#04【人文書】フィルターを外したら「私」が始まった。『地方女子たちの選択』
2026-05-04 41:22

#04【人文書】フィルターを外したら「私」が始まった。『地方女子たちの選択』

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今回は人文書から、上野千鶴子さんと山内マリコさんの共著『地方女子たちの選択』をご紹介します。富山で暮らす女性14人へのインタビューを起点に、平良さん自身の経験である、離婚してから「初めて生きている気がした」という感覚、結婚していた頃には気づかなかったフィルターのこと、「実家という資源」を手に戻ってきた先で何をするかという問いなどなどについてお話します。

 

★キーワード
パンチの効いた言葉/気づかないままかけられていたフィルター/離婚してから初めて生きている気がした/起業塾で目にした「夜ディズニー」の女性/実家という資源と、ただ戻るのは嫌という気持ち/ナチュラルに自分を下げる女性たちのこと/わからないなりに読んで「変だな」と気づく人文書の入口

 

★今回紹介した本
書籍名:地方女子たちの選択
出版:桂書房
著者:上野千鶴子、山内マリコ
協力:藤井聡子
http://www.katsurabook.com/booklist/1699/

 

★出演者
平良忍(たいら・しのぶ)/TOKU BOOKS店主
https://tokubooks.com/

https://www.instagram.com/toku.books/

 

佐野匠(さの・たくみ)/編集・ライター・フォトグラファー・WORKLIGHTS発行人

 

★TOKU BOOKSの場所
〒304-0062 茨城県下妻市下妻戊93−2
https://maps.app.goo.gl/HEvXyQvgEAqxs1DJA

 

感想

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サマリー

今回の「とまり木」では、上野千鶴子さんと山内マリコさんによる書籍『地方女子たちの選択』が紹介されました。この本は、富山県で暮らす14人の女性たちの語りを通して、地方に生きる女性たちが直面する現実や、無意識のうちにかかっていた社会的なフィルター、そして「実家という資源」を活かすことの可能性を探求しています。パーソナリティの平良忍さんは、自身の離婚経験と重ね合わせながら、結婚生活中に自身が「役割」というフィルターに気づかず、自由な選択肢を見いだせなかった経験を語ります。離婚を経て一人になったことで初めて、実家に戻り自身の店を開くという選択肢に気づけたと振り返ります。 番組では、女性が「女らしさ」や「役割」の中で自己決定の機会を奪われがちな現状や、親や社会からの抑圧に気づかず自分を低く見てしまう傾向についても触れられました。特に、ジェーン・スーさんと中野信子さんの『女らしさは誰のため?』という本も引用され、「自己決定する能力を持たないことが女らしさ」という衝撃的な定義が紹介されました。この本は、読者が自身の人生における無意識のバイアスや差別に気づき、新たな選択肢を見つけるきっかけとなることを目指しています。人文系の本を読む際のコツとして、目次から興味のある箇所から読み始める「つまみ食い読み」も推奨され、難しく考えずに気軽に手に取ってほしいというメッセージが伝えられました。

オープニングと番組紹介
らしく言いなさいっていう欲圧みたいなものを持っている人、若い女性が子育てもやりながら自分の好きなこともするっていうか、かっこいいと思って。
とまり木は本の中、私に戻るためのブックガイド。
暮らしの中で誰もが背負っている役割。
時にはほんの少しだけ解き放たれて自分を見つめ直してみませんか?
あなたの役割をふっと解いて、一人の私に戻してくれる本を、茨城県下妻市のブックカフェTOKU BOOKSがご紹介。
1エピソード1冊、本の紹介とその1冊を選んだ思いを語ります。
こんにちは、パーソナリティを務めますTOKU BOOKS店主の平忍です。
こんにちは、アシスタントを務めますWORKLIGHTSの佐野巧です。
今日もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
平野さん、なんか今日ずっとくしゃみしてましたけど大丈夫ですか?
花粉の季節ですね、本当に。
佐野さんは平気ですか?
僕はまだ平気なんですけど、ゴールデンウィーク近づいてくるとくしゃみ結構出てきます。
まだギリギリ大丈夫です。
花粉の話から始まったんですけれども、
今日実は収録日が4月13日。収録日でもありつつ、エピソード1の公開日でもあります。
そうですね。
やっと公開できました。
やっと公開できました。
よかった。
よかった、本当に。
しかもさっき早速いい感じのコメントが。
素晴らしいですね。
もうやっててよかったって思いました。
聞いてくださった方からすごくいいメッセージをいただいて、今私たちが全員やる気が急上昇中。
なのでちょっと平野さんからどんどん素晴らしい本を紹介していただきながら、
そして実際にここのトクブックスさんのお店にも来て、平野さんとおしゃべりしながら、
トクっていうことを味わってもらいながら、いい時間を過ごしてもらいたいですね。
そうですね。
じゃあちょっとそんなこともありまして、今回の本のお話に進めていきたいと思います。
前回はトクブックスさんのお店の名前の由来にもなった、
クマのひとりの時間という本をご紹介してもらいました。
平野さんの体験も交えた役割を解くっていうことって意外と難しいっていうね、
そんなことの話をしたと思うんですけれども、
今回はトクブックスさんで扱う書籍ジャンルのうちのもう一つ、
前回のは翻訳絵本、今回は人文書からのご紹介です。
『地方女子たちの選択』の紹介と平良さんの出会い
ということでご紹介をお願いします。
今回ご紹介するのは、地方女子たちの選択という本です。
書籍情報いいですかね。
出版社カツラ書房さん、上野千鶴子、山内真理子著、藤井悟子協力という本ですね。
どんな内容ですか。
上野千鶴子さんと山内真理子さんの初協調ですね。
地方の女性流出が取り沙汰される今日だが、党の女性たちの姿はあまり見えない。
それは女性が減ると生まれる子どもの数が減るという数でしか見られていないからだろう。
本書では地方都市の一つ富山で女性14人の語りを聞き取り、数から生身のある人間へと解像度を上げた。
彼女たちは何を選んできたのか、選べなかったのか、語りを通して見えてくるものとは。
富山から出ていく選択をした上野千鶴子と山内真理子が様々な選択が幾重にも交錯する語りを踏まえ対談し、地方を見つめ直すという内容です。
カツラ書房様のウェブサイトからご紹介させていただきました。
はい、ありがとうございます。
自分も実は結構気になっていた本ではあったんですけれども、なかなか読めていなくて。
今回の収録する予定のきっかけで平田さんから勧めていただいて読ませていただきました。
富山県で暮らす女性たちの20代から60代までの方々のインタビューが結構しっかり載せられていて。
さっき、書籍の紹介の中であった数から生身のある人間へっていうのが、本当にその通りだなって思ったんですよ。
富山県ではどういう人が何人いてとか、例えばこれくらいの世代の方々の年収がどれくらいでとか、こういうふうな数字が出てるから豊かでとか、そういうわけじゃなくて。
一人一人の声から女性たちの姿が見えてくるっていうのが、本当に数から生身のある人間へって本当にその通りだなって思ったんですけれども。
平田さんはこの本にはどういうきっかけで出会ったんですか?
以前ニュースで見た上野千鶴子さんの東大の入学式の祝辞。
僕も見ました。
話題になってましたけど、あれを見てすごいパンチがすごいなと思って。
上野千鶴子さんの本を読みたいって思ってたんですけど、なかなかちょっと機会がなくて読めてなかったんですよね。
この本見つけて、私も今や地方女子なので、ちょっと気になって読んでみたんですけども、やっぱり上野先生のものすごいパンチが効いた言葉に痺れて。
っていう感じですね。
ちなみに東大の祝辞の話ですとかで、パンチあるな、どういうところから感じてました?
言葉選びなのか、もうちょっと雰囲気なのか。
説得力がすごいなと思って、実感がこもってるっていうのと、やっぱりご自身の経験の上に成り立っている。
東大の入学式なんだけど、姫野薫子さんの、彼女は頭が悪いからっていう東大生の性的暴行の事件があったのを題材にした本があるんですけど、それもガツッと紹介するってところがなかなかすごいなと思って。
何なんですかね、すごい棘のある角の立ちそうなことを言ってるとかっていうよりかは、今まで気づいていたけど誰も言わなかったことみたいな、そういうことなんですかね。
そう思いました。何となく言っちゃいけないこと。私たち本当そういうことにとらわれまくっているけど、
この地方女子たちの選択でもそうなんですけど、自分の父親は結構バッサリ小さい男だって、バッサリきれいにしてるとこがあって、もう言っちゃっていいの?そんなことみたいな。
地方女子たちの選択の中に。
そういうのがあるんですけど、それこそ本当に私だったらためらうよなっていうようなことをバンバン言ってるその潔さっていうか、そこはちょっとなんかすごいなと思って。
特になんか親のことって悪く言っちゃいけないよねっていうのはありつつも、なんかちょっと冷静になってみると、親だろうが何だろうが嫌な人は嫌っていうのはある気はしてます、僕は。
そう、嫌なことをしたらやっぱりダメだしね。
そうですよね、確かにな。
役割のフィルターと自己発見のプロセス
この本なんですけれども、平さん的に今回取り上げたいなって思ったポイント、とりあえず言葉にしてみるとどういう感じになりますかね。
なんかあれなんですよね、また離婚の話になっちゃうんだけど、離婚をしなければ私はこのトクブックスってお店を開いてないんですよ、絶対に。
で、それってなんでだろうってやっぱりすごく疑問に思った。
確かに、もしかしたら離婚しなくてもできるっていうルートがあったのかもしれないですよね。
でも多分そのルートに気づかないかったんじゃないかなと思って、で、それが本当に自分でなんでだろうって不思議、単純に。
で、そう思うとやっぱり社会の仕組みというか体制というか、母であり妻である当時の私は気づかないようになんとなくそういうフィルターをかけられてたなっていう気がしちゃって。
で、それで上野千鶴子さんの、彼女はフェミニズムの第一人者みたいに言われてるけど、そういうとこにちょっと興味があって、この本すごく。
フィルターをかけられちゃってるっていうのって、当時離婚される前は、そういうフィルターかけられてるなっていうことって自分では気づいてたんですか?
一切気づきませんよ。
だから、本当に離婚して一人になった時に身軽になったっていうか、自分で決められる自由を手にしたっていうのもあるし、だからどこに行ってもいいんだっていう。
で、その選択の中で実家に戻るとか、本屋をやってしまえとか、そういうのが生まれたので、じゃあ逆になんで私は結婚してる時にはそういうことを考えなかったのかなっていうのが、単純に自分の中の疑問。
そっか。
考えるっていうことすら、疑問に思ってことすら思わなかった、動かなかったっていうことなんですよね。
確かに。
なんか、僕は男性だし、またちょっと日常は違うんですけれども、言われてみると、当時の、当時というか、例えば20代とかの頃の、なんていうのかな、自分の立ち行かなさ、外への行けなさっていうの、外の世界に行けないっていうことに対して、なんていうのかな、そういうもんだと思っちゃってた節があったんです。
いろんな努力したりとか、人に話し聞いたりとかして、世界が広がっていくとまた違う展開を作れるんだよ、みたいな可能性の話って、全く思いつきもしなかったし、違う世界の話だと思ってたんですけど、っていうのに近い何かを今感じてました。
はい。違う世界の話だと思ってました。
あの人たち特別なんでしょ、みたいな。
そうそう。
それに、離婚してからやっと気づけた、離婚される頃に、あれもしかして、自分は自分のことを決めつけちゃって、なんか押し込めちゃっているって、離婚される頃に思っていたら、やっぱり離婚してからようやく。
離婚してしばらく経ってからですよね。
だから、自分が何かをやろうって思った時に、です。
あれなんですかね、考える余裕が。
そうかもしれない。
それこそ、自分を振り返る時間が全くなすぎて、そもそも外の世界に目を向けたりとか考える余裕なんてない、みたいな。
本当にそうだと思います。
だから、本当に私、いいのかな、しゃべっちゃって。
阿美子にいた時に企業塾に行っていて、そこで女性だけだったんですけど、若い女性が子育てもやりながら、自分の好きなこともするっていう姿を見た時に、結構衝撃で、私より若い方たちがお店を持つとかってやって、
でも、本当に自分の休みは抜きにして、とにかく授業を回すことと子育てをするってことを、ものすごい、そんなことが可能なのかと思って。
私はとても考えられなかったから、なんていうか、憧れるというか、かっこいいと思って。
そういうふうな、例えば、自分で授業をやりながら子育てもしている、家庭もやるっていう女性がいるっていうことは知っていたけど、
そういう企業塾に行くことで、本当に存在するんだ、みたいな。
で、なんか元気なのね。
休んでないよね。定休日作ってないよね。
で、夏休みどこも連れてってもらえないと子供に怒られたから、仕事終わった後にディズニー行ってきた、とかいうのがすごいなと思って。
そういう方々を実際見て会って、平田さん的には憧れなんですか?
憧れる。めちゃくちゃかっこいいし、なんだ、私はそんな全然できなかったなっていうのが。
あれですかね、なんか目の当たりにしないと、そもそもあれ、自分ってこういうことできるんじゃね?って気づけない。
それは本当になんかね、かなり刺激を受けました。
そうですよね。
例えば、本当に結婚されている頃は本当に、以前の話であった、堂々な母ライオンとしていなきゃいけない自分がいて、
もちろん、そうやっていてくれたから、お子さんたちもね、なんか健やかに成長できたと思うんですけれども、
とはいえなんか、なんだろうな、それしか知らない状態であったと。
で、なんていうのかな、なんかもうそこ一回気づいたら、そっから先はもうバーって走っていけるような感じだったんですか、平田さんからしたら。
それはあれですよね、未婚後ですよね。
後とかですよね、そうですよね、時系列的に言ったら。
そう。
だから身軽になっちゃったから、もうやるしかないねっていう感じにはなったんですよね。
やるしかないねなんですね。
やりたいことあったからやっちゃうじゃなくて、やるしかないみたいな。
そうです。
ただその感情をたるや、なんか自分を取り戻すみたいな。
そう、まさにそういう感じ。
こんなこと言うとあれだけど、なんか本当に初めて生きてるみたいな感じ。
なんかこれ言うとちょっとあれだよね、大げさだし、結婚生活を否定するような感じだけど、でも全然そんなわけじゃなくて、
なんかそこはそこでほら幸せで、私は結婚生活とか子供を育てることをやり切ったと思ってて、
卒業したっていうか、っていう感じではあって、
なので改めて私個人として、ちゃんと生き始めたみたいな感じ。
他者の生き方からの刺激と気づき
そっかそっかそっか、でもそうですよね。
やっぱ母親やってるうちは、母親っていう役割を全うしなきゃならなくて、
自分ってどこに行ってるんだろうみたいなね、そういうところもあるんじゃないかなって思いますし、
僕も今本作り一生懸命やってますけれども、
なんていうのかな、さっきの時間を取り返したいみたいな感覚はちょこっとあります、実は。
やっぱこれまでよくわからないまま、どうにかしなきゃみたいな気持ちで、
うごめいてはいたので、そこで自分はもしかしてこういうことできるんじゃないかみたいな、
こっちに走ってみようっていうのがやっと見えてきてっていうのがあったので、
もちろん大変だしね、こんなことやってていいのかって思うことももちろんあるんですけど、
でもやっぱり時間を取り返したい気持ちはあるっちゃありますよね、そこでいうとね。
ちょっとね、書籍の話の方にも少し戻っていくんですけれども、
今回の本、地方女子たちの選択の中で14人の女性たちがインタビューされていて、
その中で4つのカテゴリーに分けられるよねっていうことが書かれているんですよね。
その4つのカテゴリーが、この本、富山県の皆さんを取材しているので、
富山県に生まれてずっと富山県に留まっている女性、
富山から生まれて出て行ってその後戻ってこなかった女性、
一体外に出たけど戻ってきた女性、
最後は県外で生まれたけど、アイターン的に富山に来たっていう女性ですね。
留まった、出て行った、戻ってきた、やってきたっていう女性があって、
「実家という資源」と「戻ってきた女性」の視点
タイラさんって戻ってきた女性なんですよね。
タイラさんは富山じゃないですけれども、
下妻に戻ってきた女性なんですけれども、
この本読みながらもタイラさんだったら同じ戻ってきた女性として、
どういうところに感じたりとか、共感したりとか、いいなって思ったのか、
あったら教えていただきたいです。
この本の中にも書かれているんですけど、戻って来られる、
実家という資源っていう言葉があって、
私もまさにこの実家という資源があるから戻ってきたんですけど、
まさにこの家を店にするっていうことがもちろんそうなんですけど、
やっぱり戻ってくるってなった時に、
この田舎で何をするのっていうのが課題だったから、
ただ介護で戻ってくるっていうのはすごく嫌だったんですよね。
ここで何ができるかっていうところを大切にしたくて、
利用できるものは利用してっていう形。
何をやるかっていうことがすごく、
自分でここに戻ってきてパートに出るのかみたいなのも、
それって面白くないっていうか、違うよなみたいな。
さっきのやっと一旦その自分になれたっていうのを気づいたのに、
パートかみたいな。
そうそう。
だから、そういう意味で。
あとありますか?
例えば、しもつましも地方じゃないですかってなった時に、
例えば戻ってきてどう見られるか、どのような言葉を投げかけられるのかって、
そういう不安みたいなのとかあったんですか?
それがですね、私本当に30年ぶりに戻ってきたんですけど、
本当に愛着がなくて。
しもつまりね。
で、やっぱり30年って結構長いじゃないですか。
そうすると本当にしがらみがないんですよね。
だから、お店にいろんな方が来てくださって、
たぶんちょっと偉い人っていうか、地位がある人みたいな方も来てくださるんだけど、
もう私はあんまりそこにしがらみがないので、
本当に普通のお客様として接することができるので、すごく気が楽です。
これはね、たぶんカテゴリーの中のやってきた女性に近いと思う。
そうか。
でもたぶんその時間があるからだけど、だから全然怖くない。
あともう本当に失うものがないので、
誰に何言われてもあんま怖くないんですよね。
なるほど、なるほど。
あ、面白いですよ。30年も経つと確かに感覚的にはアイターンに近い。
と思う。
多少の土地感はあるかもしれませんけど。
そう、でもメリットとして言うと、本当に私の世代の人たちがちょっと偉くなったりしてるから、街で。
そうすると、何か人をつなげてくれたりだったりとかっていうのがあったり、
あとは、だからなんか手を貸してくれたりっていうのが、
だってすごいちょっと今私おいしいとこどりは結構あるなっていうのがあって。
はいはいはい。むしろそうですね、それだけ時間経ってると。
なんか一方で、ここはブックカフェですが、平さんがスナックのママのような噂もあるぐらいなところなので、
地方での人間関係とコミュニケーション
やっぱり戻ってきた女性だったりとか、平さんのような長い、ちょっと30年とかよりもっと短いスパンで戻ってきた女性だったりだとか、
あとは本当に下妻で生まれて、ずっと下妻にいるっていう方もいらっしゃるのかなと思うんですけど、そういう方もいらっしゃいますかね。
いますよね。
なんかそうすると、やっぱりなんだろうな、ずっと下妻にいるからこその悩みみたいなものとかも皆さんお持ちなのかなって思ったんですけれども。
多分そういう人あんま来ない。
逆に多分。来てくださる方は本当に初めましての人が多いですよ。
あ、そうなんですね。そういうなんかちょっとお悩み相談みたいなこともなく。
そう。
多分そこは見せられないんじゃない?
そうか。そうですね。
多分きっとそれこそ、
エリアが近いと。
そういう悩みはあるんじゃないかなって。
で、そこに私は多分、やっぱそういう意味で言うとちょっと近いのかもしれない。距離が近いから話せない。
そうですね。
なんか微妙な立ち位置なのかな、そういう人たちにしては。
なんか外から見たら、僕もちょっとそう思ってたんですけれども、やっぱ30年ぶりに戻ってきたとはいえ、地元の人なんだろうなみたいな感覚は持ってるんですよ。
そうなんですね。
最初会った時とかは。
でもなんか話を聞いていると、いわゆる始末も生まれ始末も育ちできましたっていう方とはまた違う感覚の持ち主なんだろうなっていうのは話を伺いながらすごく思いますね。
むしろあれなんですかね、なんかお悩み相談とかっていうわけでも限った話じゃないですけど、なんかちょっといつもとは違う、砕けて話せたらいいなっていう場所って、地元よりもちょっと遠くに欲しいのかなみたいな感じもあって。
それはきっとね、ありますよね。
世代間の違いと自己肯定感の低さ
ここだったら、あれですか、例えば筑波に住んでますみたいな方だったら。
そうですね、多いですね。だから本来ちょっと、蓄勢上層、筑波未来牛区あたり、ちょっと本当は下妻からちょっと30分ぐらいの方も多いですね。
そういう方、どんな気持ちを抱えていらっしゃるのかなっていうのは、ちょっと気になったりもしますけれどもね。どうですか、なんかこの本のどういう人におすすめしたいか。
この本ね、本当にその、やっぱり生まれてきた時代によってこう、なんていうの、要は、がんじがらめ、過不調性だったりとかして、嫁は家のことを全部やらなきゃいけないみたいな世代から、今はそういう親を見てきて、
その親たちが、もうあなたは自由に生きなさいって言われて育っているっていう、世代間のたくさんの世代の方がインタビューに答えているので、なんかその辺の、なんていうのかな、そこから逃げられない人たちもいるわけじゃないですか。
だから、そこでなんかこう、らしく言いなさいっていう、やっぱまた縛りが、なんかそこをやっぱり、そういう抑圧みたいなものを持っている人、え、なんていうんだろう。
なんかあれですかね、あの、さっきの自分が、例えばこういうふうに本屋を持って、こう切り盛りしているところって、当時は母親として忙しくしていた頃は、たぶん想像がつかなかったかいらさんがいるじゃないですか。
みたいな感じで、他の人どうなんだろう、みたいなことが見えてこないと、自分はこうあるべきみたいな、考えちゃう方も結構いらっしゃるそうはありますよね。
なんかね、比べる相手がいないと、なかなか分からなかったりとかしてて。
そうですね。そうそう、そうだよね。たぶん視野が狭くなるじゃないですか、絶対的に。小さいコミュニティの中にいて、小さい家の中にいると、それが当たり前と思うから。
結構やっぱり、私の友人たちで、そんな扱いを受けているのに、家出たくならないの?みたいな話を聞いたりとかするんだけど、
たぶん彼女たちにとっては、それが普通みたいで、あなたみたいに、そんな素晴らしい嫁がいるんだって思うことも結構聞くので。
そっか、なんかね、自分はちょっと嫌な扱いされても、耐えなきゃいけないものだって。
この本の中にも、インタビューに答えてくださった方々の中で、結構なんか、私なんてただの主婦なんでとか、私なんてばっかなんでって、結構ナチュラルに自分のことを下げちゃう方が結構いらっしゃったみたいな話が書かれていて、
でね、やっぱり富山の過不調性が強めなところにいると、やっぱり女性が下に見られがちみたいなところがあって、女性の側もたぶん、知らないうちに自分は低いものなんだ、みたいなことを考えちゃうんだろうなって。
それはなんかね、嫌ですよね。
自分で自分を下げるのは、ちょっとよくない。
そう、ちょっと謙遜とかギャグとかでちょっと言うとかだったりがあるじゃないですか。
僕もやっぱり、ちょっと地方のインタビューとか行ったときなんかに、結構ナチュラルに自分のことを下げ続ける人がいらっしゃって、そんなにテキパキお仕事されてて、
ね、本当ですよね。
結構なんか、あれ辞められちゃったら困る方ですよね、みたいな感じの方なのに、ちょっと謙遜にしては過ぎるぞっていうぐらい、下げる方に、
1回か2回かお会いしたことがあって、
この本読んだときに、もしかして、そういう過不調性なのか、たまたまその方の環境なのかわかんないですけれども、
その中で、自分は能力の低いものなんだって思い込みが。
思い込まされているのかなって思っちゃうけど。
それがね、怖いっていうか。
そう、だからなんか、社会の仕組みとか教育って、本当にこう根深く根付いちゃうから、なかなか怖いですよね。
「女らしさ」と自己決定権
実際、例えば、ユカのここでネットブックスの中で、聞き役になってお話たくさん聞かれると思うんですけど、
例えば、この地方女子たちの選択の中で、読んで気づいたことですとかって、結構意識しながら話したりするんですか?
女性ってどういうふうに見られているんだろう?
それはちょっと、最近ちょっと思ったりします。
なんか、この地方女子たちの選択を読んだ後に、
ジェーン・スーさんと中野信子さんの脳科学者の、
女らしさは誰のため?っていう本があって、それを読んだんですよね。
それの時に、またなんかバッって刺激を受けて、
女らしさってどういうことかっていうと、
自己決定する能力を持たないことが女らしさ。
っていうふうに書いてあって、衝撃。
なんか、人権なくない?みたいな。
だから、黙ってる人が女らしいっていうふうに、昔からの流れで、そういうふうに作られてきたみたいな。
だから、意見をはっきり言う女性は女らしくないって言われて、男性に嫌がられたみたいな。
っていうのが書いてあって、衝撃。
なんか、それはね、それは本当にちょっと私の中ではわーっと思って、
お客さんにもお勧めして、読んだらボロボロ泣けてきたって言ってた。
それぐらい、自分ごととして深く考えられるだけの内容なんでしょうね。
でも、ていうことは、僕はちょっとその本読んでないんであれですけども、
でも、やっぱり自分で考えて、自分で決めて、自分で動くみたいな、
なんかそういう機会がだいぶそがれた中で、生きてきた方がいらっしゃるっていうことですかね、きっとね。
あとなんか、本当に自分の近いところのエピソードで言うと、
本当にこう仕事してた時に、すごく能力のある女性が、
昇進を持ちかけられる、まあじゃあ責任者、責任者になりませんかって、能力が高くて、
そういうのがあった時に、必ず家族に聞いてみますっていうの。
必要ないじゃないですか。
って思うでしょ。
でも、やっぱり母だったり妻だったりすると、家族の了解がいるんだって思って、
私はそれもうその時離婚してたから、えーと思って、なんでだろうってすごく不思議っていうか、
自分で決めないんだって思って、びっくりした。
でもそれってたぶん、ここ繋がっちゃうんですね、女らしさ。
でも男性って絶対に、昇進の話があって、じゃあ家族に確認しますって絶対言わないじゃんって思って。
そう、なんか、自分もなんか想像できないんですよ。
男性が家族に確認しますって言ってる姿をうまく想像できなかったんですよ。
なんだろう、なんか、だってね、もしかしたら仕事忙しくなるかもしれないじゃないですか、お母さんの方が昇進したとして。
じゃあ、お父さんも一緒に家族全体支えたらいいんじゃないですかみたいな。
でも、たぶんそれには了解が必要なんです。
それもおかしな話な気がするんですよね。なんでやーみたいな。
で、もう一個あるのも、それもすごい衝撃だったんだけど、
旦那さんが仕事をしている中で、やりたいことができたって。
仕事をしながら、たぶん資格だったりとか、勉強したいことがあるとかっていう話があって、で、やるって言って。
で、奥さんとして、そうなんだよかった、頑張りなみたいな感じになって。
で、ふと、え?って思った。あれ?じゃあ、私の番はいつ?って思ったんですって。
彼女は、個人的にいろんなワークショップをやったりとか、自分の好きなことをやってるんだけど、やっぱりお店を持ちたいっていう夢があって。
でも、あれ?っていう感じ。
旦那さんは、もう、とっとと羽根を伸ばして、そこに自分のやりたいことに向かっていけるのに、
私は子育てがあったりとか、家の家事があったりするから、あれ?ってなるっていう話を聞いたときに、
あれ?私の番はいつくんの?ってボソッて聞いたときに、ひゅーって思って、ほんとにそうだねって思って。
多分、旦那さんのほうも、きっと悪気はなかったと思うんですよ。
本当に、私は全然離婚推奨してないんだけど、やっぱり、そういう場面が意外と日常にあるんだなっていう感じ。
多分、そこはきっとナチュラルに上下があるんですよ。
本当にね、わからないフィルターみたいなものがかけられちゃってるんですよ、きっと。
無意識のバイアスと差別に気づく
なんか、この地方女子たちの選択っていう本って、こんなふうにしなさいっていう、そういうことを教えてくれる本ではないじゃないですか。
でも、1回読んでみると、あれ?なんか変なフィルターの中に生きているというか、
なんか、無意識のうちに、変なバイアスかかっていたりとかしない。
差別してないつもりでも、差が生まれちゃってるよね、みたいなのに、一旦気づけるようになるのでは?って思いました。
なんか、読んで知ってもらって、じゃあどうする?どういう選択をしますか?っていう、なんか提案みたいな。
確かに、そうですね。1回読んでみると、ハッとすることは多い気がしてて、男性の僕であっても、やっぱりハッとすることはあったし、
特に、ギリの母親にちゃんと許可をもらわないと、自由にお出かけとかできないみたいな。
そんなの、日常に本当にいっぱいありますからね。
これ、僕はちなみに、僕は結婚してないですけど、親に対してこれはすごくあったんです。
許可を得るのに、バクバクで、なんで自分のことなのに、人の許可必要なんだって話でもあるんですけど。
それって、いくつぐらいのときですか?
子供の頃ずっとですね、それは。
なんで自分の道を決めるのに、こんなに怖い思いして、OKもらわないといけないんだ、みたいな。
今にして振り返ってみると、あるんですよ。
っていうのがあったので、やっぱりこの本の中に、ギリの母親とのコミュニケーションのこと書かれていて、
これはあんまり健康的なコミュニケーションじゃないよなって思いながら読んでました。
いや、でも全然本当に、まん延してますからね。
これ、なんか男性の側も、自分は公平にしてるって思っているかもしれなくても、
なんかちょっと違う、ズレがあるっていうのに気づくのかもしれないです。こういうのを読んでみると。
なんかその、ジェーン・スーさんの女らしさは誰のためっていう本も、
棚オーナーさんが紹介してて、私読んで衝撃で自分で買ったんですけど。
そう、だから男性はどう思うんだろうっていう感じ。不思議だなって。
でもね、これ女らしさも男らしさも、やっぱりそこに男性でも不自由さを感じている人は絶対いると思っていて、
だから女だからって、そこばっかり言うのもなんか悪いのかなとかって思ったりもするけど。
ちなみに僕は男ですけれども、いわゆる男らしいっていう方向性の方にはあんまりいない自覚はあるんですよ。
私もなんとなくこの気がしてました。
結構苦手な社会では。
そこになんかちょっとありますかね、もやつくことは。
多分、そういうコミュニティにいたことがほぼないから、そもそもなじみがないっていうだけかもしれないですけどね。
なんかちょっと指名というかそういうのに変えて伺ってみたいんですけれども、
人文系書籍の楽しみ方と番組のまとめ
今回地方女子たちの選択っていうのとかね、あとちょっと他の女らしさは誰のためという本も絡めながら話していただいたんですけど、
こういったなんていうんですかね、人文系の本、なんか一見こう難しそうな感じはしてしまうのですが、
なんか僕も意外と4人だったりしましたし、ちょっとねこうやって話して盛り上がったりもできたんですけれども、
人文系の本の読むときのコツというか、平さんなりのなんかあったら教えていただきたいですね。
そうですね、なんかまあよく言われるのは、その要は小説とかってね、もちろん最初から読まないとあれなんですけど、
こういう人文系だったら、その目次を見て気になったトピックみたいなところから読み始めてもいいっていうふうに言われていて、
だからなんかね、多分最終的にこう読み始めると、気になって読むと思うんですけど、
時間がないときだったりとか、ちょっとした隙間でこうパーツパーツ読んでもいいのかなっていうふうに思いました。
確かにな、実は僕も結構あっちこっち飛び跳べで読んでいって、最初なんか初めににあたるところを読んでいって、
ちょっと進めてインタビューのところ行ってまた戻ってとか、そんな読み方してたので、
なんかそれでも結構こう感じるものがありましたし、気づくことも多かったので、なんかね本当につまみ食い的には全然いいなって思いました。
ちょっとそんな感じで、なんか人文書読んだことないなーって方も、ぜひトックブックスさんで人文書デビューしてみてはと思いますね。
はい、ぜひ。
ということで、今回は地方女子たちの選択をご紹介していただきました。
今回初めての人文書紹介会だったんですけれども、話しながらどうでしたか?
ね、なんかとっちらかっちゃうんだけど、大丈夫ですか?
多分大丈夫だと思います。
なんかね、やっぱりでも知るって大事ですよね。
って思って、その要はわからないことが多いけど、わからないなりに読んでみて、なんか変だなって気づいたりとか、こうじゃない方がいいんじゃんって思ったりとか、なんかそういうふうに思えるのが結構人文。
で、多分そんなに難しい本はうちは置いてないので、入門書的に手に取ってもらえたらいいかなって思いました。
なんか地方女子たちの選択を、なんか難しい言葉とかは全然ないし、なんかね、今起こっていることのインタビューでもあるから、なんか割と前知識とかね、こういう分野勉強してましたっての持ってなくても全然読めるんじゃないかなと。
そうですね。
ちなみに自分も人文系の方もやっぱ好きで、自分とは違う人たちの考え方とか、ちょっと覗けるのが好きだなと思って、難しいって思うこともあるけど、読んだりしてますね。
という感じで、初の人文紹介だったんですけども、また次回のエピソードでもどんどんご紹介いただけたらなと思っております。
はい。
ということで、続きは次回にしていきたいと思います。
はい。
とまりぎは本の中。私に戻るためのブックガイド。
ここまでお聞きいただきありがとうございました。
トクブックスの営業情報やおすすめの本を知りたい方は、お店のインスタグラムアカウントをぜひフォローしてみてください。
また、お店にいらした方や番組を聞いた方は、ぜひハッシュタグやメンションをつけて、インスタグラムにご投稿いただけると嬉しいです。
ハッシュタグはアルファベットでトクブックスでお願いいたします。
それでは次回もよろしくお願いいたします。
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