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ノオト・ブク太郎
えーと、今回はですね、横浜市港北区で注目されている地域活動、居場所づくり、浜なかま、それとその拠点になっている
まちカフェ、城里ノスタルジアについてなんですけど、関係者の方へのインタビュー記録をもとに、その活動のまあ革新に迫っていきたいなと
地域の人たちがこう自然と集まってきて語り合う、なんかそういう温かい居場所って一体どうやって作られてるんでしょうかね
ノオト・ブク子
そうですね、あの提供されたインタビューを読ませてもらうと、これ単にカフェをやってるっていうだけじゃない、もっと大きな地域全体のつながりをデザインしようっていう、そういう意志がすごく伝わってくるんですよね
人々が自分の住む街に愛着を持てるようになる、そのための具体的な仕掛けと、あとその根っこにある思い、これを一緒に解き明かしていきましょう
これはあのあなた自身の地域との関わり方、それを考える上でもきっと何か刺激的な発見があるんじゃないかと思いますよ
ノオト・ブク太郎
まさにそうですよね、じゃあ早速このカフェがどうやって地域の人たちをつなぐ結び目みたいになっているのか
それからユニークなイベントもいろいろやってるみたいですし、さらには彼らが描いている未来のビジョン、そこまでこうじっくりと探っていきましょうか
まずは、活動の中心地、まちカフェ城里ノスタルジア、これ2024年の1月にオープンしたんですね
横浜市港北区の白里地区にある場所、インタビューだとここを単なるカフェじゃなくて地域連携ハブって位置づけてましたけど
ノオト・ブク子
このハブっていうのは具体的にどういう役割を考えてるんでしょう
1階がカフェスペースで2階がフリースペースになってて、いろんな活動の拠点になってるんです
重要なのは単に場所を貸してますよっていうだけじゃなくて、地域のいろんな個人とか団体、活動をつなげる結び目としての役割
これをすごく目指してる点なんですね
例えば英会話カフェとかギターの会、コーヒー講座とか内容は本当にいろいろあるんですけど
取材者の人とは事前にちゃんと団体の理念、つまり地域をつないで愛着を育むんだっていうその思いを共有して
単なる場所借りの関係じゃなくて、なんていうか一緒にコミュニティを育てていく仲間みたいな、そういう意識で連携してるそうなんです
ノオト・ブク太郎
なるほど、だからインタビューで参加者同士に家族感が生まれるなんて言葉も出てきたんですね
なんか一回きりのイベントじゃなくて、継続的に関わる中で、取材する人も参加する人も一体になってコミュニティが育っていく感じ
以前は公民館で活動されてたって聞きましたけど、やっぱり自前の拠点を持つことで活動の自由度とか深みとかそれはもう格段に増えたんでしょうね
ノオト・ブク子
まさにおっしゃる通りだと思います
公民館時代からの継続メンバーの方に加えて、カフェができたことでまた新しい層の人たちも引きつけてるみたいですね
それに立地、これもちょっと面白い効果を生んでるみたいで、日産スタジアムが近いじゃないですか
ノオト・ブク太郎
そうですね
ノオト・ブク子
だから地域の人だけじゃなくて、結構遠くから、時にはライブ目的で海外から来る人もいるなんて話もあって
これもね、もしかしたら最初はそこまで意図してなかったかもしれないけど、結果的に地域と外をつなぐ、まさにハーブとしての機能を発揮している例と言えそうですよね
ノオト・ブク太郎
へー面白いですね
で、活動全体のキーワードとして、街に愛着をっていうのが掲げられてましたよね
ただ住むだけじゃなくて、自分の街を好きになって、なんかこう積極的に関わりたいなーみたいな、そういう気持ちを育むってことですよね
これを実現するために、カフェでの普段の交流以外に何か特別な仕掛けってあるんですか
ノオト・ブク子
ここでですね、非常に重要になってくるのが、この団体のかなり長期的なビジョンなんですけど、地域ホスピスの創設っていうのを掲げてるんですね
インタビューではこれを最終的な目標として語っていました
ノオト・ブク太郎
地域ホスピスですか?
ええ、ただこの地域ホスピスっていうのは、いわゆる医療的なケアだけを指すものじゃなくて、むしろ住み慣れた地域の中で、文字通り祭儀までその人らしく尊厳を持って生きられるように、地域全体で支え合う仕組み、そういう考え方を目指してるんです
ノオト・ブク太郎
なるほど、地域ぐるみでの支え合い、具体的にはどんな形をイメージしてるんでしょうね
ノオト・ブク子
そのために特に大事にしてるのが、傾聴と音楽の力だそうなんです
ノオト・ブク太郎
傾聴と音楽
ノオト・ブク子
ええ、傾聴、つまり相手の話を評価したり謝罪を負ったりしないで深くてねに弾くっていうスキル、これが信頼関係の基本になって、将来誰かが孤立しそうになった時に心を開いてもらうための鍵になるんじゃないかと考えてるんですね
それから音楽、これはもう言葉を超えて心を問い合わせる力があると
ノオト・ブク太郎
なるほど、つまり今のカフェでの元気な内からの関係づくり、顔が見える関係っていうのが、将来誰かが病気になったり、恒例でカフェに来られなくなったりしても、その人のところに訪ねて行って話を聞いたり、一緒に音楽を楽しんだり、そういう自然な支え合いにつながるための、いわば未来への投資みたいなものなんですね
ノオト・ブク子
まさに、その視点が多分確信なんだと思います。元気な内から築いた信頼関係っていうのが、いざという時のセーフティーネットになると、だからカフェでの日々の交流とかイベントっていうのは、すべてこの大きなビジョンへの不責なんだと捉えられそうです。ただ
ノオト・ブク太郎
ただ、何でしょう?何か課題も?
ノオト・ブク子
インタビューでは、コミュニティが育っていく中で、また新しい課題も出てきたって率直に語られてました。それぞれの活動、例えば英会話とかギターの会みたいなサロンは、個々にはすごく盛り上がってるんだけど、サロンとサロンの間の交流が少ないと
つまり、参加者がちょっと固定化してきて、いわゆる内話感みたいなものが強まってきてるんじゃないかとか、新しい人がちょっと入りにくい雰囲気になっちゃったり、活動全体の広がりが生まれにくかったり、そういう悩みが出てきたということでしたね。
ノオト・ブク太郎
ああ、それはなんか地域活動あるあるかもしれませんですね。長く続けば続けるほど、そういう傾向って出やすいですし、その課題に対しては何か、具体的な手立ては打ってるんでしょうか?
ノオト・ブク子
そこで登場するのが非常にユニークで、しかも効果的な取り組みなんですけど、サルベージュパーティーです。
ノオト・ブク太郎
サルベージュパーティー?
ノオト・ブク子
ええ、これは参加者が家でちょっと持て余してる食品、例えば賞味期限が近い缶物とか缶詰とか、そういうのを持ち寄って、それをみんなでああでもない、こうでもないってアイデア出し合いながら、調理して一緒に食べるっていうイベントなんです。
ノオト・ブク太郎
へえ、サルベージュ、つまり救い出すわけですね、食品を。
それ、食品ロス削減にもなるし、しかもそれが違うグループの人たちが自然に混ざり合うきっかけにもなるってことですか?
まさに一石二鳥、いや三鳥くらいのアイデアですね。
ノオト・ブク子
そうなんです。で、その効果がどうも騒動以上だったみたいで、インタビューによるとこのパーティーでたまたま隣り合わせた人たちが話してて意気投合して、その後地域にチラシを置くためのラックを作るっていうまた別のプロジェクトがあったらしいんですけど、それに代表の方が声をかけるまでもなく、自分たちからやろうよって自発的に協力し合うようになったそうなんです。
ノオト・ブク太郎
おお、それはすごい変化ですね。
ノオト・ブク子
以前は代表の方が一人一人にちょっと手伝ってくれないってお願いしてたのが、今では参加者同士で自然に声が上がるようになったと。
最近あった草刈りとそのチラシラック作りの共同作業には、なんと40人もの人が集まったっていうから、ちょっと驚きですよね。
ノオト・ブク太郎
40人、それはすごい。まさにつながりがもう目に見える形になってる。
ノオト・ブク子
これはもうサルベージュパーティーが生んだ横のつながりが確実に育ってるっていう証拠でしょうね。
ノオト・ブク太郎
いやー素晴らしいですね。
たださっきの内輪官とか新しい人が入りにくいっていう課題については、このサルベージュパーティーだけで全部解決できるものなんでしょうか。
ノオト・ブク子
ああ、それも大事な指摘ですね。
やっぱりコミュニティが成長してくると、新しい人をどうやって温かく迎え入れて、既存のメンバーとの心地よいバランスをどう保っていくかっていうのは常に意識しないといけない点ですよね。
この点に関してインタビューでは特に食の力が強調されてました。
食が混ざるっていうちょっと面白い表現を使って。
ノオト・ブク太郎
職場の食に食べる方の食を当ててる。なるほど。どういう意味合いなんです。
ノオト・ブク子
単にお茶飲みながら話すだけだと、どうしても表面的な会話とか、いつものグループ内での話に終止しがちだけど、
ノオト・ブク太郎
一緒に料理をしたり、同じ鍋のものを分け合って食べたりすると、自然と会話が生まれて、隣に座った初めて会う人とも打ち解けやすいっていう実感があるそうなんです。
ノオト・ブク子
おいしいものを一緒に食べるっていうその行為自体が、人と人の間の垣根を低くして、関係性を深める力を持ってるんじゃないかと。
サルベージーパーティーもまさにその食の力を最大限に生かした仕掛けだと言えますよね。
ノオト・ブク太郎
なるほど。強食の力ですね。よく言われますもんね。
その食の力を活用したもう一つの代表的な取り組みが、毎週日曜日の日曜モーニングなんですね。
これは、代表理事の岩田さんが神戸のご出身で、その文化に影響を受けてるとか。
ノオト・ブク子
そうみたいですね。岩田さんによると、神戸の日曜の朝って、家族で喫茶店にモーニングを食べに行くっていう文化があるそうなんです。
それは、よく言われる名古屋のモーニングみたいに、単に安く朝食を済ませるって感じとはちょっと違って、地域の人たちが集まってゆったりと会話を楽しむ、そういうコミュニケーションの場としての側面が強いんだと。
ノオト・ブク太郎
へー、なるほど。その文化を、この消防地区で再現しようとしてるわけですか?
ノオト・ブク子
そういうことなんです。価格は800円。これは一人暮らしの高齢の方とかも利用しやすいようにっていう配慮からだそうですけど、内容はすごくしっかりしてる。
すぐ近くの消具江地区の農家さんから仕入れた有機野菜を使ったり、素材にもこだわってるみたいですね。
で、何より重視してるのが、日曜の朝この場所で食事をしながら地域の情報を交換したり、たまたま隣り合わせた人がおはようございますって挨拶を交わしたり、なんかそういう温かいコミュニケーションが自然に生まれる場にしたいっていうことなんです。
ノオト・ブク太郎
実際に常連さんが新しく来た人に、あそこのイベント面白いよなんて、カフェに置いてあるチラシを渡して紹介するみたいな光景も、もう日常的に見られるって言ってましたね。
まさに食事が人と人、それから人と地域をつなぐ職場になってる。しかも提供する側に職営の深い知識とか経験があるっていうのも大きいですよね。
代表の岩田さんは元々和食の料理人で、理事の川瀬さんは元和菓子職人さんだって言うから、そのこだわりも納得です。
ノオト・ブク子
へえ、単なるカフェのモーニングっていうだけじゃなくて、そこには地域包括ケアとか食支援みたいな視点も含まれている。非常に多層的な意味を持つ取り組みと言えるでしょうね。
ノオト・ブク太郎
カフェ自体もオープンから半年以上経って、さらに進化してるんですね。2024年の7月には玄関周りを整備したとか、大きなのれんとかペンダントライト、新しい傘立てなんかも入れて、より心地よい空間づくりを進めてると。
ノオト・ブク子
ええ、それに加えてもう一つ注目すべき新しい展開があって、情報物産っていう、まあ言ってみればギフトショップみたいな機能も導入したそうなんです。
ギフトショップ?
はい。この地域にはちょっとした手土産とかギフトを買えるお店が少ないよねっていう声があったみたいで、それに応える形でカフェの一角に棚を設けて、地域のクリエイターさんが作った情報らしさを感じられる商品を販売し始めたそうなんです。
ノオト・ブク太郎
例えば、カフェの住所が鳥山っていう地名だから、それにちなんで羊毛フェルトで作られた鳥のブローチとかが紹介されてましたね。
ノオト・ブク子
ええ、これも単に物を売るってだけじゃなくて、地域の物語とか魅力を形にして発信する試みだし、町への愛着を内外に示す方法の一つって言えそうですよね。
ノオト・ブク太郎
カフェが人が集まる場であると同時に、地域の魅力発信拠点としての役割も担い始めてるってわけですね。
ノオト・ブク子
そういうことですね。
ノオト・ブク太郎
いやー、今回は横浜の居場所づくり浜仲間の取り組みについて、インタビュー記録を深く読み解いてきましたけど、
町カフェ浄利のスタルジアっていう拠点を中心にして、いろんな人が集まってきて、特に食を媒介にした温かい交流を通じて、
なんていうか、緩やかだけどでも確かなつながりを育んで、町への愛着を醸成しようとしている、そのプロセスがすごく具体的に見えてきました。
ノオト・ブク子
サルベージパーティーとか日曜モーニングみたいな課題解決のためのすごく創造的なアイデアがありましたよね。
それらが全部最終的には地域ホスピスっていう、誰もが最後まで地域で自分らしく生きられる社会を目指すんだっていう長期的な視点にちゃんとつながってる、
その一貫した思いと、あと何より楽しみながら実践してるっていう姿が非常に印象的でした。
これは多くの地域コミュニティにとってすごく示唆に富む事例だと思いますね。
ノオト・ブク太郎
インタビューの最後で、理事の川瀬さんが、まずは代表の岩田さんに会いに来てくださいって言ってて、
岩田さん自身が、いや、巻き込まれる覚悟のあり人はぜひって、どっちも笑顔で語ってたのが、なんかもうこの場所が持ってるエネルギーを象徴してるように感じました。
きっと訪れた人を自然と惹きつけて、活動の輪の中に巻き込んでいくような、そんな魅力があるんでしょうね。
ノオト・ブク子
さて最後にですね、この話を通じて、あなたの心に何か響いたことってありましたでしょうか。
この居場所づくり浜仲間の活動から、もしかしたらあなたの地域とか、あなた自身の日常の中で、ちょっと試せるような小さなヒントが見つかったかもしれません。
食事を一緒にするとか、話をじっくり聞くとか、そういうささやなことから始まるつながりが、地域全体を少しずつでも確実に豊かにしていく力を持ってる。
あなたの周りで、地域とのつながりをほんの少しだけ深めるために、どんな小さな一歩が踏み出せそうでしょうか。
この機会にぜひ、ちょっとだけ思いを巡らせてみていただけたらと思います。