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2025-12-04 11:10

映画「国宝」歴代興収更新の快挙が示す、日本映画業界の主役交代 #1111

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映画「国宝」22年ぶり歴代興収更新の快挙が示す、日本映画業界の主役交代(徳力基彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2af28ed08e10da9a3bcd8b21c96d00360a1fbc78
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サマリー

映画「国宝」が日本の映画業界で22年ぶりに歴代興収を更新し、テレビ局の影響力が薄れて、クリエイターが主役になる変革の兆しを示しています。新しい制作方針と独自のプロモーション戦略が成功の鍵となり、これからの日本映画における新たな流れが期待されています。

映画「国宝」の快挙
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、いよいよ国宝が長年続いた日本の宝庵の歴史を変えてしまったということで、
Yahoo!に記事を書いたのでご紹介したいと思います。
昨日のタイトルは、映画国宝22年ぶり歴代興収更新の快挙が示す、日本映画業界の主役交代というタイトルにしてみました。
これ、22年ぶりですからね。
173億7千万アウドル大捜査船の数を抜いて、日本の実写映画におけるナンバーワンを更新してしまったという。
いや、これ本当にすごいことなんですよね。国宝現象が起きてからは、なんとなくこの勢いだといきそうだな、みたいなのが100億を超えてからちょっと見えてはきましたし、
東宝さんも多分ね、意地で超えるんだっていう感じで、しっかりプロモーションされてた感じもありましたけれども、
これね、国宝が公開された時には当然誰も予想してなかったと思うんですよね。国宝が初周はそれこそ2位だったと思いますけど、
20億超えればヒットかな、みたいな。30億いったらすごいよね、ぐらいの勢いだったんですよね。
それが4周連続、興行収入が右肩上がりで上がるっていう口コミの雪だるま現象みたいなのが起こり、あっという間に50億を超えて、
50億を超えた時にも100億無理じゃないって言われてたのに、鬼滅が公開されるなら上映感減るから、みたいに言われてたんですけど、
しっかり、鬼滅のターゲット忘れてたのも良かったんだと思うんですけどね、しっかり100億も超え、
もうね、100億超えてからもまあ踊る大操作戦の記録は無理だよねって言われてましたけど、超えちゃったっていう。
実際問題は踊る大操作戦の記録ってその峠の頂点で、踊る大操作戦の黄金時代の記録ですから、誰も抜けないと思ってたんですよね。
実際、国宝が出てくる前の歴代実写放画工業収入ランキングを並べてみると、1位踊る大操作戦ザ・ムービー2で173億円でダントツなんですよ。
2位が南極物語で、これ1983年の映画ですからね。3位がまた踊る大操作戦ザ・ムービーで101億円っていう。
踊る大操作戦がトップ3にワン、ツー、ワン、スリーで入ったんですよね。その後が100億円切って骨子物語劇場版コードブルーっていう。
100億越えも実はその日本の放画、実写放画では特に3本しか超えてなくて、そのうち日本は20世紀の映画ですから、もうこの記録は永遠に抜けないんじゃないかと思われてたんですよね。
実際のチケットで上がれてるんで同員人数じゃ違うみたいな議論もありますけど、それはそれとして、やっぱりいかに踊る大操作戦がすごかったかって話なんですよね。
やっぱりフジテレビがそのドラマシリーズを映画化するって、実はドラマシリーズの視聴率はそんなに良くなかったらしいんですけども、映画によって大ブレイクさせるっていうのを確立したのがこの踊る大操作戦でしたけども、その結果あまりにこの金額が大きいって、日本の実写では更新できないだろう。
でもそれを今回国報が更新したんですよね。これはすごい意味があることだと思うので、ちょっとポイントを3つほどまとめてみました。
新たな制作の潮流
やっぱり国報がなんでこの記録を更新できたかっていうと、新しいことに挑戦したからっていう話だと思うんですね。
その記事自体は前に書いたんですけれども、今回記事の主題として入れたのはやっぱりその主役。従来は実はテレビ局が実写映画においては主役だったというのは、これこのトップ5、国報以前の実写報がトップ5、これ全部フジテレビが政策に絡んだんですよね。
フジテレビ一社政策が政策委員会方式でフジテレビがメインで入っているって。フジテレビすげえなって話なんですけど、テレビ局がやっぱり映画をヒットさせるってのが日本では脈々と歴史として紡がれてきたんですよね。
でも国報はこのテレビ局政策委員会に入れずに成功したっていう。これが入れられなかったのか、あえて入れなかったのかちょっとよく分からないんですけれども、
少なくともプロデューサーの村田さんは、当然テレビ局が入ってないから直前のプロモーションをそんなに大々的にできないというのは見事だったはずなので、
国際映画祭に選ばれることをまず目標として映画を作るらしい。それで12億円って、通常の日本の映画だと2、3億円、多くても5億円みたいなのが現実的なのに、歌舞伎というターゲットが狭い作品で12億を出すっていう。
これやっぱり映画協会の方にお話聞くと絶対歌舞伎の映画に12億を出せるって皆さん口を揃えておっしゃるんですけれども、それをあえてやり、感度を一つのターゲットとして感度で評価されたっていう実績をもとに逆に日本市場にも売って出るっていうのが村田さんの策で、それが見事に当たったっていう話だったんですよね。
この辺は前、Yahoo!ニュースに記事で詳しく書きましたけれども、実はこの流れはアニメでも同じなんですね。
鬼滅の刃もそのテレビ局を制作委員会に入れないっていう判断を鬼滅の刃、アニプレックス主演者、UFOテーブルの3社が制作委員会に入っている形で、
あえてその劇局を、劇局では放送せずMXだけで流して、あとは配信に全部で流して、僕は鬼滅の刃方式と呼んでますけども、それによってファンを最大化して映画、無限列車編で400億出しちゃっていうのを成功してるんですけど、
面白いのは、鬼滅の刃を作ったアニプレックスの国宝は子会社、ミリアモン。もともとオリガミックスで会社を買収して、キングダムの佐藤さん達が入ってもらって、村田さんがそこに合流して国宝を手掛けるっていう。
ミリアモンとしては今回の初の実写映画なのかな。やっぱりこの鬼滅の刃でテレビ局を入れずに400億出せるって自信があるからこその、やっぱりこの国宝に12億投下してっていう話かなとは思えるんですよね。
じゃあ変わった主役はどこなのかっていう話なんですけれども、ヒットは簡単に言うとソニーグループだと思いますね。このアニプレックス、ミリアモンはソニーミュージックの参加にいますし、今ネットリックスで大ヒットしているK-POP、デーモンハンターズはソニーピクチャーズアニメーション、これもソニーグループなってこと。ソニーは当たりまくってるんですよね。
ただ一方でちょっと視点を広げると、ネットリックスで実写作品がヒットするようになってるんですよね。今年も戦神が注目されてますけど、戦神もバベルレーベルって日本の製作会社なんですよね。今の国のアリスとかロボットさんが作ってますし、ネットリックス作品は当然工業収入がわからないんで、世界でどうっていうのを単純に実写映画と比較できないんですけど、忍びの家とか。
日本の製作会社制作の作品でもネットリックス経由で世界でヒットするっていうのを実はネットリックスと日本の製作会社が証明してくれていることを考えると、実はその実写映画における主役っていうのも従来はテレビ局だったけれども、これから僕は制作側のクリエイターと言っていいんじゃないかなっていうのをちょっと感じたので、記事にまとめた次第です。
テレビ局からのシフト
当然クリエイターは今までも主役だったっていう話はあるんですけど、やっぱり今まではテレビ局が露出をするからこそヒットするみたいな構造だったので、やっぱりある程度テレビの方針に従った作品作りが中心だったと思うんですよね。
結構業界関係の方がテレビ局だったら吉澤さんとかに1年半とかかけて歌舞伎の練習をさせないっておっしゃってたのが印象的だったんですよね。やっぱりテレビはすぐに撮ってすぐに流すドラマの作り方に慣れているので、映画も比較的そういう撮り方をすることが多く、1年とかかけないと。
なんでかけるの?みたいな話なんだ。当然歌舞伎の俳優さんを起用したり、ダブルでスタント的な感じでやったりすることになったんじゃないかって。ここまで手間とコストをかけてやることはないだろうって。やっぱりそこはテレビで露出すれば人気俳優を使えばいいでしょっていう従来のテレビ的な作り方じゃないもの。
国語はそういう作り方をしたからこそ、スタートダッシュのタイミングでは20億30億が正々堂々じゃないって言われてたのが、口コミで170億でいっちゃったっていう。やっぱりその口コミを生むのは何かっていうと、俳優陣の素晴らしい演技であったり、映像美であったり、作品自体の素晴らしさだと思うんですよね。
だからやっぱりクリエイター、主役がクリエイターになってほしいなって思いもありつつも、テレビ業界がザグミに入っていればある程度そういう作りでヒットするっていうヒットの方程式みたいなものがある程度、実は今壊れ始めていて。
アニメの世界も、ちょうど菅守監督の作品が日テレが金曜ロードショーであれだけプッシュしたのに、初週から興行収入が悪いっていう現象が起きてますけれども、そういうテレビの露出だけでは底上げがしにくくなっているって、やっぱり見た人の心を動かす作品をちゃんとクリエイターの方々が作ってこそ、これはね、カメラを止めるだとかサムライタイムスリッパーでもあった現象ですけど、
本当に作品が良いと後のビデオ興行収入が維持されるみたいなのは、今年は本当にいろんな作品で見れましたし、ファーストキッズとか366日とか、今爆弾もそんな感じですね。ずっと興行収入が維持されているっていう。これはね、クリエイターの方々にとっては大変ですけど、いい時代になったって考えるべきじゃないのかなと思ったので、ご紹介でした。
ということで、こちらのチャンネルは日本でのための明るい未来OSで、クリエイターのためのSNS活用や推し活用の進化を感じるニュースを紹介していきたいなと思っております。他にもこんな話してますよって方がおられましたら、ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
ありがとうございます。
11:10

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