ところで山口さん、僕はダイエットを取り組もうと思って、なんかいろいろとやってみるんですけど、あんま長続きしないんですけど、山口さんどんな感じですか?
山口さん、ダイエットといえばご飯減らす。 糖質制限とかですか?
そして結局、こうなんかイライラしちゃったりとか、我慢できずに、どっかのタイミングでバッと食べちゃって、肌荒れしちゃったりとかで、
断食じゃ良くないなと思って、ジムに行ってみたんです。
違った角度ですね。
そしたら、体重は変わらなかったんですけど、ご飯が美味しく食べられて、睡眠、今までなんか寝つきが悪かったりしたんですけど、よく眠れるようになったりして、効果はなかったんですけど、生活が改善されたっていう。
むっちゃいいですね。健康になってきたってことですよね。
今日はハームリダクションっていうのがテーマなんですけど、もちろん体重の話をするんではなくて、これを減らしたいなとか、これに取り組みたいなっていうのが、仮にそれが減らなくても、他の面で健康になったり、いろんな外役が減っていけばいいなというような話をしたいと思っています。
丸ちゃん教授の罪な話、市民のための犯罪学。
刑事政策、犯罪学を専門とする立証大学教授で、一般社団法人、刑事司法未来の丸山康博です。
同じく刑事司法未来の山口幸です。
このトーク番組は、一般社団法人、刑事司法未来が送る、これまでとは異なった視点から罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学、刑事政策の話について、分かりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さっきのダイエットの話がファームリダクションと関係しているっていうことだったんですけど、どういうふうに。
ファームリダクションと関係しているというか、メインでこれ減らしたいなとかって思っているものが仮に減らなくても、他のもので外薬が減っていけばいいなっていう例だったんですよね。
私の場合でいうと、体重減らなかったけど生活の水準が良くなって、よく眠れたりとか、健康的に生活できるようになったっていうことなんですね。
そうです。例えば、ファームリダクションってメインで話されているのは薬物の問題仕様ですね。これをどうやって効果的に減らすのかっていうのが、世界中でいろいろ問題になっていて、
これ聞いてる方もですけども、おそらく薬物の問題仕様を減らすのに、まず何で減らすかっていうと刑罰で厳しく取り締まるっていうことを考えると思うんですけど、
必ずしもそれが問題仕様を減らすのに効果的ではなくて、じゃあ刑罰に頼らないでどうやって減らしていくのかっていうことをいろいろ取り組まれている中で、
一つファームリダクションっていう方法があって、これが問題仕様として薬物の仕様が仮に減らしていくことを目指してはいるんですけど、
仮に減らなくてもそれ以外の外薬の部分が減っていけばいいなっていうような政策を取っていくんですよ。
で、これ例え話で分かりやすいだろうなと思ったのがダイエットの話でやると分かりやすいと思っていて、
さっきの山口さんの例ってすごく良くて、あとは体重だけをガッと減らそうと思ったけど、同時にいろんな不備が出ちゃったわけですよね。
イライラしているとか、人に強く当たっちゃうとか、我慢できずに何日目かに度角いっちゃうとか、
そういうのが、例えば薬物でいくといろんなところに不備が出てるとか、我慢した先にまた仕様が始まっちゃうとかっていうのがいろいろあるので、
これダイエットの話でやると分かりやすいと思っていて、で、これが例えば体重の減らし方っていう時もいろいろあるじゃないですか。
例えばね、今10キロ20キロ減らすんだとかって超短期間で集中して、もうね某CMでやってるような一気にガッと減らすぞっていう人がピッタリ来る人もいるし、
徐々に徐々にちょっとずつですけど、上がり下がりはあるけどトータルで見ていくと1ヶ月1キロずつ減ったなとか、半年で6キロ減ったなとかゆっくり減らしたい人もいれば、
もしくはもうダイエット意識はあるけど、もう別にそういったことをしないでこのまま生活を続けますっていうのもありますよね。
そんないろんな方法が取れるっていうのがハームリダクションなんですよね。
ちょっと今日ハームリダクションっていうテーマということで調べてきた、見たんですけど、
ハームリダクションインターナショナルさんところがホームページに定義を挙げてくださってて、
合法違法に関わらず精神作用性物質について必ずしもその使用量が減少または中止することがなくとも、
その使用により生じる健康社会経済上の悪影響を減少させることを主たる目的とする政策プログラムとその実践である。
ハームリダクションは薬物使用者家族コミュニティに対して寛容さをもって問題を軽減する極めて現実的な政策プログラムであるという風に定義されています。
そうですね。なんかちょっと長く硬い感じでしたけど、でも大事な定義なのでまずこれを押さえたいところですね。
ちょまど その中で健康と社会と経済上の悪影響を減少させることを目的とするという風に書いてあって、まずその3つについて伺いたいんですけど。
そうですね。さっきの定義の中で、さっきのダイエットの話にも出てたんですけど、仮に薬物に関して言うと薬物使用が仮に減らなくてもそれに伴う健康上の問題とか社会的な影響とか経済上の悪影響とかこういったいろんな害ですね。
だからハームって外薬のハームなんですけど、リダクトしてるってことは徐々に減らすって意味なんですよね。
ハームリダクションというのは外薬を徐々に減らす。なので薬物使用がそのものが減らなくても、たとえ減らなくても今言った健康社会経済上の悪い部分を減らしていこうというものですね。
ちょまど 早速なんですけど、健康の悪影響っていうのはどういうことがあるんですか。
例えばドラッグで言うと、今は注射で回すっていうのが一部の人に限られていますけども、注射でいろんな薬を使うっていうのがメインで使われているときに、
違法なものだからあちこち隠れて、表に出ないでみんなで回収しちゃったりとかすごく不衛生なものを使い回したりするんですよ。
そうすると薬物使用による健康の外薬そのものよりまた別の、例えば一人がHIVの方だったら同じ針を使っていくとHIVがどんどん広がっていってしまうし、
例えば肝炎を持っている人でも血液を媒体にして肝炎に罹患していってしまうので、
それってもう薬物そのものの外薬じゃなくてその違法で隠れてみんなで回し討ちすることによる外薬が回ってるわけじゃないですか。
となると分かりました薬物の使用は今のまま続けてもらってもいいんですけど、それ以外で健康害するようなことは止めましょうと。
例えば実践的にヨーロッパとかカナダとかでもやられているのでいくと針の交換所ニードルエクスチェンジをするセンターがあって、
ここで綺麗な針を使ってくださいと。よくわからないどっかに落ちてる注射器とか誰が使ったかわからないようなやつを使いまわして外薬を広めるんじゃなくて、
ここで綺麗な針あげるからここで打ってくださいとかそういうところで注射器を渡してそこにナースが常駐しているんですよ。
でそのナースの人たちが陽台が急変しないかなとかチェックをしながら注射してもらうという場所を作ったりとかそういうことですね。
その注射器というのはもちろん合法違法にかかわらずですけど薬物を使うための注射器を配ってるってことですね。
そうですねだからその場ではそこで薬は配らないですけど薬は各自が持ってくるんですよ。
なのでさっきも言った通り問題仕様をもちろん減らしたいと思ってるけどもまずは外薬を減らすってことですよね。
薬物そのものの外薬はその次につないでいきます。まず綺麗な針あげるからここで打ってねって。
もうちょっとここでやってるさっきの多分山口さんが聞きたいであるここで何で針配ってるのかっていう話に行くと
例えばそこにナースとかソーシャルワーカーとかが常駐していてでもちろんその
陽台に対する急変とかがあったらナースが対応しますけど同時にそこで今日困ってることないですかとかって聞いていくんですよ。
例えば今日食べるものはありますかとか今日帰って寝るとこありますかとかっていうことをつないでいく。
でそこで通ってくれるようになって関係性がつながってくると徐々に例えばヘロイン以外のものを
医者にかかって処方してもらって薬物依存の問題から徐々に回復するようなプログラム受けてみませんかとか
最初からダメとかって100か0かって言ってるんじゃなくて徐々に減らすってことやってみませんかとか
代替薬でやってみませんかとかっていうのにつなぐためにこういうセンターを置いてるってことですね。
あとその健康の悪影響っていうことでさっきお薬は自分で持ってくるっていうことだったんですけど
そのお薬もなんか不純物が混ざってて体に良くなかったりするものがあるかと思うんですけど
そういうのはその健康の悪影響ということで綺麗な針を配るみたいな感じで綺麗なお薬を配るみたいなことはしてないんですか
今日キレキレですね質問がそこのニードルエクスチェンジするセンターではそのドラッグを渡してないんですけど
ここに来ると綺麗な薬がもちろん医者というか処方箋というか管理されたもとで渡されるんですけど
例えばここに来ると100%綺麗なヘロインが使えますよとかっていうセンターはあります
これもちょっとハームリダクションの健康の部分に関するのと一緒で
例えばですよなんか違法であるがゆえに普通におしゃれなコンビニとかで買えないわけですよね
違法なドラッグだととするとちょっとよくわからない怖いおじさんかおばさんでもいいんですけど
よくわからない路地裏のよくわからないおじさんから買うわけじゃないですか
これがヘロインだよって買ってるけどただ白い粉であって
これが本当にヘロインかどうかなんて誰にもわからないじゃないですか
よくわからないものを体に入れるとこれまた外薬なんですよ
そうするとあっきりとヘロインだってわかってるものの方が
例えば急激な薬理効果が出て倒れるとかなっても医療の方法があるんですよ
それから治療につなげれるんだけどよくわからないものを入れてると
これ救急搬送されてきてもこの人何を売ったんだ
ヘロインと言われるものを売ったけどヘロインじゃないんじゃないかってなりますよね
そういう意味でも外薬を減らすって実は何で100%のヘロイン渡して何が健康の外薬を減らすだって思いがちですけど
そうじゃなくてよくわからないものを入れる方が圧倒的に外薬が高いから
じゃあせめて綺麗なヘロインをここで渡しますので
絶対治療がいるよとかっていう方法自体が
そもそも効果的なプログラムとしては沿ってないんじゃないか
っていうので反対されてるんですよね
となるとその代替するものって何って言われると
別にその人に刑罰じゃないとして
じゃあ何なんだって普通のものが治療なのかなと思いますけど
今言った通り治療が必要な人も実はものすごく少ないんですよ
となってきたらそもそもそれを何か何かしらルールを作って
刑罰につなぐとか医療につなぐっていうことさえ
必要ないんじゃないかっていう人が圧倒的に多いわけだから
そうなるとじゃあ生活に支障が出ないとか
問題の行動にならないようなつながり方をすれば十分だって思ってるわけですよね
アルコールとかと一緒でアルコール飲みすぎて問題が出たら病院に行くみたいな感じで
薬も使いすぎちゃってちょっと問題が出たら病院に行ってみるみたいなそんな考え方
アルコールすごい例であれだって別にね取り締まりきついからじゃなくて
別に僕ら自由に飲めるけど毎日70度の酒とか90度の酒とか飲まないでしょ
飲んでもいいんですよ別に刑法で刑罰で取り締まってるわけじゃないから
飲まないじゃないですか
普通に薬がこれ例えば非犯罪かとかいろんな方法刑罰じゃない方法を取られたときに
マチゲでそういう人で溢れたらどうするんだっていうのは結構日本でも多いでしょうけど
どこの国も心配するんですけど実際そうはなってないわけです
それが今アルコールで言ってるのと一緒で
別に何度のやつ飲んでもいいけどそんな飲まないでしょ
だけど一部飲む人いるんですよ
すごい例えばあの最近の手の消毒のエタノールとかを原液でとかちょっと水で薄めて
それはもうなんかお酒の味を楽しむとかじゃなくて
アルコールを体に入れないと身体的ななんかこう症状が出てしまって
それは違法にしてようが合法にしようが一部そういう人が出てくるんですよ
この人に対するケアは絶対要ります
で薬物に関しても今山口さん言った通りこれを別に刑事司法に頼ろうが
医療に頼ろうが何だろうが一部そういう人が出てくるので
こういう人はケアをする必要はあるとは言ってます
ということはアルコールにしても薬物にしても治療が必要のごく一部の人にはケアが必要だけど
その他の特に問題使用に至ってないと言われる人たちには
刑罰に代替するというかそもそも刑罰を与えなくてもいいんじゃないかと
そうですそういうのが非犯罪家とか非刑罰家とか合法家とか言ってる国はそうですね
重要なんでもうここで伝えときますけど
そのそういう非犯罪家とか合法化してる国が薬物使用者であふれていいなんか絶対思ってないですよ
どっちにしても問題使用はない方がいいと思ってるんです
でこれってただそうした方がいいんだけどじゃあ刑罰で取り締まった方がいいんじゃないのって思いがちですけど
でも刑罰で取り締まってもゼロになってないですよね
で非犯罪化にしてももちろんゼロにはならないんですよここをまず一緒に考えてもらって
じゃあよりよく効果的に問題使用が減っていって
いろんな害悪を減らすのはどっちなんだってエビデンス取っていったら
ハームリダクションだったんですよ
向井 今非犯罪化がそうじゃないかっていう話があって
例えば世界的には非犯罪化に薬物の種類にもよると思うんですけど
基本的には非犯罪化に向かっている国が多いんですか
これはもう国の活そのもので言ったら
まだハームリダクションに完全に舵切ってそんなに多くないと思うんですけど
ただ圧倒的な主要国それこそG20に入るとか
そういう大きな経済的に発展しているところとかっていうところでいくと
もうだいぶ刑罰じゃないもしくは刑罰で置いててももうちょっと進んでます
一番だからどっちが進んでる進んでないって議論は難しいんですけど
ハームリダクションに振ってなくても刑事司法だと言いながら
やっぱり治療はいるよねって言ってるかですね
例えば皆さんちょっと多分勘違いしがちなのは
例えば中国とか薬物販売に超厳しいって思ってると思うんですけど
あれって密輸とかに厳しいんですよ
他人の外役になりそうな行為製造して密輸して運んでくる国を超えてとか
それには何かとんでもなく死刑があったりとか高い刑罰があるんですけど
末端使用者に対して実は全然重くないですよね中国って
なんかイメージだともうすぐ死刑だみたいな
イメージでしょそれは密輸する人です
で末端使用者に関しては治療が必要だっていうことをやってるんですよね中国も
なんか意外でした
最後の目的である経済上の悪影響を減少させるっていうことなんですが