1. 徳力の「エンタメのミライ」
  2. なぜ「鬼滅の刃」は680億円超..
2025-09-24 14:22

なぜ「鬼滅の刃」は680億円超の世界同時ヒットを成し遂げられたのか。 #1053

spotify apple_podcasts youtube
なぜ「鬼滅の刃」は世界同時ヒットを成し遂げられたのか。いよいよ日本のアニメが世界を食らう。(徳力基彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e99ed4a40a2e8d7c0f7af0f3fe700cb19315b3f3
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/63d3437e70af05f9d1fa0caa

サマリー

『鬼滅の刃』の興行収入は680億円を超え、世界的なヒットを達成しています。配信サービスの普及や、ソニーグループとクランチロールの協力による分配展開が、その成功を支えています。「鬼滅の刃」の大ヒットは、テレビコマーシャルの予算に頼ることなく、話題作りや配信サービスを活用したファン作りに成功した結果として生まれています。特に、制作費を大幅に超えることで映像のクオリティが向上し、世界的な興行収入記録の更新に寄与しています。

鬼滅の刃の成功
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、鬼滅の刃の興行収入がすごいことになっていますので、ちょっとYahoo!ニュースに記事としてまとめてみました。
鬼滅の刃の興行収入というと、国内の興行収入、前作の無限列車編が407億とかですかね、その400億超えするかどうか、みたいなのを日本のメディアも注目して報道されてるんですけど、
いやもうね、絶対世界の興行収入を見た方がいいんじゃないですかっていうのを、Yahoo!ニュースに記事を書いたのでご紹介したいと思います。
記事のタイトルは、「なぜ鬼滅の刃は世界同時ヒットを成し遂げられたのか。いよいよ日本のアニメが世界を喰らう。」というちょっと大げさなタイトルにしてみました。
もうこの記事を書いてから1週間経ってるんですけれども、
この記事を書いた週は、ちょうどその日本の興行収入が
330億円になって、千と千尋の神隠しを抜いて国内2位になったっていうのが結構国内では大きく取り上げられたんですよね。
でも本当はこのタイミングで、世界興行収入で実はもう1位になってますっていうのがニュースになるべきだと僕は思ってたんですけど、
まあならなかったっていう。 今も意外に取り上げてるメディア少ないんですよね。やっぱり日本のメディアは日本の興行収入しか見てないのかなと思ってちょっと残念なんですけれども、
この記事を書いた時に、無限列車編、無限乗編が
4億6200万ドルで、日本円に換算すると680億円。 無限列車編の世界の興行収入は517億円だったんで、
160億も更新しちゃったんですよね。400億超えるかどうかというレベルじゃなく、680億円ですからね。
配信サービスの影響
今週はもう5億5千万ドルになってます。 すごいですよね。1億ドル近く積み増ししてるんで、もういくらやねみたいな話なんですけれども、
700億とか800億とかになるのかな? ちょっとすみません、ちゃんと計算してないですけど。
まあすごいです。 やっぱり世界でも本当にこの鬼滅の刃の公開を待ってた人たちがたくさんいたっていう話だと思うんですよね。
本当、先週僕がこの記事を書いた時にはドルベースではまだ4億6千万ドルだと、4億8千万ドルだったのかな?
これ難しいですよね。4億8千万ドルなんですけど、当時の円換算だと517億円。今の円換算だと780億とかになっちゃうのかな?
でも実際円では400億円だったんで、780億は嘘になっちゃうんですけど。それで報道している海外メディアもいて、これ難しいですよね。
ドルベースでまとめられると、やっぱりドルベースでこの時点で円で換算しちゃうからそうなるんですけど、それも全然関係ないレベルでも5億5千万ドル。
ブチ抜いたので、これからは日本における世界一の工業収入はもう、明日って主に無限上編になった感じですね。
まだね、国内の工業収入は今週340億とかなのかな?だからまだ日本では2位って位置づけになってるんですけど、もう世界で見ると1位っていう。
なんといってもやっぱ大きいのが、北米市場で7千万ドル超えでトップになってるんですよね。
これもややこしいのが、無限列車編も2週目で1位を取ってるんですよね。
あんまりだからアメリカでトップになったよっていうのも、そんなに大々的に報道されなかったんですけれども、アメリカだと100億円なんですよね。
一週間、最初の3日間だけで。日本が55億円で新記録だったのに、アメリカは100億円なんですよ。
すごくないですかって話なんですけど、意外にね、日本のメディアの方々はあんまり話題にしてないのでちょっともったいないですよね。
さらにこういうレベルのヒットが世界中で巻き起こっていまして、アニメ映画のオープニング歴代最高記録っていうのを、アメリカもそうですし、
数十カ国で撮っている感じですね。オリコンさんの記事がずらっと歴代そのナンバーワンオープニング記録各国で記録してるよっていうのを国がずらっと並んでるんですけど、
国の数数えるのが面倒くさいくらいずらっと並んでます。完全に日本のアニメ映画の歴史を変えてしまったのが今回の無限条編ですね。
インドでは前売り券の販売がデッドプル&ウルバリンを超えて、インドにおける国外映画の最高記録だったそうです。
インドはやっぱりインド映画がたくさん見られているので、日本と似てますよね。でもその中で海外映画の中で予約では無限条編がトップだった。
本当にすごいことだと思うんですよね。というのを伝えて記事にまとめてみました。
なんでこれが可能になったのかという話を一応記事では書いてみました。
一番大きいのはやっぱり配信サービスの普及ですよね。
クランチロールは今世界のユーザー数が1700万人と言われてますけれども、
アニメアワードでも鬼滅の刃がワンピースを今年は抜いて継続シリーズ賞で最優秀賞を取ってましたけれども、
さらにそのネットフリックスは1700万人しかいないところに、さらにネットフリックスが1.5億人、世界3億人会員のネットフリックスの実は半数が今日本のアニメを見るようになっていて、
これがその5年前の3倍とかだったかな。
ネットフリックス経由で日本のアニメを世界の人はすごい楽しむようになったんですよね。
その結果柱傾向編も2024年だけで1290万ビュー、簡単に言うと1290万世帯が視聴しているとかなので、
クランチロールで鬼滅の刃がどれくらい見られているかわかりませんけれども、
1700万会員の1000万会員ぐらいだとすると、少なくとも二千数百万会員が鬼滅の刃の柱傾向編ですら見ているみたいな。
そうすると今回680億円は視聴数で言うと5500万人とからしいんですけど、
それだけの人が映画の初集に、当然日本も含めてですけどね、
アメリカでも100億円を超えるぐらいの初集の出足になるっていう。
やっぱり配信サービスによって世界中の人が日本のアニメを見れるようになったっていうのは本当に大きいですよね。
配給の展開
実はこれはミライカフェでご指摘いただいたんですけど、もう一つ重要だったのは、
配給の展開を地道に実はちゃんとソニーグループとクランチロールがやってたっていうことみたいです。
クランチロールは実は今ソニーグループのご会社になって5年ぐらい経ってるのかな。
実は各国の配給をアニメシリーズ、地道に力をつけてきてるんですよね。
クランチロールの配給によって映画館でアニメをやるっていうのが、アメリカなんかでもだんだん普通になってきているっていう。
その結果実はアドさんのようなアニメの歌を歌っているアーティストのライブも世界で50万人通りですからね。
クランチロールが実はライブのチケット販売をやってるんで、
そこの実はアニメを周辺にした海外の配給っていうのをソニーピクチャーズ、ソニーグループがやっているっていう。
ややこしいですけど、鬼滅の刃はアニプレックス作品で、ソニーミュージックのグループ会社です。
なので本当、グループ会社の総力を結集した結果、アメリカでの公開規模3315館らしいですからね。
すごいですよね。インドでも日本のアニメ映画として過去最大の750以上のスクリーンって。
日本が300とか400とかだったかな。
スクリーンと上映回数またちょっと違うんですよね。日本では上映回数なんですけど。
さらに実は声優の方々が海外のプレミアイベントに登壇して話題作りをするっていうのを、
これもだからソニーグループとクランチロールでやってるんだと思うんですね。
アメリカだとチャニングテイタムが声優をやってくれてるらしくて、
チャイニーズシアター有名なハリウッドの観光地ですね。
夏木花江さんと一緒にプレミアイベントやってる様子も。
これTCLのYouTubeですね。見上がってたりしました。
すごい地道な事前のプロモーションとか話題作りをちゃんとやってグローバルのヒットをつなげてるんですよね。
鬼滅の刃のヒットの背景
実はテレビコマーシャルの投下予算で言うと、実は鬼滅の刃そんなに投下してないらしいんですけども、
こういう話題作りと配信サービスによる事前のファン作りが、
このアニメ映画の記録を作るような大ヒットを生んだっていうことらしいです。
この記事を書きながら思い出したのが、やっぱりこれね、予見されてるんですよね。
ハンブリー・セン・フォロイッツという世界最強のベンチャー・キャピタリストが、
去年9月にアニメが世界を喰らうっていう、アニメ・イズ・イーティング・ザ・ワールドっていうレポートを出していてですね、
これやっぱり業界でめちゃめちゃ注目されてたんですよね。
この時のアニメは、いわゆるアニメ映画だけではなくて、
VTuberとかアニメ的なゲームとかも全部含めての話だったんですが、
少なくともそのいわゆるアニメーションじゃなくて、アニメなんですよね、その単語として。
アニメーションっていうのは、ディズニーとかビクサーの3Dアニメーション映画みたいなのも含むんですけど、
アニメっていう単語が日本語なので、アニメ・イズ・イーティング・ザ・ワールドっていうのは日本のアニメが世界を喰らうっていう。
まさに今回その世界の興行収入っていう意味では、それが実際に実現したっていう。
本当僕も珍しく2回見に行きましたけど、やっぱり映像のクオリティが素晴らしいんですよね。
制作費と品質の向上
制作費も海外のメディアでは30億円。
2ミリヨンなんとか、ちょっとすみません、ドルとの関係がよく分かったんですけど。
日本円で30億円っていうのが海外ではもう確定値で報道されてますね。
日本の報道では50億円いってるんじゃないかみたいな記事もあったんですけど、これは宣伝費も込みなのかな。
やっぱりすごいですよね。
前作、無限列車編が400億円いって、だからこそUFOテーブルもこれにシャンをさらに突っ込んで、無限情報のこの3DCGを完成させることができて。
この3DCGの舞台の人件費もちゃんとこの制作費入ってるかどうかが結構議論の余地があるところらしいんで。
いずれにしても日本のアニメ映画の制作費って一般的に3億円ぐらいが上限と言われてるらしいんで。
それをはるかに超える10倍の制作費をかけられたことによってこの新記録を更新してしまったって。
でもこれは海外に比べるとハリウッドのアニメーション映画って200億とか300億とかかけてるらしいんですよね。
10分の1なんですよ。
それでこのハリウッドの大作クラスのヒットってもう伸びしろしかないっていう。
当然日本のアニメーターそんなに人数がいないんで10倍にできるかできないと思うんですけど。
でもやっぱりこれで子供たちの夢の職業にアニメーターとかがちゃんと入ってきてアニメーターの環境とか待遇も変わってくると。
この手書きのアニメで勝負してるのもほぼ日本だけだと思いますからね。
これは国放のプロデューサーの方のインタビュー記事にあって多分これがUFOテーブルの発言なんだろうなと思うんですけども。
コストで見るとやっぱり日本のアニメは中国に人件費では勝てませんと。
でも逆に言うと伝統工芸のような職人の世界にアニメも行けば生き残れる道があるんじゃないかっていう発言を国放のプロデューサーの村田さんは聞いて。
それを日本の実写にも反映したら国放なんですけど。
多分アニプレックスとUFOテーブルも同じアプローチを取ってるってことだと思うんですよね。
世界的にアニメーション映画は3Dでやればいいじゃないって流れになってるんだけれども。
日本のアニメはやっぱりこの手書きの味をいかにこの3DとCGと融合させるかっていうところに伝統工芸と日本のアニメとしての活路を見出しているって話だと思うんですよね。
それによってやっぱり今回の大ヒットも生まれたっていうことだと思うので。
これなんつってもね、まだあと2作ありますからね。
日本の五行収入トップ4はもう鬼滅の刃を取るのがほぼ確定してるんですけれども。
これやっぱり世界のアリウッド映画のトップ200とかにも入ってくると思いますんで。
日本のアニメ映画の底上げにも絶対つながると思いますからね。
ちょっと引き続きどこまでこの記録が伸びるのか注目したいと思いますし。
日本のメディアの方々にも是非日本の工業収入じゃなくて、世界の工業収入で見ていただきたいなと思います。
ということでこちらのチャンネルは日本のエンタメの明るい未来を思い出すべく、
エンタメのSNS活用や推し活動の進化を感じるニュースを紹介していきたいなと思っております。
他にもこんな話してますよって方がおられましたら是非コメントやDMで教えていただけると幸いです。
おはようございます。
14:22

コメント

スクロール