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さて、この時間は日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。 月曜日は法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。
おはようございます。 さて、今日は愛知県豊田高専で教員が生徒に土下座を促すというニュースについてですね。
そうですね。今年6月に豊田高専で教員が実習科目の再実験を求めた複数の学生に対して土下座をさせていたことが分かったというものなんですけれども。
学校が極めて不適切な指導だということで、教員の対応を検討しているというニュースが出ていました。
教員が実習科目の再実験を求めた複数の学生に対してというところで、ちょっと普通の高校というイメージではないので、
そこもご説明したいんですけども、ご存じの方はご存じだと思いますけど、いわゆる工業高等専門学校、高専というのは、卒業すると準学士という学位が出ます。
これは中学校を卒業して5年間行く学校なので、準学士をとって5年卒業したら大学の3年生に編入するということも可能で、
そういうことなので、実は高等教育機関に位置されるものなんですね。
先生たちは実は教授とか準教授というふうに呼ばれていて、先生と生徒というよりは教授と学生というような関係性の中にあるので、
実験というのが学生さんたちの論文とかに結びつくような話だったというふうに、私なんかはこういうのを見ると思ってしまうんですね。
これが理系の大学だとすると、再実験やりたいですということを教授に言って、その教授が
何だお前って言って結局土下座を指した、教養したということであれば、もちろんこれは人としてもダメだし、
刑事罰も後の話でしますけれども、課せられる可能性があるのと、アカデミックハラスメントなんですね、完全に。
要は学生さんたちの学びというものを止めてしまったというところにも大問題が潜んでいるということなんですね。
これを受けてトヨタ高専の校長が、学生及び保護者の皆様には多大なる心配と不安をおかけし、心より深くお詫び申し上げる。
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事実関係を確認の上、厳選に対処するとともに再発防止に向け必要な取り組みを行っていくとあったんですけれども、
今までしてなかったんですかっていうところの方が、実はちょっと気になるところで、大学とかももう本当に赤原というのが
あちこちで出てきますけれども、そもそもそういうのが不適切であるというか、不適切って言葉が軽い気がするんですよね、これも。
土下座をさせるって相当人としての尊厳を打ち砕くもんだと思うんですよね。
踏みにじる行為ですよね。
カスタマーハラスメントであれば、もう今カスタマーハラスメントに該当するので、
なんなら土下座をさせるということは拒否しましょうみたいなマニュアルが厚生労働省とかからも出ています。
例えばサービスの不備があって謝罪したにもかかわらず土下座して謝罪しろとかって言われた場合には、
毅然とした態度で陽気を跳ね返してくださいというようなことが政府からも言われているわけですね。
土下座の強要というのは刑法の強要罪というものに該当する可能性が非常に高いことと、
土下座をしろということで怖い思いをさせた脅迫罪とかにも該当すると。
もし先生たちが何か写真撮ったりとかした場合には名誉毀損にもなるということで、
ラジオを聴いている方もそうですが、土下座っていうことは本当にさせてはならないことだということを社会全体が認識しないと、
最大限の謝る行為が土下座であるみたいな風潮そのものがおかしいと思うんですよね。
ちょっと土下座の歴史的な背景も調べてみたんですけれども、
いろいろ完全としないなぜ土下座が謝罪として始まったかというところがよくわからないところがあるんですけれども、
基本的には義士は神殿、さかのぼることまで出てくる、
いわゆる身分の高い人の痛恨に際して地べたに跪いて礼をするというところが始まりなんだけれども、
土下座そのものはどうやらっていうので、
これは私が契約しているジャパンナレッジっていう辞書ばっかりが集まっているサイトがあるんですけれども、
国語辞典の編集者の上永さんという方が、2013年に書かれているコラムで、
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土下座を強要する社会風潮について書いていらっしゃって、
テレビドラマの半澤直樹とかで、こうしている姿があって、
ちょっと土下座っていうのは謝罪の行為であるというふうにされているんだけれども、
謝罪の行為で使われるようになったのはそれほど古い話ではないと。
どうやらということで、神永さんが書いているコラムによると、
第二次世界大戦後のことらしいと。
それが、もともとは頭をこすりつけて、人が通るときに礼をしているということだったけれども、
テレビドラマの身と肛門の影響じゃないかということが調べられているということなんですね。
いろんなことを調べていくと。
1969年に放送開始された身と肛門が、クライマックスで土下座をする。
音量を出したときですか。
そうです。
図が高いと。
そう、図が高いっていうところで、それは謝罪の意味ではなくて、
身と肛門が身分が高かったから、そういうふうにしてたっていうことで、
それを見た人たちが、この土下座までするという行為は、あなたを問う人だと思っていると。
私は最大限の敬意を払っているということから、自発的に始めた行為だというふうに位置づけられているそうなんですね。
それがいつの間にか、自発的というか、先にやったら相手が許してくれるだろうということで、
始めた人が広がっていった。
だから、やり方としては、そもそもがおかしいんですよね。
こういうくらいやっといたら、相手がすごい劣化のごとく怒ってても、
許してもらえるだろうっていうふうに思ってしまったっていうところから始まってるんで。
それが結局ニュースとかいろんなもので、その後取り上げられるようになって、
土下座をするっていうのは、人として最大限謝ってるんだ、みたいな感じになってきて。
なので歴史としては、別に古くない行為なんですよね。
しまいにそれが相手に強要する。
だから自発的にまだやってた段階ならまだしも、それでも心打ち砕かれてるとは思うんですけど、
それが形式的にやることで相手が許してくれるだろうぐらいな感じでやってたことが、
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お前土下座しろというふうに、
怒ってる自分に対して土下座をしたら許してやるよ、みたいな感じになってきた。
だから私、土下座っていう行為そのものが非常に嫌だな、
身分制とかも考えさせられるし嫌だなとは思ってたんですけど、
この度そうやっていろいろ歴史を調べていくと、そんなことまで出てきたので、
本当に風潮としてそもそも土下座をするっていうのをやめませんっていうのを一つ申し上げたい。
土下座するっていうことを言われた場合には、
毅然と対応して良いということを子どもたちにもちゃんと教える。
なんかあれがポーズみたいになったら、
それこそ良くないっていうことをちゃんと伝えないといけないなと思ったので、
トヨタ交戦の話からなんですけれども、
ちょっと皆さんにも考えていただきたいなというふうに思った次第です。
そもそもっていうところもやっぱりしっかり知っておかないと、
これがどういうものなのかって、
いかにこういうことを求められることがいかにおかしいことなのかってことにも気づかないという場合もあるのでね。
わかりました。谷口さんありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップをお送りしました。
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