人間観の重要性
こんにちは、TimeTreeラヂオです。
本日も私、代表深川フレットが、 一人語りの回として話してみようと思います。
今日は、何について話そうかというテーマですが、
先日ですね、12期目に突入しましたというときに、
およそ10年アプリ開発、TimeTreeを やり続けて分かったことというノートを書きまして、
ありがたいことに面白かったとか、 反応もいただけたりしたんですけれども、
その中で、人間理解、人間観みたいなものを、
人ってこうだよね、みたいな人間観があるってことが、
プロダクトの強さになり得るんじゃないかな、 みたいなことを書きましたと。
それをもうちょっと深掘りしてみようかなと思って、
これですね、人間観を言い換えると、
今の世の中、社会、世の中ってこうなんじゃないかな、
ここってみんな実は嫌なんじゃないかなとか、
ここって本当は困ってるんじゃないかなとか、
そういう社会をどう捉えているか、みたいな、
そういうものも強さになり得るというか、
なんかコンセプトの根幹になり得るなと思っていて、
そこが書ききれなかったので、ノートでは。
なのでそこについて話してみようと思います。
ノートの中でですね、そういう人間理解をするための方法として、
嫌な気持ちになったこととかを何でだろうって深掘りすると、
そのきっかけ、自分がどういうふうに人間を捉えていて、
今の社会をどう捉えていて、みたいなことが分かるきっかけになる、
みたいなことをちょっと書いたんですけど、
そういうものです。
例えばですね、
例えば僕がタイムツリーを作るときに考えた社会背景みたいな、
今の世の中ってこうじゃないかな、みたいな、
作るときにこうじゃないかな、みたいなものですが、
例えばですね、ずっと忙しいなって僕は思ってたんですよね。
それがやることが本当に多くて休む暇がない忙しさっていうよりは、
時間がないわけじゃないんだけど、でも何か追われてるみたいな感じ。
そういうのを、これが気になるな、嫌だなって思うと、
それに関連したニュースとか情報とかが目に入ってくるようになったりして、
それでだんだん自分の社会観みたいなものが形作られていくなと思っています。
当時見てずっと覚えているのが、音楽家のブライアン・イーノっているんですけど、
ブライアン・イーノが今の時代もあらゆるものが私を見てて注意を引こうとしてくると、
あなたの注意を引こうと、躍起になっていると。
そんな中で今一番貴重なものって集中する時間だって言ってたんですよね。
これがさっきの僕の何か忙しいんだよな、休む暇がないわけじゃないんだけど休まらないみたいな、
そういう気持ちにすごい言い当ててくれたと思って。
これが僕だけじゃなくてもしかして今の世の中そう思っている人実は多いんじゃないかみたいな、
ここが繋がった時にその社会観というか、世の中ってもしかしてみたいな、
それがプロダクトを支えるもう一つの柱になるなと思っています。
そこを掘り下げていって、例えばどういうことかって話してみると、
社会観とプロダクトの関係
今コンテンツってめちゃくちゃありますよね。
ネットフリックスでもアマゾンプライムでも。
漫画も僕が小さい頃はジャンプとマガジンとかサンデーとかしかなかったけど、
ちょっと言い過ぎかな。
だけど今はウェブ漫画とかも全然どこまで読めば全体像終わりが来るのかわからない、
たくさんの種類があると。
これって人生全部使っても消し切れない。
こんだけ選択肢があると、今何かを見ているときに他のものじゃなくて、
この時間をこのコンテンツに使うんだみたいな、
何か必然性を求められているような気が僕はするんですよね。
それがさっきのグラニア・イーノの言う、
集中する時間の貴重さってそういうことかなと思ったり。
さらに最近だとTikTokでもYouTubeでも全部ショート動画ですよね。
ショート動画ってもっと選ぶ必要もないみたいな。
言ってみると選ぶことからの選ばなくていいんだよっていう逃避の後押しみたいな。
今をどんどん消費するっていうことだけが加速していくみたいな。
TikTok、僕見るんですよ。面白いものいっぱいあって好きなんだけど、
一方でモヤモヤが残るんですよね。何十分も見ちゃったときに。
これの反対がグラニア・イーノの言う集中する時間。
今自分は他の何でもなくこれを楽しみたいんだ。
そんなことを考えずに楽しんでいるみたいな、そういう時間が貴重で、
それをどうやったら作れるのかなって思った。
それって楽しみに、前もって楽しみにする。
先に仮で決めておいて、その日までを楽しみにする。
その期間を楽しみにするっていう熟成期間みたいなものが、
そのときに迷いをなくすみたいなことなのかなって思ったりする。
これが例えば今の世の中、実はみんなこれモヤモヤしてるんじゃないのかな、
みたいな世の中感、社会感ですね。
こういうものを紐解いて言語化したり、ちょっと気になったものを日頃頭に留めておくと、
それを言語化するような情報に出会えたりして固まっていって、
プロダクトの背骨になるのかなと思ったりしています。
これがノートに書ききれなかった部分とかです。
これもう一つ言い換えると、モヤモヤっていうと弱いかもしれないけど、
もう一つは怒りみたいなものでもいいかもしれないですね。
我慢してるけど実は腹が立っているとか、そういうものもヒントになるのかな。
そのプロダクトの柱になるような世の中感、社会感みたいなものを見つけ出すですね。
昔、南海キャンディーズの山ちゃんの書籍ですね。
天才は諦めたっていう本を見てて、
山ちゃん、あの方は仕事する上であった理不尽なこととか、
理不尽なことを言ってきた、してきた人に対する怒りを、
デスノートじゃないけど恨みに忘れないようにノートに書き溜めたみたいなことが書いてあったんですけど、
その気持ちはすごいわかるというか、
僕も言ってみたら子供の頃からの、なんでこんなことしなきゃいけないんだろうとか、
なんでみんなこれを我慢するんだろうとか、そういう怒りみたいなのをノートには書いてないけど心の中には書いてあって、
それを時々紐解いて、これってこうしたらみんなハッピーになるんじゃないかとか、
っていうこうしたらの部分がプロダクトになってたりしますと。
なので封じ込めてる怒りとかを紐解いてみると、
世の中にまだない必要なプロダクトの種があったりするのかなと思ったりします。
というわけでノートの続き、プロダクトの根底に世の中をどう見ているか、
社会観があるといいんじゃないかなというお話でした。
ありがとうございました。