1. 近藤淳也のアンノウンラジオ
  2. #36 イギリスから新潟へ。建築..

建築家の近藤潤さんは大学院から数年間をイギリスで過ごしたのちに新潟に拠点を移しました。定期的に京都を訪れている理由や、建築の仕事の楽しさ、日本とイギリスの違いなどについて伺いました。

ゲスト:近藤潤さん(建築家 / UNKNOWN KYOTO投資家会員)

suikaka

House in Belsize Lane


【ホスト】

近藤淳也

株式会社OND代表取締役社長、株式会社はてな取締役、UNKNOWN KYOTO支配人、NPO法人滋賀一周トレイル代表理事。トレイルランナー。ときどきカメラマン。

2001年に「はてなブログ」「はてなブックマーク」などを運営する株式会社はてなを創業、2011年にマザーズにて上場。その後2017年に株式会社ONDを設立し、現在もITの第一線で働く。

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サマリー

建築家の近藤潤さんは、イギリスでの留学を終えて新潟で建築設計の仕事をしています。彼は定期的に京都を訪れる理由として、京都の情報の更新スピードやオリジナリティの宝庫であることを挙げています。また、彼はイギリスで建築学科を学びながらも定期的に京都を訪れています。 近藤潤さんは建築のデザインからデジタルメディア系の専門分野まで幅広く活躍しており、4年半にわたりロンドンの建築事務所で働いた経験も持っています。彼は銅板で覆われた代表作を手がけ、多面的で多角形な形状を持ち、周辺環境や隣の家との関係を考慮した設計が特徴です。 イギリスでのプロジェクトの完成までには4、5年の時間を要し、完成後のクライアントとの関係もさまざまですが、近藤潤さんは建築家としての仕事にやりがいを感じています。新潟に帰ってきた彼は、最初は東京か京都で働く予定でしたが、彼女との関係が解消されたため、実家のある新潟に帰ることを決めました。 イギリスから新潟へ帰ってきた建築家の近藤潤さんは、知り合いと協力してロンドンで仕事をし、さまざまな経験を積んでいます。彼は増築やリノベーションなど、古いものと新しいものを組み合わせた建築プロジェクトに興味を持っています。 建築家の近藤潤さんは、建築の設計のプロセスをグラフィックに応用してデザインすることが好きで、現在は新潟を拠点に仕事をしています。彼はどこでも仕事をする意欲があり、将来的には大規模なプロジェクトや都市開発に携わりたいと考えています。 建築家の近藤潤さんは三重県出身であり、子供の頃の村的な環境や人との距離感が彼の設計に影響を与えています。彼の作品には人間臭さや村的な雰囲気が感じられ、空気感や空間の設計も重要な要素として考えられています。 ブログのトラックバック機能がスパムに乗っ取られて結局廃れてしまった歴史がありますが、ポッドキャスト版のトラックバックを実現する方法を考えています。また、ポッドキャストを通じて新たな人々とつながり、自然の音を共有することで街の住んでいる気持ちにもなれます。 新潟を訪れた建築家の近藤潤さんとアンノン会員の飯田さんが会いに行く機会を持ち、観光せずに1泊2日で再び別れますが、11月に再び会うことを約束します。

目次

京都への訪問のきっかけ
Jun Kondo
近藤淳也のアンノウンラジオ。
はい、じゃあ今日は近藤淳也さんにゲストに来ていただきました。こんにちは。 こんにちは。
近藤淳也
はい、アンノウンにいます。たまに数ヶ月に1回ぐらい来てくださっている印象で、普段は新潟にいらっしゃるんですよね。
はい。っていう近藤淳也さんです。よろしくお願いします。はい。はい、あのちょっと私の名前が近藤淳也で、
近藤淳です。近藤淳さんなんで、もうほぼ同じっていうことで、もうそれだけで勝手に僕はあの神経感を感じているんですけど。
最後まで呼ばないとどっちか分かんないですもんね。そうですよね。はい。で、僕よくあのネットだとJ近藤っていうIDというかユーザー名を使うことが多いんで、
もうJ近藤にしちゃったら全く同じっていう。全く同じですね。ということで、もうJ近藤、もう1人のJ近藤って思っているんですけど。
Jun Kondo
はい。新潟ではあのJKって呼ばれたり、あーそうですか。淳近藤って呼ばれたり。おー。かなりやっぱ近いですね。
あ、そうですか。じゃあもうほぼほぼ僕も行ったらそれで通じるぐらいの呼ばれ方してますね。はい、じゃあそんなあの近藤淳さんです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
近藤淳也
あの最初にお会いしたのは競争車の時ですかね。そうですね。競争車に近藤さんが2階にオフィス入っていらっしゃった時に。はいはい。そうですね。あの私たちあのオンドという会社が今安農京都にオフィスがありますけど、
安農京都ができる前は八瀬さんがやられているコワーキング施設、町屋のコワーキング施設の競争車というところに入居していまして、
Jun Kondo
その時に多分最初にお会いしてますね。そうですね。はい、そんな近藤淳さんですけど、じゃあ軽い自己紹介をお願いしてもいいですか。はい、名前は近藤淳です。
淳の淳はウルオウっていう方の淳ですね。はい。
新潟市出身で建築設計の仕事をしてます。自分で建築事務所を運営してます。
京都の魅力
Jun Kondo
どういう何か経歴かというと、生まれは新潟市で関東に大学で行って、で卒業してすぐイギリスに留学して、
で、結果ロンドンに留学でマスター取ってその後建築事務所で働いてたので、7年半トータルイギリスにいて。
ああ、そうだったんですね。そうなんですよ。で、30歳になるタイミングで日本に帰ってきて、なぜか東京とか行かず地元にいきなり帰って独立するという無謀なことをして、はい、今8年目です。
近藤淳也
なるほど、なるほど。はい。で、今回の滞在はどんな滞在ですか?
Jun Kondo
今回もいつもと同じワーケーションです。10日間ぐらい京都にいて、新潟の仕事を京都でするっていう。京都で仕事があるわけじゃなくてっていう感じですね。
近藤淳也
なるほど、なるほど。たまに京都に来られてるのはそうやって、こう、新潟の仕事を京都に来てやられてるっていう感じなんですかね。
まさにそうなっておりますね。だいたい何日間ぐらい滞在されることが多いですか?
Jun Kondo
一番多いのは10日間ぐらい。1週間の時もありますしね。毎回バラバラ。
なるほど、なるほど。で、安納に泊まっていただく時もあれば、他の施設の時もあるって感じですよね。はい。
近藤淳也
どういうとこに泊まられてるんですか?いつも。
Jun Kondo
だいたいコワーキングスペース付きの宿泊施設に泊まってます。
例えば、ミレニアルズさんとか、あとチューンステイさんとか、競争者で教えてもらったところに、次泊まろうかなみたいな。
なるほど。いろんな人に聞きながら。
近藤淳也
ゲストハウスとかを聞いて。でもお聞きしてると、ちょっとゲストハウスみたいなのが多いですかね。
そうですね。ただ京都に仕事来てるだけじゃなくて、やっぱりいろんな人とつながって情報が欲しいので、そういう距離感のあるところを選んで泊まってますね。
Jun Kondo
なるほど、なるほど。ちょっとじゃあ、そもそもなぜそんなに京都に来られてるのかっていうのもちょっと伺いたいんですけど、
お仕事は新潟でされていて、京都の仕事があるわけではないっていうことですよね。
近藤淳也
ですが、数ヶ月に1回とか京都には来られてるっていう感じですかね。
Jun Kondo
はい。
近藤淳也
それはなぜでしょう?
まずきっかけは、自分の好きなアーティストが、ライブが京都であって、観光で3、4日京都に来ようと思ってたら、仕事が全然終わってなくて。
Jun Kondo
はい。
ライブには行きたいから、もう仕事持ってくるかってなって、で、どこかなんか働ける場所ないかなっていって、コワーキングスペースいくつか検索していって、一番最初に行ったのが競争車だったんですけど。
近藤淳也
なるほど。
Jun Kondo
そこのスタッフがすごい丁寧に教えてくれて、チャンマイさんですね。
近藤淳也
チャンマイさん。
Jun Kondo
今、カナダにいらっしゃいますけど。
が、すごく丁寧に、いきなり飛び込みでは競争車、当時入れなかったんですよね。
で、それでなんかいろいろ丁寧に教えてくれて、その日はなんかそこにいられるってことになったりして。
で、あと会員の方とかも喋ってるとすごい雰囲気良かったんで、
あ、これはもしかしたら面白いかもなと、なんかたまに京都に来て仕事しながら京都に滞在するの面白いかもなって、その時。
近藤淳也
なるほど。
Jun Kondo
で、まだワーケーションって言葉もなかったんですけど。
近藤淳也
2019年とかですか。
Jun Kondo
そうです。
近藤淳也
なるほど。
Jun Kondo
で、あと競争車の人たちも、そんなに京都好きなら来たらいいじゃん、たまにって言ってくれて。
近藤淳也
まあ、なんかそういう感じの人多いですもんね。
Jun Kondo
多いですね。
近藤淳也
あそこもね。
Jun Kondo
それが京都来始めたきっかけで、で、競争車なんか面接で、ドロップインでも面接があるじゃないですか。
近藤淳也
はい、そうですよね。
Jun Kondo
で、なんかその面接受けるために次は2ヶ月後に来て、で、今度はその会員の契約書を書くためにそのまた2ヶ月後に来たみたいな感じで。
近藤淳也
一個一個はこうステップが進んでいったんですね。
そうなんですよ。
Jun Kondo
それで、なんかそれが多分ペースになってたんでしょうね、京都に来る。
近藤淳也
そうか、じゃあ、たまに新潟を離れてワーキュレーションしたいなみたいなモチベーションがあったわけじゃなくて、
その行きたいコンサートに行くために仕事を持ってこざるを得なかったみたいなのがもともとの発端なんですか。
Jun Kondo
そうなんですよ。
近藤淳也
あ、そうなんですよ。
Jun Kondo
そう。
近藤淳也
あ、そうですか。
Jun Kondo
なんか京都は大学生の時から来てって好きだったっていうのはもちろんあるんですけど、
ほんとに些細なきっかけ。
近藤淳也
へー、でも言ったら1回来てみて、競争車で仕事持ってきてやっただけで、
Jun Kondo
次からも来ようって言うほどそんなに体験が良かったっていうことなんですね。
あと他にも、京都に来る前は東京に結構頻繁に行ってて、
月1ぐらいで友達に会いに行って美術館巡りとかしてたんですけど、
京都に来るときに新潟関区がむちゃくちゃ安いってことを気づいてしまって、
近藤淳也
飛行機はですか。
Jun Kondo
ピーチ航空使うと、安いとすごいもう1000円以下とかもあるんですけど、
近藤淳也
へー、あ、そうですか。
Jun Kondo
デフォルトで3000円とか5000円とかなんですよ。
近藤淳也
へー。
Jun Kondo
で、東京行くより安いってことに気づいてしまって、
で、それもあって、東京に通うのから京都に通うのにシフトしたっていうね。
情報のアップデートと人とのつながり
近藤淳也
ははは。
どっかには通えないっていう感じなんですか、それは。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
特にその、どこでも良かったっていう。
Jun Kondo
どこで、一番の理由はやっぱり、
自分のアンテナを解き済ませたいというか、
新潟市はどうしても情報のなんか更新のスピードが遅いので、
東京とか都市圏に行くと、
常に新しい発見がお店入って、
あ、こういうのが流行ってんだとか、やっぱセンスがすごい良いので、
それをなんか自分の感覚アップデートするために、やっぱそれは必要だなと思って。
近藤淳也
ああ、なるほど。
でもそれで言うと、やっぱりね、東京は最先端と言いますか、
まあね、人も多いし、お店も多いですから、
で、まあ早いっていうところもあるかなと思うんですけど、
そこは未練はなかったんですか。
Jun Kondo
なんか一周したなって感じはしてて、
で、その時に結構思ってたのが、
なんかニューヨークとかロンドンの二番煎じ的なスタイルのお店結構あるなっていうのを思ってたんですよ。
なんかどっかオリジナリティがそこまで高くないとか、すごいセンスはいいんですけど、
で、京都来てみたら、もうオリジナリティの宝庫みたいな感じ。
近藤淳也
それはね、もともとはね、都で日本の建築っていうものがありますから。
Jun Kondo
そう、ベースが違うんですよね、そもそも。
近藤淳也
なるほど。
それで、ああ、こっちならまだまだ違う情報を得られるなっていうので、
Jun Kondo
うん、それ結構大きいですね。
近藤淳也
あ、そうなんですか。
でも、そうは言っても、新しいものっていう意味でもオリジナリティがあるんですか、京都っていうのは。
Jun Kondo
まだそこまでオリジナリティ…
結構京都、昔からと思うんですけど、たぶん上りもの下りものみたいな言葉の言い回しで、
京都に来るものが下りもの、で、逆に来ないものを下らないっていう。
下らないの発祥のこと、なんかがそれらしくて。
近藤淳也
どういうことですか。
Jun Kondo
下らないものってあるじゃないですか、つまらないもの。
京都に来ないから、京都から、どっちだろう、あれ、方向がどっちなんだっけ。
近藤淳也
どっちか、とにかく電波しないっていうのが下らないっていうことなんですか。
Jun Kondo
いいものじゃないもの、下らないものっていうのは、京都基準に、ものが入ってくる、出るから来てるらしくて。
近藤淳也
あ、そうなんですね。
Jun Kondo
京都、やっぱり全国からいいものが入ってきてるっていうのは印象でありますね。
当然、新潟のものも扱ってるお店ありますし。
そういういいものを、京都らしさっていう和風モダンのベースで消化させてる感じが、すっごい品もいいし、センスもいいなって感じるんですよね。
近藤淳也
あ、そうなんですね。
なるほど、じゃあ東京通うのをやめて。
Jun Kondo
やめて。
近藤淳也
京都にシフトしたけども、そこは特にインスピレーションというか、そのところでもそんなにこう、支障がないというか。
Jun Kondo
むしろ、刺激を受けてますね。
近藤淳也
あ、そうですか。
Jun Kondo
じゃあ、来られてるときはわりとそういったいろんなお店とか、建物もあったりされてるんですか?
結構、朝と夕方に散歩するんですけど、それはもう競争車が朝10時に始まって、5時に終わるっていう。
それ以外の時間を、普段通ってない道とかをわざと遠回りして通ったり。
近藤淳也
なるほど、なるほど、なんか図書館みたいですね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
開館時間が短いので、前後で散歩していますみたいな。
Jun Kondo
そうやって、情報収集してますね。
へー、なるほど、なるほど。
近藤淳也
人のつながりとかも結構できてる感じですか?
Jun Kondo
そうですね。
やっぱり初期に、来たてのときに会ってたメンバーは、今は競争車にいなくても連絡取り合って、ご飯食べに行ったりしてますね。
近藤淳也
あ、そうですか。今もつながっていて。
Jun Kondo
今もつながっていて。
近藤淳也
多分、僕が知ってる方も何人もいらっしゃると思うんですけど、みなさんお元気ですか?
Jun Kondo
はい、みなさん元気でやってます。
近藤淳也
今回も会われました?
Jun Kondo
会いました。
近藤淳也
あ、そうですか。
Jun Kondo
はい。
近藤淳也
元気になってました?
元気になってました。
Jun Kondo
はい。
近藤淳也
あ、そうですか。
Jun Kondo
明日も会います。
近藤淳也
明日も会うんですか。
Jun Kondo
はい。
近藤淳也
あ、じゃあちょっとよろしく言っていてください。
Jun Kondo
わかりました。
近藤淳也
なんなら僕も会いたい気持ちですけど。
へー、そこは仲いいですよね。
Jun Kondo
そうですね。
できたてのときも結構一緒に来たりしてましたね。
近藤淳也
そうですよね。
そしてアンノウンも投資家会員にもなっていただいてますよね、近藤さん。
Jun Kondo
はい。
近藤淳也
そこはどういうきっかけだったんでしょうか?
Jun Kondo
それもほんと競争者きっかけで、
競争者、なんでこんな自分が気に入ってるかっていうと、
ランチタイムにみんなでご飯食べたり、
あと結構入れ替わり、玄関出るタイミングでスタッフの人と今からここに来るんですみたいな話するんですけど、
そのタイミングでたまたまアンノウンと話をしてるライターの方がいて、
で、「え、それなんですか?自分も行きたいです。」って話しかけて、
っていうのがたまたま投資家会員の第一回の説明会だったみたいで。
近藤淳也
そうだったんですね。それはどこでやったやつかな?
Jun Kondo
まだ工事中のところを見学して、で、ここ。
近藤淳也
本池中の1階で。
Jun Kondo
1階で。
過去の経験と新潟出身
近藤淳也
お座敷でやったやつですね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
その時に来ていただいたんですね。
Jun Kondo
あれ第一回目?
近藤淳也
いや、もう結構後のほうですね。会館直前にやったので、それは。
Jun Kondo
じゃあその会ですね。
近藤淳也
そうですか。
Jun Kondo
で、もう、あ、これは面白そうと思って。
すぐに確か会員になったはず。
近藤淳也
なるほど。ありがとうございます。
で、投資家会員にもなっていただいて、たまたまに泊まってもいただいて、
ちょくちょく来ていただいているって感じですよね。
Jun Kondo
そうですね。
投資家会員の、そんなでも自分投資家会員ですって言いづらいんですけどね。
近藤淳也
言いづらいっていうのは?
Jun Kondo
初期から関わってるんです、感。
あんまり出したくないというか。
新しく入ってくる人とかいるじゃないですか。
そういう人にあんまり大きい顔したくないっていうか。
近藤淳也
でも、みなさんそういう割と謙虚なというか、方が多くて大丈夫ですよ。
全然、それでどうこうって一切ないんです。普段から。
そうですよね。
また、投資家会員がなんか。
幅きかしてる?
そうそうそう、みたいなの一切ないんで。
Jun Kondo
安心しましょう。
近藤淳也
気にしないでください。
むしろね、そんな関わっていただいてるんだってことを知らないメンバーもいると思うんですぐに会っただけだと。
そう言っていただいたらみんな喜ぶと思いますので。
もっと幅きかしていただいて。
Jun Kondo
分かりました。
Nビールのグラス持って歩きますね。
近藤淳也
そうですね。あの人会員さんなんだって。
じゃあ、そんな近藤さんですけど、もう少し振り返って、今までの人生のことを伺ってもいいですか?
Jun Kondo
もちろん。
近藤淳也
どのぐらいからいきましょう?
Jun Kondo
届かないから。
新潟でとにかく生まれたっていうことですよね。
近藤淳也
新潟市ですか?
Jun Kondo
新潟市で生まれましたね。
父親は佐渡島っていう島出身で。
近藤淳也
金が取れた。
Jun Kondo
金が取れた。
近藤淳也
時がいる。
Jun Kondo
時がいる。
近藤淳也
佐渡島ですね。
Jun Kondo
かの有名な。
で、母親は新潟市出身で、2人が結ばれ、次男として生まれました。
近藤淳也
その後どうなっていったんでしょうか?
Jun Kondo
その後、どんな子供だったっていうと結構やんちゃで、新潟市自然豊かなんで、
市内、わりと住宅街とはいえ、身近に池みたいなのがあったりとか、野球場があって、その球場の周りに結構森があったりとかして、
なので、家帰ってはそういうところで虫とったりとか。
近藤淳也
結構外で遊んでいたっていう少年時代ですね。
Jun Kondo
いいですね。
ボール蹴って遊んでたみたいな感じの小学校の時は。
中学はもう、中学は何してたんでしょうね。
あんまり実は中学の記憶がなくて、部活ばっかしてたって感じ。
近藤淳也
何部ですか?
Jun Kondo
卓球部だったんですけど。
あ、卓球、はいはい。
ちなみに小学校の時はサッカー部で、中学で卓球。
近藤淳也
サッカーで卓球。
Jun Kondo
高校はボクシング部。
その後バレーボール部に入り、
大学はバスケをし、今テニスやってます。
近藤淳也
だいぶいろいろやってますが、
わりとインドア系が多いですね。
そうですね。
建築への興味と学び
Jun Kondo
あとラケットスポーツがわりと多い。
近藤淳也
あ、確かに。
Jun Kondo
あ、でもそんなこともないか。
ボール球技が多いですね。
なるほど。でもわりといろいろするのが好き。
体動かすの大好きで。
近藤淳也
はいはい。
その建築とかに興味持たれたのはいつ頃だったんですか?
Jun Kondo
建築は小学校の時に実家を増築してたんですよ。
で、もともと物作るの好きで、
いろいろ工作とかしてたんですけど、
その家を一旦壁剥がして、
新しく構造を作ってくっつけるのを、
すっごい興味持って見てたんですよ。
近藤淳也
何年生で?
Jun Kondo
小4とか小5くらい。
近藤淳也
小4ね。
Jun Kondo
面白いなと思って、
こんな感じで家ってできるんだっていうのに。
すっごい興味持って。
で、その時は。
近藤淳也
もともとあった家の壁を取って、
増築でくっつけたら、
家が大きくなるみたいな様子が面白かったって。
面白かった。
Jun Kondo
豪快ですよね。
クレーンで資材つって、くっつけてみたいな。
で、大工すごいいいなって思ったんですよ。
だけど、その後受験とかいろいろ行く中で、
大工っていう進学方法がなかったっていうのは。
近藤淳也
そうですね。大工ってね。
Jun Kondo
だいたい高卒とか中卒で業界に入る方が多いので。
近藤淳也
現場にいきなり入って、現場で教わってみたいな。
なんか学科とかじゃないですよね。
そうなんですよ。
Jun Kondo
でもなんか普通にそんなことも考えずに生きてきたんで、
なんか受験するのが当たり前みたいなマインドで。
で、じゃあもう建築学科かな。
近藤淳也
一番近いですよね。
Jun Kondo
一番近い。そうですね。
近藤淳也
ちなみに名前も似てますけど、
僕も小学校の時に将来の夢大工さんでした。
Jun Kondo
そうなんですか。
そんな共通点も。
近藤淳也
僕も子供の時に家を建て直したのを見てて、
やっぱちょっと面白かったのと、
あとは幼稚園の時に近所で火事があって、
家が全部燃えちゃった家があったんですよ。
で、それを見に行った時に幼心にあまりにも衝撃的で、
めちゃくちゃ怖くなって、
で、わりと結構夜寝れなくなったりとかするぐらい、
若干トラウマじゃないけど、
家がなくなるってもう悲しすぎるみたいだ。
で、将来自分が大工になれば、
Jun Kondo
燃えても作れるみたいな。
ピュアですね。
近藤淳也
それ多分どうだろう、
4歳か3歳かぐらいに思ったんだと思うんですけど、
Jun Kondo
で、結構大工になりたかったですね。
結構じゃあ、きっかけは違えどかなり、
もしかしたら大工になってたかもって感じ。
そうですね。
面白いですね。
近藤淳也
でもそのあれですね、思いをずっと一貫して持っていて、
留学と新たな挫折
近藤淳也
建築学科選ばれたってことですか。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
他に湧き目も振らずに。
Jun Kondo
中学の卓球部の時は、
卓球の顧問、卓球部の顧問いいなって思ってた時もあったんですけど。
近藤淳也
めっちゃピンポイントですね。
卓球部の顧問。
Jun Kondo
でも今考えたら、すごい横島な理由で教師になろうとしてましたよね。
近藤淳也
どうしてですか?
顧問になるために教師になるわけじゃないじゃないですか。
Jun Kondo
本来は教えることが目的なのに。
教科を教えることより、卓球部の顧問になりたかった。
いい先生だったんですよね。
で、そんなこともあったけど、
高校入った時にはもう高1からずっと建築学科って書いてましたね。
近藤淳也
高1から、志望の学科がここですか。
Jun Kondo
そうです。
でも結構早いですね、そういうのがちゃんと決まってるというのは。
近藤淳也
なるほど。
Jun Kondo
そう、だからブレずにほぼ来たっていう感じがしますね。
近藤淳也
で、実際じゃあスムーズに建築学科に入られたんですか?
Jun Kondo
大学は割とスムーズに行きたいかった大学に入れて、
で、留学する時ですね、結構いろいろ、
何て言うんでしょう、波があったというか。
近藤淳也
それは何年生ぐらいの時でしょう?
Jun Kondo
大学4年生を卒業して、
あの、修士の、ロンドンの修士に入った時ですね。
極端な話、英語ができなすぎたのに留学しちゃったっていう。
近藤淳也
ああ、なるほど。
Jun Kondo
でも受験とか得意だったんで、英語の点数は取れちゃうっていう。
けどいざ大学院、イギリスの大学院に入ってみて、
全然何言ってるかわからなくて、
授業はついていけなかったんですよね。
近藤淳也
その語学留学とか挟むんじゃなくて、
もういきなりマスターの授業に入っていったって感じですか?
Jun Kondo
そうですね。
で、選んだ大学もほぼイギリス人みたいな。
留学生ほんと少ないところに入ってしまって、
そこは一番行きたかったところなんですけど。
近藤淳也
ああ、なるほど。
Jun Kondo
で、まあ1年間結局ついていけず、
もう1回目の挫折ですね。
で、そのあとちゃんと語学勉強しようと思って、
1年間語学学校に入り直して、
で、3年目に別の大学院に入り直し、
ようやく卒業するっていう。
結構長い時間かけて。
近藤淳也
ああ、なるほど。
じゃあその1年目はわからないなりに頑張って、
どうにか在籍し続けたってことですか?
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
それつらそうですね。
Jun Kondo
むちゃくちゃ大変でしたね。
近藤淳也
ですね。
で、その聞いてれば何とかなるって感じじゃなかったんですね。
Jun Kondo
もう全然、何を言ってるのかわからないくらいだったんで。
ちょっと特殊、アート系の、
建築学科イギリスって、
工学系じゃないんですよ。
美大みたいな感じ。
近藤淳也
ああ、そうなんですか。
Jun Kondo
結構アート表現って独特のニュアンスで伝えようとするから、
余計ピンポイントでわかんなくて。
近藤淳也
技術用語みたいにロジカルな感じじゃなかったりするから、
なかなか…
Jun Kondo
なかなか掴み所がなく。
近藤淳也
ちょっと話しとりますけど、
工学系じゃないんですか?建築学科が。
Jun Kondo
日本では当然工学系なんですけど、
向こうは全部専門に分かれてて。
近藤淳也
それって世界的に見たらどっちが多いんですか?
Jun Kondo
アジアは工学系、
アメリカとかヨーロッパは多分専門に分かれて。
近藤淳也
専門というのはアート系でもなく、
建築は建築っていう、そういうことですか?
Jun Kondo
建築…もう学校によるっていうのもあるんですけど、
基本的には構造は構造、設計、
それがエンジニアと言われる。
近藤淳也
ああ、そういうことか。
建築の中が分かれてるってことですか?
Jun Kondo
分かれてますね。
近藤淳也
専門っていうのは。
Jun Kondo
はい。
近藤淳也
構造設計と?
Jun Kondo
あと環境。
近藤淳也
構造設計、環境。
Jun Kondo
環境ですね。
あとは設備。
近藤淳也
設備、もともと中のことってことですね。
Jun Kondo
そうですね。電気とか空調とか、
そういう、そっちもエンジニアですね。
近藤淳也
はい。
Jun Kondo
で、あとは積算っていうのもあるんですよ。
積算?
図面からこの建物がいくらになるかみたいなのを。
近藤淳也
ああ、お見積りみたいな。
見積り。
Jun Kondo
業者の見積りではなく、
なんて言うんでしょう、
その技術的に積算方法を使った見積りみたいなのが別にあるんですよ。
近藤淳也
へえ。
Jun Kondo
それも結構、信頼というか尊敬される職業なんですけど、
Quantity Surveyorっていう職業があって、
で、それがあって建築設計っていうデザインの、
街のことを考えたり、住まいのことを考える人がいるっていう。
なるほど。
近藤淳也
え、じゃあそのデザインっていうのは建築設計なんですか?
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
で、それは建物と街はもう別れない?
Jun Kondo
そこは一緒ですね。
近藤淳也
一緒なんですか?
じゃあデザイン考える人間は、街のこと考えられる人間であるってことなんですか?
Jun Kondo
もうセットですね。
特にヨーロッパは、
街のコンテストを考えてようやく設計に行き着くみたいな。
近藤淳也
ああ、そうなんですか。
逆に日本はそこが分かれてません?
なんかランドスケープみたいな人と、
なんて言うんですか、その住宅の設計してる人とか、ちょっと違うくないですか?
Jun Kondo
違いますね、確かに。
近藤淳也
ああ。
へえ。
Jun Kondo
戸惑うことは割とありますね。
近藤淳也
ああ、そうですか。
で、じゃあそのデザインの人っていうのは、工学的な勉強あんまされないってことですか?
Jun Kondo
あんましないですね、ヨーロッパは。
近藤淳也
ああ、そうなんですか。
それでなんか建物壊れちゃったりとかしないんですか?
Jun Kondo
それは、構造は構造屋さんがやるので、崩れることはないっていう。
じゃあ、そもそも分業の教会が違うんですね。
必ずチームを作って、各分野の専門家を呼んできて、設計のチームで動くみたいな。
近藤淳也
へえ、初めて知った。
そう。
全然違いません?それ。
Jun Kondo
全然違いますね。
近藤淳也
違いすぎてびっくりなんですけど。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
なんでそんなことなってるんですか?
Jun Kondo
なんででしょうね。
エンジニアっていう感覚が多分建築家には、なんかもう別のジャンルみたいな感じなんでしょうね。
近藤淳也
ああ、そうなんですね。
それで、その中で近藤さんは、なんていうのになるんですか?近藤さん、潤さん。
潤さんで行きましょうか。
Jun Kondo
そうですね。潤屋さん。
近藤淳也
はい。潤さんと潤屋さんで行きますね。
Jun Kondo
はい。今更ですけど。
近藤淳也
今更ですけど。
じゃあ、潤さんは、どの分野が専門だったんですか?
建築家 近藤潤さんの経歴
Jun Kondo
最初は、建築のデザインのほうですね。
近藤淳也
はい。
Jun Kondo
で、語学留学校に入り直してから別の大学行ったって言ったじゃないですか。
そのタイミングで、なぜか建築学科の中にもいろんなジャンルがあって、デジタルメディア系のところに自分は選んで行ったんですけど。
近藤淳也
デジタルメディア。
Jun Kondo
今で言うチームラボとか。
ああ。
そうですね。ライゾマティックスとかやってるようなものを建築のジャンルでやるっていうのを。
近藤淳也
え?それがまた一つのジャンルとしてあるんですか?
Jun Kondo
あるんですか?あるんですよ、そう。
近藤淳也
それはもう、何というか、普通の一般の人が家を作るときに必要なものではないですよね。
Jun Kondo
別ジャンルですね。
近藤淳也
ですよね。なんかちょっとこう、アート的な時に必要なものっていうことですか?
Jun Kondo
うん。
近藤淳也
あ、それが専門。
Jun Kondo
うん。
近藤淳也
へえ。
Jun Kondo
で、そこに入ったら、すごいハマったんですよ。
おお。
もう、あの、結構、大学生の時からウェブサイトとか作るの、趣味でやってて。
で、その学科では、結構プログラミングとかも使うんで。
それは、すんなり入れたというか。
近藤淳也
はあはあはあ。
Jun Kondo
だから、英語力そこまでなくても、なんかちゃんと割と話がついてきるというか。
うーん。
うーん。
っていうので、まあ、もともと多分エンジニア寄りの思考回路だったんだと思うんですよ。
ロジカルに考えるタイプで、で、それがたまたまハマったみたいな。
近藤淳也
ああ、そうですか。
じゃあ、そこからはもう、ちゃんとついていけてというか。
ついていけて。
まだ2年ぐらいかかってるんですね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
へえ。
どうですか?もう1回戻ろうとしたら、本当はこうしたかったとかあります?
Jun Kondo
ああ。
まあ、間違いなくちゃんと英語を話せるようになるから。
近藤淳也
まず勉強してから行けって。
Jun Kondo
1年目はちゃんと語学学校に行ったほうがよかったなと。
近藤淳也
ああ、なるほど、なるほど。
Jun Kondo
うん。
思いますしね。
あとは、その、英語が話せれば、いいってわけでもないなっていうのもすごい感じたので。
近藤淳也
というのは。
Jun Kondo
例えば、英語すごい得意、他に専門分野がない人って、
イギリスで就職することはすごい難しい。
けど、英語そこそこで、でも専門性が高い職業とか、知識経験ある人は、それだけでも就職できちゃうんで。
近藤淳也
なるほどね。
まあ、それは普通に考えたらそうですよね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
しゃべるけどできひん人と、できるけどちょっとしゃべるのが苦手な人と、どっちが仕事できるのって言ったら、それは仕事ができる人のほうがいいですよね。
Jun Kondo
いいかも。英語しゃべれるだけだったらイギリス人でいいじゃんってなっちゃう。
近藤淳也
そうですよね。しゃべれるだけならね。
Jun Kondo
そうそう。
近藤淳也
まあ、それはそうですね。
Jun Kondo
なんで、まあ、そうですね。英語、確かに今すごい強調しましたけど、
そこまで、なんだろう、正確な英語しゃべれる必要はなくて、ちゃんとなんとなく相手が言ってることわかって、
なんとなく自分の言いたいこと伝えられれば、文法ぐちゃぐちゃでも何の問題もないなっていう。
近藤淳也
ほら、急に優先度下げてきましたね。
Jun Kondo
そうですね。下げとかないとやっぱり。
近藤淳也
なんですか?みんなに言ってほしいってことですか?
Jun Kondo
言ってほしいですね。
近藤淳也
言ってほしい。
掃除で言ってよかったってことなんですね。
Jun Kondo
間違いないですね。
それはどうしてですか?
強みになりますね、日本に帰ってきたときの。
誰も持ってないとは言わないですけど、やっぱり自分だけしか持ってない、特に地方に行くとそういう経験してる人少ないので、
かなりその経験とかから仕事を信頼してもらって、頼んでもらえたりするので、
行くだけでも、なんか一つ違った強みを持てるっていうのは大きい。
近藤淳也
そうですね。誰でも留学して、週仕事って帰ってくるわけじゃないんで、
どんな分野でもそれは1個ね、大きな強みにはなると思いますけど。
じゃあ、行ってよかったですね。
Jun Kondo
行ってよかったですね。
夏涼しいですしね。
近藤淳也
夏涼しい。あ、そこですか。
確かにね、ちょっと夏の暑さに関してはもう今年ちょっと…
Jun Kondo
すごいですね。
せいきいきしてますけど。
近藤淳也
そうか。
じゃあ、その2回目に大学院に入り直してからは何年いらっしゃったんですか?
イギリスでの経験
Jun Kondo
それは、イギリスって大学院が1年コースもあるんですよ。
日本の2年コースみたいなのもあれば、11ヶ月コースかなっていうのもあって、
それで1年で卒業して、
その年、ちょうどリーマンショック開けた翌年ぐらいで、
結構ズタズタだったんですけど、
運良く建築事務所が拾ってくれて。
近藤淳也
それは日本の?
Jun Kondo
ロンドンのです。
近藤淳也
ロンドンの?ロンドンで就職されたんですね。
そうなんですよ。
Jun Kondo
その建築事務所で4年半働いてました。
近藤淳也
そうなんですか。
ロンドンの建築事務所で4年半働かれていた。
かっこいい。
Jun Kondo
よく行ってみたいって言われます。
近藤淳也
かっこいいですね。
いや、行ってみたいです、確かに。
そこはもう全然、もうその頃には英語とかも問題なく?
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
コミュニケーションはもう問題なく取れるようになってましたね。
すごいな。
どうでした?お仕事。
Jun Kondo
楽しかったですね。
やっぱりバリバリ建てられたんで。
そうなんですか。
特にその事務所は割とロンドンのプロジェクトが多くて、
ロンドンって国際的な街なんで、
結構海外のプロジェクト多い、オフィスも多いんですよ。
だけどその自分が入ったところは、
ロンドン地域、割と行ける範囲のプロジェクトが多くて、
近藤淳也
そうすると自分で足運べるっていうのがすごい良くて。
Jun Kondo
海外だとどうしても視察1回行って、
次半年後みたいな感じになっちゃうと。
自分が設計したのにすごい遠い場所にあるから、
あんまり臨場感というか、
面白みが自分は感じられなくて。
自分が作ったものが出来ていくプロセスが好きだから、
というのでラッキーでしたね。
近藤淳也
確かにね、あんま離れてるとちょっと寂しいというか、
見たいですよね、それがある風景とか、
Jun Kondo
中に入ったりとか出来た方が。
近藤淳也
でもさっき2回目の先行は、
Jun Kondo
何でしたっけ、メディアアート?
デジタルメディア。
デジタルメディア。
デジタルメディア。
近藤淳也
だったっていうことですけど、
そういう類の建物がバンバン建てれたってことですか?
Jun Kondo
っていうわけでもなくて、
最初はプログラミングとかでデジタル系にはまっていって、
就職先もそっちを目指してたんですよ。
有名な、結構何の売れてるプロジェクト、
バンバンやってるところにポートフォリオを置き付けてたんですけど、
結構やっぱ規模が新しいジャンルなので、
事業性を持って規模を大きくしてるところってそんなになくて、
作家さんみたいな感じなんですよ。
Jun Kondo
全然就職する感じじゃなくて、
インターンなら来ていいよみたいな感じだったんで、
そうやるとちょっとビザ取れないなと思って、
ちょっと方針転換し、
もうゴリゴリの建築設計事務所に入ったんですよ。
近藤淳也
でもそこは勉強はされてたわけでもないんじゃないですか?
Jun Kondo
日本の大学の建築学科出てるから、
近藤淳也
一応建物のポートフォリオは出せて、
Jun Kondo
でもその事務所も結構いろんなことやってる事務所だったんですよ。
建物だけじゃなくて、
アート系のベニス・ヴィエンナーレとか建築の祭典がイタリアであるんですけど、
そういうところに展示とかも出してるような建築事務所だったんで、
なんか面白がってくれて、
そういうのもできるならいいじゃんとか。
近藤淳也
なるほど、プラスにはなったって感じなんですね。
じゃあ普通のって言ったらあれですけど、
建築を作っていった、作るお仕事に入っていったって感じなんですね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
どんなの作ったんですか?
Jun Kondo
一番多かったのはマンションみたいなやつですね。
基本、自分がいた事務所は住宅系、人が住む場所で、
マンションだとか1個建てだとか、
あとはマスタープランって言って、
ちょっと都市計画に近い団地くらいの規模のところを待ち割り作り直すみたいな。
再生のプロジェクトとか、団地再生プロジェクトみたいなのをやったりとかしてました。
近藤淳也
いやー楽しそう。
いや僕ね、建築すごい憧れがあるんですよ。
さっきも言ったけど大工になりたかったっていうのもありますけど、
やっぱ好きで。
多分ウェブサイト作るのもちょっと近いとこあるじゃないですか。
特にサービスの設計って人がどういう風に入ってきて、どういう風に過ごすかみたいなところとか結構近いと思うんで。
自分も多分好きなんですけど、すごい興味があって。
Jun Kondo
動線のデザインとかまさに感覚近いですよね。
近藤淳也
ですよね。なので興味あるんですけど。
Jun Kondo
どうですか?じゅんさんオリジナルっていうのもあったんですか?
オリジナル、基本ボスというか、名前のついてる建築事務所あったんで、その人のデザインでは出るんですけど、
当然自分が提案して出た建物もいくつか建ってるので。
近藤淳也
そうなんですね。
建築のデザインと模型
Jun Kondo
なんか建築のデザインってどうやって作るんですか?
近藤淳也
模型みたいなものをおもむろに組み始めるのか、絵を描くのか、コンピューターで図面を引き始めるのか、どうやって最初その元になるデザインを考えるんですか?
Jun Kondo
もちろん最初は二次元ですね。
スケッチから当然始まって、そこから日本の建築事務所は割と模型を作るパターンが多いと思いますね。
結構アナログな世界で。
イギリスの建築事務所は一切模型作んないんですよ、逆に。
近藤淳也
そうなんですか?
Jun Kondo
全部。
近藤淳也
どの段階でも?
Jun Kondo
どの段階でも。
近藤淳也
どの段階でも模型を作らないんですか?
Jun Kondo
うちの事務所は特に。
全部3D。
近藤淳也
そうなんですね。
じゃああれ全然必須じゃないんだ。
模型作れる技術は必須じゃない。
いや、どんな建築学科とか建築事務所とか行っても模型置いてあるじゃないですか、日本だったら。
だから僕はもうあれはなくてはならないもの。
っていうかもうあれを作ってこそ建築家みたいな感じなんだと思ってました。
Jun Kondo
あれはコミュニケーションツールですね、もう完全に。
クライアントとのこういうのができますよって言って覗いたりとかするためのやつで、それを十分3Dで分かなえるので。
近藤淳也
そうなんですか。
じゃあそのお客さんとかクライアントがイメージが分けやすいように立体で作って、こんな感じでできますよっていうかこんなのでどうですかみたいなためにやってる?
でもその作ってる人がそれを見てイメージが膨らんだりとかっていうこともあるんじゃないんですか?
Jun Kondo
もちろんそうですね。
3Dでチェックすると何がいいって、一番のメリットは不正語がない。
不正語っていうのは例えば図面で表現できるのって本当にごくわずかで、実際に立ち上がったときに例えば取り合い、窓と壁の取り合いって呼ぶんですけど繋ぎ方とかを、やっぱり3Dで見ないとなかなか分かんないんですよ。
近藤淳也
要は立体してみたらこことここ当たるやんみたいなことが気づかないとかですね。
Jun Kondo
そうですね、ずれてるとか。
分かりますね。
イギリスの建築の特徴
Jun Kondo
それを全部3Dでチェックできるので、模型作るよりはるかに正確に。
近藤淳也
そうなんですか。
なるほど。
じゅんさんも作らなかったし、別に作りたいとも思ってなかった?
Jun Kondo
でも模型作るのすごい得意だったんですよ。
近藤淳也
なんか好きそうですよね。
なんか勝手に物作るの好きだったって仰ってたし。
Jun Kondo
1回なんか事務所で作ってて、とあるプロジェクトで作ったことあるんですけど、むっちゃ感動してましたみんな。
近藤淳也
みんなが。
Jun Kondo
日本人やっぱり模型作るの上手いねって。
近藤淳也
器用だねって感じで。やっぱ日本人上手いんですか。
Jun Kondo
上手いですね。
近藤淳也
世界的にも。
なるほど。
なんかちょっと僕がまた余談になりますけど、去年、まあ去年正月に家を作って住み始めたんですよ。
で、それがちょっと建築家さんと作ってもらったんで、最初模型を作ってくださって。
で、それ見てるの結構好きで。
いいですよね。
で、実際それを家に貰えたんで、それをこう日々見ながら、なんかこう窓からちょっとこう覗き込んで、
部屋の中にいる気持ちになって、こう脳内であっち行ってこっち行ってみたいな感じで、
こうちょっと過ごしてみるっていうかやってると、
あ、これこっちじゃなくて反対向きの方がいいなとかって気づき始めて、
で、実際それで一箇所全く反対向きにしたところがあって、
でもそれはしてよかったなって今でも思ってるんで、
結構その模型のおかげで、なんか過ごしやすい空間が作れたなって思ってたりはするんですけど。
Jun Kondo
それをきっとイギリスの設計の仕方で言うと、
もうカメラを3Dの中にセットして、実際に全ての方向から部屋の中を見てみて、
こっちの方がいいな、こっちの方がいいなみたいなのを永遠に繰り返すっていう。
近藤淳也
そっちの方がさらにいろんな角度で自由に動き回れてみたいなのがあるんですかね。
全然そこ差はないですか?模型じゃなくても別に実感が伴わないとかはなくて、むしろいいって感じですかね。
Jun Kondo
どっちがいいか正直答えはないとは思うんですよ。
模型作れない人って多分大工に向いてないと思う。
3Dを厚みのあるものを組んでいく感覚がないとなかなか難しいとは思うんですけど、
3Dは3Dの点に、模型では絶対にできないような表現とかあるじゃないですか。曲面とか。
そういうのがやっぱりできちゃうんで、どっちがいいとかないと思うんですよね。
どっちがその人の設計の仕方に合ってるかみたいな。
近藤淳也
そうか。じゃあスケッチから、次はもうその3Dを作って。
Jun Kondo
次はボリュームスタディっていって、実際に土地の中にどうやって建物のマスを配置するかをやる。
それやるときにやっぱり街並みとかを意識するんで、周辺の大きく模型作って、
今は模型作るって言いましたけど、3D上で全部バーッと立ち上げて、庭の配置とか、
あとはどっちが2階建てがいいかとか1階建てがいいかみたいな、ボリュームの噛み方みたいなのをいろいろ試すっていう。
なるほど。じゃあその3D作るときはその建てる建物だけじゃなくて、周辺の街並みも作るってことですか。
近藤淳也
で、その街並みとの釣り合ってるかっていうのは、それはどういう観点で評価するんですか。
それは感覚的なものですか。それとも基準みたいなのがあるんですか。
Jun Kondo
基準はいくつかありますね。
例えばボリューム感、さっきからボリューム言ってますけど、あまりにも突然高い建物が街の中にトンってあると景観壊しますし、
壁面揃えたりとか、隣の建物と一緒に並んでるように揃えて、表面決める、表側決めるのとか、
あとは高さ方向も隣の家の、例えば屋根のラインに揃えるとか、そうやって結構なじませるみたいな感覚ですね。
近藤淳也
なるほど。それって条例とかで決まってるんですか。それとも自主的にやること。
Jun Kondo
自主的にやることだと思います。
近藤淳也
そうなんですか。自主的にやるのにみんなそれ守ってるんですか。
守ってますね。
でもそれってね、例えば日本だったら、いや、そんなんよりももっとでかくしてとかって施主さんが言いそうなもんですけど。
Jun Kondo
全然ありますね。
近藤淳也
でしょ。それは言わないんですか、向こうの人は。
Jun Kondo
向こうの人は、なんか結構確認申請の審査厳しいっていうのもあって、
なんか単純に何でも法律守ってれば作っていいっていうのじゃないんですよ、イギリスって。
Jun Kondo
場所によってはできるんですけど、住宅街とか300年とかずっとそのまま同じ街並みだったりするんで、
結構どういう素材使ってるかとか、建物の規模は適切かみたいなの全部チェックされるっていうので、
それがちゃんと考えられてないやつは、そもそも建てられないみたいな。
近藤淳也
じゃあ明確なルールはなくても、結局変なの出したらダメって言われるってことですか。
Jun Kondo
弾かれますね。
近藤淳也
そうなんですね。じゃあ結局はルールっていうか、明文化されてないけど制約はあるってことですね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
で、それがちゃんと馴染んでるかっていう。
Jun Kondo
そこもね、ルールがないって、そんな感じで思想なんですよ。
その建築家がちゃんと考えて作ってるかどうかをチェックするみたいな感じの感覚ですね。
近藤淳也
そうなんですか。どうですか?日本とだいぶ違いません、それ。
Jun Kondo
違いますね。
近藤淳也
日本の街並み条例とか言って、京都だったらね、日差し何センチつけろみたいなのあるじゃないですか。
とにかくなんでもいいから日差しさえくっついてればいいみたいな。
Jun Kondo
確かに。一時期。
近藤淳也
いや、今でもコンクリートの、例えば新しいホテルが建ちますって言って、で、チョンって日差し2個。
1階と2階に日差しがついてなきゃダメだから。
Jun Kondo
なるほど。
近藤淳也
このなんかチョンチョンって、あのなんか取ってつけたみたいな日差しがついてるビルがいっぱいありますけどね。
Jun Kondo
あります、あります。
近藤淳也
あれが条例だと思うんですけど。
Jun Kondo
なるほど。
近藤淳也
でも本当に、すみません、そのほんと取ってつけた感のあるやつとかもあって、
はい、なんか日差しさえつけりゃいいのかっていう、なんか。
Jun Kondo
笑っちゃいますよね、ビルの上にちょこんと。
そういう話だったっけみたいなのは、まあなんか固形なんですよ。
なんか日本的というかアジア的ですよね。
近藤淳也
そうですね、でもまあでも逆にそういう建築が本当に考えたのかを審査しますってなったら、それはそれで日本は難しそうな気がしますけど。
Jun Kondo
そうですね、審査できないと思いますね。
審査する側が何を基準に審査したらいいか分かんないっちゃうから。
近藤淳也
それは何ですか、それ文化的な蓄積みたいなところが、それができてる。
Jun Kondo
イギリスマグナカルタの国ですかね。
なんかこうまあ、今までの積み重ねがルールみたいな感じなんですかね。
そうか、すごいな。どう思います、じゅんさんは?どっちがいいとか。
自分はイギリスのやり方のほうがいいなって、やっぱりちゃんと街並みのこと考えてて。
で、モダンであっても、挑戦は当然させてくれるんですよ。
レンガの街だったらレンガ使わなきゃいけないっていうことでもなくて、
ちゃんとその街から身につけてきたリファレンスを使って考えられて、
素材を選択していればOKもらえますし。
近藤淳也
要は納得させてくれみたいな、そういう感じなんですかね。
Jun Kondo
その担当の人納得。
担当の人が他の人に説得しなきゃいけないから、その人さえ納得させれば通るみたいな。
近藤淳也
面白い、面白いですね。
ちなみにその方法はヨーロッパはだいたいそうなんですか?他の国?
Jun Kondo
他の国はちょっとわからないですね。
でも近いんじゃないですかね。
近藤淳也
そうですか。
ヨーロッパ旅行すると、ほんと街並みが統一感があってきれいだなっていうのは本当に思いますしね。
なんかちょっと日本に帰ってくると悲しくなる気持ちはあるんですけど、僕は。
Jun Kondo
あります、あります。
近藤淳也
せめてね、京都とかそういう本当にもともと街で揃ってたところとかは確かに、
もうちょっとなんかそういうのに揃ってたら面白いのになって思ったりもするんですけど。
Jun Kondo
なかなか日本は強制力はないですね。
何か絶対これを使わなきゃいけないとか。
近藤淳也
そっかそっか。
なんかあれですか、4年半建築事務所いらっしゃって、向こうで自分的な代表作みたいなのってあります?
Jun Kondo
ありますね。
住宅なんですけど、ロンドンにあるハムステッドっていう高級住宅街があって、噂によるとマドンナとかが住んでるっていう別荘だろうかな。
ある歓声な緑豊かな住宅街に、表側3階建てで裏側2階建ての結構大きい建物があって、かなりモダンです。
近藤淳也
それ、じゅんさんが設計されたってこと?
Jun Kondo
そうですね。
ただ厳密に言うとチームで作ってるんで、全部自分ではないんですけど、自分がプロジェクトリーダーとして進めたプロジェクトっていう感じです。
近藤淳也
いいですね。
ちょっと言葉で難しいかもしれないですけど、何か特徴、言葉で言うとどういうところですか?
Jun Kondo
特徴、一言で言うと多角形な。
近藤淳也
多角形、外から見て?
Jun Kondo
外から見て、多角形で彫刻みたいに彫り込んであるような多面的な建物なんですけど。
近藤淳也
多角形で彫刻みたいに彫り込んである多面的な。
全部、全部同じこと言ってますね。
近藤潤さんの代表作
近藤淳也
じゃあその壁とか屋根とかじゃなくて。
Jun Kondo
そう、壁のようで屋根のようで。
近藤淳也
もういろんな角度の面が建物の周りにあるって感じなんですか?
そうですね。それが噛み合わさってボリュームになってるみたいな。
Jun Kondo
面白い。
一つの面は窓になってたり、一つの面は彫り込んであってエントランスポーチになってたりとか。
近藤淳也
そうか、へこみもあるんだ。
Jun Kondo
へこみもあります。
近藤淳也
なるほど、なるほど。
Jun Kondo
で、それは結構いろんな街並みとか裏側の庭のラインとかで彫り込まれてって本当に彫刻みたいにして設計してるんですよ。
どういうことですか?
敷地全体にボンって建てるんじゃなくて、
例えば隣の家のラインにパサードを揃える。
隣のマンションの裏の建物の裏のラインに揃えるとか。
近藤淳也
ああ、なるほど。
Jun Kondo
自然、なんかこうすごく複雑なようで、結構その周辺環境でここは庭だよねとかって言って決まってった。
決まって残ったのがそのボリュームみたいな感じ。
近藤淳也
ああ、なるほど。
だからその建物単独で好き勝手な形を作りましたじゃなくて、
場合の環境から引いた線を使っていくと削られるのがこうですよねみたいなものになってるってことですか?
ああ、面白い面白い。
Jun Kondo
で、結構隣の家との関係も重視してて、隣の家の2階の窓にちゃんと光が差し込むように、
4時間以上光差し込むようにスパッと切って、
近藤淳也
屋根のラインとかもちゃんとその窓を基準に決めたりとか。
面白い。
そう。
パッと見はどういう感じですか?何色?何色してて。
パッと見。
ガダラスっぽい感じなのか、土っぽい感じなのか、どういう色してる?
Jun Kondo
素材は銅板が貼ってあります。
近藤淳也
あ、銅板。またユニークですね。
Jun Kondo
銅板赤茶色なんで、隣のレンガの赤いレンガと結構相性が良くて。
見た目の形の特徴は何だろうな。ザクみたいな感じですかね。
建築の形状と設計
Jun Kondo
ザク?
近藤淳也
ガンダムの。
Jun Kondo
ガンダムの。
近藤淳也
多面的ですね、あれは。
Jun Kondo
多面的な。でもほんとあの顔がポンってなんかあるよね。
近藤淳也
あ、丸。じゃあ全体的にはちょっと丸っこい?
Jun Kondo
丸。ザクの顔半分に切ってポンって置いたみたいな感じですかね。もう説明になってない。
でかいテントみたいな感じですかね。
でかいテント。でもこういろんな角度で凝り込まれてるんで。
なんて表現したらいいんだろう。
近藤淳也
これは是非後で。
Jun Kondo
後で写真を。
写真を頂いて。
近藤淳也
そうですね。
ポッドキャストのところにはちょっと。これですって写真を置かないと。
もう全く想像。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
人によって全然違うものを想像してそうなので。買い付けましょうかね。
Jun Kondo
いいですね。想像が合ってる。この説明がちゃんと。
近藤淳也
どれぐらい聞いて想像したものと近いかっていうのをちょっと答え合わせで。
してほしいです。
Jun Kondo
面白いですけど。
全然違うじゃんって流れてるし。
近藤淳也
そうですか。それがじゃあ割と代表作で。
イギリスでのプロジェクト
Jun Kondo
自分が一番時間かけたプロジェクトとして。もうこれが自分やりましたって言える。
近藤淳也
どうですか。その施主さんは結構喜ばれてました?
Jun Kondo
それがそのプロジェクト。自分設計終わってその後もう帰国しちゃったんですよ。
で、工事してる時自分はイギリスにいなくて。
帰って4,5年経ってようやく完成したんですよ。
ものすごい長期間工事してて。
近藤淳也
それやっぱ形が複雑だから?
Jun Kondo
っていうのもあるし。
あとはその敷地の中に中じゃないんですけど、でっかい木が立ってたんですよ。
で、その木の土地をオーナーの人がどうしても自分の庭に入れたくて。
で、その交渉をしたりとかして結構何年も経ったりとか。
近藤淳也
はいはい。じゃあ完成見てないってことですか?
Jun Kondo
完成は一回見てます。
ただ、建物の全部の完成ではないんですよ。立ってる状態を見てるんですけど、庭とかその辺はまだ完成状態じゃないときに一回見てます。
近藤淳也
じゃあ全部完成してからまだ行ってない?
Jun Kondo
まだ行ってない。
近藤淳也
あら、そうなんですか。
Jun Kondo
コロナになっちゃいましたね。
近藤淳也
その後でコロナか。
Jun Kondo
そうですね。連絡があった年が2019年ぐらいのはずなんで。
近藤淳也
それは見たい見たいですね。
Jun Kondo
行きたいですね。
写真は当然もらってるんでわかるんですけど。
近藤淳也
どうでした?写真の印象は。
Jun Kondo
自分が立ち上げた3Dのまんまだなって感じ。
近藤淳也
そうですか。じゃあ一応イメージ通りのものが立ってるはずだけど、まだ見てないって。
Jun Kondo
まだ見てないって。
近藤淳也
じゃあそのクライアントさんが住み始めた後の様子もわかってないって。
Jun Kondo
わかってないですね。写真でしか。
近藤淳也
そうなんですね。よく待ってくれましたね、でもその施主さんも。
Jun Kondo
ロンドンに住んでない方だったんですよね。
香港の方で。
近藤淳也
別荘みたいな感じですか。
Jun Kondo
別荘みたいな感じ。
近藤淳也
じゃあもうあってもなくても他のとこで暮らす方法があるみたい。
Jun Kondo
住めるところはあるし。
近藤淳也
いいですね、そのゆとりのある感じ。
Jun Kondo
ゆとりがありますね。
近藤淳也
全然切羽詰まってる感じがしないですね。
Jun Kondo
そうですね。
イギリス人不思議と時間に、不思議とでもないですね。
時間にルーズで結構建築のプロジェクト長いですね。
1年半とか2年かけたりとか。
近藤淳也
そうですか。
でもどうだったんでしょうね、感想は。
気になりません?
Jun Kondo
気になりますね。
近藤淳也
電話して聞きたいですけど、あんち上がってないんで。
そういうのってどうです?
できた後のクライアントとの関係性というか、コミュニケーションの量って結構取られますか。
Jun Kondo
イギリスにいたときはそんなに、自分が下っ端だったっていうのもあるんですけど、
そこまで設計段階では当然打ち合わせとかしますけど、
立った後にそこまで何か干渉しないようにしてる感じはしますね。
近藤淳也
そうですか。
それは何でしょう、興味はあるけどちょっと干渉になっちゃうかなみたいな感じなのか、
終わったことは終わったことみたいなのなのかどっちですか。
Jun Kondo
クライアントの好意で食事呼んでくれたりとか、
そういうのはオフィスのみんなで遊びに行ったりとかはありますね。
だから結構友達みたいな感覚のクライアントもいれば、
もうプライベートはプライベートだからみたいな感じで、
あんまり頻繁に見に行くみたいな感じじゃないときもありますね。
近藤淳也
例えば食事に呼んでくれるときとかは、
気持ちとしては結構緊張するみたいな感じですか。
どういう、それとも楽しみみたいな。
Jun Kondo
楽しみみたいな感じ。
楽しみ。
そうですね。
何か招かれてる感じはすごいありますね。
近藤淳也
そうですか。
実はうちもね、自宅を設計してもらって出来上がって、
住み始めて、最初はやっぱり手直しがちょこちょこあって、
ここもうちょっとこうしてくださいとか、
やっぱ済んでみて気づくみたいなのがしばらくあると思うから、
言ってもらったらいいですよって、
今後手の方も言ってくださって、
で、ちょこちょこ来てもらって、
1ヶ月ぐらいしてようやく何かそういうのも出なくなって落ち着いて、
で、そのときにぜひみなさんで食事に来てくださいって言って、
自宅で話して、しゃべらせてもらって、
すごい本当に快適で、僕はめちゃくちゃ気に入ってるんですけど、
Jun Kondo
なのでお礼も兼ねて食事したんですけど、
近藤淳也
いやーなんか、僕がもし設計者だったらすごく気になるだろうなと思って。
Jun Kondo
あーそうですよね。
近藤淳也
あれ、一応だって住んでる人のことを想像して作るわけじゃないですか、
このときはきっとこうがいいんだろう、
完成後の関係性
近藤淳也
それの答え合わせじゃないですけど、
本当にその通りに感じてくれたのかとか、
Jun Kondo
気になるんじゃないかなと思って。
気になりますね、確かに。
確かに、まさにですね。
近藤淳也
やっぱそうですか。
やっぱさっきちょっとそのウェブサイトの設計と建築家に似てるって話をしたんですけど、
逆に全然違うところっていうのは、
Jun Kondo
ウェブサイトは人が使い始めてからが本番。
運用っていうところが。
近藤淳也
そうなんですよ、なんですよね。
多分建物ってそんなにこう住み始めたら、
大きな変更ってできないと思うんですけど、
そっからが改築増築の歴史の始まりみたいな。
そうですよね。
新しい機能とかもどんどんつけていくし、
実際使ってもらったらここは使いにくいとか、
迷う人がいるみたいなことがどんどんわかってくるんで、
そこをいかに早く皆さんが迷わず使えるように直していくかっていうか、
より良いものをしていくかみたいなプロセスが始まって、
Jun Kondo
どっちかっていうとそっちの方が長いんですよ、ずっと。
そうですよね。
やっぱりいきなりわかんないところをデータ取って取って、
より良くしていくみたいなね。
近藤淳也
そうなんですよ。
なので、そういうところの感覚があるんで、
実はアンノーンが、
エキスポさんっていうところを設計していただいて、
1年ぐらいですかね、やって、
いろいろフィードバックしたいことも出てきて、
ちょっとここがこうだったら良かったなみたいな若干、
そういうのもあったんですけど、
そういうのも全部多分今後につながるんじゃないかなと思って、
Jun Kondo
めっちゃまとめて。
近藤淳也
で、もうすごい長大なリストを作って、
1回お食事しませんかって。
Jun Kondo
めちゃくちゃ緊張しますね、それは。
新潟への帰省
近藤淳也
でも、なんかそう思われたみたいで、その時は。
で、なんかちょっとこう、何て言うの、いずらそうにっていうか。
Jun Kondo
いや、怖いですよ、それは。
近藤淳也
本当ですか?それ怖いですか?
Jun Kondo
怖いですね。
近藤淳也
何が違います?さっきの楽しみっていうのと。
商業施設だからですか。
Jun Kondo
楽しみって言ってたのは、
自分が多分担当じゃなかった物件にみんなでいたから。
近藤淳也
なるほど。矢印が真っ直ぐ自分には来ないみたいな。
Jun Kondo
なんかオフィスがこんなの作ってたんだって言って、
体験会みたいな感じだったんで。
そうですね、確かに。
それもし自分が担当したら絶対ちょっとビビりながら。
近藤淳也
そうです。やっぱそういう感覚なんですね。
Jun Kondo
あると思いますね。
近藤淳也
だから僕はそのウェブサイトを作ってる感覚があるんで、
もうフィードバックこそ命なんですね。
もう要は改善点をできるだけ早く正確に把握して、
どれだけ早くよくできるかっていう、
もうその改善が仕事だと思ってるんで、
なんていうんですか、その情報なしに、
なんか自分でこう適当に使ってて、
あっここ使いにくいなとか言って、
自分の気づきだけで直してたら、
どんどんユーザーさんとの感覚とずれていくじゃないですか。
だから本当のそのユーザーさんがどこで迷ってるか、
困ってるかっていうことをどれだけちゃんと正確に把握するかみたいなことが命で。
なるほど。
なんでもうそこが本当に命なんで、
もうきっとこれは有益情報に違いないって思って、
リストをたっぷり作ってやったんですけど、
確かにそうやって思われたみたいで、
まずそんなことする人いませんって言われて、
ああそうでしたかみたいな。
Jun Kondo
それと同じ量のポジティブなフィードバックも上げてほしいですね。
ここが良かった、ここが良かったってなると釣り合い取れると。
近藤淳也
もちろんありましたよ。
Jun Kondo
ありました。
近藤淳也
それはもちろん別にダメ出しはしたいわけじゃなくて、
感謝も伝えながら、
こういうところ実は後からこうやって変えたんですとか、
Jun Kondo
それも大事な情報かなみたいなのが思った。
できて完成じゃなくて、
使いながらそうやって住んでる方とかが改善していくのが生きてる建築だと思うので、
それは建築家もウェルカムだと思いますね。
近藤淳也
そうなんですね。
Jun Kondo
なるほどなるほど。
近藤淳也
でもそんなにこう悪い、辛い感じにはならなかったってことですかね。
Jun Kondo
イギリスにいるときはそうですね。
近藤淳也
ときは。
ときは。
Jun Kondo
やっぱ日本に帰ってきて結構大変なことというか、
経験が浅いっていうのもあって、いろいろ言われることもありますね。
近藤淳也
そうなんですか。
ちょっとじゃあ日本に進めましょうか。
イギリスはじゃあ4年?4年半?
Jun Kondo
はい。
近藤淳也
事務所いらっしゃって、でも日本に帰ろうってなったってことですか。
Jun Kondo
そうですね。
日本にちょうど30歳のタイミングで日本に。
きっかけはなんか当時付き合ってた彼女がいて、
で、なんか日本に帰って一緒に住もうみたいな感じだったんですけど。
近藤淳也
いいですね。人間らしくて。
Jun Kondo
はい。
近藤淳也
それはじゃあ遠距離恋愛で日本にいらっしゃったってことですか。
そうですね。
Jun Kondo
けどなんか帰るって決まった後に別れてしまったので、
なんでこのタイミングでって一瞬なったんですけど。
近藤淳也
そこまでは長かったんですか。
Jun Kondo
2年ぐらいですかね。
近藤淳也
2年ぐらい遠距離だったのに。
Jun Kondo
一緒に住んでた時期もあって、で、彼女だけ日本に帰ってて。
近藤淳也
イギリスで一緒にいた時期があるってことですか。
Jun Kondo
そうです。で、日本に待ってる状態だったんですけど。
結局それもなくなり、じゃあ地元に帰ろうみたいな感じ。
近藤淳也
理由がそれですか。
イギリスにそのままいようにはならなかったんですね。
Jun Kondo
それもね、結構永住権取れるタイミングだったんで、
次ビザ更新すれば10年になって、
でもたぶんずっとイギリスにはいないだろうなみたいな感じに思って、
だったら早く日本帰ったほうがいいかなって。
近藤淳也
どこかで日本っていうのはなんとなくもともとあったってことですか。
Jun Kondo
そうですね。いつかは日本に帰ろうとは思ってましたね。
近藤淳也
じゃあまあ、そういう機会だなっていう感じで戻ってこられたんですね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
で、もともとは東京かどっかに行くつもりだったところですか。
Jun Kondo
もともと行こうとしてたところは、
でも新潟以外の選択肢も結構あって、京都のその中に入ってたんですけど。
近藤淳也
その彼女さんがいたのが。
Jun Kondo
福岡なんですよ。
近藤淳也
福岡。じゃあその可能性もあった。
Jun Kondo
ありましたね。福岡の建築事務所を探してた時期もありました。
近藤淳也
なるほど。
Jun Kondo
だけど、働く、どっかで働いて一緒に住むみたいなベースが必要なくなったんで、
実家もあるし新潟に帰って、
いきなり得地しようとはその時は思ってなかったんですけど、
なんかいろんな人の話聞いたら、それでもいいんじゃないみたいな感じで。
で、新潟に帰ったって感じです。
近藤淳也
ちなみに大学はどちらだったんですか。
Jun Kondo
東京ですね。
近藤淳也
東京。じゃあ一回それで東京出て行って、
ロンドン行って、
じゃあ久しぶりに実家に、高校以来に。
Jun Kondo
帰ってきたんですよ。
イギリスでの仕事経験
Jun Kondo
友達も一人もいないのに、
高校の時の友達みんな大学で県外出てって、
誰もそういう繋がりないのに帰ってきちゃったみたいな感じで。
近藤淳也
それはまたね、面白い決断。
そうですね。
Jun Kondo
なんでってみんなに言われますね。
近藤淳也
で、どうなったんですか。
Jun Kondo
で、ちょっと知り合いも増やしつつ、
最初は実はいきなり一人っていうよりも、
同じ時にロンドンから帰ってきた人と4人でチームみたいなのを組んで仕事してて、
で、その時はみんなバラバラの場所に住んでたんで、
神戸だったり東京だったりして、
オンラインでつないで打ち合わせするみたいな感じで、
ちょっとそのプロジェクト手伝ったりもしてました。
で、それがあったから仕事の取り方とか、
極端な3つ森の作り方みたいなのをそこで学んで、
どうやって進めたらいいかみたいな。
ありがたかったですね。
近藤淳也
最初4人で一緒に仕事したりとかしてて、
その時はまだ自分で事務所を立ち上げたりはすぐはしてなかったっていうことですか。
Jun Kondo
すぐはしてなかったですね。
近藤淳也
じゃあ戻ってこないと、新潟の実家に1回戻られて、
Jun Kondo
知り合いの方と一緒に会ったりしてて。
まだ資格持ってなかったんで、
一級建築士の試験勉強をしてました、最初の。
近藤淳也
そうか。
イギリスでは仕事されてたけど、
日本で1回資格取らないとダメなんですね。
Jun Kondo
建築事務所として独自するには、
1級建築士か2級建築士持ってて、
さらにその資格を持ちながら、
どこかの建築事務所、業務委託でもいいんですけど、
2年かな、働いた経験がないと、
もう一つの管理建築士っていう資格が取れなくて、
その2つがないと建築事務所として登録できない。
近藤淳也
そうなんですね。
Jun Kondo
っていうので、最初の5年間建築事務所としてやってたっていうよりも、
デザイン事務所として仕事をしてました。
近藤淳也
デザイン事務所はできるんですね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
それが2年にカウントされるんですか、業務経験の。
Jun Kondo
それはされないんですけど、
他の建築事務所から業務委託を受けて、
手伝いながら2年間やるみたいな感じですね。
なるほど。
近藤淳也
どうでした?最初から仕事は取れたんですか?
Jun Kondo
全然取れなくて。
近藤淳也
普通に考えたらそうですよね。
実績がなくて、最初ってどうやってやるんだろうって感じですけど。
Jun Kondo
徐々に本当、飲み屋で知り合った人に、
じゃあ名刺デザインしてよって言われて。
名刺?
名刺。
で、本当、一番最初の仕事はそうですね。
名刺のデザイン。
それを何日もかけてデザインするのに、
本当にもらえる額なんて言えるものでもないぐらい低かったんですけど。
それから徐々に、
じゃあこれやってみるとか、
声をかけてもらえるようになって。
近藤淳也
新潟で。
Jun Kondo
新潟で。
細いと手繰り寄せてる感じ。
近藤淳也
でも本当にじゃあそうやって足で動いて、
知り合った人からちょっとずつデザインの仕事をもらって立ち上げていったって感じですかね。
そうですね。
すごいですね。
Jun Kondo
いや全然。
そんな非効率なこと今だったら何でしたんだろうって思いますね。
近藤淳也
それ何年前ぐらいの話ですか?
Jun Kondo
8年前とか7年前とか。
近藤淳也
どうなってたんですか、その後。
Jun Kondo
その後やっぱ建築、事務所じゃなくても改装はできるんですよ、マンションの。
だからそういう仕事を取るにはどうしたらと思って、
事例作るしかないと思って、
自分でちっちゃい1Kマンション買って、
DIYでリノベーションして、
建築事務所としてのスタート
Jun Kondo
事例作るみたいなのを半年ぐらいかけてやってましたね。
近藤淳也
自分でDIYで半年かけて。
Jun Kondo
買いたいも自分でやるみたいな感じ。
近藤淳也
すごい、うまくいきました?
Jun Kondo
結構うまくいったと思いますね。
近藤淳也
そうですか。
それは賃貸か何か貸してるんですか?
Jun Kondo
そこを最初事務所として使って、
今そこ住んでますね。
近藤淳也
住んでるんですね、自分で。
それでじゃあこんなのできますよっていうのができたら仕事は来たんですか?
Jun Kondo
じゃあ知り合い自体に、
じゃあうちの和室もちょっと改装したいんだけどみたいな感じで。
近藤淳也
やっぱりそれできると仕事来るんだ。
Jun Kondo
こういう感じならできますよみたいな感じで見せて、
近藤淳也
徐々に徐々に設計に近づいていくって感じでしたね。
なるほど。
そこからどれぐらい手がけられたんですか、今まで。
Jun Kondo
そんなに数は多くなくて、
並行してグラフィックデザインの仕事とかもやってたんで。
事例としてはどれくらいなんだろう、6、7ぐらいですかね。
実現しなかったやつもあるので、
それ合わせるともうちょっと多いですけど。
近藤淳也
個人の住宅とかが多いですかね。
Jun Kondo
そうですね、住宅だったり工場だったり。
近藤淳也
工場、工場もあるんですか。
Jun Kondo
工場、バック屋さんの縫製工場みたいなやつ。
あとは実現しなかったやつだと宿泊施設とか、
近藤淳也
基本設計だけやってみたいなのはありますね。
Jun Kondo
新築とかじゃなくてリノベーションとか多いんですか。
新築よりも、
そうですね、今自分が推してるのが増築なんですよ。
小学校の時の話につながるようで。
イギリスの若手の建築家って結構増築のプロジェクト多くて、
もう建てるとこないじゃないですか。
増築と古いものの再利用
Jun Kondo
新しい土地は郊外にしかないみたいな場所なので。
近藤淳也
ってなると庭側に建てるんですよ、増築する。
なるほどね、敷地内に増やす。
Jun Kondo
増やす。
それが若手建築家の投入網みたいな感じで。
イギリス政府もそれわかってて、景気対策で3メートルまで増築していいの、5メートルまでいいですよとかってやるんですよ。
そうすると、それならお金かけて改装しようみたいな人が景気対策になるみたいなのをやってたりして。
日本でも自分もただ中を改装するだけじゃなくて、増築して新しいモダンなものもうまく融合させて、
理想の生活どうですかみたいな感じで提案して、
小民家再生みたいな。
近藤淳也
なるほどね。
基本は一軒家ですよね、それは。
集合住宅で増築は難しいですよね。
Jun Kondo
集合住宅あんまり効かないですね、確かに。
近藤淳也
増築する方向がないですもんね。
Jun Kondo
横にしかできないですもんね。上は構造的にやばそうなんで。
近藤淳也
ですよね。だから一軒家住んでる人で庭とかに敷地のゆとりがあったらできるっていうことですか。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
そういうのを提案していろいろされてるんですね。
Jun Kondo
今進行中のプロジェクトは築100年以上の農家さんが住んでた小民家を一旦スケルトンにして、
一部解体して新しいボリュームをつけてみたいな感じの。
近藤淳也
なるほど。じゃあ本体もスケルトンに一回してて、
そうですね。
フルリノベーションみたいなことプラスちょっと追加でっていう。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
ボリュームっていうんですね、とにかくその空間を。
建築用語。
建築用語ですね。
なるほど。面白い。
Jun Kondo
それが自分が推したいやつなので、今後そういうプロジェクトとしてやっていきたいなとは思ってますね。
近藤淳也
なるほど。その増築をしたい理由っていうのはどういうところですか。
Jun Kondo
やっぱり古いもの好きなんですよね、どっかで。
全く新築って、もちろん新築でできる面白さみたいなのも当然自由に決められるので、形とかを。
その楽しさもありつつ、もともとあったもののポテンシャルを生かして、
そこにこれをくっつけるともっと良くなるみたいな、変換みたいなのって面白いなって思うんですよ。
おそらく世の中はそっちの方向に向かうんだろうなっていうのも。
近藤淳也
そうですか。全部建て直すのはちょっともったいないみたいなことが多いってことですかね。
Jun Kondo
そうですね。SDGs推ししたいわけではないんですけど、
わざわざ壊して新しく建て直すよりも、使えるものは生かすみたいな感覚で、それをやりたい。
壊したらなんで壊すんだろうみたいなのをたくさん見てしまったので、まだまだ価値がありそうな。
結構新潟市内でも気軽に、オーナーの人があんまり価値を見出せなくてすぐ壊しちゃうんですけど、
何かもっとできたんじゃないかみたいな、思うことがあって。
近藤淳也
でも単純なリノベーションじゃなくて、ちょっと増築の要素が入れたいっていうのは、そこは何でなんですか。
Jun Kondo
そこは多分、モダンなものも可能性を捨てきれない、自分のきっと行ったり来たりの感覚がそこに現れてるのかもしれない。
近藤淳也
そうなんですね。モダンなものって実際、例えば古い日本家屋に何かつけるとしたら、大体どういうものがつくんですか。
Jun Kondo
えーと、それも環境によるなとは思うので一概に言えないんですけど、
それが目的が例えば、人を集めるっていう機能だったら、結構とっぴな異素材を組み合わせても、鉄とかレンガみたいなのを組み合わせても面白いですし、
もうちょっと環境に馴染ませるとか、目立たないようにそういうモダンなことをするってなると、
裏側にその建物の影みたいな感じで、暗い素材を使って作るっていうのもありますし。
近藤淳也
なるほど、なるほど。それはやっぱり物次第というか、使う用途とそこの環境次第ということで。
Jun Kondo
別にこういうものが好きでいつもこれをくっつけたいみたいなのがあるわけじゃないってことですね。
近藤淳也
えー、それどんな感じなんだろう?
なんかこう身近で、僕たちが体験できるような場所で、
例えばその造築ってこういう空間ですよみたいなって行ける場所ってあったりするんですか?
Jun Kondo
ファットは出てこないですけど、
例えば安藤忠雄がやった上野にある子供図書館っていうのがあるんですけど、
それは割と大きい4階建てくらいの石造りなのかな?
にガラスの箱が3階くらいにぶさって刺さってて、
そこだけ大空間みたいな感じ。
それが周りの環境をうまく取り入れてたり、
その高さで上野公園の風景見ることってなかなかないので、結構気持ちいい。
近藤淳也
そうなんですね。
安藤さんといえば、近所のマルフクロウさんもそういえばくっつけてますけど。
Jun Kondo
そうなんですね。
近藤淳也
行かれました?
Jun Kondo
まだ行ってないです。
近藤淳也
そうですか。一応安藤さんがやってて、
Jun Kondo
もともとの任天堂本社の建物に横に新しいのをちょっとくっつけて。
行きました、行きました。
近藤淳也
行きました。行かれてるんですか。
ああいうのとかもそれに近いですかね。
Jun Kondo
そうですね。
なんか古いものを残すことにはあんまり多分興味がないというか、
何かやっぱりアップデートしたいっていう気持ちがあるんですよね。
近藤淳也
まあね、なんかそんなデジタルメディアやってたくらいですからね。
そうですね。
古っけりゃ古いほどいいっていう観覚ではないんだろうなとは思いますけど。
そうなんですよ。別に畳の生活したいわけじゃなくて。
っていうことですよね。なるほど。
今はじゃあお仕事は建築がやっぱり一番メインなんですか。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
まだデザインの仕事はちょこちょこやってますけど。
じゃあそれは建築の仕事が増えてきたら、
基本そっちを増やしていきたいっていう思いがあるってことですか。
Jun Kondo
そうですね。
でもすごい何物ねだりみたいな感じで、
昔は建築のプロジェクトすごい欲してたんで、
そっちをなんとか取るにはどうしたらって考えるんですけど、
そっちはそっちばっかりになってくると、
もうちょっとウェブとかグラフィックとかやりたいみたいな感じになってきちゃって、
筋トレしたくなっちゃうんですよね。
近藤淳也
そこはじゃあ全然別に隙間があるからやっていたとかじゃなくて、
建築の設計プロセスの応用
近藤淳也
そっちはそっちでプロ意識を持ってやりたいぞって気持ちがあるってことですか。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
そこはでも独学で学ばれたんですよね。
Jun Kondo
基本的に物の考え方って近いなと思ってるんで、
建築の設計のプロセスみたいなのをグラフィックに応用して、
ロジカルになぜこの配置なのかみたいなのを自分なりに変換してやったりしてたんで、
あんまり考え方に差はないなっていう気がしますね。
近藤淳也
なるほどなるほど。
じゃあちょっとこうあっちもやりながらこっちもやりながらってやることで、
いろんな能力が維持できて伸ばせてみたいな感じがあるっていう。
Jun Kondo
そうですね。
なんですか。
頭柔らかくしとくみたいな。
近藤淳也
なるほど。
まあ確かに制約があんまないですもんね、ウェブは。
そうですね。
どんどん新しい技術出てくるし。
Jun Kondo
それ怖いですけどね、自分は技術に詳しいわけじゃないので、
どちらかっていうとブランドの目的みたいなのを実現させるためのデザインだったりする。
近藤淳也
確かにどんどん新しいの追いかけてないとすぐ古くなっちゃうみたいな大変さはありますよね。
Jun Kondo
なので、もう最近は構築一切やってなくて、表側のグラフィック部分だけ自分がやって、
近藤淳也
構築は他のよく頼んでる人に任せてみたいな感じでやってますね。
なるほど。
今の事務所はお一人ですか。
Jun Kondo
はい、一人です。
近藤淳也
全部?
全部。
全部出すのも、請求書出すのも。
Jun Kondo
まだ非効率なことやってますね。
近藤淳也
いやいやいや、全部にこだわれるのは良いと思いますけど、そこは増やしたりとかはあんまり考えられてないんですか?
Jun Kondo
増やしたいと思ってますね、常にですね。
どのタイミングで増やしていいものか、まだ決めかねてるって感じ。
近藤淳也
法人にはされてるんですか?
Jun Kondo
はい、法人には。
近藤淳也
じゃあまあ雇えば。
Jun Kondo
いいっていう、7でしょうね、まだビビってるんだと思いますね。
近藤淳也
そうなんですか、逆に増やしたい理由って何なんですか?
Jun Kondo
やっぱ大きい規模のプロジェクトやるには一人では不可能なんで、
やっぱ徐々にプロジェクト増やし、規模も増やしっていって成長していかないと建築事務所としてはちょっと弱いので、
今まだなんかその、どっちつかずの状態に今ちょうどいるっていう感じ。
近藤淳也
なるほど。
場所はもうずっと新潟?
Jun Kondo
そうですね、今は新潟ですけど、別に場所はこだわってなくて、
たまたま実家があったから新潟ぐらいなんですよ。
仕事があればほんとどこにでも行きたいみたいな気持ちはありますね。
近藤淳也
そうなんですか、その案件として他の場地でもやるよってだけじゃなくて、
移動も別に構わないってことですか?
Jun Kondo
そうですね。
気持ちは?
近藤淳也
気持ちは。
Jun Kondo
気持ちは。
近藤淳也
実際は違うかもしれない。
Jun Kondo
実際はやっぱり新潟のプロジェクトでもう完成してるやつとかはやっぱきっと自分がいたほうがいいんだろうなみたいな気持ちは。
でもそんなことないのかもしれないですね、自分が気にしてるだけで。
なるほど。
いつでも行けますしね、行こうと思えば。
近藤淳也
じゃあ近いうちにどっか別の町に引っ越しましたというか、場所を移しましたみたいなこともあり得るってことですか?
Jun Kondo
あり得なくはないですね。
仕事の場所にこだわらない
Jun Kondo
京都もずっとそれを考えながら来てますからね。
近藤淳也
あ、そうですか。
そこもまた東京じゃなくて京都とかのほうが可能性があるってことなんですか?
Jun Kondo
可能性…。
行きやすいのは東京でしょうね。
京都はもう4年通ってて、なんとなく簡単ではないなっていうのは感じます。
近藤淳也
簡単ではない。
Jun Kondo
才能の方向なので、東京も才能の方向なんですけど、京都はつながりが強いイメージで、もうそのコミュニティに入らないと仕事が回ってこないというか。
近藤淳也
人脈みたいなのが必要っていうことですかね。
Jun Kondo
なるほど。
でもそれも実際住めば全然、もしかしたらいけるのかもしれないですけど、たまに京都に来る人に誰も仕事は頼まないので。
近藤淳也
それはあるかもしれないですね。
Jun Kondo
そうですね。
だからまだ可能性としてとっておいてるって感じ。
近藤淳也
なるほど。
いや、どうなるでしょうね。
なんかやってみたいこととかあるんですか?長期的に。
Jun Kondo
やってみたいこと。
マスタープランはやりたい。
街の規模で道をどう引くかとか、建物どこに建てるかみたいな。
そういう都市開発系のやつは経験があるので、どっかでチャンスないかなって思っては。
近藤淳也
なるほど。
マスタープランというのは一つの建物では使わない言葉なんですね。
Jun Kondo
あんまり使わないですね。
近藤淳也
そのもっと街の規模で考えるのをマスタープランって言うんですか。
なるほど。
Jun Kondo
道があるかどうかみたいなポイントかもしれないですね。
近藤淳也
道があるかどうか。道をどう通すかみたいなのも含めるとマスタープランになってくる。
Jun Kondo
そうですね。
イメージは。
でもその規模の仕事ってどうすれば、結構大きいですよね。
デベロッパーさんとかと組んで、一緒にそっちのチームに入ってやるか。
近藤淳也
そういう道はあるんですね。
将来の展望
Jun Kondo
そうですね。
イギリスだったらそういう宅地開発のコンピみたいなの結構あったんですけど、日本ではあんまり聞かないので。
近藤淳也
自分の建築事務所としてのチャンスはあんまりないですね。
Jun Kondo
日本、海外っていうのは可能性はありますね。
近藤淳也
今後また海外とかは。
Jun Kondo
海外のプロジェクトあれば、それも海外のコンピとか出せば仕事になる可能性は十分にありますしね。
そこも含めやっぱり一人では厳しい。
他の事務所は当然100人とか200人いるようなところが出してくるって考えると、量が出せる量、考える量が違うので。
近藤淳也
やっぱり一人の限界はありますね、そういう。
でもどうなっていくか楽しみですね。
そうですね。
ちなみにデジタルのやつは今はあんまりされてない?
今は触ってないですね。
そこはもういいんですか?
いいんですかって。
Jun Kondo
よくないというか、まだ興味はあります。
たまにプロセッシングとかいじって遊ぶことはありますね。
錆びついた知識をなんとか絶やさないようにみたいな感じで。
でもアートプロジェクトとかだったらもしかしたらまだ使い道はあるのかもしれないですね。
やってみたい。
実際の仕事としてはなかなかそんな案件はないっていうところなんですかね。
そうですね。実績作らないとって感じですよね。
個人で作家業みたいなのも業というのか、
例えば何とか芸術祭とかで公募で出して出展とかしてたこともあって、
そっちであればまだ可能性はあるかなっていう感じですね。
アート作品みたいな感じなんですね。
なっちゃいますね。
近藤淳也
なるほど。
なんか僕も地方都市で小さな会社でやってますんで。
Jun Kondo
全然規模が違います。
近藤淳也
いやいやいや。
インターネットのサービスとかも作ってるんで、
結局日本だったら東京がやっぱり産業規模というか、
関わってる人も多いし会社も多いしっていうのがあって、
そこはあえて京都でみたいなところがあるんで、
伺っててちょっと京都でやってるの?みたいな。
多分一般的にはそう見られると思うんですよね。
Jun Kondo
どうですか?
近藤淳也
だから似た気持ちにはなりましたね。
やっぱり別に例えばもっと大きなことをやりたくないかって言われたら、
それは興味はあるし、
まず例えばインターネットのサービスだったら、
よりたくさんの人が使ってもらえるんだったら嬉しい。
別に僕は5人だけに使ってほしいんですとか、
別に人数制限を設けてるわけではなくて、
たくさんの人が使ってくれるものに携われるんだったら、
それが喜びだと思うし、
ただたくさんの人が使ってくれるものを提供しようと思ったら、
たくさんの人がやっぱり必要だし、
資本も必要だしっていうことで、
ある程度の規模っていうのはやっぱり絶対的にあると思うんですよ。
で、そういうものを確保しようと思うと、
やっぱりそういう土壌というか、
資金とか人がいっぱいいる場所に行かないと、
一定以上の規模ってのはなかなか難しいっていう感覚もやっぱりあるので、
そこは結構どうしていったらいいのかなっていうのはありますかね。
面白いですね。
Jun Kondo
土地とかそういう物理的に縛られてなくても、
デジタルの世界って割と質量がないように見えるので、
無限に広がっていきそうな印象ではあるんですけど、
でも実は物理的にサーバーがあって、
その容量に縛られているっていう、
ビットコインのあれもありましたけど。
近藤淳也
でも実際さっきおっしゃった人脈みたいなことなのかもしれないですからね。
結局人のつながりから仲間が増えたりとか、
資本、お金が集まったりとかっていうのもあると思うんで、
Jun Kondo
結局はそこなのかもしれないですけど。
なるほどね。
確かにつながり、そうですよね。
大きいところ、規模によりますね。
近藤淳也
ただ、じゅんさんの今のこの行ったり来たり生活じゃないですけど、
2拠点みたいなのもあるのかなとは思いますけど、
Jun Kondo
1個前のハテナも今東京と京都で2拠点で半々、
近藤淳也
ちょっと東京が多くなってきたのかな、半分ずつぐらいいて、
ハテナの仕事してたときは結構行ったり来たりしてるみたいな感じだったんで、
なんでそこまでして京都なのって言われると、
落ち着くみたいなところなのかなって思うんですよ。
ずっと100%東京だと環境的にちょっと疲れる感じが自分はあって、
自然とか落ち着いた場所が欲しくなるときがあるので、
それかなとは思うんですけど、
ただそれ行ったり来たりでも別に、
Jun Kondo
できなくもないのかなとか、
近藤淳也
最近ちょっとそういうことも考えたりもしますけどね。
Jun Kondo
不思議ですよね、京都って。
東京にいると確かに休まんないんですよ、あんまり。
近藤淳也
そう思います。
Jun Kondo
別によさ者っていうわけじゃ、そういうことではなくて、
単純にホテル泊まっててもゲストハウスいても、
自分が住んでるっていう感覚っていうか、
いつも行ってるはずなのに、
東京のほうが頻度多かったのに、
落ち着くなみたいな感覚ってなくて、
でも京都だとちょっと帰ってきた感があるんですよ、不思議と。
頻度ははるかに少ないのに。
近藤淳也
それは知り合いがいるからとかですかね。
Jun Kondo
知り合いも東京にもいるんですよね、いつも会ってる友達は。
そのつながり、何でしょうね、言葉では言い表せないきっと、
つながりの濃さみたいなのも。
あと、自分の似たような境遇の人と会ってるっていうのもあるかもしれないですね。
どういうのは?
東京都大学のときの友達とか、
それぞれの人生歩んでて、家庭もってみたいなので、
ちょっとずつ価値観ずれてきてる部分はあるけど、
京都で会った知り合いはわりと似たような悩みとかみんな持ってたり、
フリーランス。
近藤淳也
自分で授業やってたりとか。
Jun Kondo
そうですね。
っていうのもあるのかもしれないですね。
僕はなんか、無関心っていうのがちょっと苦手なのかもしれないです。
近藤淳也
この距離にいるのに無関心みたいなことに結構たぶん慣れてなくて、
田舎の出身だからだと思うんですけど、
この距離にいるのに、横にいる人間に対して無関心でいるっていうことが、
わりと結構ダメージをくらう。
冷たく感じてしまって。
そんなのいちいち関心持てたら、持たないぐらい人がいるんで。
別に全員が何の悪気もなく、社会を生きていく方法として、
村的な環境と人との距離感
近藤淳也
それを身につけてるというか、それに対応してるんだと思うんですけど、
なかなかそれに僕は慣れられない。
Jun Kondo
じゃあ、どこ出身なんですか?
三重県ですね。
近藤淳也
三重県出身なんですか?
生まれは名古屋なんですけど、
もう物心つく前後ぐらいから三重県の小物町っていう田舎で育ったので、
小学校が2クラスぐらい、60人ぐらいの学年の小学校で、
毎日みんなと外で遊んで、日が暮れるまで遊び続けるみたいな生活をずっと小学校出るまでやっていて。
Jun Kondo
いいですね。
確かに。
そうなんですよ。
育ち方で、人との距離で育ってると、
急に無関心の世界に入って、
近藤淳也
そうなんですよ。
Jun Kondo
孤独みたいに感じちゃう。
近藤淳也
そうですね。
中学校入った時点で、ギャップにびっくりしてしまったところはあって、
小学校のときは全員仲良しみたいな感じで、
全員が全員の存在をある前提で行動しているのが当たり前だったんで、
それが結構人数の多い中学校に入った時点で、
Jun Kondo
知らない人も結構いるし。
そうです。
近藤淳也
っていうちょっと都会的な、全然都会じゃないんですけど、
ところでも結構大変だったんですけど、
ずっと引きずってるかもしれないです、僕は。
Jun Kondo
小さい頃の育ってきた環境、めちゃくちゃ影響しますよね。
そうですね。
近藤淳也
実際作るウェブサービスとかにも、ちょっとそれは出てるかもしれないです。
Jun Kondo
人との距離感を。
近藤淳也
そうですね。ちょっと近めなものが多いんですよ。
ハテナ村って言われてたんですけど。
Jun Kondo
そうなんですか。
近藤淳也
村って。
Jun Kondo
村だった。
近藤淳也
そうですね。
なんかやっぱちょっと濃いめに設計しちゃうんですよね。
Jun Kondo
人間臭さはどうしても取り得たくなっちゃう。
そうですね。
面白いですね。
近藤淳也
でもそれは仕方ないかなって、自分がそれがやっぱり求めてるものだとしたら。
Jun Kondo
作れるってすごいですよね。
デジタル世界で人間の距離感を何か意識して作れるって結構、
あんまり考える人いないんじゃないかなって思って。
近藤淳也
作れますよ。
作れるんですね。
Jun Kondo
作れます。
面白い。
なんか物理的な世界との何か、面白いですね。
今までその感覚で会ったことあんまないかもしれない。
近藤淳也
そうですか。
今はリッスンっていうポッドキャストのサービスを今年は作ってまして、
年明けから開発し始めて、4月にリリースして、今4ヶ月目ぐらいなんですけど、
ポッドキャストって聞かれます?
聞けます。
Jun Kondo
聞けます?
たまにですけど。
近藤淳也
でもそれなら話が早いですけど。
Jun Kondo
もともとはAIでポッドキャストを登録してくれたら全部文字起こしますみたいな。
近藤淳也
テキストでも読めるんで、知らないポッドキャストとかもまずパッとどんな内容かテキストで見て、
面白そうなところからポチって押したら再生が始まって、聞きながら目でも追えるんで、
ちょっと飛ばして先聞こうとかもテキスト読みながらここからってまた飛ばして読んだりとかできて、
それぐらい式が低いと知らないポッドキャストでもなんかちょっと読んでみようから聞いてみように入るので、
割と知らないポッドキャストの出会いとかも入りやすいし、
っていうので始まったんですけど。
で、8月からリッスンに音声ファイルをアップしてホスティングを始めたんですよ。
リッスンからSpotifyとかAppleポッドキャストに配信できるっていうホスティングが始まって、
リッスンからスタートするポッドキャストが作れるようになって、
そうしたらですよ。
僕がその時に皆さんに伝えたメッセージが、
Spotifyとかでいろんなアーティストのカバー、ジャケット写真と並ぶような感じじゃないですか、ポッドキャストって。
ああいう感じのしっかり作り込んだポッドキャストももちろんいいし、自分もやってるけど、
そうじゃない、もっと気軽な声日記みたいなやつをちょっとリッスンでやってみるとか、
そういうのもぜひやってみてくださいみたいな感じで言ったら、
実際それに乗っかってきてくれた人がいて、
それが8月からなので本当に最近なんですけど、
声日記みたいなのでiPhone一つで毎日ちょっとずつ撮ってアップしますみたいな人とかが最近出始めて、
そうやって本当に呼びかけに応じて使い始めてくれた人がいるんで、
これなんか乗っかるしかないなと思って自分も始めて。
Jun Kondo
あるんですか、チョイヤさん。
近藤淳也
自分のこういうアンノウンラジオももちろんSpotifyでやってますけど、
それとは別にリッスンの中で朝の散歩っていって、
僕は朝散歩するんで、散歩中に一人でボソボソ喋ってるのをiPhoneで撮ってすぐアップロードするっていう、
編集もなしにっていうのをやり始めたんですよ。
で、そしたらその声日記やってる人同士で、
何て言うんですかね、ちょっと交換日記みたいなのが始まって。
Jun Kondo
おー面白い。
近藤淳也
この前この人が言ってたやつですけど、こう思いましたとかっていうのを次の日の声日記で返して言及したりとかして、
そしたらそれに対してまた次の日の声日記で別の人が返事したりとかみたいなのが始まっていて、
それは多分今までポッドキャストでは行われてなかったコミュニケーションだと思います。
Jun Kondo
聞いたことないですね。
近藤淳也
音の交換日記みたいな、声の交換日記みたいになってきていて。
Jun Kondo
それは会ったことないんですよね、その交換日記してる人同士は。
近藤淳也
そうですね、ないんですよ。
Jun Kondo
たまたま聞いて、じゃあ自分はそれの返事しようみたいな感じで。
近藤淳也
はいはい、そうですね。
だからないと思うし、
ただそのポッドキャストで自分の名前呼ばれるって結構新しい体験で、
もちろんお便り出して読んでもらえるみたいなことはあるんですけど、
僕はそのやっている声日記の返事は向こうの声日記でやってきて、
さらにそれにまた次の日に返すみたいなそういうね、やりとりってちょっと新しくて。
ただちょっと濃いめですよね。
Jun Kondo
濃いですね、確かに。
近藤淳也
さっきの村的ではあると思うんですよ。
Jun Kondo
距離感すごい縮めてきてる感じがしますね。
近藤淳也
そうなんですよ、知らない、もともと知らなかったのに、
ほんと最近はもう近所付き合いっていうか、
やっぱ村的な。
Jun Kondo
確かに。
近藤淳也
だからそれはもしかしたら小学校の時の現体験にあった、
みんなすごい友達みたいな感じをやっぱすごい懐かしく思っていて、
なんかそういうのをどうしてもやっぱり大人になっても再現したいっていうか、
墓地帯みたいな乱暴が出てるのかもなって思ったりはします。
リッスンの声日記とコミュニケーション
Jun Kondo
そういう距離感実現するためにいろいろ当然考えるわけですよね。
例えばコミュニティが壊れないように統制したりみたいな、
そこのルール作りみたいなのをむっちゃ頑張るって感じですか?
近藤淳也
結局その距離感を生んでるのが、
サービスの設計なのか、
ユーザーインタフェースみたいなデザイン的なことなのか、
機能なのか、
運営者の態度なのか、
言葉なのか、
声のトーンなのか、
Jun Kondo
どれなのかって言われると正直わからないんですけど、
近藤淳也
やってるとそうなります。
Jun Kondo
なるほど。
そこはやっぱり作ってる方の出ちゃうってことですね、きっとね。
近藤淳也
いや、なんなんでしょうね。
でもね、その建築で言うと、
例えばお店の雰囲気とかもそうだと思うんですよ。
Jun Kondo
バーとかカフェとか。
近藤淳也
でも、ここのカフェってやたらよく喋るよねとか、
ここのバーってお客さんとの距離感近いよねみたいなのあるじゃないですか。
そういうのに近いかもしれないです。
建築的にもちろんバーの設計だったりとか、
店の明るさとかかけてる音楽の雰囲気とか、
そういうのもあると思うし、
バーテンダーの人柄みたいなのもあるし。
ありますね。
多分全部だと思うんですよね。
Jun Kondo
複合的ですよね、確かに。
建築家の使う空気感ってやつですね。
近藤淳也
そうなんですか、空気感。
Jun Kondo
空気感とか、空間って呼ぶ人が多いんですけど、
ちょっと硬いんで空気感みたいな感じで、空気を作るみたいな。
で、数字で結局設計は図面で表現、
感覚を数値で表すみたいなイメージなんですよ。
これくらいの距離感、人が話しやすい距離感とか、
雰囲気のいい空間の大きさみたいなのを何となく蓄積してって、
それを実践するみたいな感じがあるんで。
でもやっぱそれも複合的ですよね。
単純にコピーすればいいってわけじゃなくて、
どういう素材なのかとか、そこも含めてなので。
近藤淳也
それを空気感って言うんですか。
Jun Kondo
空気感。自分は、自分の師匠がよく空気を作るっていう言い方してたんで。
建築と空気感の重要性
近藤淳也
でもそれは一応因数分解みたいなのされていて、
だいたいカウンターの幅だったらこれくらいがいいよ、話しやすいよねとかっていうのは一応あるってことですね。
Jun Kondo
ありますね。
近藤淳也
面白い。
Jun Kondo
どうなっていくんですか、そのリッスンは。
近藤淳也
どうなっていくでしょうね。
ハテナダイヤリーっていうブログサービスを昔作ったことがあって、
それがハテナ村ってよく言われてたんですよね。
その日記を書く人が一定規模ぐらいまでのときは、
すごいお互いの交流とかも盛んで、
村的な雰囲気っていうのがあって。
ですけど、当然人がどんどん増えてきて、
何万人とかだったのかな。
最初は何百人とかから始まって、何万人、何十万人、何百万人、何百万人いったのかな。
年ですね。
何十万人っていったときに、そうです、年化していって。
まず初期の熱量っていうのはやっぱり相対的には薄まっていきますよね。
ただ、他のサービスとの比較で言うと、ずっと村って言われてたりするので、
やっぱりちょっと人との交流っていうのが、よくも悪くも濃い目っていうのはあったかもしれないですね。
あるいはもう最後はイメージだけが残ってたのかもしれないですけど、
実際はあんまり起こってるわけじゃないのに、そういう場所だよねみたいな。
過去の記憶で言ってるだけみたいなのもあったかもしれないですけど。
Jun Kondo
人との繋がり、確かにその聞いた感じだとむちゃくちゃ濃いし、
それが好きな人が集まってきてっていうのは、なんかあれですね。
やっぱり現体験がそこにあるからっていうのも、
立志線がどっち方向に向かってるのかむちゃくちゃ興味ありますね。
近藤淳也
そうですか。
まあ、よかったらの声日記。
Jun Kondo
これをきっかけに始めようかなって思うぐらい。
近藤淳也
はい、それで絡んできてもらったら、もう少なくとも今やってる人たちとすぐ仲良くなる。
Jun Kondo
そうだ。
それはその人に返信するときはタグ付けみたいな感じなんですか?
近藤淳也
今それに気づかないので、気づく方法を作ろうとしているんですけど、
ひとまずはポッドキャストってこう説明欄、概要欄に説明書けるじゃないですか。
だから一応とりあえずマナーというかとして、誰かのポッドキャストのことをしゃべったら、
それを説明欄にリンクしておく人が増えてます。
そうすると少なくとも一方通行では、この人のこのエピソードのことを言ってるんだなみたいなのがたどれるじゃないですか。
今やろうとしているのはブログのときのトラックバックみたいな仕組みで、
このポッドキャストからリンクされてますよっていうのを反対側にも。
Jun Kondo
通知がいくように。
近藤淳也
通知もいくし、リンクが逆に貼られて、
ここからリンクされてますってのがわかるような。
Jun Kondo
他の人を見れるように。
近藤淳也
リンクが出せるような仕組みを今作ろうとしてまして、
ポッドキャスト版トラックバックの設計
近藤淳也
そういうご近所付き合いのネットワーク作りのための仕組みを今作ろうとして。
面白いですね。
これは過去にブログではあったんですよ。
Jun Kondo
確かに。
近藤淳也
トラックバックという機能として。
でもポッドキャストにはなくて、
ブログのトラックバックもスパムに使われまくってなくなっちゃったんですよね。
結局だからリンクが価値があって検索エンジンの評価が上がったりするので、
スパム業者がどんどんトラックバック送って、
あえてリンクさせて、有名ブログとかにいっぱいリンクさせて、
それで検索順位を稼ごうとしたんで、
結局機能としては全部なくなっていったんで、
そういう歴史が一回あるんですけど、
それをポッドキャスト版としてあんまり標準化されてないんだけど、
どうやって実現するかみたいなのを今まさに設計を考えてる。
Jun Kondo
同じトラックバックみたいなことが起こらないようにってことですよね。
そうですね。
スパムが大量に。
そうなったら本当のAIとか敵っていうか厄介者みたいな感じになるじゃないですか。
いくらでもきっとそういう悪さしようと思えばできるんだろうけど、
その辺がいたちごっこで、
ちゃんと人と人とのコミュニティがうまく作れたら、
Jun Kondo
本当にどうなんだろうっていう。
面白いな。
交換日記してたことが一回あるんですよ。
設計のプロジェクトで。
近藤淳也
設計のプロジェクトで交換日記ですか。
そう。
大人になってからってことですか。
Jun Kondo
大人になってから。
どういうんですか。
その人が自分の言葉で伝えるのが苦手だから交換日記したいって。
近藤淳也
その人というのは。
Jun Kondo
クライアントなんですけど。
で、飲食店の改装のプロジェクトだったんですけど、
その人がなんで職に興味を持ったかとかを書いてもらって、
で、自分にも質問が来るんで。
過去、例えばどういうものを食べてとか、
誰と食べて楽しいと思いましたかみたいなのが来るんで、
それに答えるみたいな。
近藤淳也
その交換日記というのは紙?
Jun Kondo
紙です。
近藤淳也
紙のノートとかってことですか。
ノートです。
Jun Kondo
手書きってことですか。
手書き。
で、本当にポストに投稿するんですよ。
近藤淳也
本当の交換日記じゃないですか。
Jun Kondo
そう、ガチのやつを。
まさか大人になってするとは思わなかったんですけど。
近藤淳也
それ、せめてメールとかじゃダメだったんですか。
Jun Kondo
なぜか、その方がすごい書く人だったんですよ、ノートに。
で、これが一番合ってるって思ったのか。
話すと長いんですけど、
その飲食店の場所もそもそも不動産情報になくて、
なんか場所探してたときに、
ここいいんじゃないって言って、
オーナーの人に自分が手紙書いて、
こういうの探してるんですけど、
こういう人がお店やろうとしててって言って、
全部調べて送ったら電話くれて、
で、実現したっていうプロジェクトでもあって。
近藤淳也
じゃあ手紙で思いが伝わって、
人の心を動かしたんですね。
動かしたみたいな感じ。
Jun Kondo
それは手書きですけどね。
近藤淳也
いや、面白いですね。
で、その体験ではどうだったんですか。
Jun Kondo
結果、やっぱり理解が深まりましたね。
会話は会話で当然いいんですけど、
時間ちゃんとかけて文章にするっていうのは、
なんかまた別のありますよね。
感覚の違いみたいなのが。
自分でも気づかなかった過去の体験とか思い出すんですよね。
ゆっくり書いてると。
で、いい感じに引き出せたんじゃないかなと思いますね。
近藤淳也
じゃあ結構良かったんですね。
Jun Kondo
良かったですね。
近藤淳也
お互い知り合えたってことかもしれないですね。
Jun Kondo
そうですね。
近藤淳也
人によってね、
喋るのが得意な人もいれば、
文字で書くほうが伝えられるっていう人もいるし、
受ける側も読むのが得意な人もいれば、
聞くのが得意みたいな人がいて、
それはどっちもいると思うんですけど、
ポッドキャストを通じたつながり
近藤淳也
僕はポッドキャストやっていて思うのは、
書くより喋るほうが得意です。
Jun Kondo
そうですか。
近藤淳也
だし、読むより聞くほうが得意です。
Jun Kondo
多分音のほうが理解がほんとしやすいですよ。
それはもうやって気づいたのか、
それとも元々そういう。
近藤淳也
はいはい。
うすうす気づいてました。
本を読むのがあんまり得意じゃないって昔から思ってて、
ただなんか本にしかない情報で、
いい情報って世の中すごい多いんで、
なんか頑張って読んでるみたいな感覚があって、
で、あとその本をいっぱい読んでる人に対しての、
なんかちょっとコンプレックスっていうか、
なんかすごいやっぱり、
頭の人ってめちゃくちゃ本読んでるし、
僕もって読みたいんだけど、
なんか読めないみたいなのがずっと昔からあって。
Jun Kondo
自分も本読むの遅いんですけど、
今はしないんですけど、
音声化しないと読めないっていう、
頭の中で声に出して読むみたいな。
近藤淳也
そうですよ、僕も。
Jun Kondo
そうですか。
近藤淳也
遅いのはそれですよね、多分。
僕も結局音読してるんですよ。
で、その音を脳内でなんかループバック再生みたいなしてて。
Jun Kondo
だからもしかしたら自分も喋る方が実は得意なのか。
いけるじゃないですか。
近藤淳也
聞くの、喋るの。
名前だけじゃないですね、似てるのは。
Jun Kondo
確かに、感覚ちょっと見つけましたね、共通点。
近藤淳也
いいんじゃないですか、ぜひ。
よかったら。
Jun Kondo
お互い別にリアルな存在としては知らない。
近藤淳也
そうですね、たまたま今週末に東京でポッドキャストのイベントがあって、
で、たまたまそこに名を連ねてるので会えるんですよ、その方々と。
Jun Kondo
実名出してるんですか。
近藤淳也
実名出してたり出してなかったりですけど、
参加者のリストにもその名前で出てるので、
で、結構今週末会えるのですごい楽しみなんですけど。
本当新しい感覚なんですよね。
みんな恐る恐るこれ他の人のポッドキャストのこといきなりこんな慣れないしく言っていいのかなとか、
多分ちょっとずつあったと思うんですけど、
なんかお互いちょっとずつこう今間を詰めてきてる感じがあって、
ポッドキャストって普通そこまで応酬しないじゃないですか、傍観日記みたいなこと。
なので、おっかなびっくりみんなやり始めたけど、すごい楽しくなってしまって。
でね、なんかこの週末とか僕四国に行ってたんですけど、
毎朝ほぼ撮ってて僕、散歩のときに。
で、ちょっと四国に行くときに行きの車で一個撮って、
で、それで四国行って帰ってきたときに、
これ四国どうだったのかきっと行きに行ってきますって言ったから、
みんな聞きたいと思ってるし、報告しなきゃみたいな気持ちになって帰ってきました。
自然の音を共有する
近藤淳也
で、昨日か、それ撮ってたんですけど。
例えば家族がいたら、どうだったって聞いてくれて、
いや、四国がさあ、すごいところでさあ、とか。
また親しい友達とかが、この前の旅行どうだったのって聞かれてるじゃないですか。
ああやってしゃべりたい相手が増えたみたいな感じがあって。
Jun Kondo
すごい新鮮ですね、その家族友達にしかしゃべらないようなことを、
自分のこと知らない人でもリスナーみたいな感覚なのか、
そこまで遠くはない。
近藤淳也
リスナーっていうよりも、
Jun Kondo
友達みたいな感じ。
近藤淳也
回答なんですよ、別にお互い。
だから、結局家帰ってしゃべってみたいな会話を、
ちょっと時間差でそれぞれやってるみたいな感じかもしれないですね。
Jun Kondo
その体験ちょっと興味ありますね。
近藤淳也
ぜひやってみてください。
でもさっきおっしゃった、リスナーこれからどうしていくかっていうのは本当、
この濃さを大事にすると規模が追えなくなるんですよね。
Jun Kondo
これはジレンバー。
近藤淳也
すごい楽しいし、だしあんまり新規の新しい三人がないと、
やっぱりどっかで濃いものって、
Jun Kondo
内輪感。
近藤淳也
内輪感も出るし、
どっかでずっと続くものじゃないんだろうなみたいな、
最初からあるんですよ。
Jun Kondo
なるほど。
2周目どうしようみたいな。
そうですよね。
近藤淳也
あんまり規模を追うと薄まっちゃって、
もともと面白かったものがなくなっていくし、
みたいなのもあるし、
そういうものなのかもしれないですけどね。
人はそうやって新しい場所を見つけては、
一周するとまた次のところに行ってっていうことを、
もう繰り返す生き物だっていうものなのかもしれないですけど。
Jun Kondo
それは真理ですね。
でもそれをいくつか持ってるのが、
たぶん一番人として、
人としてというか人生豊かだなとは思いますね。
近藤淳也
そうですね。
Jun Kondo
一つ仮に何か居づらくなっても、
まだ選択肢というか逃げ場があるみたいな。
近藤淳也
確かに確かに。
Jun Kondo
それがたくさんあればあるほどね、
縛られない人生というか。
近藤淳也
そうですね。
あとは地方にいる良さとしては、
僕は朝の散歩は大文字山の山の中で撮ってて、
鳥の声とか虫の声とか鳴ってるし、
逆に人工物の音がないんですよ。
車の騒音とか、
そういうのは全然ないんで、
まず音響として、
結構たぶんみんな面白いっていうか、
Jun Kondo
癒やされる。
近藤淳也
この前までセミが鳴いてたのに、
最近秋の虫が多いなとか、
そういう季節もちょっと感じるみたいな録音になってて、
ちょっと皆さんに、
普通そんな人工のない環境、
そんな家の近くにないですよね。
Jun Kondo
ないですね。
近藤淳也
でも京都で大文字山のふもとに住んでるんで、
歩いてすぐ入れて森の中に。
で、そこで撮れるんで、
そういう地方ならではというかの環境を感じてもらえるっていうのは、
逆に街にいるとできないし。
Jun Kondo
音ならではですよね。
そうですね。
近藤淳也
で、それがやっぱり、
逆に自分の個性になるというか、
聞いてもらう理由にもなるというか、
で、それが距離を越えてみんなとつながれるんで、
みんなにもなんか擬似的に、
他の街の住んでる気持ちにもなれるみたいな。
提供できていて。
Jun Kondo
確かに。
近藤淳也
そういうのはちょっと面白い。
Jun Kondo
面白いですね。
新潟海近いので、
BGM海で。
来た!
近藤淳也
波系はいないです、まだ。
Jun Kondo
まだいないですか。
はい。
波際で、
波打ち際で。
近藤淳也
やってください。
いいですね。
Jun Kondo
ぜひちょっと待ってますので。
新しいチャレンジ、
なんか見つけましたね。
楽しみを。
良かったら。
楽しみです。
まず聞いてみます。
近藤淳也
ぜひぜひ。
すいません。
僕の話にすっかりなっちゃいましたけど。
Jun Kondo
じゅうやさんが朝歩いてるのは当然知ってて、
ルートとか見てるじゃないですか。
いつも何してるんだろうとは思ってたんですよ。
それは?
近藤淳也
ストラバ?
Jun Kondo
ストラバかな?
なんかFacebookでたまにルート出すときあるじゃないですか。
あれはなんかどういうことしながら歩いてんだろうみたいなのが興味あったんで。
近藤淳也
そうですか。
Jun Kondo
まさかリッスンの録音しながら歩いてるとは想像もしませんでした。
近藤淳也
行っときはでもランニングしてますって。
Jun Kondo
ランニングなんですね。
近藤淳也
結構トレーランニングとかをすごいやってて、
結構朝もトレーニングで走ったりとかもしてたんで、
もしかしたら上げてたのはそういうランニングのログとかかもしれないですけど、
ちょっとそのリッスンとかも忙しくなってきて、
今はプログラム書いたりみたいなのが長くなってきて、
あんまりちょっと走らなくなっちゃって、
Jun Kondo
でもまあ散歩だけは朝してるっていう感じですけどね。
なんかいいですね。
すいません、なんか突っ込んでしまいました。
近藤淳也
はい、じゃあまあそんな感じですかね。
何がそんな感じかわからないですけど。
Jun Kondo
ここ難しいですね、締めどころがね。
近藤淳也
今後ご予定っていうかまた京都に来られてるとかも決まってるんですか?
Jun Kondo
はい、11月後半にまた、
今年おそらく暑かったから紅葉も後半になるかなって予想で、
11月後半に1週間ぐらいまた反応にも来るので。
近藤淳也
割と先のことまで決めてるんですね。
Jun Kondo
そうですね、大体来て滞在中に次のチケット取ることが多いですね。
近藤淳也
じゃあ数ヶ月先ぐらいの予定を割と、
次はここに来ようって決めて置かれてるんですね。
Jun Kondo
そうですね、先に決めちゃうっていう。
近藤淳也
まあ確かに近づいてくるとね予定が入ってて、
割とまたまたに行って取れなくなったりするから。
Jun Kondo
なるほど。
そっちの方が自分に合ってますね。
結構土日関係なく働いちゃうタイプなんで。
だから休みが先に決まってたり予定が先に入ってる方がちゃんと休めるみたいな。
近藤淳也
なるほど。
新潟を訪れた建築家とアンノン会員の出会い
近藤淳也
そういえば飯田さんが新潟まで行ったって聞いたんです。
そうですね。
飯田さんっていうのもこのアンノンラジオにちょっと前に出てくれた、
アンノンの会員さんですけど、
アンノンさんと知り合って新潟に行った?
Jun Kondo
新潟にいらっしゃいました。
知り合って数ヶ月後に突然、
近藤さんのオフィス見たいんですけどって連絡くれて、
来月京都行きますよって、
近藤淳也
本当に翌月もう予定決まってたのでそれ伝えたけど、
会いたいならそこで会えるよっていうのがあったのにってことですよね。
Jun Kondo
オフィスを見たいってなって、
本当にその連絡の2週間後くらい、
いらっしゃいました。
近藤淳也
そうですか。
で、ちょっと滞在してた。
Jun Kondo
そうですね。1泊2日だけ滞在して。
近藤淳也
すごいですね、飯田さんも。
Jun Kondo
恐ろしい行動力ですよね。
近藤淳也
そんな行動力あったらもう何の問題もないんだよ。
いやいや、でもなんかそれ聞いてね、
確かにでも新潟行ってみなくなりました。
Jun Kondo
あ、そうですか。
突然。
近藤淳也
いや、突然。
まあ、なんか絡めてって考えちゃいますけど、僕は。
じゅんさんと会いに行くだけ。
プラスなんか近くで会ったら行くなって感じがしてますけど。
すいません、なんかそう。
Jun Kondo
いや、普通そうだと思うよ。
1人行ったらダメだけど。
近藤淳也
それで新潟行ったらすごいですよね。
そうなんだ。
Jun Kondo
で、特に観光もせず帰ってきましたからね。
近藤淳也
あ、そうですか。
じゃあ本当に会いに行ったんだ。
Jun Kondo
そうみたいです。
近藤淳也
すごいですね。
Jun Kondo
すごい行動力ですよね。
結局朝3時ぐらいまで一緒に飲んでたんで、
おー。
ホテル飛ぶ意味あったのかっていう。
近藤淳也
あー、確かに。
再会への約束
Jun Kondo
そのままオフィスにいてもらってもよかったぐらい。
近藤淳也
いいですね、なんか仲いいな。
まあ、はい。
じゃあまたね、11月の時もお話しできればと思いますし、
ちょっとね、日本海の方面に行く機会があれば、
新潟に寄るぞっていうのをいつも頭の上に置いて。
Jun Kondo
片隅に。
近藤淳也
ちょっとそっち方面の時はぜひ立ち会わせていただければと思いますし。
Jun Kondo
お待ちしてます。
近藤淳也
また今度会うまでに交換日記が始まる、
公演の交換日記が始まるかもしれないですね。
Jun Kondo
そうですね。
それも楽しみに。
はい。
じゃあまた今後ともよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
近藤淳也
今日はどうもありがとうございました。
Jun Kondo
ありがとうございました。
近藤淳也
はい、ではこれで終わりにします。
ありがとうございます。
Jun Kondo
ありがとうございます。
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