ルール作成と同意の重要性
まてぃ
こんにちは。このTFCチャンネルは、エグゼクティブコーチ根本 Deacon 雅子とMCのマティがお届けします。
本日は、「小さくてもルールを作ったら同意を取ろう」をテーマにお届けします。
根本Deacon雅子
皆さんこんにちは。組織のルールというのは、非常にあることによって皆さんの統制が整ったり、
皆さんの意識が固まるというところで、ルールがあることによって非常に円滑に組織運営が進んでいくということがあります。
ところが、良かれと思ってトップダウンでルールを作ってしまうと、時として問題も起きてしまうんですよね。
ルールというのは、組織の戦略的なルールから、本当に小さいというかどうでもいいんじゃないかというようなことでも、ルールというのは存在することってありますよね。
例えば、給湯室とかキッチンとかでカップをどうやって置くかとか、どの石鹸をどう使うかというようなところでも、ルールというのがあることによって
皆が同じ理解の中にある、複数の人たちで使うものがどう使われるのか、どう使用されていくのか、理解し合えるといったところでルールがあることがすごく大切になります。
それが大切だ、あるいはそのルールがルールとして機能するということは、ルールの中に関わる人全員が同意をしているという状態でないと、これが機能しないということになります。
当たり前のことかもしれないんですけれども、ゲームをするときに、皆ルールに従ってゲームをするからこそゲームとして成り立ちますよね。トランプにしたって、ボードゲームにしたって、そのルールブックに従ってやるからこそ楽しくゲームを参加できるということになります。
組織も全くそうです。良かれと思ったルールを作った場合に、特にトップダウンでルールを作った場合に、そのルールに対してルールに従うだろうというメンバーが、そのルールに対して理解をしたのか、同意をしたのか、そのルールでゲームに参加をしたい。
このゲームだったら、私は一緒にゲームを楽しみたいと思います、というところに立ってるかどうか確認することが絶対必要になってくるんですよね。
この前にある方がいらっしゃってですね、とある人が外から入ってきて、その外から入ってきた方がそれなりのポジションで入ってきたので、その人に任せてみたんです。
そしたらその任せた方が、つまり新しく入った方が非常にその方としては良かれと思ってルールの整備をしていったんですよね。ルールの整備をしていったんですけども、どうやら同意を取らなかったらしいです。
そうすると周りの人にとってみれば、急に新しい人が入ってきて、なんかポジションは上みたいだけれども、新しいルールをいきなり発表してきた。勝手にやれば、というふうに周りの人は一気に思ったそうです。
そうすると、誰もそのルールに従ってゲームをやっていないということなんですよね。そうすると、新しくルールを決めた人にとってみれば、こんなルールを持って従いない人たちはダメな人たちだ、というふうな思いが非常に募ってしまって、組織が非常によろしくない環境になってしまったということだったんですよね。
ルールの見直しと同意
まてぃ
そうすると、ここで何が必要か。ルールの見直しと、ルールに対する同意ですよね。このゲームで一緒にやろうというような同意を作ってあげるということなんですけれども、マティさん、そんなことってご経験ありますか?
はい、たくさんあります。すごく狭末な例ですけれども、会社の給糖室をみんなで使うじゃないですか。給糖室って何十人もが使うので、誰かが管理するってわけになりますけども、管理するのも大変ですよね。
一番私たちが困っていたのは、ある日、冷蔵庫に腐ったものがずっとあるみたいなことが起こったんです。でも誰かがそれを整理好きな人が捨てたら、持ち主の人が私のなのに勝手に捨てないでよってクレームを申し立てるっていうわけのわからないことが起こって、みんな困ったみたいなことがあったんですね。
それで私たちのフロアのルールを作って同意を取るっていうスタイルの一つに、会談版を紙で作って、そこにハンコを押す欄に全員の名前のマスを作って、そこに印鑑をしてもらって同意を取るっていう方式があったんですね。
全てに適応されるわけじゃないんですけど、そういうちっちゃいことを、あとはみんなに絶対読んでほしいものとかは、そういうアナログな会談版を全員に回してハンコを押して読んだっていう、読んだとか理解した、同意したっていうサインをしてもらうっていう形式をとってたんですね。
なので私たちは綺麗に保ちたい人たちですよね、給糖室を。私たちはルールを決めて、冷蔵庫で腐ったものが置かれることがあり、大変衛生的にも良くないので、これからは冷蔵庫にものを置くときは記名式にしますと。
冷蔵庫のドアにマジックペンをぶら下げておくので、それを使って名前を書いて入れてください。名前が書いていないまま腐ったり傷んだりしているものを見つけた場合は処分します。
本当になんでこれわざわざ回すのっていう内容なんですけれども、やっぱり怒った人がいるってことは、そういうことがまた起こるっていうことでもあるので、じゃあその人がちゃんと自分で責任を取りますっていうことを示すためにも名前を書こうっていうのをみんなで決めたんですね。
みんなで決めて、その回覧板に書いて、ハンクを押してくれるまですごくずっと回したんです。結果的に全員のハンクを集めて、みんなこれ同意したから、今日からそういうルールで回していきますって言って、それ以降腐ったものが冷蔵庫に保持されることはなくなって、衛生環境が保たれるようになって良かったねっていうことがありました。
根本Deacon雅子
素晴らしい。まさにルールを作って同意を得たっていう素晴らしい例ですね。やっぱりそこがあると組織として機能していかない、やっぱり人が複数として複数集まった場合、そこ大切ですよね。ついうっかりこれを作ったらみんなも簡単にご理解してもらえるんじゃないかというのは思い込みかもしれないので、ぜひ同意を取るという最後まで意識してみてください。
といったところで、本日の問いです。皆さんの中にはどんなルールが今ありますか?ひょっとして何かあれ?って思うようなことが組織の中で、あるいはグループの中で、チームの中で起きていたら、あるいはご自分の中であれ?って思うようなことがあったら、何かルールが結合しているのか、ルールに対する同意が結合しているのかもしれないです。
そこを考えてみてください。
まてぃ
はい、ということでご質問やご要望、リクエスト等がありましたら、スタンドFMのコメント欄か、レター、ツイッターのハッシュタグ、TFCチャンネルか、私金本さんのツイッター宛にお送りいただければと思います。本日もありがとうございました。
根本Deacon雅子
ありがとうございました。