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2024-03-23 32:58

#150-2 国際コラボレーションに必要なコミュニケーションとは(安西洋之さんゲスト回 2/2)

【後編】「新•ラグジュアリー」など数々の著書で有名な安西洋之さんから、日本企業が国際コラボレーションを増やすために必要なことをお聞きしました。安西さんを中心に準備中の「新しいラグジュアリー オンラインプログラム」は2024年6月に開講予定です。 https://letters-from-nowhere.studio.site/ 安西さんの次の夢についてもお聞きできました。

▼ゲストプロフィール 安西洋之(あんざい・ひろゆき) モバイルクルーズ株式会社代表取締役。De-Tales Ltd.ディレクター。 東京とミラノを拠点としたビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野との関わりも深い。2000年代からカーナビなどの電子機器インターフェースの欧州市場向けユーザビリティやローカリゼーションに関わり、デザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動をはじめた。2017年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はラグジュアリーの新しい意味を探索中。また、ソーシャル・イノベーションを促すデザイン文化についてもリサーチ中である。 著書に、『メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか』(晶文社)、『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』、『イタリアで、福島は。』(以上、クロスメディア・パブリッシング)、『ヨーロッパの目、日本の目』(日本評論社)。共著に、『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義』『デザインの次に来るもの』(クロスメディア・パブリッシング)、『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(日経BP 社)。訳書に、マンズィーニ『日々の政治』(BNN)『ここちよい近さがまちを変える/ケアとデジタルによる近接のデザイン』(Xデザイン出版)。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』(日経BP 社)。 ▼安西さんのSNS一覧 https://note.com/anzaih

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国際コラボレーションを増やすための最初のポイントで、例えば、ロストイントランスレーションとパーフェクトデイズを見て、外国人と議論し合うみたいな。
なるほど。これはこういうふうに見えてんだねっていう話とかを、一緒に語り合って、日本がかっこいい、うらやましいと思われるためには。
思っている点はどこなのかとか、こういうのを聞いていったりとか、相手の文化ももっと知ったりとか。
例えば、いろんな場合、地場産業の中で、古い生産手法とかでおられるでしょ。最新の機械を使わないことが意味があるみたいなところ。
それはそれですごくいいんですよ。
もしその機械を使い続けるんだったら、逆にそれ以外のバックオフィス的なところとか、コミュニケーションをすべてIT化するっていうような発想ですよね。
なので、機械が古くて、バックオフィスとかやり取りもすごい紙でみたいな感じだと、それはただ古いだけになってしまう。
そうすると、やっぱり国際コラボレーションの相手じゃないって見られるわけですよ。
なるほど。
だからそういったところは完全に、そういったITを使って同じプラットフォームに立ってるなと思わせた上で、古い手仕事でこうやってるんですよとか。
そういう風にやる。だから高いんですよって言うと、そうかそうかってなるじゃないですか。
なるほど。
明日の生産量が頭の中にあるような人は、もうちょっと生産性を上げれば安くなるんじゃないかと思わせてしまうでしょ。
はい。
そういうことか。
見せ方といったら見せ方ですけど、やっぱりその一つ一つの立ち振る舞いとか、日々のあり方みたいなものが相手に伝わって、
商品の品質とかだけじゃなく、すべての振る舞いとかが価格とかに影響しているっていうことですよね。
振る舞いっていうのは、いわゆるその身体的な振る舞いだけじゃなくて、ビジネスのやり方ってやつ。
なるほど。それを学ぶ、学ぶというか、体験して体得するしかないのかもしれないですけどね。
ぜひリスナーの皆さん、まずはパーフェクトデイとロストイントランスレーション見て語りましょう。
だから、例えばね、生成AIの話とか、いろんなことで、AIが翻訳やってくるとか、通訳やってくるとか、いろんなことが可能になってきましたよね。
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だから、これで海外市場で売れるかっていうふうに思わない。どういうことかっていうと、たぶん、例えば機械でスペックがすべて数値で出るというようなもので、
なおかつ海外のお客さんがそれを買いたいって言ってるんだったらば、その日本の企業の方はサプライズする側として、翻訳、AI翻訳で十分だと。
そうですよね。もう欲しいものを正しく伝えるっていうためだけに使うと。
そういうふうに数値化できないものに価値があると思っているんだったらば、これはAI翻訳じゃなくて、自分の外国語で、能力でやるしかない。
この辺の使い分けがね、重要なわけなんだけど、割とその辺の区別を間違っているところがあるよね。
今の時代、翻訳はやってくれるからいけるだろうっていう感じで、とりあえずミラノサロンで出してみようみたいな、わかんないですけど。
海外旅行に必要なことは十分iPhoneでできたりするんだけど、売り込みの仕方っていうのはやっぱりそことは違うレベルですよね。
なんかそのB2BでもB2Cでもそこは共通するっていう感じなんですかね。
うん、そりゃあそうですね。やっぱり相手を、やっぱり商売が最終的に決まるかどうかは、もちろんその好感もたれるとか、いいことたくさんあるんだけど、やっぱり基本は説得じゃないですか。
はい。
郊外動機を決めるところは説得なんで、説得にはやっぱり言葉が必要ですよね。
言葉と、コンテキストを理解した上での言葉ということですよね。
だからそれは、その外国が上手いとか下手とかそういうことじゃなくて、そのバランスが、あ、こいつがこういうこと言うんだったら買うしかないんだなって思わせる。
なるほど。
そういった流し方っていうかな、持っていき方っていうのかな。
06:00
かなりいい学びですね。多分今日聞いている方も感じるものがあるんじゃないかなっていうところと、やっぱり現地に行くとか、あるいは日本にいる外国人と交流するも全然いいかもしれないですよね、そういう意味で言うと。
だから、イタリアに住んでいるお二人、イタリアの話をするのはあれなんだけど、
例えば、小学校の通信部、通信部の評価は、50%が口頭諮問、50%が筆記試験なんですよ。
口頭諮問ってのがあるんですね。
だから先生の反応を見ながら答えを調整していくわけですよ。
面接みたいなことですよね。
普通の試験で。
試験で、はいはい。
それが小学校の一番最初の学年からそうなわけですよ。
そうなんですね。もう小さい頃から。
それはもう大学になるまでずっとそうですよ。
そうか、日本だと面接みたいな本当に、高校入るときに推薦か、しかもほぼないか。
就職就活まではないですね、メインでは。
とにかく日本の例えば学校で、期末試験で口頭諮問とかないですか?
ないです、全くないですよね。
生活態度を客観的に見て、先生が知らないうちに評価つけてるとかはあると思いますけど、
しゃべってテストっていうのは全くないですよね。
だから、物事がわかるっていうことは、
自分の頭だけじゃなくて、それを相手に説得できるくらいのしゃべりができないといけない。
なるほど、なるほど。
ちゃんとその相手の理解度に合わせてそれを伝えられているかとか。
で、そういうふうに、いわば育ってきた人たちを相手に売り込むわけですよ。
なるほど。
教育についても考えちゃいますね、確かに。
やっぱり交渉力とか、ある意味営業力だと思います。
国際的な交渉力みたいなものがやっぱりまず必要っていうところですね。
うん、なんかね、その時に国際的、外交的なやり取りみたいな話になると、
なんかこう、いやらしい匂いがしたりするじゃないですか。
で、そうじゃないんだっていうところなんですよ。
それは何て言うかな、人間が生きていくにあたって食べるのと同じような、
要するに行為の一つなんだ、ぐらいの感じじゃないですかね。
いやー、それはすごくわかります。
まさにちょっと今日言いますけど、イタリアのリサさんとかはね、
09:04
なんかこう、人間としてのコミュニケーションが結構得意な方なので、
いやなんかこう、アンザイさんとか結構すごい方なので、
結構なかなか声かきづらいとかいろいろあるんですけども、
いや人間と人間だからみたいな感じで、
どんどんこう、いろんな方にコミュニケーションを取っていく能力があって、
まさにそういうところが、今の国際コラボレーションとかでも、
そんなにこう、海外だからというよりも、
人と人のコミュニケーションがしっかりできて、
相手の理解とか、相手の心を動かすことができる、
コミュニケーションができるかがすごい大事なのかなっていう、
今思いましたね、なんとなく。
前にどこかの本でも書いたんだけど、
ちょうど2000年代かな、2000年くらいに、
確かF1でトヨタが参戦してくる頃かな、
なかなかトヨタが勝てなかった、F1で。
で、例えば1980年の後半から90年代の、
ホンダはいろいろ連携をしていたんだけど、
フェラーリンと一緒に。
2000年代のトヨタってあまり勝てなかった。
で、なんで勝てなかったか。
で、それは要するに国際コラボレーションの必要だったんですよね。
どういうことかっていうと、
F1ってみんなそれぞれのセクションがあるじゃないですか。
チームごとにね。
で、作業してる時は自分たちのところでやってますよね。
で、夕方とかお昼でもなんでもいいんだけど、
休憩時間があるじゃないですか。
ずっと一緒にビール飲んだりするんですよ。
他のチームの仲間と一緒に。
他のチームともやり取りするんですね。
そう。
で、他のチームの仲間と話をしてる時に、
みんなもちろん今どういう開発をしてるかってことは
絶対具体的に言わないですよ。
うん。
でも話のそのやり取りで、
相手が大体どのあたりで苦労してるのとか、
どんなテストをやってこれはうまくいったとか
うまくいかないっていうのがなんとなく分かるんですよ。
で、なんとなくそこで情報をつかんで、
だからあの方向でやると我々も失敗するからこっちでやろうとか、
いうふうに次の試験のやり方を考えたりするわけですよ。
なるほど。ちょっと心理戦的な部分もある。
心理戦というか情報戦ですよね。
情報戦ですよね、確かに。
で、その中に入らないでやってると
全部テストするから精査性があるわけですよ。
次のGPまで勝てないわけですよ。
でもホンダは割とそういうことができていたっていう。
12:02
まあそういうことなんですね。
だから要するにコラボレーション、何回も今日言ってるけど、
国際コラボレーションは精査性を高めて、
精査性を高めると。
あのグランプリで勝てるわけですよ。
もう本当に人と人の、それこそビールを飲みながらの、
もうただのコミュニケーションに見えて、
それこそが大事だ、そこを軽視してしまうと
やっぱり国際コラボレーションできないし、
まあ負けちゃうよっていう、かなり今日の重要ポイントですね。
ありがとうございます。
ちょっといろいろと聞いていったんですけれども、
ちょっと僕個人的に気になっているものがありまして、
ちょっと国際コラボレーションの話にどこまで関わってるか
僕も分かんないんですけども、
新しいラグジュアリーのオンラインプログラムっていうものも
過去にもやられているようにお見受けしておりまして、
これはどういうものなのかとか、
結構日本の企業さんとかが受ける価値があるんじゃないかなっていうのを
僕は新ラグジュアリーを読んで結構感じたりもしたんですけれども、
そのあたりもしよければ教えていただけますか。
今まで3回やったんですね。
その1回の講座っていうのが7回で毎回3時間。
2週間おきにやって。
なるほど。
講師の方を呼びながら、講師の方に話をしていただいて、
それで質疑応答があったりして、それから別のことをやったりするんだけど。
前回やった時のみんなにタスクをやってもらって、
タスクは何をやったかというと、
あなたが持っている素材を欧州で紹介するということを前提してね。
なるほど。
それをやるにあたって、日本国外にいる人3人を選んで、
実際にコンタクトしてくださいっていう。
それが最初の発表です。
今の国際コラボレーションの話ですね。
だから要するに、ぼんやりとした商品をぼんやりとした欧州人に売るなんて話じゃなくて、
もうここにあるものをある考え方でもいいんですよ。
それをとにかく顔の見える人に、とにかくプレゼンをして、
もっとプロジェクトの輪郭を作ってくださいっていう。
そういったことをやってきて。
今度は、この4回目は6月の中旬からまた始める予定ですか。
はいはいはい。そこから3、4ヶ月ですかね。
それで、講師も今までとちょっと違った人を呼んで。
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それで、とにかくマックス10人の参加者で。
結構限られてるんですね。
10人超えるとちょっとやりにくいんで。
それで、皆さんいろんな感想を言ってくれるんですけども、
基本的に我々の講座は知識を提供するもんじゃない。
あるいはノウハウを提供するもんじゃない。
そこに行ったら、スキルを教えてもらえるっていうことではなくて、ということですよね。
それはもちろん、ヒントはいろんな場であると思うんだけども、
とにかく深く考える経験になる。
だから、3ヶ月の間によくわかんなくても、
それから数ヶ月経って、あそこで学んだものはここだったんだって気づいたってことを言ってくれることが多いですよね。
あー、なるほど。
なんかこう、問いをたくさんもらって、いつか急にパッとわかるみたいな。
そうそう、そういう方法で。
やっぱり自分のそのやってること、あるいは自分がやりたいことなんかを、
いろんな角度から深めるっていうことができる講座だと思う。
なるほどね。
じゃあなんかこう、講義を一方的に受けるというよりも、
割とその自分の会社で、
例えば、それこそ2Cの新規事業を今作ってて、海外に行っていきたいという時に、
それを題材に自分でも考えるみたいな。
うん、もちろん、そうそうそうそうそうそうですね。
そういうことを考えて進めていただいて結構で。
なおかつ、個別にミーティングもしてやるし、
終わった後3ヶ月間もフォローアップしますということです。
すごい、なんかちょっともう何ですかね、コンサルじゃないですけれども。
意外と伴奏してくださるという感じに近いですね、そうなると。
だから、やっぱりやってる、ご自分がやってることはやっぱりご自分が一番よく知ってるわけで。
そうですね。
それに対して、我々が具体的なアドバイスをしてもあまり意味はないじゃないですか。
はい。
でもその周辺の方向みたいな話はいろいろできるんじゃないかな。
そうですよね。
それこそそういった海外の方にプレゼンテーションするときに、
こういうところもうちょっと工夫したらいいんじゃないかとかっていうことを、
実際にやりながらフィードバックしてもらってとかっていう。
18:00
物自体は一緒でも伝え方で全然変わるよとか、そういうのがあるという感じですかね。
そうですね。
だから、その7回の講座と別に、
去年の末から始めているのは単発の講座をやっていて、
この間やったのは、ボロネード大学でイタリア料理史を研究している人に、
フランス料理とイタリア料理の違いについて話をしてもらって、
やっぱりフランス料理はすごく閉じた的でね。
イタリア料理がカジュアルでボトムアップだっていう特徴があると。
次、4月は今度、スリランカでアユルベーダーのホテルを経営している人に
講師になってもらってやると。
スリランカで、日本人の方なんですか。
その単発のっていうのも今後もまたやっていくって感じですか。
はいはい。
なるほど。
働き方ラジオの概要欄とかにもURLを載せておくので、
また後ほど教えていただければと思います。
どうも。お願いします。
本当に個人的にもすごい気になりますし、
国際コラボレーションみたいなところで、先ほど3人探してプレゼンするっていうのは、
自分で相手も探すんですか。
なるほど。
じゃあ相手探しからやってみるっていう。
なるほど。
そういう経験がすごい大事だし、
その時に、ただ自分でやって終わりじゃなくて、
フィードバックもらえるっていうのはすごい大切な経験になりそうだなと思うので。
ネット上で誰か3人見つけるのは簡単なんですよ。
でも実際にその人から返事がもらえるようなメッセージをどう発するかっていうのは結構難しいんですよ。
難しい。
本当に全く知らない人にコンタクトして皆さんプレゼンするんですか。
そうそう。だからそれは条件としては我々講師が知らない人が理想的ですよね。
なるほど。
要するに、やっぱり有名な人っていうのはみんな知ってることだから、
有名な人にコンタクトするのはあんまり意味がなかったりするんですよ。
なるほど。
やっぱりみんなが知らないけど実力ある人みたいなのはね、
そういう人たちをどう探すかっていうのは。
なるほど。でもなんか分かる感じがします。
この人、今会った方がいいと思うみたいなのはよくりさと、
21:00
だからそれはやっぱりそれなりにリサーチしないと見つからない。
そうですね。リサーチして仮説を持って人から人に繋がったりとか、
そういうのを繰り返してっていうことですよね。
なるほど。
なんか本当に新しいラグジュアリーもそうですけど、
今日後半で教えていただいた国際コラボレーションのまさに必要な部分だなというふうに思いました。
ありがとうございます。
もうちょっと今日いろいろとお聞かせいただいたんですけど、
ちょっと今までの方向性、新ラグジュアリーとか国際コラボレーションと
もしかしたら変わるかもしれないですけど、
この働き方ラジオのテーマで、
自己表現をするように情熱を持って働くみたいなことをキーワードにして、
その自己表現っていうのが割と内側から来る内発的な動機とか、
それこそ好奇心みたいなものに従って
最近やってること、調べてることみたいなことを結構聞いてたり、
誰かに言われたからじゃなくて、ついついそういうものを調べちゃうみたいな、
趣味に近いものでもいいんですけども、
そういうものって安西さんのものでありますか?
最近のことじゃないっていうか、
僕自身がずっと、
高校時代くらいからずっとこだわってるっていうか、
そこがないと不満なことがあって、2つあって、
それはまず一つは、
物語の全体がわかるっていうことに対してこだわってますよね。
部分ではなくて。
それからもう一つは、
新しいコンセプトを作るとか、
新しいコンセプトの生まれる現場にいたいっていうことがありますね。
それは人から見聞きするとか、知識として知ってるじゃなくて、
現場にいたいっていう。
僕はいわゆる大量生産の世界にあんまり興味がない。
どっちかというと少量で質が高いっていうことにこだわる。
僕自身がヨーロッパに住む決意をした大きな理由がそこなんですよね。
僕は日本で自動車メーカーに勤めてたときに、
アメリカの自動車メーカーと付き合っている限りにおいて、
あんまり面白くない。
まさに大量生産の国ですもんね。
僕はイギリスのスポーツカーメーカーと仕事していて、
本で読みました。
それは面白かったんですよ。
どちらかというと自分が今後やっていきたい新しいコンセプトに
関わっているにはヨーロッパにいた方がいいって思ったのが、
欧州に今住む理由だったわけですよね。
24:04
そういう意味で、
例えば食うためにつまらない仕事をするってこともありますよ。
それは話は別にして、
基本的に新しいコンセプトに関わることを
なるべく選択肢から選んでいく、
あるいは自分で仕掛けていくことをずっとやってきたわけですよ。
新しい価値というのが割とヨーロッパのカルチャーから生まれてくるようなものに
割と惹かれるという。
そうですよね。
歴史に基づいているとかね。
どこか土壌を重視するとか。
そういうふうなことがあって、
それで今僕がすごく力を入れているのは何かというと、
新しいコンセプトを作るためのデザインというのは何なのかというところですよね。
今その先、一緒に仕事をしているポリミノ先生と
新しい本を書く準備をしているんですけれども、
それは1970年代のイタリア時代について、
その時にどういうふうなネットワークができていったのか、
デザイナーの間でね。
というのをインタビュー形式でいろいろインタビューした上で書こうという本なんですよ。
その時代に新しいものを生み出すデザインのヒントがありそうみたいな。
イタリアのデザインは世界大戦後、
高度成長があってね。
そこで例えば家具産業だとか雑貨産業、自動車産業もそうなんですけれども、
いろいろとデザインがこう、
インダストリアデザインですよね。
かなり地位を上げたところがあって、
それが1960年代の半ばぐらいになってくると、
ラディカルデザインってすごくアバンギャルドなタイプのデザインが増えてくるんですよ。
それですごく面白い動きがあるんですよね。
で、それなのにも関わると1970年代っていうのは、
あんまりロングヒットになったようなものが生まれてないんですよ。
ないわけじゃないんだけど、
なんかすごく面白い10年じゃないんですよ。
ちょっと停滞というかデザイン的な。
そういう意味ではね、アウトプットとしてはね。
ただ、動きとしては面白い動きがたくさんあったんですよね。
で、それがアウトプットとして面白くなるのが1980年代。
27:01
なんか空白の10年みたいなんだけど、
もしかしたらそこが準備期間というかいろんなことが起きてた可能性がある。
1970年代のイタリアってテロが多くて暗い10年間だったんだけど。
そうなんですね、はいはい。
ただ、さっき言ったように例えばオートクチュールがだんだんと
まあ、廃退していったっていうかな。
で、プレタフォルテが出始めたのが1970年。
ああ、その頃。
とすると、あの時代に例えばファッションのデザイナーと
インダストリーデザイナーのいろんな出会いがあったりしたわけですよね。
で、そこが新しいデザインのコンセプトを議論する
まあ、チャンスになった。
ああ、なるほど。
で、そういうようなことをもっとリアルに今、
まあ、生きている人たち。
まあ、今そうだな、80代くらいですよね。
80代の前半だから。
もう死んだ人がたくさんいるのかな。
70代後半から80代くらい。
だから、70代後半から80代くらいの人たち、
今のうちにインタビューしておかないといけない。
確かに。
いや、それすっごいなんかめちゃくちゃワクワクしますね。
歴史を探しに行くみたいな。
で、そこが多分、この今2024年の状況で使えるヒントがたくさんあるから。
まあ、なんかそれこそ新ラグジュアリーの今、
模索期だったりとかって話もありましたけど、
その次に繋がるこの期間と被るんじゃないかっていう。
そうですよね。
だから、そういうふうなところで、その時代についての本を書いて、
で、その次に、あまり興行はしてないんだけど、
まあ、妄想としては未だので、
新しいコンセプトを作るデザインの学校を作るみたいな。
その70年代の情報も入れた上で、それを学校にすると。
それは受ける方は現地の若い。
例えば1980年代にドムクツアーアカデミーっていうプライベートのデザインスクールができて、
この10年間すごく面白かったんですよ。
今もあるんだけど、今はもうアメリカの会社に買収されていて。
なるほど。
で、その時はもう1年目から世界中から留学生が来たんですよね。
で、こういうことができるのは多分、ミラノぐらいしかないだろうなと思うんですよ。
はいはいはいはい。
うん。だから僕はその新しいコンセプトっていうことにずっとこだわってきて、全体っていうのこだわってきて、
で、まあ縁があってこうやってミラノに住んできて、
30:02
次に何やるかって言ったら、その辺の路線ではないかなっていうことを考えてましたね。
合衆体制というか、今までやってきたことがすべてそこに集約されていくような、
なんか新たなる妄想、挑戦ですね。
留学したくなりました。
留学したくなりました。
まあでも子供が大きくなったらできるかなとか言わなくて、
10年かかってできるかなとか、5年後とか考えてました。
いや、まあそうだな。
まあ小さく始めてやるんだったら5年後ぐらいとかね。
なんかいいタイミングかもしれないとか言って。
僕も40代は海外ビジネスに戻るって結構決めてて。
そうなんですか。
勝手に言うんですけど、20代だと海外ビジネスやって、
30代あえてドメスティックを深くやって、
40代は子供もまた大きくなってくるので海外行こうかなと思って、
まだでもその、なんていうんですかね、
創業とかがないので自分の会社をまだ海外ビジネスやりますとか
全然言えるフェーズじゃないんですけど、
自分の妄想では結構そこは大きいので、
まあそうですね、なんかちょっとめちゃくちゃ期待してます。
楽しみにしてます。
いや、これからなんだよ、何とも言えないんだけど。
方向としてはこういうとこじゃないかなと。
はいはいはい、いやほんとなんか、リスは手伝ってないじゃん。
本当にすごい、いやめちゃくちゃワクワクする話でね。
なるほど、ありがとうございます。
ありがとうございます。
最後はこの自己表現のところから、
わりと夢に近い野望みたいなものも聞かせていただいて、
本当にちょっと予定よりもかなり長くなってしまったんですけれども、
非常に学びになるかつワクワクする話をいただきました。
はい、ということで、
今日は安澤博之さんにお越しいただきました。
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
今回もお聞きいただきありがとうございました。
ちなみにこの番組は、読むポッドキャスト働き方ラジオとして、
ノートでのテキスト発信も行っております。
ポッドキャストと合わせて是非フォローをお願いします。
番組への感想は、ハッシュタグ働き方ラジオで投稿いただけると嬉しいです。
また、コミュニティ運営、音声配信など、
その他、企業広報などのテーマでセッション狂うと壁打ちしたい方は、
気軽に私、田中健次郎か、純レギュラーりさにご連絡ください。
カジュアルにセッションしましょう。
それではまた来週。さよなら。
32:58

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