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2022-04-10 14:11

#84-1 未来が見える思考法(書籍紹介:使える弁証法 田坂広志著 前編)

田坂さんのスーパージェネラリストシリーズ第3弾です。経営者を目指す方、経営者と仕事をしていきたい方に読んでいただきたい書籍です。 使える 弁証法―ヘーゲルが分かればIT社会の未来が見える https://www.amazon.co.jp/dp/B00J7HHN52/ref=cm_sw_r_awdo_2WN1XYHM52PKG1VYY6YA
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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も働き方エヴァンデリスト、田中健士郎が、皆さんのヌメロスをゆったりとしたトーンでお話をさせていただきます。
いつもお聞きいただきありがとうございます。
先週は、スマイルズの東山さんのセミナーから、学びを抽出してご紹介するということをやってみました。
最近、経営者の考えとかを学んでいくというところをやっているんですけれども、
今日もそれに絡めて話をしていきたいと思います。
前回も話したんですけれども、成長し続けるためのヒントというラジオの回で、田坂さんの知性を磨くという本を紹介したと思うんですけれども、そこに書いてあったところですね。
21世紀に、スーパージェネラリストとして、世の中を変えていく人物とかリーダーに必要な素養として、
思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力という7つのレベルの知性を垂直統合した人材が必要であるという話をしていて、
その中でも思想とかビジョンみたいなところは、未来を読んでいく力が必要だという話があったかと思います。
これについてですね、より深く田坂さんが解説をしている本がありまして、
これがですね、名前がまず弁償法っていう本なんですけれども、ちょっとこの時点でですね、なんか哲学かみたいなね、
印象を持つ方もいるかもしれないんですけども、これも非常に読みやすい本です。
個人的にはすごくお勧めですね。
そういうちょっと哲学的なこととか、未来を予知するなんて特に必要ないんじゃないかって、まず思うと思いますし、
僕もそんなに必要性を感じてなかったんですよね。
なんか世の中ってどんどん勝手に変化していくし、変化したらこうついていけばいいんじゃないかと。
それも全然正解で、世の中が変化した時にいかについていくかっていうところを考えていくっていうのはめちゃくちゃ大事だと思うんですけれども、
一方でやっぱり経営者とか新しい価値を生み出すっていうことに挑戦している人たちって、
やっぱり未来を読んで、そこに対して今自分たちが何をすべきかっていう途方もないことをですね、めちゃくちゃ考えてるんですね。
もしその経営者、自分自身が経営者にいつかなりたいであったりとか、あるいは経営者と一緒に仕事をする、
経営者とかなり近いポジションで働くっていうことをするときに、このあたりの思想とかビジョンということをしっかりと理解し、会話ができるっていうのは結構大事なんじゃないかなというふうに思うんですよね。
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例えばフリーランスとして仕事をするときも、やっぱり個人に近いような会社さんだと、経営者に近いような方と仕事することってあると思うんですけれども、
仕事をこれやってくださいっていう具体的なものに対してお答えをするっていう意味では、別に一緒に思想とかビジョンを共有する必要なんてないと思うんですけれども、
ちょっと踏み込んで、そういった経営者と同じ目線に立って対話をできたりとか、一緒にその未来について話ができたりとか、それを見据えて自分から新たな提案ができるってなると、
ある意味ワーカーを超えたパートナーみたいな感じになっていくと思うんですよね。
そういった意味でも、自分のいわゆる知性を磨くっていうところはすごく大事なんじゃないかなと思います。
それが年齢を重ねるごとに成長していけるのが、この知性であるって話は前もしたと思うので、
多分、知識をいくら貯めるっていうところはやりつつも、どこかのタイミングで知性を磨く方にシフトチェンジをしていくとか、そういったことが大事なのかなと。
そういった中で、特に経営者とかが常に日頃考えているものが思想であったりビジョンであるというところですね。
今日ご紹介するこの弁償法の書籍については、まず何でこのヘーゲルの弁償法っていうのが未来を読み解けるのかっていう話なんですよね。
これね結構難しいんですけども、ヘーゲルの弁償法っていうもの自体はいろんな法則があるらしいですね。
僕も全然細かく知らないので、今後勉強していきたいと思うんですけれども、田坂さんはですね、その中でも弁償法の中の一つ、
螺旋的発展の法則みたいなところにフォーカスをして、この本を説明されています。
螺旋的発展というのは何かというと、世の中っていうのは実は螺旋状にどんどん進化しているということなんですね。
螺旋階段とかって皆さんイメージつきますかね。
螺旋階段って、横から見るとどんどん階段が上に上がっていくじゃないですか。
なので、人間とか社会っていうのはどんどん発展してますよね、というところがまず一つ。
ただ一方、螺旋階段を上から見たときに、実は同じところをぐるぐる回っているように見えるじゃないですか、上から見ると。
行ったり来たりしているみたいな。
なので、その同じことを右に行ったり左に行ったり、上に行ったり下に行ったりみたいな、ぐるぐる回っていることと、横から見るとどんどん発展しているっていう、
この2つが合わせもったっていう意味で、螺旋的発展ということを言ってるんですね。
どうですか、イメージはきますか。
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ファッションとかで何十年代の、例えば80年代のファッションがまた流行ってきてるとか、今最近90年代流行ってきてるとかありますけど、これも螺旋的発展ですよね。
ただ、当時の90年代のファッションがそのまま来ているかっていうと、そこから最近のトレンドみたいなものも踏まえて、ちょっと発展して今の形があるみたいな、こういうイメージでわかりやすいと思うんですけども、実はビジネスにおいてはいろんなところで、こういう螺旋的発展っていうのが起きていて、
例えば、いわゆるマーケットプレイスみたいなところですね。
イメージしやすいところだと、ヤフオークションみたいなものですよね。
これってすごく当時は新しいものっていうふうに見られたと思うんですけども、実は過去をたどるとオークションっていうのは商売をするときの基本のやり方だったらしいんですよね。
その近世の経済が発展し始めたときに、オークション、こういったものがあります。
皆さんいくらで買いますか、みたいなことを手を挙げて、じゃあ私はいくらで買う。
今でも市場とかだと競技っていう形でやってると思うんですけども、これが結構商売の基本だった時代があったらしいんですよね。
ただ、いつの日かこのオークションというものは、世の中の経済の主体ではなくなっていったわけですね。
物の値段というのが基本的には決まっていて、それを買うっていう。
ただ、これがインターネットの発展によってインターネットオークションというものがまた戻ってきた。
ただ、当時はオークションってせいぜい数十人しかできなかったものが何万人、何百万人という規模で一緒にオークションできるという意味で、
帰ってきたんだけど、めちゃくちゃ発展して帰ってきてる、みたいな。
ってなると分かりやすいじゃないですか。
メール借りですよね。
これってフリーマーケット、フリーマーなんて言いますけれども、
フリーマーケットって覚えてる方はいると思いますけれども、
一昔前は、2、30年前ってしょっちゅう土日にやってて、
いろんなところでフリーマーケット、すごく賑わいのある地域の経済の一つだったと思うんですよね。
自分がもういらなくなったものを、広い公園みたいなところでシートを敷いて売るんですよね。
1個500円って貼って、これどうぞみたいな感じで、そこで握ったりとかしたことを覚えてる方も、
世代によってはいるかもしれないんですけれども、今もフリーマーケットって一部残ってると思うんですけど、
基本的には消えたものじゃないですか。
ただこういったものが、またオンラインのフリーマーケットという形で、
メルカリだったりとか、そういったものとして戻ってきている。
こんなイメージで、世の中の発展によって、
実は懐かしいものがまた便利になって戻ってくる、みたいなことがいろんなところで起きている。
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ってなった時に、世の中の経営者さんは懐かしいものをいかに便利にして戻すか、みたいなことを考えると、
次の世の中の変化にうまく合わせることができるっていうところなんですよね。
結構このあたりは、なるほどなぁと思います。
なので、便称法ってすごく難しそうな話ですけれども、
懐かしくて一旦なくなったものがまた帰ってきたよ、みたいな話ですよね。
最近、これは本に別に書いてなかったんですけれども、
例えば、サースビジネスとかあると思うんですけれども、
このサースビジネスって最近の流行りですよね。
2Bのビジネスでは、今は単品買い切りじゃなくて、
サースの形式で月額課金する。
月額課金した時に、やっぱりカスタマーサクセスっていう、
ちゃんと買い続けてもらうためのサポートだったり、
さらにそれをアップセルっていうんですけれども、
さらに他の商品も追加で買ってもらったりするためのサポートっていうのは結構大事になるんですよ。
これがカスタマーサクセスが得るんですよって話があると思うんですけれども、
これもですね、僕も何か思い出すと、
僕のおじいちゃんが商売やってて、今もあると思うんですけど、
JAさんみたいな人が、要はお金貸してる銀行とかですよね。
今も地銀とかだと全然やってると思うんですけども、
銀行さんとかがしょっちゅうお店のところに来て、
布とかを販売するようなお店をおじいちゃんやってたんですけども、
来てどうですかみたいな感じで、御用聞きみたいな感じで来てね。
ただ本当世間話して帰っていくんですけども、
やっぱりそこでJAさんっていろんな商品持ってるんで、
必要なものの時にさらに追加で買ってもらったりとか、
あるいは銀行でお金を借りたり貸したりみたいなところをやり続けてもらう。
自分のところでちゃんとたくさんお金を借りてくれるとか、
そういったところのカスタマーサクセスの源流かもしれないっていうところだと、
やっぱり今ああいうモデルって結構一旦はなくなったと思うんですけど、
またそれがサーチっていう形でカスタマーサクセスとして帰ってきたみたいなところとか、
この辺りもすごく面白いですよね。
これは今2Bの話をしたんですけれども、
2Cなんかも結構同じようなことが起きていて、
例えば田塚さんの本の中でも書いてあったんですけれども、
ミドルマンっていうものが不要になっていく。
ミドルマンって何かっていうと代理店みたいな意味ですよね。
今でも車とかはディーラーみたいな形で代理店ってあると思うんですけれども、
こう深く振り返ると多分家電とかも結構代理店とかっていうビジネスが多かったんですよね。
よく街に松下電機の販売代理店みたいな電気屋さんがあったりとかっていうのを、
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世代によってはこれも覚えている方がいらっしゃるかもしれないですけれども、
販売代理をするっていう流れがあったと思うんですよね。
ただこれっていうのが世の中の流れによってなくなっていったものですよね。
販売代理がなくなって、このミドルマンが不要っていうふうに言われてたんですね。
多分これからは直接売っていくような時代になっていくだろうと言われてたんですけど、
そこに出てきたのがAmazonみたいなところで、
これは販売を代理するんじゃなくて購買を代理するっていうふうに言われてるんですよね。
もう完全に個人の方に寄り添って、
買う人にとって何がお勧めかっていうのを常に紹介してくれるみたいな。
お勧めとかあなたが買った商品から見てこういうのもお勧めですよみたいな感じで、
よく推奨とかリコメンドっていうんですけれども、
そういった商品紹介されてそこから買っちゃうみたいな。
もちろん直接その会社のホームページ探して買ってもいいんだけども、
Amazonで買った方が楽じゃないですか。
最近は値段が高いっていうことも多分ないと思いますし、
ってなってきた時に購買代理っていうのが多くなってきたと。
でもこれだけものが多くなって、
Amazonでも選べないぐらいものが多くなってきた中で、
最近増えてるのは結構コンシェルジュサービスみたいなところですね。
一人一人の要望を聞いて、それに合わせて欲しいものを持ってきてくれるみたいな。
このフェーズに入ってくると、
販売代理とかに戻るわけじゃないんですけれども、
昔で言うとサザエさんの三河屋さんみたいなね、
こんにちはみたいな感じで家にやってきて、
あ、砂糖切れてますよねみたいな。
ちょうど持ってきたんでどうですかみたいな感じで。
こういうモデルっていうのがオンラインになったことで、
個人のコンシェルジュみたいな形で、
今また復活してくるんじゃないかっていうふうに言われてたりとか、
こんな感じですね。ぐるぐるぐるぐる回っているっていうのは結構面白いですね。
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