなくて、教員が初めてなことを学生と一緒にやるというか、だから僕自身も同じ合宿を受けながらそのスキルを学び、でもこんなふうに僕は作ったんだよって拙い作品を見せ、で、学生がそれよりもっと素晴らしい作品を作るというような授業になったんですけど、でもその教員ができることだけに限定しちゃうと、
もう本当可能性を閉じてしまうので、今回のミライキャンプというこの合宿の授業を組み立てるにあたっては、動画についてもウェブサイトについても、それこそ受講する学生と相談しながら、これは満足するとか、これは意味があるとか、これはやってみたいかとか、どこに挑戦してみたいかっていうのをむしろ相談しながら、一緒になって学生と授業の中身を作ったという意味ではなく、教員が授業をセットしたっていうよりも、
学生がかなり提案してくれて、ウェブサイトについても動画についても、実は手動的に授業の設計してくれたのは学生だという、またそれも極めて珍しいタイプの授業だったかなと思います。
山本達也
たしかにそういうとこありますよね。これは聞いてる人に誤解されちゃうと、学部教員としてもそういうことをやってる大学の学長、そんなんでいいんですかって言われても困っちゃうので、フォローしておきますと、この授業は実はウェブのデザインを教えてるようで、そうじゃないんですよね。
で、教員が何に関わってるかっていうと、結局表現するもので、現地に場所があって、リアルな場所があって、リアルな人がいて、そこで生活を営んでいて、で、いろんな社会変化もあって、もちろん人口減少の話もあったり、例えばノリクラっていう場所だったら、スキー場があるんですけれども、スキー人口も減って、
一時、もう今シーズンはスキー場を開くことができないんじゃないかって。開くことができないっていう決定を、もうすでにしたんだけれども、それを地元の人たちのクラウドファンディングとかで、なんとか実現させていったりとか、学校がね、小学校とか中学校あるんですけども、ここの最後の1個の小学校や中学校が、まだちゃんと開校できてる段階のノリクラっていう街というかね、そのコミュニティと、
もういよいよそこが、じゃあ閉まってしまったってなったときは、ものすごくやっぱり大きな違いがあるんですよね。
さらに言うと、今、観光の話とかインバウンドみたいなことも言われてますけれども、すぐ近くの上甲地ではもう完全にちょっとオーバーツーリズム気味な状況みたいなのが出てきていると。
そういう社会課題もいっぱいある。だけど、その国立公園である自然の素晴らしさみたいなこともあるし、そこを選んで、わざわざそこで住んでいる人、縁がなくてもそこの土地に来て、そしてこの土地の未来のために、そしてその次の世代のためにっていうことで、本当になんかその金銭的な合理性だけじゃなく、いろいろ地域や社会を紡いでいる人たちっていうのがいて、
そういうものをきちんと理解した上で、もう1回自分が表現し直すとしたらどうなのか。で、その時にレポート課題が紙で、じゃあその時の体験を書いてくださいっていうのではなくて、それをウェブで表現してくださいと。
だけど何にもやったことない人にいきなりウェブの表現ってなってくると、その技術を手に入れるまでに多分何百時間かトレーニングが必要になってきちゃうところ、今ノーコードのそういったツールとかもあるので、それを活用させてもらいながら表現してもらったっていうことなんですよね。
なんで、だから教員のほうは、実はその後ろにあるコンテンツの文脈というか、そういうようなところと、最後に紙でレポート書いてもらうこともできるんですよね。結構多くの大学は、もしかしたらこういう種類のノリクラフィールドワークっていうのをやると、紙でその時のレポートを書いて提出してくださいとか、あるのはグループでグループワークの成果を発表してくださいとか、ここまではなんかあるような気がするんですけど、
割と地球市民学部は個々人のプロジェクトってすごく重視していて、やっぱり同じ場所に行ってもそれぞれの人が違うし、問題関心も違うし、自分がやりたいと思っていることも違うから、受け止めも違うし、それに対する感じ方、その表現で一番何に重点を置いて何か表現したいのかってことも多分違ってくるので、
今回は一人一人がウェブサイトを作っていったみたいな感じだったということで、このくらいちょっと話すとですね、聞いてくださっている方も、ただなんか教員、ノリクラに旅行だけ行ったんだなっていうふうに思われずに済むかなっていう感じなんですけど、何か金魚さん付け加えたり、実際こうやってみて感じるようなことってありました?
兼清慎一
そうですね。正直に言うと、もうとにかくすごく楽しんだので、そこは否定できないんですけど、山本さんが今説明してくださった通り、やっぱりこうメディアを作る動画でもウェブサイトでも文章でも、それはやっぱり社会課題、何かを解決するための手段であって、やっぱりそれを表現する目的は、
達成したいことはその先にある。だから、例えばノリクラの観光協会のウェブサイトっていうのを今回教材にして、それをベースにして実際にノリクラに行ったわけですけど、やっぱりノリクラの観光協会のウェブサイトも上高知っていうライバルの、ライバルと言っていいのか、近くに非常に人気のある観光地がある中で、
ノリクラ高原というとこの価値をどう提供するのか、訴求するのかということを一生懸命考えながら考え抜かれて作られたウェブサイト、ノリクラ高原の観光協会のウェブサイトというのがあって、で、それってやっぱりこうそういう問題を解決したいから作ってるわけですよね。
だからそれを、そのウェブサイトがなぜこのように作られているのか、なぜこのコンセプトで、あるいはなぜこの写真を使っているのか、あるいはなぜあの情報の出し方をこうしているのかということを学ぶということ自体が、その問題解決というか、そこのノリクラという場所の問題解決ということを理解するプロセスなんですよね。
で、それを学びながら、それを話し聞いて終わりにするのではなくて、それを受け止めて、で、自分で行ってみて、じゃあ今度は自分自身でもウェブサイトを作るというふうになると、そのノリクラの観光協会の方々、現地の方々が何をどう解決したくてそのウェブサイトを作ったのかというのを受け手の立場からも体感できる。
で、さらにウェブサイトをまたもう一回自分自身でも作りのノリクラに関してのウェブサイトを作ることで、その解決したかったことを今度は作り手側の立場からも体感できるという意味で、そのまあ整理すると、やっぱりメディアというのは社会課題を解決するための手段としてあるということをちゃんと知る、で、その先にどんな社会課題を解決しようとしているのかと作り手の側の論理を学ぶ。
で、さらに言うと受け手の立場にもなることで、受け手と作り手という両方の視点、視座を獲得すると。
で、それは実際学生の振り返りの反応を聞いても、作り手と受け手っていうことを両方体感できたので、いつもと違うような学び、感覚を得られたっていうことのコメントなどもありました。
山本達也
そうですよね。ああそう、今の兼清さんの話聞いてた、ここ確かに重要なポイントだなって思ったのは、このウェブサイトを例えば作りましょう。しかもまあ相手に対して何かこうメッセージを伝えて受け取った側が何かこう意識が変わったり、行動が変わったり、働きかけられるようなものを作りましょうっていうプロセスの中で、
今あるノリクラの観光協会のウェブページをまずはしっかりと分析するというか、見てみるっていうことの作業から始めるっていうのにやっぱすごい価値があるなと思って、あの人たちは本当にプロフェッショナルとしていろんな議論を重ねた上で、いろんなことがあってあの写真を選んだり、
あの構成にしていたり、このアングルにしているとか、あるわけですよね。コピーの置き方もしても多分いろんな置き方がある中で、今のコピーになって、あれでもコピーいいですよね。チューンライフで生きるのリズムを整えるっていう。
だからノリクラっていうのはやっぱりそういう場所なんだよっていうメッセージを、ノリクラという観光協会の人は当然観光のプロとして周りの観光地のこととか、もう全部分かってるんですよね。分かった上でノリクラの価値っていうのはどこに出そうかっていうことで、ここだっていうふうに出してる。
そのウェブサイトをまずきちんと、ある意味リスペクトして、ちゃんと見てみる、向き合ってみるっていうところから始めてるのが、なんかすごく重要だったなって思うんですけど、その中でも僕が直接聞いてないけど、確か金橋さんに教えてもらったんで、学生のコメントを教えてもらって、すごいいいなって思ったのは、
この観光協会のウェブサイトを超えるのはもう無理ですみたいなことを学生が言ってくると。これ、無理ですっていうのは、綺麗に作るとかテクニックとかそういうことじゃなくて、本当にコンセプトとかいろんなことを含めてなんですけど、
で、それがなんで無理ですっていうことがいいなって思ったのは、どのくらいそれがクオリティが高いかってことがわからないと、無理、今の自分にはっていうのが括弧の中に入ってるんだと思うんですけど、無理ですって言えないと思うし、多分多くの大学1年生くらいの人だったら、よっしゃやってやるじゃないけど、なんか結構対象をきちんと理解できてなくて、
そのクオリティの高さがわかんないと出てこない発言、だからそういう種類の無理ですっていう発言だったっていうふうに受け止めたんですけど、直接、兼清さんその話聞いたんですか。
兼清慎一
兼清 そうです。まさにその言葉を聞いて、ノリクラ観光協会のそのウェブサイトをもっと深掘りしようと、教材にしようと、作った方にインタビューさせていただこうという設計になってたんですけど、まさにそうで、やっぱりこうなんというか、当初はですね、ノリクラ講演に行って、
じゃあ自分が感じたこととか考えたことをウェブサイトで表現しようとか、あるいはノリクラ講演の課題を自分たち内に整理してウェブサイトで表現しようぐらいにこう考えていたんですけど、正直に申し上げますと、でもその学生がそのノリクラ講演の観光協会のウェブサイトを見て、なんかこれはなんか違うぞと、
このウェブサイトは何かのメッセージやストーリーを発してるぞと、これはこう学ぶ意味があるぞということを直感したのと、こんなに素敵なウェブサイトがあるのに、まあその自分が、じゃあ自分たち内に表現しようと言ったら、まあそれは自分の勉強にはなるかもしれないけど、そのなんか何のために、誰のために届けるっていうことが、なんかこうなんていうか動機が持てないというか、
あのこんなに素敵なウェブサイトがあるんであれば、我々がウェブサイトを作ったところで、なんかそれが社会にどれだけのインパクトや意味を持つのかっていうところに、なんかあんまり意味が持てないみたいにどうも感じたらしく、そういった考えも込みでその言葉が出てきたのかなと思ったんですね。
で、結局その後、その学生とも話しながら考えていったのが、そのノリクラ高原の観光協会のある意味アンサーソングというかですね、提案してくださったと。じゃあ我々旅してきましたと。じゃあそれを考えたことをそれぞれが利用者の声的なウェブサイトにすれば、自分たちのために作ることではあるけど、ノリクラ高原の観光協会の方への
ためにもなるんじゃないかと。そういった形で作らせていただければ、自分たちが作るものにも意味が持てるのではないかと。で、そのこんなに素晴らしいウェブサイトであれば、そのコンセプトに沿って現地でも体験をして、じゃあそのコンセプトに対して自分たちはどう考えたかっていうことを表現する。
そういうふうな形のウェブサイトを作れば、少なくともノリクラ高原の観光協会の方々やウェブサイトを作った方にとっては意味があるものを自分たちは作り、お返しできるのではないかということで、やっぱりメディアって何のために作るのか、誰のために作るのかっていうのもとても重要な動機で、そこのところをちゃんと持ちたいということも含めて、その学生はそういう提案をしてきたのかなと思いました。
山本達也
そうですね。だからこれ、地球市民学部の教育いいんじゃないかって思うのと、たぶん入ってこようって思ってくれる人たちのやっぱりすごくセンスがいいなって思っちゃうのは、ともするとですよ、そのウェブサイトを作る技術みたいなところっていうのができてくると、こんなに綺麗なものを私できたんだよっていうところで、比較的こう、まあちょっと悪く言うとなんかもう自己満足的なところで、
達成感を得ちゃうみたいなところがあるのに、その学生は自分がそのやることに対して、どのくらいそのノリクラに対して自分を貢献できるんだろうかみたいなことを、もうベースに持ってるからこその無理です発言っていうか、そうじゃない何かっていう、それに変わるものを作るんじゃないんだと。
だからそのコンセプトで体験させてもらった上で、自分たちがどう感じたのかってことを表現してみるってことであれば貢献できるんじゃないかっていう、まあなんかそういう考えっていうか、常にやっぱり誰かの役に少しでも立ちたいんだって、なんか自分の持ってる知識とか感性とか、なんかいろんな能力っていうもので、まあそういって誰かにこうポジティブなインパクトを与えたいんだみたいなことは割とあの教員、
もう僕もなんか授業の中とかでも、何のためにこれやるんだっけみたいなこととか、やっぱりそれは社会に対して小さくていいから何かやっぱりやるからにポジティブなインパクトを与えられるようなふうに設計してみるとか工夫してみるとかっていう、まあその意識を持ってみるとかってこともよくしゃべってはいるんですけど、そういうふうなことで学生が提案してくれたっていうのはすごく嬉しいなっていうふうに思いましたね
兼清慎一
そうですね、地球市民学部では、これも説明がもう改めて説明必要になっちゃうんですけど、コンセプトという授業があって、物事を見るための思考習慣であったり問題解決とか、新たな意味を見つけていくための思考習慣という授業があって、そこでやっぱり目的って何だろうっていうのを常に問い返そうっていう、その思考習慣大事だよっていうことを繰り返しやってるんですよね。
あと何かを表現するときには届ける相手、オーディエンス、聴衆を必ず見ようと。で、その聴衆のためにその目的に沿ったものを表現するようにしようっていう、そういうコンセプトをその1年生のその合宿に行く前の前期に学んでるんですよね。
だからその、それが身体化されてるので、おそらくやっぱりこれ私たちがノリクラに行ってウェブサイトを作る、動画を作る、そこには何の目的があり、どんな意味があって誰に届けるのかっていうことを自然とやっぱり考えるようになったという意味でも、その、まあ何ていうか単にこうメディアを作ったというよりも、やっぱりそういうこう思考習慣とか、あるいは何のためにメディアを作るのか、誰に届けるのかっていうことが、
やっぱり身体化されてることを実際に実践してみるみたいな、そういうキャンプでもあったのかなと思いますね。
山本達也
たしかにそのコンセプト大事だよねっていうことでずっとやってますけど、僕ら一応101個くらい、まあ100個程度コンセプトっていうのを1年間かけてやってるんですよね。
で、中には割と学生がすぐに取り入れやすいものから、まあなかなかこう実践したりっていうのが難しいものまであるんですけど、もうほとんどの学生が理解もするし応用しやすいのがいわゆる目的っていうコンセプトと、まあ手段。
山本達也
目的と手段、まあこれはね、一般的にもよく手段と目的を取り違えないとかって話ありますけど、その目的っていうコンセプトと、まあもう一個割と学生たちもよく言ってるのが聴取っていうコンセプトですよね。オーディエンスっていうコンセプトがあるんですけど、
同じことを表現するんでも小学校6年生に対して言うのと、例えばこう専門家、なんか学会報告みたいなところで専門家に対してやるんだと、当然同じ内容を説明するんでも全然違った表現になってきますよねっていうようなコンセプトがあるんですけど、まあなんかそういうようなところをうまく使いながらこの半年間で、まあ夏の間にね、そういう発言をこうしてくれる学生が出るっていうのはとってもいいなというふうにやっぱり思いますね。
まあそれで結局僕ら、ノリクラは2泊3日でしたよね。ノリクラ行って、いろいろドキドキでしたね。朝バスで行くんだけどバスなんか集合遅れてくる人が出てくるんじゃないかとかね。いっぱいなんかその路地周りとか、あのいろんな心配があった。結構的にあれ全部全員ね、地獄通り来て出れたんですもんね、あれね。
兼清慎一
そうですね、ほぼパーフェクト。
山本達也
パーフェクトでね、で、ノリクラ行って、何印象残ってます?なんかノリクラ学生の様子でもいいし、多分ご自身も何回も行ってるし、僕ら一緒にもね、ノリクラ行ってるし、この前冬にね、一緒にノリクラ行きましたけど、今回のシーンで。
兼清慎一
ちょっとドキドキだったんですけど、そのノリクラ観光協会のコンセプトが、生きるリズムを整えると。だからゆっくりしよう、歩こう、感じよう、時間をもう忙しなくではなくて、その時間っていうのをなんか取り戻そうみたいなコンセプトだったんですね。
なので、それにのっとるんであれば、やっぱり予定を詰めちゃダメだなと思ったんです。で、あえて今回は引き算をして、後で学生にのんびりすぎたという声も一部にはあったんですが、初日はもう着いたら、こうノリクラだけを望むカフェというか、その場所があって、で、そこでもうとにかくノリクラの光源をまずは感じる。
で、ゆっくりお茶を飲む。で、そこにこう地元のガイドの人がおしゃべりしてくれる。で、そのおしゃべりにこう乗っかって、ちょっと周りを散歩してみる。それからノリクラ観光協会のウェブサイトの最初に出てくる写真があるんですけど、その写真の現場を見に行く。もうそれぐらいしかやらなかったんですね、初日は。で、あとはご飯食べたら夜も自由。
で、あえてゆっくりしたっていうのが一つちょっと冒険だったのと、あと2日目はトレッキングをしたんですね、午前中。で、そのトレッキングが日頃都会で過ごしている人たちに山を登る、川を下る的なものがどうなのかなというのもあったんですけど、まあでもやっぱり歩くっていうのがノリクラ光源のコンセプトだったんで、やっぱり歩いてもらわないとなということで、
まあそこにちょっと暑い日でもあったんでどうかなと思ったんですけれども、それに対してもまあ学生はやっぱり、まあなんか改めて感じたのは、やっぱりそこはちょっと負荷をかけたんですね。でもそのやっぱり負荷がやっぱり良かったというか、負荷のおかげで自分とも行き合うみたいなところがあって、そこはそういう時間としても意味があったなという。
で、それが終わってご飯を食べた後は、まあ地元の方のお話を伺った後、まあ森林浴をやったりヨガをやったり、もうちょっとこうゆったりと、またノリクラ光源の観光協会の方のコンセプトに則って、で、地元の方がそういうアクティビティというか、ちゃんと面白い方をやっぱりちゃんとご存知で、で、それは単にヨガをやるとか、あの森林浴をやるじゃなくて、お話を聞きながらとかどう楽しむんだとか、
もう土の上で寝っ転がってみようかとか、なんかそういう日頃やらないような感じの呼びかけをしていただきながら楽しみ、で、最後は星空を見に行くというプログラムだったんですけど、まあそうですね、でもやっぱり最後の星空ですかね、あのバスが現場まで行けなくて、なんか真っ暗な中を歩かなきゃいけなくなったんですよね。
山本達也
そうそう、あれすごい僕も印象的でしたね、これさすが地球市民学部だなって思ったんですけど、バス大型バス2台でね、あの学生とか教員は多分60名近く行ってたから、あの1台のバスじゃダメで2台の大型バス使ってたんですけど、まあその星をね、星空を見る場所のエリアがあるんですよ、そこがね、今ちょうど工事をやっていて、
で、その工事の機材の関係で、夜ですね、そのバスがそこまで入れないってことがわかったんですよね、当日わかったんですよね。さあどうするってなったときに、やっぱり地元に精通してる人たちと一緒にプログラム考えてるっていうのがあって、で、それだったらじゃあここにこのバスを止めてね、ここをナイトウォークで歩いてそこまで行こうと。
まあもちろんそのいろんな安全面とかいろんなことも考慮しながら、これ行けるっていうことで、あのバスをね、ちょっと目的地とはまたちょっと別のところにある駐車場に止めて、そっからみんなでナイトウォークで月明かりで、ちょうどね満月、ほぼ満月の日だったんですけど、月の明かりってこんなに明るいんだっていうのももちろんそうですし、
そういうところをこう歩いて、その星を見るためのね、星空のこうなんかレストランみたいな感じでちょっと素敵な空間があるんですけども、そこにまで行ったっていう、僕なんかもう星ももちろんそうだったんですけど、あのナイトウォークの部分っていうのがなんかすごく印象的で、なんか印象に残ってますよね、あれね。
兼清慎一
そうですね、あの学生の反応を見ても、あのもう一番心に残ったことの一つとしてナイトウォーク上げる人いましたね。やっぱりあんな真っ暗な中で歩くとか、森の中をしかも歩くなんて体験ないですし、で、歩くと月の明るさを改めて感じたり、そっから見る星がこんなふうに見えるんだっていうことを感じたりっていうので、もうあのなんていうかキャーキャー言いながら一回真っ暗にして、
真っ暗を体験したり、あとはいかに星が綺麗に撮れるかをみんなで競い合ったりとか。
山本達也
あーそうそうそうそう、みんなねスマホで星撮ってね、あーここでうまくいかないとかなんとか言いながら。
兼清慎一
だからそのなんていうかもう本当それって偶然性なんですけど、設計してたわけじゃないんですけど、でもそれこそやっぱり地元の方がやっぱり本当にこうこのプログラムというかノリクラを楽しんでほしいっていうやっぱホスピタリティがやっぱり溢れていて、
で提案してくださって、でしかも安全に導いてくださって、あのやっぱりこう本当にこうあのつくづく人が大事というか、今回のフィールドワークが良かったのは、もうノリクラ高原の方々がやっぱりノリクラ高原をやっぱりすごく誇りに思っていて、大事に思っていて楽しんでほしいっていう、もう本当その、そのことをまたああいうナイトウォークとかでも学生感じるんですよね。
山本達也
そうですよね。絶対感じましたよね。あそこではダメだってならずに、さらになんかね、あのノリクラらしさみたいなものを感じてもらおうというところが多分あったんだと思うんですけど、まあいう風にやってね。あそこから見る星もまた良かったですけど、個人的にはなんかみんなが一生懸命こういかに星空を撮るのかって、実際自分もスマホ持ってると思いますけど、
あんなに真剣に星空を収めるぞって言って、自分のスマホを使ったことない人が大半なんじゃないかなと思うんですけど、ああそっかこういうことなんだってここがうまくいかないとかって、いろいろ言いながらやってたのもなんかあのすごく印象的でしたね、あのナイトウォークは。
なんかその後僕も気になって、バスの運転手さんにも聞いたんですよ。なんかまあこうベテランのね、バスの運転手さん2人で、いろんな多分なんかリクエストでいろんななんかバスの場所というかね、その目的地まで案内してきたと思うんですけど、こういうの珍しくないですかって言ったら、いやちょっとないですねってバスの運転手さんが言ってて、なかなかそれは、あのさすが地球市民学部って思いながらなんか聞いてました。
でもなんかあのバスの運転手さんたちもすごく親身になんかね、なってくれて、あれもありがたかったですね、本当に。
兼清慎一
いや本当にあの、地球市民学部の学びって、本当教室も大事なんですけど、本当人と人との関係性の中で、やっぱり自分の学びを豊かにするっていう意味では、本当にこう観光協会の方もそうですし、やっぱバスの運転手さんがもう本当に迎えの時間とかもすごい計算しすぐして、ちょっと早く来てくださったり、待ってくださったりっていうことをすごい柔軟にやってくださったりとか、実はそういうことで出来上がってるっていうのも、学生もなんとなく感じ取ってくれて。
それはすごく良かったですね。
山本達也
そうですね。あと温泉も単純に気持ちよかったですね。あそこのりくら温泉があるんですけどね、あやって。僕もあのトレッキングの方はちょっとあの上りコースと下りコースみたいな感じで言うと、上りコースであの、まあまあ、なんていうんですかね、本当にあのちゃんとハイキングコースみたいなところを登っていくって滝とかもね、見ながら登っていくってコースだったんですけど。
僕結構ね、ちゃんとした装備で行ってるんですけど、まあまあ疲れて、学生たち元気だなって思います。それで疲れてお昼ご飯食べて、その後ね、ちょっとあのインタビューとか聞いて、森林浴のね、あの原生林みたいな森みたいなところこう入ってって、みんなで森林浴して戻ってから入る温泉は気持ちよかったなと思って、なんかちょっと露天風呂みたいなところもあって、あれも良かったですね。
ヨリクラならではって感じもするかもしれないですね。山、山の楽しみって温泉もありますよね。かにくさんだってほら山もね、登ったりもされるから、やっぱセットってとこありますよね、あれね。
兼清慎一
山に登って、あの温泉入って、美味しいものを食べると。まあまあそれだけで。
山本達也
まあまあ幸せになれますね。
兼清慎一
なれます。
山本達也
そうそう。でなんか冒頭にあったシーンも僕もすごく印象に残ってるのは、なんか本当に何気ない夜のなんていうか休憩というか、特にそのアクティビティがなんかあるわけでもないんですよ。
もうご飯も食べて、それこそさっき話してたナイトウォークも終わって帰ってきて、まあ最終日の夜だったのかな。
2泊しかしなかったけど、そうするとこう宿でね、なんか学生たちさすが若いなと思うのもお腹空いたって話になって、アイスも食べたいけどピザも食べたいみたいな話になって、そうするとあの宿でね、あの夜食的にこうピザをね焼いてくれたりとか、あのソフトクリームっていうかアイスっていうかあの出してくれたりとかっていうのはあるんですけど、でなんか井戸端的なというかね、ちょっと大きなテーブルであの座って、
座る、まあ周りに座るようなところがあるんですけど、そこにまあなんか誰かがなんか行ったわけでもなく、なんとなくこう自然に、僕もそこでちょっとああいいなと思って、あの長野県産クラフトビールを1本だけ飲んでたんですけど、そしたら学生たちがわらわらってみんな来て、でピザだアイスだって一通り、いや違うな、あの人たちでピザ食べてカップラーメンも持ってるんですよ、両方食べるんですね、ピザ食べてカップラーメン食べて、
最後アイスみたいな感じの夜のパーティーが始まって、でそこであのね、いろんな話をこうして、で何の話したって言ったら、なんかあまりこれっていうの覚えてないんですけど、ああいう時間をなんか共有するっていうのは、どう生きるのか言語化せよって言っても難しいんだけど、でも身体的には感覚的にはやっぱりああいうことの共有って、
相当人間関係とかあの信頼感とかその人に対するこう距離みたいなことを考えると重要だなっていうのを思いながらね、あんなことをやってましたね、僕はね。
兼清慎一
そうですね、学生も一人は、自分は一人でいるのが好きで、ああいう感じは苦手だと思ってたんですけど、すごくその山本さんとか友達とピザを食べながら、なんか何をするでもなく喋るみたいなのがすごい楽しいんだっていうのは初めて気づいたっていうのが印象的でしたと書いてる学生もいましたね。
山本達也
ね、なんかそれもそれでちょっと嬉しいですよね。まあいろんなタイプの人がいて全然いいと思うんですけども、実はなんか自分はそういうタイプじゃないと思ってたけど、まあこのメンバーとこういう環境でやってみたら、これもこれで悪くないなっていう、なんか新しい自分を知る、自分ってこういうことを楽しめる自分がいるんだみたいな一面を知れるっていうのは結構人間的な成長の過程としては結構重要なことで、
自分のこと知らないことってすごくいっぱいあるんですけど、やっぱり日々の生活をしているとどうしても慣れた環境だったりとかルーティーンみたいなところがあると思うんですけど、そういう中で普段行かないようなね、やらないようなことをやって、それが良かったなみたいなことで、自分はこういう一面もあるんだみたいな、まあそんな発見があると素晴らしいなと思ったりしました。
そうですね、やっぱり地球心学部の学びってやっぱり関係性の中で学ぶっていうのがポイントで、そういう中ではiPhoneとか宿とか、あとバスの中でおしゃべりとか、ああいうのも大事だったりしますよね。
それがやっぱりなんか4年間通って、同じ学年の人たちと一緒に2年生になって3年生になって4年生になって、今回もちょっと先輩が何人かいたりとかすると、先輩と話してどうだったみたいなことをね、この前Zoomで話してるときに、この前先輩と話してこうだったんですよっていうのは、よく聞いてみると、ノリクラの未来キャンプで先輩と話したときの話だったとかっていうのもあるので、
こういうのを大事にしてやっていきたいなというふうに思いました。ノリクラについては魅力もいっぱいあるんですけどね、これはこれでまたいかにノリクラって未来に向けての可能性があるのか、確かにいっぱい課題もあるし、本人たちもいろんなことを思っていらっしゃるんだけど、本当にいろんなトライをそれぞれの人たちがやってる。
冒頭にも言ったんですけど、地元の人たちだけじゃなくて、外から入ってきてこのノリクラを大好きになって、そしてノリクラのためにみたいな形で動いてる人たちがいると。なんでこの地域とか日本の未来を考えていく上では、とっても学びの多いフィールドだなーなんていうふうに思っていたりしますので。
また、ノリクラは多分また金鏡さんともどこかで行きそうな気がするので、またそういう時にもノリクラ話その後みたいなのができたらいいかなというふうに思います。聞いてくださっている皆さんの中にも、もしノリクラに行ったことがないっていう人がいたら、ちょっとこれをきっかけにノリクラに行ってみようかなというか、旅先としてぜひ検討していただきたいなというふうに思いますし、
もしもこの中にノリクラ詳しい方がいたら、いや実はノリクラってこういうところいいと思ってるんですよねーとか、なんかそういう情報もお寄せいただけたらなというふうに思います。なんかこのPodcastの概要欄のところにフォームみたいなのがあって、Googleフォームがあって、質問とかお便りとかコメント感想を送れるようなものがあるので、まあそれもぜひよかったらなんか書いていただけたらなというふうに思います。
ということで今日金黒さんに来ていただきましたけど、最後になんか金黒さんなんか一言二言なんかメッセージがあればということなんですけども、全体通していかがでしたでしょうか。
兼清慎一
そうですね。あの面白いですね。こうやってこう自分たちがやった授業を番組にするというかPodcastで振り返って言葉にし、それがまたメディアになる。これ自体がなんか面白いなと思いました。
山本達也
確かにね。なかなかやんないですよね。大学の先生なんか作った後に、それをこう作った人たちがちょっとその学野的な話も入れながら、でもなんかその教育的に何を重要視しているのかとか、学生にどういうことを学んでほしいと思っているのかみたいなのを、もう割と素で話していて、こういうなんか学野舞台裏みたいなのっていうのもそうだし、なかなか振り返らないですよね。
大学の先生も忙しくて、もう次、次、次ってこういう風に行くから、なんかやったことの振り返りがなかなかできない中で、なんかPodcastでこうやって改めて話せるっていうのはいいかもしれないなって。
兼清慎一
いや、これ課題の番外編ということで、学生に聞かせる。
山本達也
たしかに、これ学生に聞いてもらって、それで何そうだったのみたいな、私たちはある種の、一期生だからしょうがないんだけど、ある種の実験台って言ったらあれだけど、こういうことで、なんかいろいろ分かってたようで、いろんなことを後からね、つけていくって、でもなんかその対象とかそういうのも含めて、学生たちにまたなんか感想をもらえたらなというふうに思います。
金木さん、また何か今度機会があったら、この第四週とかっていうところで、また何かいろいろお話できればというふうに思っています。今日はありがとうございました。
兼清慎一
ありがとうございました。
山本達也
はい、ということで、今日はですね、第四週で金木雄信一さんとともに、ノリクラの話をね、中心にミライキャンプっていうのをやった話を中心に振り返りました。
今日のアンタイトルドはここまでにしたいと思います。最後まで聞いてくださって本当にありがとうございます。また来週お見にかかりましょう。
本日のアンタイトルド、いかがでしたでしょうか。感想や質問があれば、ぜひ概要欄のリンクからメッセージをお寄せください。
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それでは今回のUntitledはこの辺りで。また次回お会いしましょう。
ホストの山本達也でした。