TVerの背景と歴史
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、先日TVerのCEOをされていた値永さんにインタビューさせていただいた時の記事が公開されましたので、
ちょっとそちらの裏話含めてご紹介できればと思います。TVerといえばね、本当にサイレントで一気に
注目が高まったというのは業界上の認識なんですけれども、そのサイレントに至るまでの話とサイレント以降の話を全公平に分けてお聞きしました。
これ、あの、記事が公開されたの6月末なんですけど、実は値永さん6月末で退任っていう、ある意味これを卒業インタビュー的に捉えていただきましたけれども、
ギリギリ間に合ってよかったなと思って、本当に安心してるんですけど、値永さんという方が元テレ東の、元日系でテレ東に移られてTVerのCEOをされてた方なんですよね。
テレ東時代からTVerのプロジェクトに関わってみたいな、デジタルが詳しいからみたいな感じなんですけど、またね、めちゃめちゃ面白い人なんですよね。
元々日系にいたのに、そのテレ東に出港なのかと思いきや、日系を辞めて転職活動してテレ東に取ってもらったっていう、すごい気合の入った会社のキャリアチェンジをされてる方なんですけれども、
本当に初めてお会いした時、10年前とかなのかな、テレ東の方なんですけど、それこそアベマが始まって数年くらいのタイミングとかに、テレ東の番組とかをアベマとかに流してもいいと思ってるんですよね、みたいなことをおっしゃってたんですよね。
今ならそれを確かにやってもらうかもしれないですけど、当時はやっぱりテレビ局ごとにサービスは違うから、そんなこの局ごとにまたいでやるなんてありえないって言われてた頃で、にもかかわらずテレ東さんはキー局扱いをしてもらいつつも実は全国ネットじゃないんですよね、みたいなことをおっしゃってて、
だから実はデジタルもかなり積極的にされてて、みたいな感じのすごいテレビ局の中の方とは思えないくらいデジタルにすごい詳しい方なんですけれども、その方に今回ティーバーの立ち上がってからのいろんな苦労話をお聞きしてました。
今は本当にティーバーは当たり前のように皆さん使ってると思うんですけど、昔はティーバー本当にこれ大丈夫かっていうぐらい、やっぱりみんながバラバラの方向を向いてた時期があるんですよね。
ティーバー始まったの2015年とかだったかな、ちょっと忘れましたが2015年ですね。ティーバースタートするんですけど、やっぱり島なんか全然うまくいかないまま時が経つんですよ。ただテレビ業務の方々もやっぱりこのままの体制ではダメじゃないかっていう議論になったのが2019年だそうです。
立ち上げから3年半が経ったティーバーは成長の踊り場だったっていう。やっぱりもうテレビ局が本気出そうということで各局から増資して2020年6月に株式会社ティーバーが設立されるんですよね。それまではリードしてるんだったかな、ちょっとすいません忘れちゃいましたけどテレビ局主導ではなかったんですよね。
電通さんとかだったかな。でも2020年6月にティーバーが設立されるぐらいの動きを動かせてたんで、ある意味コロナ禍に間に合うんですよね。間に合ったって言っていいかどうかなんですけど、コロナ禍の一気にデジタルシフトでネットフリースとかが伸びる流れにテレビ局が本気でティーバーやろうってなったタイミングがギリギリ間に合ったって。
これがこのタイミングで間に合ってなかったら本当に配信しかもう選択肢ないみたいになってても全然おかしくなかったと思うんですけど、話をお聞きしてて面白いなと思ったのが、ティーバー、これだからその本気になる前ですね。
ある番組がヤフトPに乗りますと。またティーバーの番組を見てもらおうと思って、そのヤフトPに話題用テレビの番組を拾ってもらうためにティーバーのチーム自身で記事を出すっていうのをやってた時期があるらしいんですけど、それがうまくいって番組がヤフトPに乗りましたと。
で、もう月間視聴数もティーバー上で1位になったんだと。で、二永さんが大喜びで役員会で報告したら、その後すぐ役員呼ばれて、あの回の視聴率が悪かったのは君たちがあんなことをやるからだって言われたらしいんですよね。
これね、ほんとあるあるなんですよね。だって本来は番組があって、それをもとに記事が書かれてきて、その記事が話題になって、でティーバーで見られるんで、関係ないんですよ。だって生でやってる視聴率と関係ないのに、この後ろでバズってデジタルの視聴数が良くなったから、これが悪かったのはこれのせいじゃないかってナンクスつけられて、その結果この番組はティーバーでの配信やめたらしいんですよね。
ぐらいやっぱりテレビ局の方がいかにネットを敵視してたかっていうのがわかる、いつは、なんかを今回お話しいただきました。そういう本当ね、テレビ業界からしたらもうなんでネット流さなくちゃいけないんだみたいな話聞いたら、やっぱりその役者さんによってはティーバーには私は出ませんみたいな。
だから地上派でやってるのにティーバーで出てこないドラマとかは、どの役者さんがネットには出たくないって言ってるから出ないみたいなのがあるっていう話だと思うんですよね。
視聴率とティーバーの役割
今もそれこそMステとか、地上派でやっていてティーバーで見れない番組ってまだいくつもありますけど、そういうのは多分そういうね、やっぱりネットは敵って思ってる人がその局側なのか演者なのか関係者なのかわかんないですけど、いることによってやっぱり日本は地上派中心のパワーがずっと回ってきたっていうのは非常によくわかる、いつもでした。
で、後編のメインにサイレントの話をお聞きしたんですけど、面白かったですね。サイレントで初めて多分富士テレビさんでしたね、テレビ局側がサイレントの視聴数1位だみたいなリリースをかなり積極的に打った結果、僕なんかもサイレントやっぱり人気なんだなと。
僕はたまたまチームのリーダーがこれは見た方がいいって勧めてくれたんで、チームみんなで毎週見て感想を言うみたいな感じになってたから見てただけなんですけど、本当これいいドラマーだったんですよね。ただ今回インタビューで面白いなと思ったのは、実はこれサイレントが撮ってもティーバーに助けられたと言われたんだそうです。
サイレントはあんだけ話題になって素晴らしい作品だったのは、実は視聴率は最高でも一桁パーセントなんですよね。だから一部週刊式メディアがサイレント実は視聴率低いみたいなネガティブ記事書いてたんですけど、そういう時代なんですよね。
だからやっぱりどうしても視聴率ってたまたまテレビの前に座っている人たちがたくさん見ることによって数字が大きくなる傾向にあるんで、やっぱりシニアの人たちが見るドラマの方が視聴率が良くなって、今までやっぱりテレビコマーシャルビジネスがメインだったからそれがいいドラマの方がいいっていう風に皆さんが評価してた結果、サイレントみたいな作品の評価が低くなっちゃうことが多かったんですよね。
でもやっぱりTVerの見逃し視聴とかの数字がこうやって脚光を浴びたことによって、サイレントはやっぱりいいドラマなんだっていうふうにメディアもみんなが掻き立てたんで、実はサイレントの制作スタッフ側もTVerを助けられたっていう。
TVer側はTVer側でサイレントが本当にダントツの歴代最高の再生数を誇って、こうやってTVerで見やすくて良かったみたいになった結果TVerの存在意義も上がるみたいな、お互いウィンウィンだった。
この辺から各テレビ局もTVerへの力の入れ具合が変わったみたいな話を教えてくれました。
その結果ね、今やっぱり見逃しても、大抵の番組はTVerで見るんで、僕も本当はTVerで見ることが増えましたけれども、便利ですよね、やっぱり見逃し視聴できるってね。
そこはやっぱり本当にこう、二鷹さんみたいな人がそうやってテレビ局の中の人たちに怒られながらもいろんなことをトライした結果、今があるっていう。
実は昔は、今ドラマランキングとかありますけど、これもできなかったそうなんですよね。そもそも編成権をTVer側が持ってなかったらしくて。
テレビ局の編成の人の方が強いから、その出面もTVer側はコントロールできなかったっていう。各局が選んだものを他に並べてるだけだったのを、今はTVer側がちゃんと各社本気で出資してるんだからTVer側に編成権を出そうということで、
TVer側がこうやってランキング作ったり、その出面もコントロールできることによって、当然地上派でもあんまり話題になってないんだけどTVerの方が話題になる番組みたいなものも出てきてるっていうことだそうです。
これは本当に典型的なイノベーションのジレンマの話だと思いますね。今でこそTVerがこれだけ影響力あるんで、そういう話が笑い話に聞こえると思うんですけど、
広告と未来の展望
ともじは本気でテレビ局の人たちもTVerの必要性を感じてなかったって話だと思うんですよね。後半は広告もTVer番組ごとに最適化されるようになっていくといいですねみたいな話もさせていただきました。
ちょうどTVerではないですけど、Amazonプライムでバチラー専用広告が流れていて、個人的にはめちゃめちゃ印象的だったんですけど、やっぱり広告自体が今のネット広告って完全にユーザーの敵になってますけど、
TVerの広告はギリユーザーからそんなに嫌われてないんですよね。テレビのメタファーのまんまそのテレビのメタファーで広告が入るところに広告を入れられるっていうのがメリットだからと思うんですけど、
なんならAmazonプライムの方が動画で無理やり広告が入ってきちゃうから視聴者からするとイラッとするみたいなことが起こりやすいんで、
ある意味TVerはそのネットにおける広告のあるべき姿みたいなものも切り開いてくれるんじゃないかなみたいなちょっと期待しているんです。
ちょっと二中さんは退任されてしまったんで、公認の方々に期待したいと思っております。
はい、ということでこちらのチャンネルでは、日本の円ための明るい未来を応援すべく、
円ためのSNS活用やお仕事の進化を感じるニュースを紹介していきたいと思っております。
他にもこんな話していません方がおられましたら、ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
ありがとうございます。