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2025-08-23 06:51

事前調査:SBCast. #149 特定非営利活動法人まちなか研究所わくわく

1 Mention

事前調査ログを音声化したもの

これらの文書は、沖縄県那覇市を拠点に活動するNPO法人「まちなか研究所わくわく」について説明しています。この団体は、市民が自らの地域づくりに主体的に関わる社会の実現を目指し、「みんなで決めて、みんながつくる」を合言葉に活動しています。主な活動として、参加型の話し合いの場や地域情報誌の発行、地域公共人材の育成など多岐にわたり、沖縄県内各地で地域課題の解決や市民活動の支援を行っています。受益者や関係者からの評価は高く、特に参加者の意識変容や地域ネットワークの強化、政策形成への貢献が指摘されています。設立20周年を迎え、SDGs推進やデジタル技術活用など、今後の活動拡大に向けた展望と課題についても触れられています。

サマリー

特定非営利活動法人まちなか研究所わくわくは、沖縄の那覇市中心商店街で地域の力を結びつける取り組みを行っています。情報発信や防災活動など、多様なアプローチで地域の活性化を図り、新しい発見を促しています。

地域の力をつなぐ取り組み
スピーカー 1
さて、今回はですね、沖縄の那覇市中心商店街、あのマチグヮーについてです。
はい、マチグヮー。 あるNPOの活動報告書がありまして、特定非営利活動法人まちなか研究所わくわくの地域の力をつなぐ
まちづくり事業報告書。これをもとに、マチグヮーが持つ人とか歴史、情報、あと課題なんかも含めた力をどうやってつないで地域を元気にしようとしたのか、ちょっと深く見ていきたいなと。
スピーカー 2
なるほど。この取り組み、単に経済を盛り上げるってだけじゃないんですよね。 情報共有とか世代間の交流、それから防災までかなり多角的なアプローチで。
そうなんです。 まさに地域の力をつなぐっていうそのタイトル通りだなと感じますね。
ですよね。じゃあ具体的にどんなことをやったのか早速ですが。 見ていきましょうか。
スピーカー 1
まずやっぱり情報発信ですかね。 マチグヮーには14の通りがあるそうですが、その情報を集めたテクテク通信っていうポータルサイト。
スピーカー 2
これ立ち上げてますね。 これは結構当時としては楽器的だったんじゃないかと。ただ情報があるだけじゃなくて市民がフォトレポーターとしてマチグヮーの魅力とか課題なんかを写真で投稿できる。
参加できるんですね。 そうなんです。二方向の仕組み、これを目指した点が大きいですよね。
2011年の3月時点でもう488枚もレポートがあったそうですから。
スピーカー 1
488枚、それはすごい。住民参加をうまく促した感じですね。
自分たちの町だっていう意識にもつながったかもしれませんね。 デジタルだけじゃなくアナログも。
スピーカー 2
マチグヮー情報瓦版広報誌ですね。 これも大事ですよね。特に最初はモノクロだったのをカラーにしたらもっと欲しいっていう声がすごく増えたっていう。
スピーカー 1
なんか微笑ましいですね。
スピーカー 2
高齢の方とか個人でお店をやられている方々にとっては他の通りの情報ってなかなか入ってこない。
なるほど。 だから手元で読める紙媒体っていうのはすごく重宝されたみたいですね。
スピーカー 1
その地域のニーズに合わせた伝え方っていうのがよくわかります。 確かに情報伝達の方法も工夫が必要だと。
次は情報だけじゃなくて体験。これで魅力を掘り起こそうと。 牧川ガールズコレクション。
スピーカー 2
これ名前だけ聞くと商店街でファッションショーって思いますけど。 そうなんですよ。かなりユニークですよね。
市場かわいいをテーマにして。 市場かわいい。 マチグヮーにある手頃な価格の服とか古着を参加者がまず自分で探して選んで。
で、プロの方にヘアメイクとかウォーキングを教えてもらって。 最後にマチグヮーの中を練り歩く。沖縄で言う道児寝ですね。
へー面白い。参加者の反応はどうだったんですか。 それがすごく良くて。こんなにおしゃれな服があったんだとか知らなかった。
スピーカー 1
また絶対着ますみたいな声がたくさんあったそうです。 あーそれは嬉しいですね。
スピーカー 2
マチグヮーってどうしても食べ物とかそっちのイメージが強いですけど、医療品の魅力も伝えられたと。 まさに新しい発見につながったわけですね。
多角的なアプローチの実施
スピーカー 2
あと世代をつなぐっていう取り組みも。 ありましたね。中学生の職場体験プログラム。
はい。 これただお店で体験するだけじゃなくて、大学生がまずオリエンテーションをやって中学生にマチグヮーのことを理解してもらうサポートをしたっていう。
スピーカー 1
なるほど。学生同士で。 そこがちょっと新しい連携の形かなと。 確かに。楽しい取り組みの一方で、ちゃんと地域の課題にも向き合ってますよね。
スピーカー 2
あの2009年にガーブ川で鉄砲水の事故があった。 はい、そうでしたね。
かなり大きな事故で。 それを受けての活動ですね。 防災と環境を考える街歩きっていうのを実施したんです。
事故が起きた現場も含めて、ガーブ川の流域を行政の人、地域の人、研究者、学生、本当にいろんな立場の人が一緒に歩いて。
スピーカー 1
やっぱり実際に現場を見て課題を共有するっていうのは大事ですよね。 そうですね。事情の空論じゃなくて。
スピーカー 2
その後、マチグヮー防災部会っていうのも開かれて、災害が起きた時にどうやって情報を伝えるか、特に耳の不自由な方への配慮とか、かなり具体的な議論もされたようです。
悲しい事故をただ忘れるんじゃなくて、ちゃんと地域の防災力につなげようとしてるんですね。 その意思は強く感じられますね。
こういういろいろな活動を支える拠点もあったと。 そうなんです。マチグヮー情報館、にぎわい広場っていう場所に設けられて、ここが情報の収集とか発信だけじゃなくて、
スピーカー 1
地域の人たちがフラッと立ち寄って、おしゃげりしたり交流したりするサロンみたいな場にもなってたみたいですね。 いいですね、そういう場所。
何気ない会話からまた新しいアイディアとか連携が生まれることもありますからね。 そして締めくくりというか、年に1回マチグヮー楽会というのを。
スピーカー 2
楽会、これはいわば活動報告会見、交流会みたいなものですね。 研究者とか学生、商店主さん、NPO関係者、いろんな人が集まって、
スピーカー 1
基調講演があったり、テーマ別の文化会があったり、最後は交流もあい、懇親会があったり。 盛りだくさん。まさに知恵と実践が交わるプラットフォームですね。
そう言えると思います。 こうして全体を見てみると、ウェブサイト作って、広報誌出して、イベントやって、教育プログラムもあって、
防災にも取り組んで、拠点も作って、本当にいろんな角度から地域の力をつなぐということに挑戦したんですね。
スピーカー 2
そうですね。一つ一つの活動が、なんかバラバラに見えるようで、実は根っこでつなぐっていう共通の目的でつながっていて、それが相乗効果を生むことを期待していた。
もちろん報告書を読むと、全部が全部成功したわけじゃなくて、継続性とか、まあいろいろな課題も見えてくるんですけど。
はい。 でもこの試行錯誤のプロセス自体がすごく希少な記録だなぁと、他の地域にとっても何かヒントになる部分があるんじゃないでしょうか。
スピーカー 1
まさにそうですね。さて、これを聞いてくださっているあなたの地域、そこにはどんな力が眠っているでしょうかね。
それは人の知恵や経験かもしれないし、歴史的な場所かもしれない。あるいは、今直面している課題そのものが実は力なのかもしれない。
うーん、なるほど。 それらをどうつなぎ合わせると、何か新しい景色が見えてくるのか。ちょっとそんなことを考えてみるのも面白いかもしれないですね。
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