フジテレビの問題の概要
はい、こんにちは、徳里です。今日はですね、ちょっとできるだけポジティブなネタをここでは取り上げたいんですけど、
ちょっとこの話は全く触れずに先に進むのはちょっとあれだなと思ったので、ちょっとネガティブな話題でありますけども、
フジテレビさんの第三者委員会の報告書絡みの、ちょっと記事を書いたのでご紹介したいと思います。
記事のタイトルは、「フジテレビ問題をきっかけに、日本のテレビ業界は昭和の常識を一掃できるか?」というタイトルをしてみましたけれども、
まあ本当あの、報告書、僕も全部ちゃんと読んだわけじゃないんですけど、なかなかですね、本当第三者委員会は
いい仕事をしたなっていうのも変な話ですけど、めちゃめちゃ丁寧にこの短期間によくあんだけ
いろいろと調査されましたよね。本当にあの、頭が下がるなっていうか、
特にインパクトがあったのは、中井さんとフジテレビ社員の間のショートメッセージのやり取りが、そのフジテレビ社員が全部データを消してた、消して証拠を隠滅しようとしたみたいですけど、
見事にフォレンジックチームがメッセージのやり取りを全部復活させて、生々しかったですよね。
その結果、関連キーワードがトレンド入りするっていう、報告書がね、調査報告書が公開されてそのキーワードトレンド入りってなかなかだなと思いますけれども、
その後も、その報告書をよくよく読み込むと、本当にいろんな事実がわかってくるんですよね。
会見で港本社長とか、フジテレビ社長になっている太田さんとかが、
番組継続は女性を守るためだった、中井氏を守る意識はなかった、みたいな話が会見でされてましたけど、
見る限り、全然違いますよね。報告書を見る限り、意識は、完全にどちらかというと中井さんをいかに守るかっていう方に寄ってたっていうのが、もう生々しく出てきてしまって、
象徴的なのが、フジテレビ側の法律相談をしていた弁護士を中井さんに紹介しているっていう。
これはもう本当に二次加害だし、下手したら弁護士としても利益相反の事案で、そうならないようにやった、みたいなコメントがあるみたいですけど、
なかなかですよね、社員を守るんじゃなくて、当然事実がどうかわからないから、みたいな言い訳があるかもしれないですけど、
本人が正解があったって言ってるのに、社員側ではなく、タレント側を守ろうとしたっていう。
さらにはスイートルームの費用、いわゆるスイートルームの会の費用をフジテレビ側の経費として負担させられてた、みたいなのが、
いろいろ想像通りのところもあるけど、想像を上回るところもあって、本当にこれはもうダメだなっていうのは、すごい読んでると思うんですけど、
逆に言うと、ここまで本当に海を出し切って、ケージも刷新して、家田さんにも退任してもらって、みたいなのができたのは、次に繋がるんじゃないかなと私は思ってるんですけど、
ちょっと気になるのは、やっぱり他局が、ここぞとばかりにフジテレビが問題だ、問題だって下り顔で指摘してるんですけど、本当にそれでいいのかなっていうのはちょっと気になったので記事を書いた感じです。
ジャニーズ問題との関連
今回のフジテレビの問題が一番悪質だと言えるのは、やっぱりジャニーズ問題が問題になってたにもかかわらず、今回のものも起きてしまったところにあると個人的には思ってるんですよね。
特に時期的に、本当の時期的なところと並行してっていうのが正しいだと思うんですけど、時系列で言うと、ジャニーズ問題が問題になった後ですよね。
それこそフジテレビ側は週刊フジテレビ批評で、これはジャニーズ問題においてメディアの沈黙がある意味共犯に近い状態にあったっていう指摘をされた結果、
テレビ局側がやっぱり社内調査をしないといけない状態にある意味追い込まれ、その結果自分たちでも社内調査をして、その結果を何らかの形でそれぞれ発表するっていうことになってるんですよね。
フジテレビも一応検証番組やってますと、これやっただけには僕はとりあえずこういうのやるのはいいことだなと思ってたんですけど、
これで様々な反省をこの番組内でもしているにも関わらず、実は今回の問題はそれと並行して隠蔽に経営陣が走っていたっていう話なんですよね。
コンプライアンスチームに報告されていないっていう時点で、会社全体と捉えるかどうかは議論があるところでありますけど、
何つっても所長とメインの取締役なりがみんな連携して仲良さを守ったという話なんで、結局ジャニーズ問題から何を学んでいたのかっていう話になっちゃうってことだと思うんですよね。
やっぱり報告書の中では2006年に元取締役の方がハラスメントをしていたみたいなのも出ていて、ソリバさんとかニュースに出れなくなっちゃったりしてますけど、
この辺の話は日本企業は昔こういうのあったよねみたいな風に言われやすい構造だと思うんですよね。
なので当然MeToo問題的には過去のものを発覚すれば当然その人はそれなりに罰を受けるべきだと僕は思いますけど、
一方で過去に問題があったからその企業としてもめちゃめちゃ問題だっていう前者を言うかっていうと、それを言うと日本企業全部ダメになっちゃうんじゃないかみたいな話もあると思うんで、
どこで線引きをするかっていうのは本当に難しい問題だと思うんですよね。
ただ今回のフジテレビの問題に関してはこの反省をした後であるというのがめちゃめちゃ重いんですよね。
テレビ業界全体の課題
しかもやっぱりこの時の検証が足りないんじゃないかっていうのはいろんな人が指摘していて、
象徴的なのは松谷総一郎さんがこの検証番組が出た後に、そもそも一番象徴的だったのがスマスマの公開処刑をフジテレビがジャニーズと一緒にやったことなのに、
そのあたりに対するこの忖度とか連携みたいなものに対しての検証を全然していないと。
それこそ鈴木治虫さんの本を読めば何があったかだいたいわかるんだけれども、そういうことに対する反省もフジテレビは全然していないじゃないかと。
こういうのやらないとダメだっていう問題提供してたのに、全スルーして全くそういうの反省しないまま来ちゃったんで、やっぱり企業文化も何も変わらずに来てしまっているって話だと思うんですよね。
これを踏まえると、じゃあ他のテレビ局はどうなんだって話になっちゃうと思うんですよね。
当然フジテレビの企業文化が話を聞いている限り相当昭和のまま来ていて、
やっぱりアナウンサーを会食に連れて行くみたいなのは、どうも他の局はもう既にかなり前から禁止にしているところが多いみたいですね。
なので逆に女性アナウンサーとかがそういう会合に逆に行っちゃいけないことになってるんで、ネットワークを広げられないからどうすればいいかっていう相談をされるんだみたいな話も聞いたりしたんで、
ここまで悪い会社はフジテレビだけじゃないかっていう見方もあるんですけど、でもやっぱりテレビ局の常識って実は昭和のままになってるんじゃないかっていうところがちょろちょろある、見えるんですよね。
象徴的なのがいわゆる紙芝居会見で、フジテレビはやっぱりこんだけ大きな問題をやったにも関わらず紙芝居会見を強行した結果、他のテレビ局からもめちゃめちゃ批判されて、
結果的にもうそれからやる会見はオープンで時間無制限で、当然多局のカメラも入ればネット系のカメラも入るっていう非常にオープンなものに変わり、
市民社長が謝っている様子もたくさんのメディアに取り上げられてますけれども、実は他のテレビ局はこの紙芝居会見が大炎上した後も従来の定例社長会見はいわゆる記者クラブ的にメディアを限定して紙メディアしか入れず、
その紙メディアも謝罪案件の記事を書く時には会社のビルの写真にするっていうのが普通に続いてるんですよね。
これはお互い問題意識を持たないのかなってちょっと僕は気になっちゃうんですけど、
多分テレビ的にはこれが常識なんだから別に富士はやっちまったけど、我々はこのままでいいよねって思ってるっていう典型的な視点の中で富士テレビは最弱だからみたいな状態に見えちゃいますよね、これ一般の人からすると。
このテレビは変わったけれども他の局は変わらなくていいっていうふうに見えるっていう、本当謝罪案件めっちゃあるんですよね、検索すると。
TBSは水ダウで謝罪してますし、日テレは月曜から夜復活して謝罪してますし、テレ朝はNASDのパワハラ経費要領で謝罪してるんですよね。
でもこれもテキストメディアしかいない状態での会見なんで、多分いわゆるお辞儀をしてそのシーンを写真に撮るみたいなのが当然多分なく、
社長はどの通り書いてるかどうかわかんないですけども、多分謝罪の言葉を述べているものをテキストメディアが謝罪したっていうふうに書いてるだけに見えちゃうっていう。
本当にこのままでいくといつかまたどこかのテレビ局はこの富士テレビの紙芝居会見と同じような大被害を受けるリスクが多くはあるんじゃないかなと思いますね。
当然何もかも社長が頭を下げるべきかどうかっていうのは別に議論があると思うんですけど、
これ普通の企業だったら多分絶対他のメディアが謝んないのかとか、頭下げないのかとか、映像カメラ入れないのかってなると思うんですよね。
これはちょっと他のテレビ局は危ないんじゃないかなと僕はちょっと見えちゃいます。
フジテレビ問題の影響
しかもやっぱり今回の社内調査も富士テレビ問題に関しては本当に第三者委員会がいい仕事をしてくれて、
本当にいろんな怪情報とかフェイクが飛び交っている中、これによって相当やっぱり真実が明らかになりました。
今もそれを信じていない人はネット上には存在しますけど、
本当にその第三者委員会でやることの意味みたいなのは今回本当によく分かった回だったと思うんですけど、
今回の問題を受けて実は各テレビ局も社内調査をしてるんですよね。
でもそれらの社内調査は社内調査であって第三者委員会の形式では当然ないんですけど、
お金もかかりまして、それをされたらやっぱり怖いっていうふうに役員が思ってるんじゃないかなっていうふうにも見えちゃって。
各社とも調査結果を発表して問題ありませんでしたっていう。
こういうのはあったけど大きなものはありませんでしたっていう発表をしてるんですけど、
こうなると本当ですかっていうふうに見えちゃいますよね。
テレ東さんだけは2回ずっと社内調査続けてて、2回目も発表ちょうど3月末にしてるの。
これはかなり厳しくやってると思いますし、NHKなんかはそういう制度も昔から議論して作っているから、
今回特別にやることはないと常にやっているみたいなことを言ってるんでそうなのかなと思いつつも、
当然視聴者からすると他のテレビ局にも同じ問題があるんじゃないのって見えちゃうんですよね。
やっぱりこういう軽めの調査で済ましている姿勢を見せてると、
実は本当に深刻なやつが隠れてたって時に、それが見つかったら同じ規模で批判されるリスクがあると思うんで、
やっぱり今徹底的にやっておいてもいいんじゃないかなと個人的には思ったりはするんですよね。
当然これはテレビ局だけの問題じゃないですね。
特に広告の人が広告代理店の今回の報告書でも名前が挙がってましたけれども、
これは本当はテレビCM業界では僕も広告業界の片隅にいた人間ですので、
広告業界の課題
本当に信じられないような広告の人から広告代理店のパワハラの話とか、
あるいは飲み会で本当にあだかげさせられるみたいなのは聞いて怖いなと思ってたことがあるんですよね。
ネット側は幸いというか、そんなに大きいお金が動かないんで、
当然そんなのもし僕が要求されてたら当然断ってたと思うんですけど、
テレビCMって億単位のお金が動くんで、
やっぱりその代理店の営業マンもそういうのやってなんぼみたいなのがあった時代があるっていう。
僕も聞いた話なんで、本当かどうかわからないですけど、
それをもう武勇伝のように語る方もいましたから。
当然それは昭和の時代の常識であって、今は当然なくなっていると思いたいですけど、
でもやっぱり本当になくなっているかどうかは広告主も広告代理店も今ちゃんと払拭しておかないと、
また来年ぐらいにフジテレビと同じような規模で問題になる可能性全然あると思うんですね。
じゃあこれどうすればいいねって話はあるんですけど、
やっぱりテレビ業界全体でお互いに厳しくチェックし合うとか、
こういうことがあったら取引1年停止するから今のうちにちゃんとするみたいな、
お互いちゃんと局長室ポーズでもいいんでやらないと、
どっかに今回のフジテレビのように残っていると、
そこにこうやって深刻な問題が起きた時に経営陣が閉域で隠蔽してしまうみたいなことが起きてしまうと思うので、
これ本当、テレビ業界だけではないと思うんですけど、
テレビ業界が動くお金が大きいからこそ、
やっぱりこういうのはしょうがないものとして、
次に進もうみたいなアドバイスを先輩もしちゃうとか、
しようでもまいときゃいいんだよみたいな感じで軽く捉える人がやっぱり、
自分の時代はそういうのあったからみたいなのが受け継がれちゃってるのが、
やっぱりここで暴発するみたいな話だと思うんで、
私なんか言っても別に届かないと思うんですけど、
やっぱり本当にここで改善しておかないと大きくなっちゃうので、
逆に言うと本当にここは改善するいいチャンスだと思うので、
各社の改革派の若い方々はぜひこれをうまく使って、
経営陣を突き上げていただくといいんじゃないかなと勝手に思っております。
こちらのチャンネルは基本的には日本の円溜めの明るい未来を応援したいなと思っておりますので、
円溜めのSNS、活用し活の進化など、皆さんの方で面白い話してますよって方がおられましたら、
ぜひご紹介いただけたら幸いです。
おはようございます。