2023-06-27 37:35

#012 犯罪学の観点から『カッコーの巣の上で』を語る

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刑事政策・犯罪学を専門とする大学教員で一般社団法人刑事司法未来の丸山泰弘と、刑事司法未来の南口芙美、山口裕貴が犯罪学の観点から『カッコーの巣の上で』を語ります。

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サマリー

今回は、みなさんお待ちかねのあの回です。 今回は、みなさんお待ちかねの回です。 普段は、1コーナーとして、犯罪学の観点から円溜めを見るということをやっていますが、今回はそれの拡大版ということで、『カッコーの巣の上で』について語りたいと思います。 普段は、犯罪学の視点から円溜めを見ているのですが、今回はそれを拡大した内容で、『カッコーの巣の上で』についてお話ししたいと思います。 公開されてから50年以上経った『カッコーの巣の上で』は、刑務所と精神病院を舞台にした心理サスペンス映画です。 『カッコーの巣の上で』は、公開から50年以上経った刑務所と精神病院を舞台にした心理サスペンス映画です。 病院のミーティングでの議論や府長の発言などを通じて、刑罰と治療の関係や決定権の問題などが探究されます。 病院のミーティングでの議論や府長の発言などを通じて、刑罰と治療の関係や決定権の問題が探究されます。 不調のその表情の変化と同時に不調の隣にいる若手の看護師さんの表情を見てほしい。 不調の表情の変化と同時に、不調の隣にいる若手の看護師さんの表情を見てください。 今回のエピソードでは、犯罪学の視点から映画「カッコーの巣の上で」について語りました。 今回のエピソードでは、映画「カッコーの巣の上で」について犯罪学の視点からお話ししました。 この映画は、古い時代の精神病院を舞台にしていますが、現代の刑務所や人間関係について考えさせるものでもあります。 この映画は、古い時代の精神病院を舞台にしているのですが、現代の刑務所や人間関係についても考えさせるものです。

犯罪学の観点から円溜めを見る
今回は、みなさんお待ちかねのあの回です。
えーい。
そうです。
1話〇〇、円溜めを軸に語る、あれです。
普段は、1コーナーとして、犯罪学の観点から円溜めを見るということをやっていますが、
今回はそれの拡大版ということで、
今回は何について語りますか?
名作ですね、1975年アカデミー賞を取った、
『カッコーの巣の上で』について語りたいと思います。
丸ちゃん教授のツミナハナシ-市民のための犯罪学-。
刑事政策・犯罪学を専門とする立証大学教授で、
一般社団法人刑事司法未来の丸山康弘です。
同じく刑事司法未来の南口文です。
同じく刑事司法未来の山口由紀です。
このトーク番組は、一般社団法人刑事司法未来が送る、
これまでとは異なった視点から、罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない、犯罪学・刑事政策の話について、
わかりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
『カッコーの巣の上で』の紹介
では本日取り上げる作品、
カッコーのスノーウェデーをご紹介します。
カッコーのスノーウェデーは1975年のアメリカ映画です。
刑務所の強制労働から逃れるため、精神の異常を装って精神病院に入った主人公が、
絶対的な管理体制を敷く不調のやり方に反発を覚え、
管理されることに慣れ、無気力になっている同じ入院している人たちに、
生きる希望と活力を与えようと一人奮闘してという映画です。
人間の尊厳と社会の不条理を描いたヒューマンドラマの名作と言われています。
アカデミー賞では作品賞とジャック・ニコルソンの主演男優賞、他主要5部門を受賞しました。
原作はケン・キージーが1962年に発表したベストセラー小説で、
日本では1974年に出版された後、2度の絶版を乗り越えて2021年に再出版されている、
すごく長く愛されている作品です。
21年にも再出版されているんですかね。
そうなんですよ。
今でもたくさん読まれてるってことですね。
そういうことだと思います。
じゃあ早速ですけど、
今回もですね、漫画一ですよ。
この映画をまだ見てないにもかかわらず、このポッドキャストを聞いている方は、
もしかしたら映画を見る前にこれを聞くと後悔することになるかもしれないので、
映画を見てから聞かれた方がいいですよね。
そうですね。私たちはネタバレなしとかちょっと無理なので、
ちょっとハードル高いんですけど、ぜひ見てから聞いていただけると嬉しいなと思いますね。
だから借りるったり、他のお祭りで見る機会を考えている間に、
ずっと聞かないよりは、先聞いてもらっていいですよね。
そうですね。
まあ恒例のというか、まだ2回目ですけど、
山口さん見てきました?
それがですね、トラブルがいろいろありまして、
今さっき10分前ぐらいにようやく見終わって、今収録に挑んでおります。
なかなか突っ込みにくいよね。
見てきませんでしたって言ったらお前ってなるし、
たくさん見てますって言ったらおーってなるけど、10分前に見終わった。
はい。
まあでも見たのは見たということですね。
主人公の行動の影響
よかった、裏話で。
まあすぐには整理がつかないかもしれないので、
じゃあ南口さんから聞きますかね、今回は。
どのシーンが気になっていきますか?
ちょっと複数にはなるんですけど、
ミーティングが複数回描かれるじゃないですか。
そういう意味で複数ですね。
そうそう、ミーティングっていうのが何回か出てくるんですよね。
それで、そもそもこの主人公は精神疾患を装ってるだけであって、
ご本人元気いっぱいなわけじゃないですか。
いきなりネタバレで喋ってますけど。
で、そのシーンとしている緊張感あふれるミーティングが、
その元気いっぱいな人が入ることによって、
なんか急に野球見ようぜみたいになったりだとか、
いや僕は子供じゃないんだってなったりだとか、
そのミーティングっていう物のありようが変わっていくその様が
すごくやっぱ印象的だなって思います。
確かに。いろんなことに影響を受けて中の人が変わっていくんですけど、
それが色濃く出てくるのがその複数回やってるミーティングのところで
いろんなことが起きてくる。
例えばマックマーフィーがそもそも入院する前に
薬並んでもらってるシーンとか流れるんですよ。
あの時ほんとただただ無表情で、
無気力なまま言われるままに渡された薬を飲んでっていうシーンから入って、
で、彼が来て、ミーティングに入って色々言い出すんですけど、
例えば最初のミーティングの中で
最初の発言者になったらどうですか?とかって振るんだけど、
みんなが自分は話したくないとか、何も言うことはないとか、
この何か日課で毎日やっているにもかかわらず、
自分から何かを発言したいっていう気にはならないっていうような
みんなシーンとなってるところに元気満々の人が来るんですけど、
確かにミーティングのシーンって色々印象深いものがありますよね。
みんなシーンとしているのに、いきなりこれは野球を見たいとか言う人いきなり現れるみたいな。
すごい異物っていうのかな、言い方があれですけど、
なんか魂を持った発言が突然投げ込まれた時に、
その波紋がどう広がっていくのかみたいな。
ワールドシリーズ見たいって野球のところで言うんですけど、
重要だと思っているのは、俺は少なくとも挑戦したぞっていうところがあるね。
ありますね。
で、挑戦することに意味があって、できたかできひんかったか結果じゃなくて、
俺は少なくともやろうとしたし、挑戦もしたからなって言った翌日のミーティングが興味深かった記憶なのよ、僕の中では。
野球のミーティングの2回目ですかね。
うん、じゃないかなと思う。
なんかそういう気がします。
で、俺は少なくともやったぜっていうのよ。
違ったら申し訳ないけれど。
でもなんか1回目の野球のミーティングでは、見たいって手を挙げる人少なかったんですけど、
翌日になると少なくともそこに座ってた人は全員挙げるんですよね。
そのマックマーフィーの姿勢が影響を及ぼしているわけですよね、周りにね。
あの映画ってなんかこういろいろ感動のシーンとか考えさせるシーンいっぱいあるんですけど、
僕大概この保安処分の話する時とかに、授業でこの映画を学生と一緒に見るんですよ。ほぼ毎年ね。
しかも多大学の非常勤とかも入れたら年に何回も見るんですけど。
そうですか。
全話見るんじゃないですよ。シーンを絞って撮っていくんですけど。
あの野球見ようっていうシーンで100%泣くんですよね、僕。
いや分かりますよ。
強烈じゃないですか、あそこなんか。
みんなが何の興味もなかったり、でもなんかやろうってしてる人がいるなっていうのに気づきだして。
で、府長さんに対して自分は自分と違うことをやってみたいっていう挑戦をして。
で、仲間がこうやりたいって言ってるのを応援したいなってなったりとか。
で、一人一人もう一人仲間がいいんかなって探してた先にチーフが手を挙げてくれてとか。
で、本当は実際に放送されてないにもかかわらず実況を始めて。
ほんでなんかあれって見えてへんの自分だけなんかなっていう患者の人たちがどんどん出てきて。
で、もしくはマーク・マーフィンがまた精神的に何かが出ているのか、自分が見えてないだけなんかって疑いながら近寄ってくるんだけど。
最終的には全員一緒になんかテレビの前でやったーとかって言って喜んでるじゃないですか。
ね、何も野球やってないテレビでみんなで一つになる瞬間なんですよね、あの人たちが。
そう、だからさっき南口さんが言ってくれたような最終無気力でとか、ミーティングでは何も手挙げたくもないし喋りたくもないよって言ってた人たちが
ちょっとずつこうなんか自分を持ち出してこれやりたいなっていう意見が出てきたりとか。
少なくとも自分は見たことないから見てみた。あのチェズウィッグも野球って自分は見てないけど、ただ昨日見たいって日課と違うことをしたいって言ったし、で自分も見てみたいと思いましたと。
なので今日はそれでもう一度ルーティンを変えるようなことをしませんかって最初に提案してくれたじゃん、2日目の時って。
ああいうなんか周りの人の気持ちを組んでとか、ちょっと一歩踏み出してみたいっていう行動があのミーティングを追っかけて見ていくと、
この時こんなミーティングの発言だったな、この時こんなミーティングの発言だったなっていうのが見ていけてすごくいいですよね、あれ。
すごくやっぱり何々したいって思うってこと自体がエネルギーがいることだと思うんですよね。
与えられた場所で言われるがまま彼らは生きてたわけですよね。
でも自分のしたいことに出会うって素晴らしいことだっていうのは現れてますよね。
ミーティング山口さんはどうですか。
チーフが手挙げてくれたところが、なんかチーフの変化っていうんですか。
私結構この映画としてチーフっていう存在が気になっていて、初めてのなんかチーフの変化というか、だったのが印象的。
野球のところね。
確かにみんなちょっとずつこうミーティングで変わっていくんだよって言うけど、確かにチーフはミーティングに入ってないけど、
マックマーフィーがこうしようぜあしようぜって時に手挙げてくれるっていうのは、確かにミーティングのシーンでありながらミーティングに参加してないチーフの変化も見れると。
結構しかも大きな変化ですよね。あそこで挙げてくれるって。
劇的にこのミーティングが変わっていく。今もちょっとずつはね本当は無気力な人がこういうふうにしたいなって意思表示をするようになってたところで強く抗議し始めるところがあるんですよミーティングでも。
僕がこの映画のいくつかある中の衝撃というか一番考えさせるところとして刑事制作上も考えさせるところがプールにいるところなんですよ。
であれなんかレクレーションの一部を映しているようで、車椅子のおじいちゃんがライフガードっていうかなんかつけながら入っていったりとかしているときに、そこのシーンとしてはなんかプールの端っこにこうもたれかかっているマックマーフィーに対してセキュリティガードの主演の警備員さんが棒でつついてもっとあっちで真ん中で泳げ叩いて、
ミーティングと治療の問題
でその棒をマックマーフィーが取り上げてすぐ返せよって言うんですけど、でなんかこうちょっとねおちょくる感じでフレフレとかってやって、でこの警備の人が怒るっていうか取り返したときにマックマーフィーに対してお前何してんねみたいなあったときにさマックマーフィーが出たらすぐ仕返しに行くから、この中ではお前偉そうにしてて俺は言うこと聞かなあかん立場におるけどこの後出たらお前に仕返し行くからなっていうシーンがあって。
で警備員の人がはそれいつのことやねって言うんですよね。お前が出る頃にはもうヨボヨボのじいさんやからなって言うんですよ。
でマックマーフィー自身はもともとはねあの最初冒頭でおっしゃってくださったように南口さんがねおっしゃってくださったように本人はもともと暴行罪とか未成年に対するあのせこいがあったかどうかっていうので刑務所というか刑罰を受けてたところからそういうところが嫌だからわざとこう精神障害を患ったような
フリをして病院に来ててでもともと刑罰としていないといけないのは確か60何日かぐらいなんですね。
67日か何かだったでしょ。で本当なら刑罰として受けてるならば67日やったからこの病院もその刑務所が嫌やからその病院にわざとおかしくなってフリして来たけどその病院も入院してるのは67日間ぐらいかなと思っていたら
そのシーンでプールのシーンでその警備員の人にお前が出る頃はヨボヨボのじいさんになった頃やっていうわけですよね。
ってことは刑務所として刑罰を受けるのと精神病院に入院するのとでは出る時期が違うってことは明確に出してるシーンなんですよ。
初めて知ったっていう顔をしますよね。何の話みたいな顔をする。
知らなかったね。そもそもねマクマーフィン自体は本当にこの病気ではできてるんじゃなくてそれを装って刑務所をわざとサボってやれと思ってあそこに来てるわけですよね。
ですぐ出れると思ってたのがその府長なり病院の人の移行次第でいつ退院できるかわからへんってわけですよ。
これは実はポイントで刑事政策とか犯罪学の一番のポイントなんですけど刑罰っていうのは犯罪に対してだけ課せるわけですね。
で犯罪はいろんな要件があるんですけど基本的には過去に起きてしまったことの責任を取るのが犯罪と刑罰の関係になっていて
でこの犯罪じゃないものに対しては刑罰を課せれないわけだからじゃあその人たちは何をしても自由なんかっていうと実は刑法に書いてあって違法なんだけど
責任取れない人っていうのは犯罪が成立してないから刑罰って課せれないわけですよ。
じゃあ刑罰を課せれない人にはじゃあどうしてるかっていうと処分っていうのを課すんですけど
この処分は子供に対してやるあなたまだ大人じゃないのでその責任を取るような年齢じゃないので教育してあげますねと
これがあの名作第5回で言った少年の手続きの話なんですけど
今回はその少年じゃなくてもう一つ過去の責任は取れないんだけど将来自分を傷つけたり他人を傷つけたりしないように治療してあげますねっていう将来の危険性に介入するっていう処分があるんですね
これが法案処分と言われるようなものだったり治療処分と言われるような処分というものなんですけど
こっちは子供と違ってその責任を取る能力がないので治療してあげます将来危険なことをしないためにと
これ将来の危険性って誰がどうやって判断すんねんとかいつこれ治ったって言うねんっていう大問題を抱えるわけですよ
で刑罰は起きてしまってることなんで例えば1万円のもの取りましたとか5万円のもの取りましたとか2週間のケガさせてしまいましたとか
起きたことに対する責任で罰があるから罰はもう終わりも決まってるんですよ
懲役1年とか50万円の罰金とかこれもう終わりなんですよ過去の責任取ったらおしまいだから
将来の危険ってさっきも繰り返しますけど誰がこの人また将来なんかすんねんって決めるのかっていうポイントと
保安処分と自己主張の発展
それいつ治ったって言えるねんっていうポイントがあってそれがあのプールのシーンで実は色濃く出てて
お前が出る時って予防予防のじいさんだろっていうのあれはこっちの判断でというか医者っていうか病院側の判断で
幕間費自身は67日で出れるって思ってますよ罰として過去に起きたそれこそね
暴行やりましたとか未成年に対しての性行為がありましたとかこんなことで60何日だっていうので入ってった自分は
でもう刑務所が家だったからわざとおかしくなったフリをして病院に来てます
で当然自分はいないといけなかったのは67日間だからここでも60何日間が過ごしたらすぐ出れるんだと思ってたのにもかかわらず
ここは病院だからお前の病気が治ったって判断するまでは出さないぞっていうシーンなんですあそこって
それをびっくりする顔となんかねすごくリクレッションのシーンのはずやのに大変なシーンですよね
そうですでその後すぐのミーティングでだからちょっと怒ってるわけですね幕間費は何に怒ったかというと
こうやって反発したりとか部長とか病院がやることに対しておかしいだろとかで抗議しててもし命付けられてたら
いつ退院できるかそっちに決定権があるんだったら最初に言ってくれよとでこんな無理やり入れさせられてるのって話が違うだろって言ったら
なんと強制的に入れられてる人は実はその中にはいないことはないけど一部の人だけで
ほとんどボランタリーで入ってるんだと自分で任意で入院してますよでみんななんかブツブツ文句言ってたりとか
部長に対してなんかねあんなもんも例えばタバコ取り上げてとか自由な時間で自分の部屋で過ごすの求められてとか
なんかこうしろああしろって治療だからと言われながら無理やりさせられてたもんがでも自分って任意入院じゃんここって
なってきた時にチェズイックとかが俺のタバコ返してくれって言うわけですあのミーティングで
そこに自立が芽生えてきてるのとなんで自分はここにいるのかってこれ任意だろうと
さらに自分の権利が抑えられてるんじゃないかと
だから自分の権利主張をするのがチェズイックがタバコ返してくれっていうところにつながっていくんで
この保安処分の問題と自己主張が発展してくるところと暴動の後の治療のシーンっていうところになっていくのでこの辺の一連
府長の決定権と真意
プールからミーティングで治療一番見てほしいところです僕この映画で
今の丸山さんのその大事なポイントをもう一個ほら退院するのかどうかみたいな会議を当然本人抜きで
そうなんですよ
そこがさあ丸山さんが言われたみたいに誰が治ったって決めるのかとか
あの会議もなかなか強烈だったでしょ
と思うんですよ
最初から例えばそこの病院の院長先生って疑ってますよね君は本当は病気じゃないんじゃないかと
であそこ言語とか日本語でもそう書いてあるんですけどとりあえず検査すると
精神に何かしらの障害があるから送られたっていうより
刑罰で入ってたところが判断つかないんで本人はこう言ってるしこういう件も見られるから
お宅でちゃんと検査してほしいってあの州立病院に送られてくるんですよ
オレゴン州立病院に
で数週間かけて検査しますねって言ってるんですねあの期間で
で最後に最後というか延長というかそのまま入院させるかどうかの会議が開かれてるんですけど
あそこなかなか衝撃的じゃないですかなんかそれっぽい先生方がいて
クレイジーじゃないとかデンジャラスとかそんなことで決まんのっていう
そうでしかもほら最後に誰の発言で決定されるのかっていうところがね
なんていうの
本当はもうみんながそこにいた精神科医みたいな人たちが判断する人がみんなそうだって言ってる中
でも院長先生は本当かなって疑ってて一番彼を理解する人なり
一番身近に感じて一番サポートできる人が皮肉にも一番嫌われてるんだっていうんですよね
でそれは誰だってなったらいやここの府長さんですよと
ラチェット府長っていう人が君はどう思うんだっていうシーンがあるんですけど
その今丸山さんが言われたすごい大事なシーンの一連の中に
そのいつこの人はもう出ていいかどうか会議っていうのが取り行われるじゃないですか
その今言われたいつ直ったのかとかそこをね
結局誰に決定権があったのってところが結構ちょっと重要だと思うんですよね
そこでちょっと私の気になったシーンをご紹介させていただきたいというかなんですけど
その決定権を持っていた府長さんなんですけど
権限は院長やろうけどね
本当はね
で居残ることになったきっかけを作った発言をしたのが府長さんだったんですけど
私はその府長さんが南口さんおっしゃったミーティングのシーンとかで
府長さんの顔面がこうパッと抜かれるシーンが連続であって
その府長さんの表情とかあとそのミーティングでの発言とかで
府長さんは一体何を考えてミーティングに出たり
この会議に出たりしているのかっていうのがすごい気になって
その会議のシーンが一番初めにえって思った府長さんに対して思ったところで
なんかすごいいい感じに言ってるけど
このシーンはこの言葉のシーンは何なんだろうっていうのが
彼はここから出しても他に迷惑をかけるだけだから
この病院にいるのが一番なんですって言った言葉の本当のその府長さんの気持ちっていうのが
これはどう南口さん僕は本心やと思うんだけど
私も多分だってすっごく自愛に満ちた表情をしているように見えるから
本当に自分の役割というか
もうちょっと多分補足した方がいいのが
その決定するのに影響を与えたシーンって
みんながなんかもう病気なんじゃないか違うんじゃないかって議論してる中で
一番の理解者は府長なのにもかかわらず嫌われてるんだってところがあって
そこで院長としてはもう刑務所というか病院から退院させて
本来いるべきだった施設に戻すべきだって思ってたんだけど
府長さんはそれはちょっと自分としては嫌だと
別にあれはマクマーフィーが嫌いだからとか
あいつに対してなんか嫌がらせしてやれとかそんなことは全くなくて
ここで彼らの問題行動に自分たちは対応できないっていうので丸投げしてしまうと
誰かが関わって誰かが彼に介入していかないといけないものを
自分たちは手放して他の人にその問題を押し付けているだけであって
それはなんか自分がやらないといけないことを放棄しているんじゃないかと
なので彼にはちゃんと自分が正面から向き合ってあげないと
これはあげないとというか自分が向き合うことが自分の責務であって
彼の立ち直りとかをサポートしたいと思ってあれを言ってるように見えて
ここがまた人間の怖さというか裏表があって
結局僕はここで何が言いたいかというと
だからあいつに対して仕返ししてやれとか恨み返してやりたいとか
なんか嫌いな奴やからこうしてやれっていうんじゃなくて
不調の表情の変化と若手看護師の表情
良かれと思ってやってることがその人の自由を制限してしまうことも起きてるんじゃないのあそこで
こういうことなんですよね
なんかそんなに意地悪く描かれるシーンはないですよね
山口さんが言ったように何度か印象的に抜かれますよね
あえて彼女の顔がポンって
その時に多くの場合眉ひとつ動かさずみたいな冷静さだったり
本当にふっと自愛に満ちたなんていうのかな
菩薩の顔に見えなくもないぐらいの
なるほど僕ねあれねそこまで意識して演技指導があったのか
たまたまそう感じたのかわからないんですけど
揉めたりしてる時に
嬉しさを我慢してる顔とかに見えたりするんですよ
自愛に満ちてるっていうよりは
なんだろう自分の思い通りというか
管理しきってるというか
一番最初の完全に無表情でまったく眉ひとつ動かさずにいるシーンと
結構ミーティングとか揉めたり中では揉めているにもかかわらず
嬉しいのを我慢しているような顔を抜いてるんじゃないの今とか
あれなんか嬉しいんかな
わからん
嬉しいっていうか意識して面白いとか
私の思い通りとかそういう意味で嬉しいんじゃなくて
内側から来るなんていうんだろうな
やっぱ支配できてるみたいなことかな
もあるかもしらんし
自分のプラン通りにプログラムが進んでるから嬉しいのか
私もそのミーティングで不調さんが笑みを浮かべた時に
なんかそのシーン終わって本当に
マックマーフィーのことを思って発言してると思ったんですけど
でも結果的にそれはマックマーフィーにとって
マックマーフィーが望んでることではない結果になるじゃないですか
不調さんが
その結果が不調さんも分かっていて
その笑顔で発言をするその不調さんの気持ちっていうのが
すごいなんかホラーじゃないですけど
そうなの
そうね
考えさせるの
僕は是非これからもう一回見た人もこれから見る人も
もう一回見直したり最初から見る時に
不調のその表情の変化と同時に
不調の隣にいる若手の看護師さんの表情を見てほしい
なんかあの人だけが抜かれる時があるずっと
あるかも
ありますね
で驚いてる顔の時もあれば
あの人も無表情の時があって
なんで今この人抜いてるかも考えるし
この人何考えてるのかなっていうのを考えるのよあの映画って
私なんかお母さんみたいに
だから一人の回復を待つ患者ではなくて
お母さんみたいに思ってるのかなって思う時があって
だからそういう表情に見えたのかな
でも今聞いたら確かにそうよりかはもうちょっと
支配というか管理というか
そちらに意識があったような気もしてくる
だから無意識にそれが出てるんじゃないかと思ってて
最初というか途中にも言ってたんですけど
ビリーと不調のやりとり
幕間費のこと嫌いやからとか
そうじゃないよね
そうじゃないのよ
ないと思いますよ
むしろ他の人に丸投げしてしまったら
自分のやるべきことから逃げてるようだから
彼を本当に後世させたいというか
回復させたいと思って発言してるじゃない
さっきのセキュリティの人たちは
ウレウレとか棒で突いたりとか
嫌味なことを言って怒らせたりとかっていうのはあるけど
彼女はないもんね
ないね
そういうことはない
それが一瞬待って怖いっていうか
そうなの彼女は決して
何か意地悪な人であったり
悪人として描かれているわけではないというか
そこがホラーっぽいよね
そうやと思う
さっきの支配のところで
ちょっと話飛んじゃって
いいよ
ビリーのシーンでも
彼女の支配欲っていうか支配の場面
最初の方?
後の方です
後の方か
あれは完全に支配っていうか
順に追っていきたいんだけど
最初も実は感じてて
ビリーが初めて自殺未遂した日の夜のことを
ミーティング内容で言うやん
日曜日に結婚してくださいって
当時付き合った人のところに行ったことを話して
お母様に内緒で言ったんですねと
その時に自殺未遂したんだねと
あの変かもそういう表情するときって
があって
なんだろうな
お母さんも
一応ちょっと悩ましいところだけど
お母さんも年すれば
例えば親の気持ちになったら
社会とか近所に迷惑かけないでほしいとか
表現難しいけど
もしかしたら迷惑かけるかもしれない子が
誰かの家に行って結婚したいとかって言われたら
ちょっと何してんのって親やったら止めることはありますよね
でこの子は家の中では見れないからって
病院に入れられたのかもしれないし
とかっていうのがあったときに
ただビリーからすれば
自分の伝えたい気持ちを
本当に彼女かどうかわからないけど
ビリーの好きな人に伝えてって
っていうのを
なんでそんなことすんねんっていう
公衆の面前で
質問されるというか
理由を問いただすっていうのがね
そこの辺からなんかこう
不調の感じがちょっと気になってて
で最後のほうのミーティングということね
そこは何があったかちょっと教えて
脱獄しようとして
どんちゃん騒ぎを起こすんですけど
その時に女の子とかを連れ込んで
どんちゃんやってて
朝起きたらビリーと
女の子がいい感じになってて
そこに朝出勤した不調さんがやってきて
ビリーを問いただすんですけど
はじめはビリーも
いや僕がやりました
ってことを言うんですけど
あなたのお母さんに言うわよ
って言った瞬間に
ビリーの表情が変わって
もう言わないでください
言わないでくださいって懇願して
マックマーフィーがやったことですとか
治療のシーンと恐怖を感じるチェズリック
はじめ自分がやってたって言ってたこととかも
もう撤回というかない感じに取り乱して
最後首を切って
自殺するっていうシーンなんですけど
あの時の不調さんのお母さん
ビリーのお母さんと親友なのよ
お母さんは知ってるのっていうところが
今までの不調さんにはない感じだなっていう感じがして
急にどうした不調さんってなったんです
多分自分の管理というか
抑えてて運営してたあれからはみ出たから
じゃないかと
いうふうに感じたんですよ僕もねそこは
だからそこで
今まではうまく支配できてたと思ってたけど
イレギュラーなことが起こると
あからさまにもう
力を権力を何か振りかざすっていうような
不調さんの姿も印象的なシーンでした
そこで今ちょっと思い出したんですけど
これまた別のシーンで
チェズイックが煙草欲しいって暴れた後に
3人治療の連れて行かれるんですよ
でだいたいあの映画確かに
60年代の精神病院だっていうから
今は使われてない治療方法とかがね
ロボトミーがどうとか
そういうの出てくるんですけど
その1個に電気ショックを流すシーンで
治療のためだと
あそこでまた印象深いのが
治療する先生が建物に入ってきたら
廊下にいっぱいいた人たちが
みんな一旦消えるんですよ
自分の部屋に帰んね
あの治療の怖さ知ってるんでみんなが
みんな痛いのわかってるからね
でそれまでワイワイガヤガヤとか
何してるかわからへん
別に話に来てるわけでもなく
ただ徘徊してる人とか
部屋の前でただ座ってるだけの人
壁に向いて立ってるだけの人とか
いっぱいあの廊下にいるんですけど
あの治療をする先生が
廊下に入った瞬間に
全員が消えてあの廊下から
であの先生が治療する部屋に入ったら
もっとみんな出てくるんですよ
だからよくわかってなかったり
何されるかとか理解してないけど
あの先生が来ると
誰かが痛い目に遭うっていうのは
多分みんなわかってる
っていうのがなかなか強烈なシーンで
あそこ
映画としてはね
チーフが初めて喋るとか
感動のシーンって
そりゃそうなんですけど
でも見たいのは
そこじゃなくて僕の言ったこの
なんていうの
あとはなんかチェズリックが
むちゃくちゃ嫌がりながら
連れ込まれていく感じ
あの人入院のはずだからね
もう退院しますって言って
帰っていい人やからね
本来
あんな大人が
あんな引っ張られ方をして
治療室に連れ込まれる感じとかも
これから何起こるねんっていう
恐怖をなんか感じて
確かにチーフが初めて喋ったりする
感動的なシーンなんですけど
チェズリックのシーンの方が
すごい印象に残ってますね
あのシーンはなかなか
そういう場面でも
当時の治療方法がわかるし
当時はそれがどんだけ
中にいた人たちが恐怖だったかとか
っていうのもわかるから
その辺もぜひちょっと注目してみてほしいなと
思います
さてここでリスナーの方からのお便りを紹介したいと思います
私からはまずツイッターの方で
ハンドルネームはなさん
家族が法で裁かれたときは
手続きするのに必死で
制度や仕組みを詳しく理解することが難しかったです
これまでパーツでぼんやりとしか理解していなかった
司法のことが
罪の話を聞くことで
つなぎ合わされていくようです
というコメントをいただいています
ありがたいですね
なんか自分で話しながら
その話したやつを聞きながら
これで初めて聞く人に何か伝わるかだって
不安になる時もちろんあるんですけど
そうやってコメントいただけると
ちょっとやってよかったなって思いました
では私もツイッターから
ハンドルネームアクションさんから
いただいたメッセージです
罪な話を聞いて
久々に小三区の空にを見たくなり
約10年ぶりに鑑賞
前回のインタビューのやつね
刑務所から仮釈放されたものの
50年ぶりの
兵の外の生活に馴染めず
自ら命を絶った
ウルックの姿に
親の姿が重なって
思わず淚線が緩む
というコメントをいただいております
そうか
なんか僕らが話したあの日も
あのシーンがちょっと印象深くて
っていうねいろんな
角度から話したつもりだったんですけど
やっぱりあのシーンの
この受け止め方っていうのが
やっぱ人それぞれ
もっと深いものがあるんだなって
今のコメントを聞いて思いますね
他にもですね
番組の方に
ペンネームクリストファーファイさんから
エンタメ作品のリクエストで
逆転裁判シリーズとか
ペンネームカモニックさんから
テーマ恩謝
っていうところをいただいたりしています
ちょっとなかなか今
取り上げることができていないので
裏話の方で話すとか
なんかそういうのも
検討していきたいなと思っています
機会があればね
取り上げたいですね
皆さんからのお便りが
とっても励みになっています
これからもぜひお願いいたします
はいお願いします
今日は
「カッコーの巣の上で」の視点
カッコーの巣の上でについて
犯罪学の視点から
ということで語りましたが
どうでしたか
私はこの
エンタメ会を機会に
刑事制作に関わる映画を
前回のショーシャンクもそうなんですけど
あの前編見たので
また次回のエンタメ企画の時に
題材にあがる映画
楽しみにしています
宮口さんの感想はあります
名作って言われる
映画の中で
たぶんそのショーシャンクの空にと
カッコーの巣の上では
ある映画評論家の方からすると
ほぼ同じ映画ですということで
紹介されているんですね
それを私たちの
視点としては
それを奪っているものは何なのか
っていうのが
やっぱ大事な視点
それは映画がめっちゃ古くて
こんな精神病院今ないよね
でも
今ある場
刑務所だけじゃなくて
どんな風になっているのかとか
これほんじゃ全部
過ぎたことなのかみたいな視点でも
現代的に見ても
考えることがすごい
たくさんある映画だよなって改めて
見て思いました
なるほど面白い指摘だと思って
これってミシェル風光とかね
が監獄の誕生を書く前って
彼の問題意識って
精神病院の問題だったから
これって実はそういう
奥では同じような構造とか
問題点を抱えていて
人に関わるってどういう問題なのか
ってことを考えさせるような
確かに作品だなと思いますね
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お相手は丸山靖寛と
山口由紀と南口文でした
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